感動器官

笑い、涙、鳥肌、私たちの感動を現出させる器官。

2011年06月

ギャング・オブ・ニューヨーク


「ギャング・オブ・ニューヨーク」(2002年、アメリカ)

原題:Gangs of New York  監督:マーティン・スコセッシ  製作総指揮:ハーヴェイ・ワインシュタイン、マイケル・ハウスマン  製作:マーティン・スコセッシ、アルベルト・グリマルディ  脚本:ジェイ・コックス、ケネス・ロナガン、スティーヴン・ザイリアン  出演者:レオナルド・ディカプリオ、キャメロン・ディアス、ダニエル・デイ=ルイス  音楽:ハワード・ショア、エルマー・バーンスタイン  主題歌:U2『The Hands that Built America』  撮影:ミヒャエル・バルハウス  編集:セルマ・スクーンメイカー  配給:ミラマックス、日本ヘラルド映画/松竹  上映時間:167分

【あらすじ】
1846年、ニューヨークのファイブ・ポインツでは、アメリカ生まれの住人たちの組織"ネイティブ・アメリカンズ"とアイルランド移民たちの組織"デッド・ラビッツ"が対立している。幼少のアムステルダムは、神父でデッド・ラビッツのボスである父親を敵のボス、ビル・ザ・ブッチャー(ダニエル・デイ・ルイス)に殺された。アムステルダムは投獄され、復讐を誓いながら15年の歳月が過ぎる。アムステルダム(レオナルド・ディカプリオ)が帰ってきたファイブ・ポインツは、ネイティブズに仕切られ腐敗していた。デッド・ラビッツは既に壊滅している。それでもアムステルダムは復讐のため素性を隠しビリーの組織に潜り込んだ。やがてジェニー(キャメロン・ディアス)という女に出会い、次第に惹かれていくのだが…。



【感想】
(2011年5月1日、TV録画にて鑑賞)

はっきり言って難しくて重い……。長いし……。

マーティン・スコセッシ監督が30年の構想期間を経て生み出したアメリカのルーツにまつわる物語。
何の予備知識もなく見て、「え、ここどこ?」「え、何時代?」「え、無法地帯?」ということになりました。
序盤から、シルクハット被って手斧を持った紳士(?)たちと、神父さま率いる民たちが、流血の大乱闘で、ビックリです。ここがまさかニューヨークだなんて……((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

タイトルから勝手に現代のストリートギャングの話かと思って再生しましたが、とんだ勘違いでした。
なんとも重厚な復讐劇です。


主人公アムステルダムにレオナルド・ディカプリオ。父親をビル・ザ・ブッチャーに殺され、復讐を胸にファイブ・ポインツに帰ってきます。成長した彼の顔を知る者は少なく、アムステルダムはネイティブ・アメリカンズに潜入し、復讐の機会を待ちます。

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そんな彼が出会う女ジェニーにキャメロン・ディアス。美貌とは裏腹にかなりのスレた女です。というか、ファイブ・ポインツの土地柄なんでしょうね。騙さなければ騙される、奪わなければ奪われる――そんな町を舞台に、ビルの女でもあるジェニーとアムステルダムは激しく衝突しながらも惹かれ合っていきます。
宿敵であり、物語の核であるビル・ザ・ブッチャーにダニエル・デイ・ルイス。この人、「NINE」のグイド役の人だったんですね。今知りました。凶悪な犯罪グループのボスですが、終盤では人としての脆さ弱さを見せるという、まあ、ありがちといえばありがちな……。
あと、アムステルダムを幼少期から知る人物モンクをブレンダン・グリーソンが演じています。「ハリポタ」シリーズの"マッドアイ"の役者です。こちらは見たときすぐに分かりました。


ニューヨークに"秩序"が生まれる前の、激しくぐちゃぐちゃどろどろした混沌の時代を描いた作品です。
民家が火事にあえば、男たちが燃え盛る家に飛び込んでいきますが、その目的は家財道具を盗むためです。いわゆる火事場泥棒ですね。やがて、消防団が駆けつけますが、他の地区の消防団もやってきて、消防団同士で乱闘が始まります。誰も火事を消火しようとしません……。こうなってくると、そもそも火事の原因は放火なんじゃないかとさえ思えてきます。
そんな無法状態を思わせるシーンがいくつもあります。ヒロインだってスリですし……。


神父である父親を殺された男が、やがて立ち上がり、寂れた教会を拠点に闘争の狼煙を上げるという展開は父親の姿と自然と重なって面白かったです。
ただ、そこまで行くまでがとにかく長い……。
ハマればすごい面白いんでしょうけどね。

【映画】THE 焼肉 MOVIE プルコギ

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「THE 焼肉 MOVIE プルコギ」(2007年、日本)

監督:グ・スーヨン  製作:シネマ・インヴェストメント、他。  脚本:具光然  出演者:松田龍平、山田優、ARATA、田村高廣  音楽:MaMiMery  撮影:無州英行  配給:ファントム・フィルム  上映時間:114分

【あらすじ】
日本中が超人気TV番組「焼肉バトル!」に熱中し、空前の焼肉ブームを迎えている中、大手焼肉店の「トラ王チェーン」とその御曹司で料理人のトラオ(ARATA)は全国的な人気を誇っていた。しかし、トラ王が唯一、売上不振で頭を悩ませている地区が北九州だった。それは焼肉の達人である韓老人(田村高廣)の指導のもと、弟子のタツジ(松田龍平)が腕を振るい、看板娘のヨリ(山田優)が切り盛りする、地元で圧倒的な人気を誇る「プルコギ食堂」が存在していたためだった。



【感想】
(2011年4月29日、TV録画にて鑑賞)

なんか、アクのない山田優を見た気がする(*´∀`*)ポワワ


美味しそうな焼肉料理?……とりあえず置いといて。
韓国起源説?ウリジナル?……とりあえず置いといて。

とにかく言いたいのは、山田優の飛び蹴り、いや“ジャンプキック”。
それがとても無垢で、美しい。ただ、その一点です。
思わず、巻き戻してもっかい見てしまいました。

この人、こんなに可愛かったか!?
なんか強気でスタイリッシュなイメージで、しかめっ面の印象が強くて、僕個人的にモデル畑出身の女優さんを軽視しがちなところがあり、今までまるでノーマークでしたが、この映画の山田優はなんだかカワイイ♪あまりに見違えたので、途中まで彼女だと思わずに見ていました。

そのカワイさが一気に表出するシーンが、“山田キック”なんです。
ラブホの中を覗く松田龍平の尻に、山田優が不意打ちのジャンプキックを食らわすシーン。

なんのこともない、グダグダ映画のダラダラ日常のワンシーンなんですが、これが恐ろしく美しい。
軽めの助走からぴょんと跳ねてからのキック。この一連の動きがすごくキレイなんですね。
足の長い山田優ならではの美しさですね。
ちなみに彼女は終始笑顔です(笑)このへんがめっちゃカワイイんですね♪

もし、映画賞に「ジャンプキック」に関する部門があったら、間違いなく受賞してると思います。


じゃあ、“山田キック”を鑑賞するために、この映画を見るべきかというと、あまりオススメはしません……(;´∀`)

出てくる料理、実際美味しいんでしょうけど、あまり美味しそうに見えないです……。
ARATAなんて食べ物粗末に扱っちゃいますし……。そういやARATAの演技もイマイチな感じでした。
演技というか、役柄がね……。

さらに、映画制作自体から焼肉の起源は韓国なんだよ~と言いたげな感じなので、そこに激しく嫌悪感抱く人もいるかもです。
僕は見ていて、そんなのはあまり関係なかったんですが……。山田優しか見てなくて(笑)


全体的に、小品といった感じです。
ただ、“山田キック”は( ・∀・)イイ!!

♪先入観を持ってないから いきなり夢中♪


POLYSICS - How are you?


元気ない人へ、落ち込んでる人へ。


POLYSICS“How are you?”です。うるさい曲ですので音量に注意。

あと、何度も見るとジワジワと笑えてきますので、自分の笑い声にも注意。
(僕は外人モデルの斜め後ろからのショットと、ラストのカクカクするのがツボですw)


歌詞には特に意味が無いんですが(いつもどおり)、
2番のサビとか抜粋してみると……。

「最終回が録れてないから印象普通/つまらぬ会話と超常現象/メンツは豪華で有名人と分かっているけど説明しないで/多少は想像するのが良いかと でも!」

相変わらず微妙にツボです。何気に実生活に則した内容。最終回が録れてないことあるあるw

ここ数年はCD買ってなかったんだけど、たまーにこういう光る曲を書きますよね。

ってか、いつからスリーピースになったんだろ?
ピコピコ担当の人、まさかご成婚?

【映画】オペラ座の怪人

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「オペラ座の怪人」(2004年、アメリカ/イギリス)

原題:The Phantom of the Opera  監督:ジョエル・シュマッカー  製作総指揮:ポール・ヒットコック、オースティン・ショウ  製作:アンドルー・ロイド・ウェバー  脚本:ジョエル・シューマカー、アンドリュー・ロイド・ウェバー  出演者:ジェラルド・バトラー、エミー・ロッサム  音楽:アンドリュー・ロイド・ウェバー  撮影:ジョン・マシソン  編集:テリー・ローリングス  配給:ワーナー・ブラザーズ、ギャガ  上映時間:143分

【あらすじ】
19世紀のパリ、オペラ座に住む伝説の男ファントム(ジェラルド・パトラー)の仕業とされる怪事件が多発。一連の事件は、彼が見初めた歌姫クリスティーヌ(エミー・ロッサム)をプリマドンナにするために起こされたものだった。



【感想】
(2011年4月29日、TV録画にて鑑賞)

「金曜ロードショー 特別版」を見ました。
真面目なミュージカル映画は吹き替えるべきではないですね……。

フランス人作家ガストン・ルルーの小説「オペラ座の怪人」。それを原作としたミュージカルの映画化作品です。


序盤こそ、普通にセリフを話していますが、ある場面から急に歌い始めます。
「きたきた!」と思っていると、それ以降、ずっと歌いっぱなしでした。

今回見たのは歌もセリフも日本語に吹き替えられた作品(音源は劇団四季のそれを使用)でしたが、楽曲がつまらなかったです。
同じメロディを、セリフ=歌詞を替えて歌っているだけで、しかも何気ない会話まですべて「歌」なので、途中から飽きました。

一応、テーマ曲以外の歌も1,2曲あったみたいですけど、映画の尺から見ればほんの一瞬。
映画の全編に渡ってテーマ曲が流れ続けている、と言っても過言じゃないでしょう。

で、同じメロディでそのシーンごとの喜怒哀楽を表現するわけですが、もとが同じ旋律なので、どうしても限界はありますよね。
場所を変え、衣装を替え、いろいろ感情のやりとりをするんですが、結局は3歩進んで3歩戻るような大雑把な表現しか出来てなかった気がします。「あぁ、またファントム怒りだしたよ……」みたいな。


物語は、オペラ座に長年住み着いている“ファントム”が、若手女優クリスティーヌに恋をし、彼女をプリマドンナの地位に就かせようと暗躍する、というものです。
クリスティーヌには二枚目の子爵という恋人がいるんですが、彼女は何故かファントムの持つ魅力にも惹かれていってしまうんですね。
しかし、ファントムの狂気的な面には素直に恐怖を現し、グダグダの愛憎劇が……。

ファントムの身勝手さも、クリスティーヌの優柔不断さも、最後まで好きになれませんでした。

【映画】マイケル・ジャクソン THIS IS IT

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「マイケル・ジャクソン THIS IS IT」(2009年、アメリカ)

原題:Michael Jackson's This Is It  監督:ケニー・オルテガ、マイケル・ジャクソン  製作:ポール・ゴンガウェア、ランディ・フィリップス  出演者:マイケル・ジャクソン  音楽:マイケル・ベアデン、マイケル・ジャクソン  撮影:ケヴィン・メーザー  配給:ソニー・ピクチャーズ  上映時間:111分

【あらすじ】
2009年6月、1か月後に迫ったロンドンでのコンサートを控え、突然この世を去ったマイケル・ジャクソン。照明、美術、ステージ上で流れるビデオ映像にまでこだわり、唯一無二のアーティストとしての才能を復帰ステージに賭けながら、歌やダンスの猛特訓は死の直前まで繰り返されていた。



【感想】
(2011年4月29日、TV録画にて鑑賞)

“語るに及ばず”な、ドキュメンタリー映画。

……ま、語りますけど(笑)

そもそも、Yuckeはマイケル・ジャクソンの人となりや功績などをよく知りません。
楽曲についても「スリラー」以外、曲名とメロディが一致しません。
その「スリラー」ですら、マイケルが踊ってる印象よりも、グッチ裕三が教育テレビでパロディしていた踊りの方がより頭に残ってます。
そんなけしからんヤツですが、その点をご承知頂いた上で、以下をお読みください。


2009年、12年ぶりのコンサートを目前にして急逝したマイケル・ジャクソン。
その最後のライブ・リハーサル映像を編集し、ドキュメンタリーにした映画です。

一見しての感想は、「マイケルすごいな」と。
50歳にはとても見えないダンス、歌唱力。というよりも、若い時の映像なんじゃないかとつい思ってしまう。
そして、楽曲も素晴らしい。僕はロックやテクノに傾倒しているつもりで、海外ポップスは敬遠してきましたが、どんなジャンルだろうと良いものは( ・∀・)イイ!!
「そんなのカンケーねぇ」と言って壁をぶち壊すだけの力が、あの歌とダンスには備わっています。

あと、ギタリストのオネーちゃんが(・∀・)イイ!!


そして、見終わった後で思ったことは、「彼のドキュメントはこれで終わりではないだろうな」。

やはり、どこまで行ってもリハーサル映像の寄せ集めであり、マイケル・ジャクソンの100%のコンサート映像ではないんです。見てる間はそう感じさせないのが逆に凄いですけど。
「しょせんライブDVDの特典映像の域を出ていない」という意見ももっともだと思うんです。頭で解釈する限り、これがMJの最終最高傑作なわけはない。実際、ヴォイトレ前であまり声が出てないシーンもありましたし。(しかし、それでも思わず歌ってしまうのが彼の魅力であり、ファンにとってもうれしいシーンでしょう)

今回の映画では本当にリハ映像中心で、MJの歴史を振り返ったり、というパートはありませんでした。
そういう点を考えても、MJを題材にした映画がこの作品で終わりなわけもなく、そうなってくるとこの作品の価値というのは、最後のコンサートを見られなかった世界中のファンへのとりあえずの代替品でしかなくなってくるんじゃないかと……。

権利関係が許す限り今後もMJの映画は編集されるだろうし、伝記的映画も作られて然るべき人です。
「人類史上最も成功したエンターテイナー」ですから、彼の歴史はまだ続いていくはずです。

美しすぎます(*´∀`*)ポワワ


Natalie Imbruglia - Want


ヤバイ……。

ヤバイくらいに美しすぎます(;´∀`)


海外ポップスでは数少ないお気に入りのアーティスト、ナタリー・インブルーリアです。

オーストラリア出身でイギリスに移住し歌手として成功した人です。
1997年の「Torn」は日本でもヒットしたので、覚えてる人も多いのでは。
僕が知ったのはほんの数年前です。


動画は2009年のアルバム収録らしいので、ここに映ってるナタリーは34歳くらい!?

は、反則だ~~……;

最初にこれを見たときはあまりの美貌に音楽がまったく耳に入ってきませんでした(笑)
正直、この際、曲はどうでも……(爆)

トゥルー・グリット


トゥルー・グリット
(2010年/アメリカ)

【監督】
ジョエル・コーエン
イーサン・コーエン
【キャスト】
ジェフ・ブリッジス
マット・デイモン
ジョシュ・ブローリン
ヘイリー・スタインフェルド

*あらすじ
 
父親を殺された14歳の少女マティ(ヘイリー・スタインフェルド)は、真の勇気を持つといわれる保安官のコグバーン(ジェフ・ブリッジス)に犯人の追跡を依頼。テキサス・レンジャーのラビーフ(マット・デイモン)も加わり、かたきのチェイニー(ジョシュ・ブローリン)を追うこととなる。

*感想(2011年4月27日、チネ・ラヴィータにて鑑賞)

1969年の西部劇映画「勇気ある追跡」のリメイク。
旧作はもちろん未見です。(当たり前みたいに書いてスイマセン;)


これでいいのかな?いいんだろうね……。でもなあ……。
というような感じの感想です。
少なくとも、大きな感動も興奮も爆笑も得られなかった……。

1ヶ月経ってこのレビューを書いていますが、正直、あまり印象に残っていないですね……。
この記事もこれで終わってしまいそうな勢いですが……(笑)


ジェフ・ブリッジス、マット・デイモン、ヘイリー・スタインフェルド。3者ともに魅力ある人物を演じていたと思います。
しかし、もっともっと好感を持てるキャラクターを演じれるはずだと思ったんですよね。

酔いどれ保安官コグバーンは、頭に「腐れ」を付けてやりたいぐらい酔いどれ保安官だし、テキサス・レンジャーのラビーフはどこか抜けててけっこう勝手だし、仇討ちの旅に出る少女マティは、もっとカワイクできたはず。
でも、どこか欠点のある3人で、その欠点を隠すことなく演じさせている感じがするんですよね。

コーエン兄弟の作品は今まで見たことなかったんですが、その特徴が、王道を敢えて外す展開の妙にあるとするなら、この登場人物たちの生臭いほどの人間臭さも、ヒーローを単にヒーローとして描きたくない監督たちの意志の現れかと思いました。


まあ、いろいろ頭を使って感想を言おうとしても、結局、面白かったのか、つまらなかったのか、よく分からないままです(笑)
いろんな映画からの引用・オマージュもあるようなので、映画マニア・西部劇ファン向けかも。


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【読書】メデューサとの出会い


「〈ザ・ベスト・オブ・アーサー・C・クラーク 3〉メデューサとの出会い」

著者:アーサー・C・クラーク
編者:中村融
訳者:浅倉久志・他
ハヤカワSF文庫

【あらすじ】
地球への帰還のために貨物カプセルに乗って月を飛び立ったクリフ・レイランド。しかし電磁加速ランチャーの不具合によって充分な加速を得られず、このままでは月面に激突して木っ端微塵になってしまう。長いカウントダウンの間に一つの可能性にたどり着いたクリフは、意を決してカプセルから飛び出した……!
(メイルシュトレームII)

【収録作品】
イカルスの夏/彗星の核へ/土星は昇る/未踏のエデン/憎悪/ドッグ・スター/メイルシュトレームII/きらめく生きもの/秘密/太陽からの風/神々の糧/無慈悲な空/地球太陽面通過/メデューサとの出会い/他エッセイ4編



【感想】
アーサー・C・クラーク大先生の作品集です。
短編、中編、エッセイが収録されてます。

全部面白かったですが、特に良かったものは簡単に感想を書きます。


「彗星の核へ」
ザ・そろばん大作戦!!笑いました♪コンピューターがいかれたので、やむなくそろばんを弾く宇宙船クルーたち。日本人必読(?)のSF。


「メイルシュトレームII」
この話がすごい。圧倒的な解放感。と同時に絶望と寂寥。全体的にふわふわした話で、だけど物凄いスピード感を伴うハードSFです。


「太陽からの風」
最近JAXAのイカロスで話題になった、極薄の帆に太陽光圧を受けて進む“ソーラーセイル”(宇宙ヨット)の物語。でも、その宇宙ヨットの目的は探査でも実験でもなく、なんと地球の上空を一周し月を目指すスポーツレースなのです。


「無慈悲な空」
これも面白い。反重力装置で自分の体重を軽くし、エベレスト登頂を目指す。ただ、校正ミスが……(苦笑)エルウィン博士が、途中、「アーウィン博士」になり、また「エルウィン博士」に戻った……。綴りは“Erwin”でしょうか。


「メデューサとの出会い」
地球の何十倍の大きさのガスの塊“木星”。(地球にとってのインドの大きさが、木星にとっての地球の大きさに等しい、らしいです)前人未到の領域にハイテク気球で挑みます。もう、すべてがキングサイズ。特にクラゲ!あんなでかいのは(((>A<;)))イヤアァァァ!

【映画】プラダを着た悪魔

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「プラダを着た悪魔」(2006年、アメリカ)

原題:The Devil Wears Prada  監督:デヴィッド・フランケル  製作総指揮:カレン・ローゼンフェルト、ジョー・カラッシオロ・ジュニア  製作:ウェンディ・フェネルマン  脚本:アライン・ブロッシュ・マッケンナ  出演者:メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、スタンリー・トゥッチ、サイモン・ベイカー、エミリー・ブラント、エイドリアン・グレニアー  音楽:セオドラ・シャピロ  撮影:フロリアン・バルハウス  編集:マーク・リヴォルシー  配給:20世紀FOX  上映時間:110分

【あらすじ】
アンドレア(アン・ハサウェイ)はジャーナリストを志しニューヨークにやって来る。オシャレに関心のない彼女は、無謀にも一流ファッション誌ランウェイの面接を受ける。編集長ミランダ(メリル・ストリープ)のアシスタントの仕事を手に入れるのだが、翌朝から24時間公私の区別なく携帯が鳴り続ける悪夢の日々が始まった。



【感想】
(2011年4月24日、TV録画にて鑑賞)

隠れた傑作だと思います。
いや、有名なコメディお仕事映画なので、「隠れた」っていうのも変なんですが……。

なんか、この映画は、テーマが3層くらいに重なって存在していて、上辺はコミカルなお仕事映画なんですが、下の層には人生論的な主張が隠されている……ような気がするんです。
簡単に言えば、「深い」(ような気がする)んですよ。


一番上の層は、コミカルなサクセス・ストーリー。
垢抜けないヒロインが一流ファッション誌編集長の秘書となり、鬼編集長に振り回され、こき使われるうちに、信頼を勝ちとり、成功を収めていく……という王道の展開。
「プリティ・ウーマン」や古くは「シンデレラ」から続く女性の変身願望を満たしつつ、一生懸命に仕事するアン・ハサウェイの姿は男性も好感をもてます。(男にとってハサウェイはそれだけで好感もてますけどねw)

中層は、鬼編集長ミランダの孤独と闘いの日々。
アンドレアの視点を通して描かれるミランダは、当初悪魔ですが、時折女性としての側面も見せ、トップに君臨し続けるために支払った代償を暗に示します。
プロフェッショナル論とでも言いましょうか、仕事に対する考え方のある極端な例をミランダに反映させています。

そして、最下層にあるのが、人生そのものに対する精神論なんじゃないかと。
アンドレアが口にする言葉で「だって仕方なかった」というものがあります。仕事でも、恋愛でも、失敗の裏にはちゃんと原因があります。正当な理由があります。アンドレアにとっては。
しかし、だからと言って、失敗した事がなかった事にはならない――そんな厳しい考え方が見え隠れしているんですよ。
これは仕事についてだけではなく、人生のありとあらゆる場面で誰もが直面する問題かもしれません。
うまくいかないことを何かのせいにして生きて行くのか、それともうまくできる範囲で生きて行くのか……。そんな人生論がバックボーンとしてこの映画にはあるんじゃないかと、ふと過大評価してみたくなったわけです(笑)


それを抜きにしても、充分楽しい映画でした。
アン・ハサウェイは着替えるたびにカワイイし、メリル・ストリープはとにかくカッコイイし……。

クライマックスのミランダのセリフが見事です。
「馬鹿言わないで、アンドレア。誰もが望んでいることよ?
 私たちになりたがってる」
と、言って車から降り、報道陣に囲まれるんです。カッコ良すぎる!
思わず、最後まで見た後、巻き戻してそこだけ再見しました。

その直後、突然の決別に至ったアンドレアの心境がちょっと「?」でしたが、「このままじゃ、私も悪魔になっちゃう!(汗;」とでも思ったんでしょうか?もともとジャーナリスト志望だったからファッション業界に魅力を感じなかったんでしょうか?
そこらへんが、僕的には「あれ?そのまま続けりゃいいじゃん」と感じてしまいました。ミランダの名台詞によって悪魔崇拝になりかけているのかも(笑)

でも、現実では、数学者になりたかった人が生物学で成功したり、漫画家になりたかった人が落語家になって成功を収めたりしてますので、必ずしも最初の夢に固執することはないな~と思います。アン・ハサウェイ自身もインタビューで「どんなに辛くても1年は続けてみるべき」とか言ってますし;
……それってヒロイン否定じゃん(;・∀・)

【映画】ドロップ

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「ドロップ」(2009年、日本)

監督:品川ヒロシ  製作:角川映画、吉本興業、NTTドコモ  脚本:品川ヒロシ  出演者:成宮寛貴、水嶋ヒロ、本仮屋ユイカ、上地雄輔  音楽:沢田完  主題歌:湘南乃風「親友よ」  配給:角川映画  上映時間:122分  

【あらすじ】
不良にあこがれる中学生・ヒロシ(成宮寛貴)は、退屈な日常に飽き足らず、不良のいる公立狛江北中学校に転校。口だけは達者なヒロシは、アイドルみたいな顔をしているのに極悪非道なカリスマ不良・達也(水嶋ヒロ)と早速タイマンを張ることに。結果、達也に気に入られ、彼が率いる不良グループとつるむことになる。



【感想】
(2011年4月23日、TV録画にて鑑賞)

「特別編」となっていたんだけど、「漫才ギャング」公開に合わせてということだったのかな。


ご存知、お笑いコンビ・品川庄司の品川祐の自伝的小説「ドロップ」の実写映画化作品。
著者自身が監督・脚本を務め、相方の庄司と一緒にチョイ出演もしています。

不良になりたくて公立中学に進学した主人公が、名実ともに不良になっていく姿を描き、その中で友情や恋といった青春ストーリーをサクセスサクセスさせる感じです。
最後には、別れと旅立ちというテーマも描かれます。


しかし、あまりに無駄に暴力的な内容に批判が集中している映画でもあります。
不良中学生たちが車を運転し、タバコを吸い、金属バットで人を殴りつける、という小説やマンガならともかく実写の映像ではけっこう派手な暴れっぷり。(ただ、キャストは絶対に中坊に見えないんですが……)
しかも、「人は簡単に死なねえよ」って言いながらバットでメッタ打ちにするので、「子供に見せたらヤバイんでない?」って感じる人が多いようです。

過去に不良に暴力振るわれたり、カツアゲされた経験のある人からすれば、この映画自体を(ひいては品川祐の人格自体を)嫌悪するでしょうね。
「芸人(素人)が監督してる」っていう先入観もあるのかなあ?
いや、たしかにつまらないですけどね(汗;


もうこうなったら(?)、この映画の楽しみ方はただ一つ。
“リアルの水嶋ヒロとのギャップを楽しむ”しかないです。

僕が今まで水嶋ヒロに持っていたイメージは「いけすかないくらいに好青年」でした(笑)
俳優引退、作家に転身、賞受賞の一連のワイドショーで見た印象しか頭になく、若いのに、受け答えが丁寧で、穏やかで誠実で、しかもイケメン、……しかもイケメン!(思わず2度書いてしまいますが)

そんな水嶋ヒロが最悪にぶっとんだ役で暴れ倒す……。このギャップがすごいですよ。
もう彼は作家なのでね……、そういう意味でも貴重な映像かもしれません。


リアル中学生が一人も出ていないことが、逆にすごい映画です。

あー、あと、公立中学は不良になりたくて行く所じゃないですから。念のため。

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