2013年05月
いよいよ明日公開のオブリビオンが楽しみですが、実はもうひとつ気になってる映画があります。
今週末公開のその映画がこちら。
2013年6月1日公開予定
2011年に発表され第9回「このミステリーがすごい!」大賞に輝いた乾緑郎のSFミステリー小説「完全なる首長竜の日」を、「アカルイミライ」などの黒沢清監督が実写化した異色作。
自殺未遂で昏睡状態になった恋人を救うため、最新医療技術を通じて彼女の意識下に潜入した青年。
なんとか彼女の目を覚まそうと、現実と仮想が入り乱れる意識の中へ潜り続け、やがて衝撃の真実にたどり着く物語。
ラブストーリーということですが、どうやら一筋縄ではいかない物語らしく、どんな結末なのか気になってます。
予告編から分かるとおり、途中でどんでん返しがあるようで、その後、どういった結末を描くのか……。
昏睡状態の彼女の意識下への潜入。
乙女チックに言えば、眠り姫の夢の中へ入り込む話ですよね。
夢に入り込むという点で、あの「インセプション」と似た題材。
そして意識の中で恋人と語らう点では、「エターナル・サンシャイン」に似たものがあるかも。
どんな映画なのかまったく分からないので楽しみです。
キャストも豪華で、佐藤健と綾瀬はるかのW主演。
脇を固めるのも、中谷美紀、オダギリジョー、染谷将太、堀部圭亮、松重豊、小泉今日子と、お馴染みの面々。
まあ、綾瀬はるか目当てに観に行くわけじゃないと言っても信じてもらえないでしょうね(笑)
そういえば「プリンセス トヨトミ」は綾瀬はるか目当てに行ったなあ……(遠い目)
今週末は「オブリビオン」を観たいので、こちらは来週あたりにでも観に行こうと思いますー!
今週末公開のその映画がこちら。
リアル 完全なる首長竜の日
2013年6月1日公開予定
2011年に発表され第9回「このミステリーがすごい!」大賞に輝いた乾緑郎のSFミステリー小説「完全なる首長竜の日」を、「アカルイミライ」などの黒沢清監督が実写化した異色作。
自殺未遂で昏睡状態になった恋人を救うため、最新医療技術を通じて彼女の意識下に潜入した青年。
なんとか彼女の目を覚まそうと、現実と仮想が入り乱れる意識の中へ潜り続け、やがて衝撃の真実にたどり着く物語。
ラブストーリーということですが、どうやら一筋縄ではいかない物語らしく、どんな結末なのか気になってます。
予告編から分かるとおり、途中でどんでん返しがあるようで、その後、どういった結末を描くのか……。
昏睡状態の彼女の意識下への潜入。
乙女チックに言えば、眠り姫の夢の中へ入り込む話ですよね。
夢に入り込むという点で、あの「インセプション」と似た題材。
そして意識の中で恋人と語らう点では、「エターナル・サンシャイン」に似たものがあるかも。
どんな映画なのかまったく分からないので楽しみです。
キャストも豪華で、佐藤健と綾瀬はるかのW主演。
脇を固めるのも、中谷美紀、オダギリジョー、染谷将太、堀部圭亮、松重豊、小泉今日子と、お馴染みの面々。
まあ、綾瀬はるか目当てに観に行くわけじゃないと言っても信じてもらえないでしょうね(笑)
そういえば「プリンセス トヨトミ」は綾瀬はるか目当てに行ったなあ……(遠い目)
今週末は「オブリビオン」を観たいので、こちらは来週あたりにでも観に行こうと思いますー!
コクリコ坂から (2011年、日本)
感想 (2013年1月13日、TV録画にて鑑賞)
スタジオジブリの劇場用アニメーション「コクリコ坂から」です。このブログで紹介するジブリアニメはこれで2本目になりますね。意外にジブリ映画のレビューは書いてないんですよ……。
ちなみに1本目は「ゲド戦記」を酷評したんでしたっけ……。何故か宮崎吾朗作品だけレビュー書いてて、宮崎駿作品は敬遠している僕です(笑)
監督は、これが「ゲド戦記」に続いて2作目の監督作品となった宮崎吾朗。
脚本は父である宮崎駿。
原作は80年代に描かれた少女漫画で、高橋千鶴(作画)・佐山哲郎(原作)によるもの。
原作漫画になかったカルチェラタンが登場するなど、他のジブリ作品の例に漏れず、大幅に脚色されているようです。
長澤まさみと岡田准一が恋に落ちる二人の学生の声を演じます。
その他の役も、俳優が多めで竹下景子、風吹ジュン、大森南朋、石田ゆり子、風間俊介、香川照之などなど。
最初チラッと見た時、決意の表情のヒロインから発せられる長澤まさみの声が低音すぎて、「なにをこの子は怒ってるんだ」と思いましたが、録画して最初から見たらそんなに気になりませんでした。
劇場用アニメって、よくプロの声優以外の芸能人を起用して批判を浴びることがありますが、個人的には見てる間に慣れてしまって最後の方では違和感なく見れちゃうタイプです(笑)
ただ物語の方はちょっとだけ違和感を感じる出来でした。
「ゲド戦記」の時と同じく説明不足な部分がいくつかあったように思いますね。
(とはいえ、公開当時に放送されたNHKの関連ドキュメントを見てしまったので、知恵熱出しながら絵コンテ頑張ってた吾朗監督を批判できないのですけど……)
まず小さな所を挙げれば、ヒロインの松崎海が何故か友人たちから「メル」と呼ばれている件。
本編中にはたしかこのあだ名についての説明がなく、むしろ「海」よりも「メル」と呼ばれることの方が多い感じで、見終わった時にどっちが名前であだ名なのか一瞬迷いました(笑)
結局、ツイッターの方で仕入れた情報で「メルはフランス語で海を意味している」ということを知ったわけですが、ツイッターやってなかったら今も知らなかったに違いない……。
次に気になった部分は、メルが夕飯の買い出しに慌てて出かけた時に、偶然家の前で風間俊と出会うシーン。
事情を知った風間は自転車の後ろにメルを乗せて商店街へ向かおうとするのですが、この時、自転車をくるりと反転させてメルを乗せるんです。
つまり、来た道を戻るわけです。
その後は、下り坂を自転車で疾走する少年と少女というベタですが良いシーンなんですが、目的を達成したのち、風間はまた別方向へ帰ってしまうんですよね。
風間の通学路って結局どの道なのか。商店街から行ける場所なのに、何故わざわざ坂を上ってメルの家の前を通りかかったのか。何故メルと共に坂を上って帰らないのか。
個人的には、風間は意識していた女子の家の前を通りたくて、わざわざ坂を上ったら、偶然その女子が出てきて驚いた!……だと思いたいんですが、そう断言するだけの要素はないんですよねー。
あと、一番説明不足だったのが、メルと風間の気持ちの描写ですよね。
メルはいつ風間を意識し始めたのか、いつそれが恋だと知ったのか……。メルが風間に惹かれていく経緯をもっと描いてほしかったです。
さらに二人の前に立ち塞がったある「恋の障害」とそれに対する葛藤とかも希薄なんですよね。
全体的に淡々としています。
もっと悩んで思いつめないとラストに感動は得られないと思います。
しかし、ジブリアニメとしての面白さを感じる部分もあって、そういう所は面白かったですね。
文化部がひしめき合う魔窟・カルチェラタン。そしてそこに棲む我が道を行く男たち。
学校側が進める取り壊し計画に反対する学生たちがとった行動は、女子を巻き込んでの大掃除!
このカルチェラタンのゴチャゴチャした感じは、「千と千尋の神隠し」の湯屋のようであり、今にも崩壊しそうな点で「ハウルの動く城」のようでもあり……。
あと、一人強烈なカリスマを放つ脇役がいましたよね。
メガネの生徒会長。ヤバい。ヤバいです。カリスマです。
風間なんかより全然キャラ立ってる(笑)
「諸君、時間だ!」
もう、痺れますね。
全体的に淡々と描かれているけど、そういった魅力あるシーンもあるし、昭和60年代の空気感を感じることもできます。
しかし、その設定や脇役たちの姿は良かったけど、肝心の主人公たちの恋愛がなりをひそめてしまった感じはしますね。
なんというか、とても素直で良い作品なんだけど、素直すぎると面白味に欠けるんですよね。もっとはっちゃけてほしかった作品でした。
パーマネント野ばら (2010年、日本)
感想 (2013年1月6日、TV録画にて鑑賞)
西原理恵子の原作漫画を「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八監督が実写化。ある漁村にある美容室「パーマネント野ばら」で母と共に店を切り盛りする出戻りの女を主人公に、店に集まる町の女たちの恋愛模様を描いています。
夫と離婚し、娘を連れて実家である美容室に戻ってきたヒロイン「なおこ」を菅野美穂が演じます。
パーマネント野ばらを経営するなおこの母親役に夏木マリ。血の繋がらない父親役に宇崎竜童。
なおこの幼馴染の役で池脇千鶴、小池栄子。なおこの現在の彼氏役で江口洋介が出ています。
あと、個人的にはチェーンソーで電柱切り倒した本田博太郎のインパクトが忘れられない(笑)
「町の女たちの恋愛模様」と書くと、なんだかオシャレな街でさまざまな愛の形が描かれる……みたいなのを想像してしまいますが、実際は美容室に集まるパンチパーマのおばさんたちの下ネタトークや、ヒモ男に裏切られる女やDVに遭う女たちの哀愁など、ブラックユーモアに満ちたコメディですね。(でも一応恋愛映画の書庫に入れときますw)
男を喰うことしか考えていない40、50のオバサンたち。
そして、ろくでもないのしかいない村の男たち。若い女たちは、どこかにもっとマシな男はいないかと思いながらも、村のバカな男たちと付き合って、傷つけられて、でも別れられなくて……みたいな。
同じ吉田大八作品なら、「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」に近いエキセントリック田舎ムービー。
隠さない下品さとやりすぎな登場人物たち、これを見ると「桐島~」は本当に大八作品なのかと疑ってしまいますね(笑)
ブラックユーモアなんでしょうけど、いまいち笑えませんでした。
だって、なんだかこの村、悲惨なんですもん……。
菅野美穂についてはやはり素晴らしいです。
江口洋介演じる中学校教師と恋愛関係にあるわけですが、自然と魅力を振りまいてますよね。
この中学校教師が唯一マトモだし、ダントツでイイ男なわけですが、しかしこの男も酷い男……っていうか意味不明な行動をする男で……。
二人で温泉宿に来たのに突然、なんの断りもなく姿を消すんです、帰っちゃうんですね。
でもって動揺する菅野美穂。
結末では、この男のとんでもない秘密が明かされヒロインの悲哀というものが浮き彫りになるわけですが、そこに驚愕こそすれ、感情移入はできなかったですね。
江口洋介の酷い行動の謎めいた感じがもっと強くてもよかったと思います。
個人的には「記憶の棘」を思い出させる結末でした。
それにしても、なぜこの町の女たちは狂うほどに愛に飢えているのか……。
西原理恵子原作の映画って僕はあんまり良さが分からないですね……。
宇宙戦艦ヤマト2199
第8話「星に願いを」
感想
束の間の休息を終え、イスカンダルへと向かい再びワープするヤマト。デスラー総統自ら立案した作戦に見事ハマってしまったヤマトは、一か八かの賭けに出ます。
前回のような休息回もいいけれど、やはりバトルが面白いですよね。
今回はデスラー総統が将軍たちを前に自分の策を披露。
強力な力場を人為的に作り出し、そこへ入ってきたヤマトを新兵器「デスラー魚雷」で攻撃。
デスラー魚雷から生み出されたなんでも吸収して肥大化するガス生命体に追われるヤマト。
力場の外へと逃れようとするも唯一の抜け道には灼熱の恒星が待ち構えている……。
「星に願いを」ってこういうこと……!?な展開(笑)
さらにヤマトを追うシュルツたちの最期も素晴らしかったですね。
今回はシュルツ回と言ってもよかったかも。
個人的にはもう少し生きながらえてほしかったけど……。
たった数話しか出てませんが、シュルツ司令が好きになりました。
さらに、シュルツがガミラス帝星に残してきた娘のヒルデ。
デスラー総統を崇拝しているようだけど、父の死を知ったらどうするか……。これは今後気になる所ですね。
(ヒルデたんのためにもシュルツ司令には生きててほしかったんですけどね……)
戦闘以外の所では、青い地球の姿が見られましたね。あれってとても興味深い描写でした。
死の星となった地球を元に戻すため旅立ったヤマトが、地球から8光年離れた所で8年前の青い地球の姿を見る……。そこには8年前の光、つまり8年前の地球の姿が届いているということなんですね。
ヤマトがワープなどを使って、光速より速く移動したことで、タイムスリップのような現象が起きたわけです。
相対性理論ってやつですよね、これ。
あと、身長低そうな沖田艦長も、さらに身長低い佐渡先生からすれば見上げる形になるというのも相対性理論?(笑)
前回、艦内ラジオを始めた百合亜でしたが、けっこう本格的でしたね。
録音ブースにマイク吊ってるなんて、ただの艦内放送設備ではないよこれ(笑)
最初からラジオ放送は想定されてましたね。
ていうか、ラジオと言いつつ全部有線で繋がってるんだろうなあ……。
しかし、沖田艦長は提案を却下。(新見さんが恐い顔しても却下ですw)
たしかに、今はイスカンダルへ行けば地球を元通りにできるかもしれないという一縷の望みに全力を傾けるべきなのかもしれないですね。
他の星へ移住した所で、ガミラスの脅威から逃れられるわけでもないし。
探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点 (2013年、日本)
【ジャンル】
ミステリー/ハードボイルド
【監督】
橋本一
【出演】
大泉洋 (俺)
松田龍平 (高田)
尾野真千子 (河島弓子)
渡部篤郎 (橡脇孝一郎)
ゴリ (マサコちゃん)
田口トモロヲ (松尾)
篠井英介 (フローラ)
波岡一喜 (佐山)
近藤公園 (学生)
筒井真理子 (新堂艶子)
矢島健一 (野球男)
松重豊 (相田)
あらすじ
最北の歓楽街、札幌・ススキノ。探偵の<俺>が通うショーパブで働くニューハーフのマサコちゃんが殺害された。マサコちゃんは手品が得意で、探偵の勧めもあってマジックコンテストの全国大会に出場。見事優勝し、ススキノに戻ってきたばかりだった。殺人事件の捜査が一向に進まない中、謎の女から仕事の依頼が舞い込む……。
感想 (2013年5月18日、109シネマズ富谷にて鑑賞)
前作でヒットを収めた探偵物語の第2弾。
「鑑賞予定」の記事では紹介しませんでしたが、地上波でやってた前作の感触が良かったので、急遽、最新作を観に行きました。
原作は東直己の「ススキノ探偵シリーズ」の5作目。
監督は前作から引き続き、橋本一が務めます。
主役も続投。今作でも大泉洋と松田龍平のコンビが光ります。
今回のゲストヒロインは尾野真千子。関西訛りのヴァイオリニストを演じます。
で、その他の脇役たちもやっぱり個性的で、いやある点では前作よりも個性的だったかもしれませんね。
ショーパブ<トムボーイズ・パーティー>で働くオカマのマサコちゃん役に、お笑いコンビ・ガレッジセールのゴリ。
同じくオカマのフローラ役に篠井英介。
気鋭の中堅政治家に渡部篤郎。その後援会長に筒井真理子(髪型面白かった!)
矢島健一はヘルメットにマスクでバットを振り回す野球男役。この悪役、すごいイヤな空気出まくってましたね。
前作からの続投組も、松重豊、田口トモロヲなど個性派揃い。
個人的にはまさか波岡一喜演じる佐山が今作も出てくるとは思わなかったので、なんか嬉しいサプライズになりました。
彼は主人公を勝手にライバル視して毎回やられる小悪党としてのポジションを手に入れたみたいですね(笑)
前作のレビューとまったく同じ言葉になりますが、「笑いあり、涙ありの邦画らしい映画」になってました。
前作が好きな人は今作も概ね楽しめるはず。
相変わらずハードボイルドを気取る三枚目の主人公が面白いし、今回は探偵コンビの旅路に自由な女性が一人加わって、女に振り回されるという展開も面白いです。
ギャグももはや笑えるというより、笑うしかないという域にまで達していました。K点まで達していました(笑)
周りの観客もみんなけっこう笑ってましたねえ。
ただ、良くも悪くも前作同様の出来でした。
前作同様に楽しめるけど、前作からパワーアップした部分があまり感じられないというか……。
物語のプロットも、ヒロインが復讐のために……という点がまったく同じなわけですし。クライマックスのヒロインの行動も途中までは同じなわけですし……。
すでにパターンが定着してしまったというか、なんというか新鮮味が感じられなかったのは少し残念でしたね。
良く言えば安定の面白さ、悪く言えば焼き増し……ということでしょうか。
謎解きについても、この作品は「なあんだあ、そうかあ」って感じで「ええ、そうだったの!?」という驚きに欠けるというか……。
見る人にもよると思いますが、終わってみるとけっこう単純だったりして……。
アクション、ギャグ、ミステリー、セクシー、いろんなものが混ぜこぜになってるんで混乱するんですが、物語に不可欠なエピソードは意外と少なかったりして?
例えば、サプライズ登場で嬉しかった佐山についても、物語をほんのちょっとだけ進めるくらいの意味しかないわけですよね。佐山が暴れて警察沙汰になったのでヒロインの所在がマスコミにバレた、ってだけの話なんです。それにしたって佐山である必要はないわけで(笑)
(でも佐山を出して正解だと思いますけどね?)
あとは、黒幕っぽい登場だった議員についても、脱原発の急先鋒という立場から熱狂的に支持されているという設定。
これが僕にはあまり脅威に感じられなくて微妙でした。
原作は1998年に書かれたようなので、その当時脱原発の主張がもてはやされるはずはないわけで、当然、2013年に映画化する上で書き直された設定なんでしょうけど、その脱原発運動が2013年現在すでにピークを過ぎているわけで。
タイムリーな話題にすり替えようとした結果、逆に違和感を感じてしまうという……。
あと犯人がどうしようもないクズなのも少し脱力ですよね……。
意外ではあるんですが、あれなら誰でも犯人になりうる……。
社会のしがらみによって生み出された犯行とは言いがたくて、犯人個人の性格の破綻が大きかったのが残念。
それから、途中まで行動が同じだった前作と今作のヒロインが、なぜ同じ結末を辿らなかったかと言えば、それは主人公のおかげなんですが、その辺が前作とリンクしてればなお良かったかなあ、と。
でも、不思議と最後にはジンワリきてしまったんですよね。
ラストのコンサート場面でね……。ただヴァイオリン弾いてるだけなのに、なんででしょう?(笑)
(ヴァイオリン最強説とか、ないかしら?)
やはり人情味に溢れるということなんでしょうか?
今作では「ススキノの仲間」という言葉が繰り返し出てきたし、兄と妹の兄妹愛の物語でもあったわけで……。
僕も妹がいますし、劇中のあの兄妹と同じくダメな兄貴ですので、そのへんは知らずに共感していたのかもしれないですね。
観に行った甲斐はあった映画でした。
探偵はBARにいる (2011年、日本)
【ジャンル】
ミステリー/ハードボイルド
【監督】
橋本一
【出演】
大泉洋 (俺)
松田龍平 (高田)
小雪 (沙織)
西田敏行 (霧島敏夫)
田口トモロヲ (松尾)
波岡一喜 (佐山)
竹下景子 (近藤百合子)
石橋蓮司 (岩淵恭輔)
松重豊 (相田)
高嶋政伸 (加藤)
あらすじ
最北の歓楽街、札幌・ススキノ。この街を知り尽くした私立探偵<俺>は、いつものように行きつけのバー、ケラー・オオハタで相棒の高田と酒を飲んでいた。そこへ<コンドウキョウコ>と名乗る女から仕事の依頼が舞い込む。ある人物に簡単な質問をするだけの単純な依頼だったが、その仕事の直後に<俺>は謎の男たちに拉致され、雪に埋められ、半殺しの目に遭ってしまう……。
感想 (2013年5月12日、地上波にて鑑賞)
東直己の「ススキノ探偵シリーズ」を原作とし、「相棒」シリーズの主要なスタッフが結集して制作された探偵ドラマ。
最新作の公開に合わせてTV放映されたのを見てみました。
北海道は札幌・ススキノを舞台にした物語で、主演は北海道出身の大泉洋。
相棒役を務めるのは東京生まれだけどなんとなく北国っぽさを醸し出してると思う松田龍平。
ゲスト・ヒロインとして小雪。さらに西田敏行や高嶋政伸、波岡一喜、松重豊、田口トモロヲなどなど、個性派俳優が脇を固めます。
ある夜、行きつけのバーに入った一本の電話から探偵は事件に巻き込まれていきます。
笑いあり、涙ありの邦画らしいサスペンス映画になっていたかな……と思います。
少々過激な内容なのでPG12指定ではありますが、基本的に娯楽映画。
ハードボイルドな感じも漂ってますが、あくまで「感じ」だけで、主人公<俺>のモノローグからはハードボイルドを気取っている三枚目の臭いがプンプンしていて笑いを誘います。
こういうのをネオ・ハードボイルドって呼ぶのかなあなんて思ったんですが、この「ハードボイルド」とか「ネオ・ハードボイルド」って言葉は間違った認識だったり曖昧な定義だったりが広まっているらしいので、ここではハードボイルド「風」とだけ書いておきます。
というか、純粋なハードボイルドって今でもあるんでしょうか?
この映画のようにユーモアや主人公の弱さを描くのは昨今の映画などでは必須のようにも思うんですけどね。
この作品はオカマバーとかセクシーパブとか、そんな男の欲望もあけすけに出てくるから「ニューハーフ・ボイルド」なんてのがしっくりくるかもしれません(笑)
見所はけっこうドタバタのアクションですかねえ。
相棒の高田が普段は飄々としていながらも喧嘩になると滅法強い空手の師範代という役。
主人公<俺>と二人でススキノのヤクザやゴロツキらと一戦交える展開は、ベタだけれどそれなりに面白いですね。
雪埋めとかスノーモービルとか、ご当地ならでは(?)の描写も面白い。
あとは、脇役たちがみんな個性的で良い味出してる人ばかり。
前髪下ろして気持ち悪い笑みを浮かべる悪役を演じた高嶋政伸とか、巷の感想を見ているとけっこう皆さん最後まで気付いてなかったみたいですが。
あとサウナで密談するのが好きなヤクザを演じた松重豊とか……。その傍らでスーツで耐える舎弟とか……。
あと、不良たちを率いていた波岡一喜は「2」でも出番があるので覚えといて損はなし。
もちろん主役である<俺>を演じる大泉洋はハマリ役だし、態度のでかい相棒役の松田龍平も面白い。
この魅力あるコンビの活躍をもっと見たいと思う人は多いはず。
肝心のミステリーの部分ですが、僕はまんまと騙されたけど、終わってみるとな~んだあ……って感じ。
推理モノに慣れている人には単純でしょうね。
顔のわからない電話の女性の他に、若い女性がどこにいるんだっていう……。
あの人しかいないよなあ、っていう……。
それでも笑って泣いての邦画サスペンスですので、女を守れなかった主人公の悔しさと、女の悲壮な決意にはホロッと来るかもしれません。
結婚式のシーンはなかなかにぶっ飛んでいて名シーンでした。
なんとなく……極道の妻って感じがしましたけどね……(笑)
そういう人情味にあふれた作品ですので、そんなところも見所でしょうね。
以前、この作品を勧められたこともあったので、今回の地上波放送を見て最新作の鑑賞を決めました。
ONE PIECE FILM STRONG WORLD (2009年、日本)
感想 (2012年4月22日、TV録画にて鑑賞)
大人気漫画「ONE PIECE」の劇場版アニメ第10作目「ストロングワールド」。原作者の尾田栄一郎が初めて映画のためにストーリーを書き下ろし、自身も製作総指揮として参加しています。
原作の物語は海賊王を目指す主人公ルフィが、麦わら海賊団を作り仲間たちと共に冒険し、強大な海賊や悪役たちと死闘を演じるというもの。
悪魔の実を食べたことでゴム人間となったルフィが、様々な能力者たちと闘うバトル漫画/アニメです。
僕が高校生の頃に連載やらTVアニメやらが始まった作品だったかな……。
漫画はすごく感動したんだけど9巻くらいまでしか読んでないし、アニメの方も数年見てたけどある時から見なくなりました……。
そんなわけで、TV放映で流れたこの劇場版は僕にとって久しぶりのONE PIECEというわけです。
劇場版の物語は、金獅子のシキという大海賊が麦わらの一味の航海士ナミを連れ去り、ルフィたちが彼女を奪還するというもの。
あらためて文章に書くとなんとシンプルな話だったんだろう(笑)
金獅子のシキによってルフィたちの故郷であるイースト・ブルーが壊滅の危機にあったりするわけなんですけど、基本的にはさらわれた仲間を助けるというだけなんですね、これ。
物語の見所は、ナミが去る前に残したメッセージ。
シキには敵わない、とルフィたちに諦めるように諭した後で、こっそり呟いた一言「絶対に助けに来て」
これが、ルフィたちの絆の深さを物語っているようですね。
ナミってキャラクターはたしか登場直後は平気で人を騙すような峰不二子的キャラだったと思うんですが、それがルフィたちと強い絆で結ばれ正式な仲間になるきっかけとなったのが、シリーズ本編での魚人編(アーロン編)でした。
この時、魚人アーロン一味に囚われたナミをルフィは救おうとするけれど、一人で戦うと決めたナミには他人を巻き込む勇気がない。
でも、最後にはルフィを頼り涙ながらに「助けて」と訴えるんですね。
この「STRONG WORLD」はナミのそのエピソードをリメイクしたような形にも思えます。
しかし、もうナミは麦わら海賊団として数々の死地を仲間と共にくぐり抜けてきていますので、涙を流しながら助けを乞うことはありません。
今回の「絶対に助けに来て」という言葉には、ルフィや仲間たちと別れることなんてありえない、だから私と一緒に闘って、という強い決意が滲み出ています。
ナミの成長を描いた劇場版と言えるでしょうね。
で、そのナミの一言をルフィは全然聞いていないんです。聞かなくてもルフィのすることは決まってる。
「ナミは先陣切ってここに戦いにきただけだ」と断言するルフィ。
ルフィにとっても、仲間を失うなんてありえない、考えられないわけですね。
このへんのセリフに込められた深い意味が尾田栄一郎の、「ONE PIECE」の、魅力なんですよねえ。
ただ、どうしても全体としては個人的に好きになれないんですよね。
ここまで深い心理描写をしてるんだからもっとシリアスに描いてほしいと、無理だと分かっていながらも思ってしまう。
いや、これは単純に僕がつまらない大人になってしまったんでしょうね。
子供時代と同じようには楽しめなくなってしまいました。
でも、子供向けだと言って嫌ってるわけではないです。むしろ「ドラえもん」映画とかは今でも感動します(……と、思います)し。
感動の沸点はとても高い所にあるのに、連載開始以来変わらないボケツッコミの応酬がとても低い所にあってそのギャップについていけない感じ。
ギャグとかキャラデザの部分で、面白いとかカッコイイとか思えなくなりました……。
これは原作批判というより、ジャンプを始めとする少年漫画への決別(or 卒業)に近いものがありますね。
とにかく僕にとってはここ数年見ない間に敷居が高くなってしまったシリーズですね。
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