感動器官

笑い、涙、鳥肌、私たちの感動を現出させる器官。

2011年05月

平成23年5月に見た映画

5月に見た映画の一覧。
なんだかんだで映画館へは行けませんでした……。





5/1 ギャング・オブ・ニューヨーク
5/3 イレイザー
5/4 シコふんじゃった。
5/8 築地魚河岸三代目
5/14 少年メリケンサック
5/15 ニュー・シネマ・パラダイス
5/21 コンフェッション
5/21 交渉人 THE MOVIE タイムリミット 高度10,000mの頭脳戦
5/22 ルパン三世 DEAD OR ALIVE
5/22 パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト  地上波にて
5/23 推定無罪
5/28 幸せのちから
5/28 地球が静止する日
5/29 スナッチ
5/29 パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド 救出編  地上波にて

※「地上波にて」と付記されたもの以外はすべてTV録画にて鑑賞。





いつも1000円で映画館利用してるので、会員登録してるシネコンがいまだに営業再開の目処立たないことは、地味にキツいです。

土日はヒマだし車もあるので、再開してる利府なり名取なりへ行けることは行けるんですが、1800円出すほど観たいか?とつい自問してしまい、チャンスを逸しております(笑)
前売り券買おうか~とか、会員登録しようか~とか、悩んでいるうちに公開始まっちゃう感じで、なんか行きづらくなってしまう……。

そもそも富谷のカードの無料鑑賞ポイントが2回分も溜まったままの状態で他の映画館の会員なってる場合じゃないような気も……。
109シネマズ富谷の一日も早い再開を祈っております。

【映画】サウスバウンド

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サウスバウンド (2007年、日本)

【ジャンル】
家族ドラマ
【監督】
森田芳光
【出演】
豊川悦司 (上原一郎)
天海祐希 (上原さくら)
北川景子 (上原洋子)
田辺修斗 (上原二郎)
松本梨菜 (上原桃子)
村井美樹 (南先生)
松山ケンイチ (新垣巡査)
平田満 (東京の校長先生)
吉田日出子 (区役所職員)
加藤治子 (堀内たえ)

あらすじ

浅草に住む小学6年生の上原二郎は、疑問に感じたことには猛然と盾つく父親の一郎を恥ずかしく思っていた。父は若いころ過激派の活動家だったのだ。ある日、母親さくらの発案で、一家は父の故郷である沖縄の西表島に引っ越すことに。島民に温かく迎えられる上原家だが、そこでもまた一郎は観光開発業者を相手に闘うはめになる。

感想 (2011年4月3日、TV録画にて鑑賞)

「ナンセンス!」という口癖以上にラストの見せ方がナンセンス。


「模倣犯」のせいであまりいい印象のない森田芳光監督作品。
元・活動家の両親を持つ少年・二郎の視点を中心に、現代社会が住みづらくてしょうがないアナーキーな親父と振り回される家族の交流を描いています。

仕事に出かけず、税金も払わず、何か文句を言われると「ナンセンス!」と跳ね除ける父親・一郎に豊川悦司。現在は、喫茶店を営みながら家計を支えているが、かつては“××大学のジャンヌ・ダルク”と呼ばれ逮捕歴もある母親に天海祐希。二郎の年の離れた社会人のお姉ちゃんに北川景子、沖縄・西表島の駐在さんに松山ケンイチ……となかなか豪華なキャスティング。

それと対照的なのが、西表島の住人たち。現地の素人さんをそのまま使っているだろうことは、誰が見ても明らかですが、完全にヘタというわけでもない、その妙に巧い演技が心を捉えます。

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ストーリーは前半が東京編。二郎の学校生活等を描き、それに余計な首を突っ込んでくる親父を描きます。あらすじの感じだと分かりませんが、「ある日」が来るまでけっこうたっぷり東京編をやってくれます(笑)
そして後半、一家はとある事情から沖縄・西表島へ。しかし、文明から遠く離れた島でも社会のしがらみがあり、やはりそれを受け入れることのできない親父……。

不覚にも、権力に立ち向かっていき玉砕した親父の勇姿にウルッときましたが、ラストの感動的な場面で中島美嘉の主題歌が流れてきたときに完全に引きました。
別に中島美嘉が嫌いなわけじゃないです。クライマックスでポップスが流れるのが、どうにもドラマっぽくて好きじゃないんです。確かにアニメやドラマでそういった演出が功を奏す場合もありますが、映画でそれやられるとまるで新鮮味がなくてガッカリするんですね。

さらに、まったりしたラスト。エンドロールでさっき聴いたばかりの主題歌がまた流れる……。
これこそ「ナンセンス!」じゃないのかよ!?と言いたくなる終わり方で、監督の力量云々はともかく、この森田という人と僕の趣味嗜好は完全に違うということを思い知らされました。

映画そのものは、「どうにもならないことにどう対処するか」ということを、ある意味で示していて(極端な方法ですが……)、なにか心に引っかかるものがあったんですが……。



【映画】ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ

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「ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ」(2010年、日本)

監督:松山博昭  脚本:黒岩勉、岡田道尚  出演者:戸田恵梨香、松田翔太、鈴木浩介、吉瀬美智子、渡辺いっけい  音楽:中田ヤスタカ  撮影:宮田伸  編集:平川正治  製作会社:フジテレビジョン、集英社、東宝  配給:東宝  公開:2010年3月6日  上映時間:133分

【あらすじ】
女子大生の直(戸田恵梨香)は、謎の組織が主催する、巨額の資金を賭けて互いにだまし合うライアーゲームに参加するハメになる。彼女は天才詐欺師の秋山(松田翔太)の助けを借り、どうにか決勝戦まで勝ち進む。二人は50億円の賞金を賭け、信じ合う心がテーマの“エデンの園ゲーム”と呼ばれる最後の戦いに挑むが……。



【感想】
(2011年4月2日、TV録画にて鑑賞)

疲れる映画です。
しかも爽快感が無い……。


ドラマの方はシーズン2から本格的に見始めましたが、原作漫画は未読です。
シーズン2の衝撃の最終回に憤慨し、「絶対、映画で最終章なんて認めねえ!」と心に誓ってから1年。意外と早くTVで見る機会が訪れました。

“事務局”が準備した一風変わったゲームに最後まで勝ち残れば巨万の富が手に入り、逆に敗退すれば莫大な負債を抱えてしまう“ライアーゲーム”。馬鹿正直が取り柄のナオは、こんなくだらないゲームは終わらせようと、事務局を倒すために頼れる天才男子・秋山さんとライアーゲームに挑みます。
しかし、他の参加者たちはもちろん自分が勝って賞金を獲ることを考えていますので、ナオの言う「誰も損をしない方法」になかなか協力してくれません。もとより、騙し合いがこのゲームの大前提であり、いつしか参加者たちは、勝つことよりも自分が騙されないようにすることに怯え始めるので、ますますナオの意見は儚い理想論に聞こえてきます。

結果、一方的に他者を信じたナオは、案の定みんなの餌食に……。
フクナガの名セリフ「ナオちゃんって本当にバカだよね!」……で、ナオちゃんガ━━(;゚Д゚)━━ン!!
そこで1stシーズンから音楽担当している“capsule”中田ヤスタカ作曲の“The Force of Gravity”が流れる……というお決まりのパターンです。


はっきり言って、このお決まりのパターンがあまりに連続して続くので、途中で飽きました。
あ、また同じ音楽流してる……、そんなことを考えながら見てました。

元はマンガなので、毎話、お約束があってもそれは毎話のこと。ドラマ化されても、毎話お決まりのコースを繰り返しても違和感はありません。むしろその反復が心地良かったりするんですが……。

しかしこれは映画。映画は2時間でストーリーをすべて鑑賞することになります。その中で、ドラマシリーズの総集編でも見ているかのようにお決まりのパターンを連発されると、全部チープな会話に見えてしまいます。そして、もしもこの映画から「会話」を除くと、ごちゃごちゃしたセットと複雑なゲームルールしか残らないんです。

ゲームの奇妙奇天烈さと、脚本の妙で、本来この作品は作品たりえると思いますが、同じ演出しか出来ないのなら何の意味もないですね。中田ヤスタカの楽曲はもともと素晴らしいんですが、それを「またかよ、ウザイ」と思わせることに手腕を発揮してしまったというか……(汗;


秋山さんについては、ようやくヘンタイだということが分かりました♪
彼は基本、ゲームをぶっ壊すことしか考えてないんですね。事前の説明で禁止されていないことは、常識を逸脱しても試してみる。天性のライアーゲーム荒らしですね。

終盤、本当にしょうもないことが続き、僕の心が心底冷え切っているところに、ラスト、また黒い手紙が届きます。
その差出人がわりと意外な人物で、ついつい「巧い!」と思ってしまうほど、本筋の内容そのものはつまらない映画だったかなあ……(;・∀・)

【映画】ネバーランド

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「ネバーランド」(2004年、アメリカ/イギリス)

原題:Finding Neverland  監督:マーク・フォースター  製作総指揮:ゲイリー・ビンコウ、ニール・イズラエル 他  製作:ネリー・ベルフラワー、リチャード・N・グラッドスタイン  脚本:デヴィッド・マギー  出演者:ジョニー・デップ、ケイト・ウィンスレット、フレディ・ハイモア  音楽:ヤン・A・P・カチュマレク  撮影:ロベルト・シェイファー  編集:マット・チェス配給:東芝エンタテインメント  上映時間:100分

【あらすじ】
ロンドンの劇場で劇作家のジェームズ・バリ(ジョニー・デップ)は新作の舞台『リトル・メアリー』の初日を迎えていた。しかし、観客の反応は芳しくなく、翌日の新聞でも、酷評されてしまう。失意の中で日課の散歩に出かけるバリはそこで無邪気に遊んでいる兄弟を目にする。



【感想】
(2011年3月26日、TV録画にて鑑賞)

「ピーター・パン」の舞台裏。バリが「ピーター・パン」のモデルとなった子供と出会い、その物語を完成させるまでを描いた、実話に基づく物語です。

主演はジョニー・デップ。劇作家という職業病なのか、持って生まれた性格なのか、どこか地に足のつかない――、いつも夢想しているような――、妻のことも忘れがちな男を演じます。
そんな男がある日出会った一人の未亡人(ケイト・ウィンスレット)とその4人の子供たち。
父のいない子供たちの遊び相手を務めるうちに、友人以上の感情が芽生えていきます。


新作の舞台が成功しないバリに、劇場の支配人役のダスティン・ホフマンがこう言います。
「批評家たちが芝居をダメにしてしまった」
この言葉が一番残りましたね。

本来、芝居とは遊び。しかし、遊びに過ぎなかった芝居を商売とし、それを芸術と評価することで、本来の遊びとはかけ離れたつまらないものになってしまっている、ということです。
文化レベルを高めることで、それまで楽しめていたものが楽しめなくなる。あーだこーだ論理的に解釈することで、直感的な感じ方ができなくなっている。
これは映画と映画評論家(およびレビュアー)にも言えることです。もし、大衆が「感動の人間ドラマ」にしか興味を示さず、映画は必ず「泣ける」ものだと思うようになったら映画は死にます。

でも、この作品は「感動の人間ドラマ」のカテゴリになっちゃうんですよね……。
ホフマンのセリフは「低俗な作品を気楽に楽しんで欲しい」という意味だと思うんですが、それを言わせているこの映画はその逆という、なんとも悩ましいセリフです。


僕もどちらかというと、低俗な作品を気楽に楽しみたい派で、あからさまに「泣かせよう」とか、いわゆる「お涙頂戴」とかには、逆に不信を抱くひねくれタイプなんですよ。
基本的にこの作品も、そんなスタンスで見てしまいました……。
楽しいシーンは楽しい、辛いシーンは辛い。でも終盤にそれが感動となって琴線を震わせるまではいきませんでした。

それでも、クライマックスのお庭の風景は凄かったですよ。ネバーランドの具現化。
この映画、この題材ならではの、最高にファンタジーな絵面で、むしろあのシーンで終わってくれたら泣けたのに!

【読書】虚空の旅人


「虚空の旅人」

著者:上橋奈穂子
新潮文庫

【あらすじ】
新ヨゴ皇国の皇太子チャグムは、新王即位の式典に招かれて隣国サンガルを訪れた。そこで出会った<ナユーグル・ライタの目>と呼ばれる不思議な少女の背後には、南の大陸の恐るべき陰謀が隠されていた。



【感想】
「精霊の守り人」シリーズ第4作目。
「旅人」と付くものは女用心棒バルサが主人公ではない、外伝的内容になるそうです。

しかし、内容的にはいつも以上に面白い!
1~4作目まで読んで、僕はこの本が今のところ一番好きです。


なんとチャグムに友達ができました!(笑)
サンガル王国の第二王子タルサンとチャグムのやりとりが、読んでいてとても心地よかったです。
友との出会い、衝突、信頼、そして別れ……。映画にはバディ・ムービーというジャンル(というか手法)がありますが、チャグムとタルサンの関係もそんな感じがします。

新ヨゴでの皇族は神にも等しい高貴な存在であるために、民からは畏れられ、本来の自分を抑え込まなければならない思慮深いチャグムと、将軍になるために海の男たちに混じって体を鍛え、部下から絶大な信頼を寄せられている直情型のタルサン。この対比がすばらしいですね。
そんな2人が出会って言葉を交わすだけでも楽しく読めます。


上橋作品では珍しく女性キャラが豊富なことも、個人的に良かったです(笑)

タルサンの歳の近い姉で、チャグムの接待役として登場する優しく聡明な姫、サルーナ王女。
王家の女たちを束ね、時に冷徹な判断で政治を裏から支える、長姉カリーナ王女。
家舟で魚を追いながら暮らす漂海民の娘で、ちょっとドジでノロマなスリナァ。
そして、海底の民の歌に魂を引っ張られ、<ナユーグル・ライタの目>として生け贄に捧げられる運命となった、漁民の幼い少女エーシャナ。

今回バルサは回想でしか出てきませんが、逆にこれだけ魅力的な女性キャラ揃ってたら、バルサ姐さんの出る幕ないですね……。
言い方悪いけど、ギャルゲーのごとく各キャラがパターンを押さえています(笑)
(メインヒロインを幼馴染み属性のスリナァとするなら、サルーナは弟を溺愛する姉、逆にカリーナはちょっとSなキャリアウーマンの姉、エーシャナは「お兄ちゃん」となついてくる近所の幼女…。もちろん主人公は高校に通うタルサンですよ!チャグムじゃなく!w)

まぁ…、ついついそんな妄想をしてしまいますが(汗)

バルサ姐さんが主人公だとこうはいかないですよね。
どうしても男社会にどっぷり浸かってる人なので……。


とにかく、男の子たちの友情と、女の子たちの活躍に思わず笑みを浮かべながら読んだ本でした。

(もしもチャグムが同級生の役なら、「友達のお母さん」ポジションでバルサの登場もあるか?……エプロン姿のバルサ!見たい!!)(←完全に脱線;)

【アニメ映画】オープン・シーズン

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「オープン・シーズン」(2006年、アメリカ)

原題:Open Season  監督:ロジャー・アラーズ、アンソニー・スタッチ  製作総指揮:スティーヴ・ムーア、ジョン・B・カールズ  製作:ミシェル・マードッカ  脚本:スティーヴ・ベンチック、ロン・J・フリードマン、ナット・モールディン、スティーヴ・ムーア、ジョン・B・カールズ(原作)  声の出演者:マーティン・ローレンス、アシュトン・カッチャー、デブラ・メッシング  音楽:ラミン・ジャヴァディ、ポール・ウェスターバーグ  製作会社:ソニー・ピクチャーズ・アニメーション、ソニー・ピクチャーズ・イメージワークス  配給:コロンビア映画、ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント  上映時間:86分  次作:オープン・シーズン2 ペット vs 野生のどうぶつたち

【あらすじ】
山あいの町ティンバーラインで暮らしているパークレンジャーのベスと熊のブーグ。動物ショーに出演しながらベスと一緒に過ごしているため、熊でありながらペット同然だった。しかし、ハンターの車に縛り付けられていた鹿のエリオットを気まぐれで助けたことから、エリオットに付きまとわれるようになる。さらに動物ショーでエリオットが逃げ込んできたためトラブルとなり、ブーグはエリオットと共にオープン・シーズン(狩猟解禁期間)が迫る森に送り返される。何とか町に戻ろうとブーグは悪戦苦闘するが……。



【感想】
(2011年3月20日、TV録画にて鑑賞)

お子様向けCG映画……?
いやいや、お子様にはおすすめできません……。

何気に酷い描写が盛りだくさんで、狩猟解禁まで待てないハンターは車でシカを轢くし、森のリスたちは性悪、いたいけなウサギたちは他の動物たちからモノ扱いされているという、ブラックユーモアを貫いてる作品です。

しかし、面白い。
お子様には勧めたくないものの、お子様のいない家庭では見る機会はあまりないだろうことが残念です。
(じゃあ、なんでお子様のいないYuckeが見たのか、って話ですが、要するに僕がまだまだ“お子様”ということで解決ですね♪←なにがだ;)


人里でレンジャーのベスと暮らしているクマのブーグ。大きな体でとっても甘えん坊な彼は、すっかり野生の生き方を忘れています。
そこへやってきたおしゃべりシカのエリオット。ハンターに捕らえられていた彼は、助けてくれたブーグを慕い、うんざりするほどつきまといます。
ついにキレてしまったブーグは人間たちの前で大失態を演じてしまい、危険と見なされた彼はベスの弁護も虚しく山奥に置き去りにされてしまうのでした。

見たこともない場所で目を覚ましたブーグ。ベスのことが忘れられない彼は、エリオットとともに町へ向かいますが、その途中で様々な動物たちと出会い、珍道中を繰り広げるのでした。


基本的に登場人物(動物)のキャラクター付けが面白いです。

動物たちに人間世界が侵略されると思い込んでる悪役のハンターとか、カモのコンビの片割れはワンダーフォーゲル中に次々と仲間が脱落していったことを受け止めきれず心が壊れてしまっています。
リスたちは極度に縄張り意識が強く、木に触れただけで大量のマツボックリを投げつけてきます。
そして、クマでありながら、今まで人間同然の暮らしをしてきたために、大自然の中でフンをすることすら恥ずかしくてできないという変なクマ。

物語は簡単に言えば主人公の成長物語といった感じでしょうか?
展開もありがちと言えばありがち。

でも、感動させようとせず、笑わせようとして作ってる感じなので、説教臭くない軽快な映画です。
ぜひ、お子様とごいっしょに……♪(あ、あれ???)

【映画】ジョニー・イングリッシュ

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「ジョニー·イングリッシュ」(2003年、イギリス)

原題:Johnny English  監督:ピーター・ハウイット  製作:ティム・ビーヴァン、エリック・フェルナー、マーク・ハッファム  脚本:ニール・パーヴィス、ウィリアム・デイヴィス、ロバート・ウェイド  出演者:ローワン・アトキンソン、ジョン・マルコヴィッチ、ベン・ミラー、ナタリー・インブルーリア  音楽:エドワード・シャムラー  主題歌:ロビー・ウイリアムズ  撮影:レミ・アデファラシン  編集:ロビン・セイルズ  配給:ユナイテッド・インターナショナル・ピクチャーズ  上映時間:87分

【あらすじ】
ある日、英国が誇る諜報機関のカリスマ・スパイ、エージェント1号が任務遂行中に命を落としてしまう。そして今度は彼の葬儀中、突然爆弾テロが起り、参加していた腕利きのエージェントたち全員が死亡する。このままでは肝心の諜報活動ができなくなってしまう。そこで、当局は唯一の生き残りである内勤の男ジョニー・イングリッシュ(ローワン・アトキンソン)に白羽の矢を立てる。元はといえば、彼のニセ情報が原因で、エージェント1号が死に、葬式の警備も彼の担当だったというのに。当のイングリッシュは憧れのスパイに任命されすっかり有頂天になっていた…。



【感想】
(2011年3月5日、TV録画にて鑑賞)

007のパロディ映画らしいです。

主演は“Mr.ビーン”ことローワン・アトキンソン。今回はよく喋るMr.ビーンといった感じ。
ジョニー・イングリッシュの前に現れる謎の美女に、歌手で女優のナタリー・インブルーリア。出てると知らずに見たので、おっ!と思いました。
悪役の嫌味なフランス人ソバージュに、ジョン・マルコヴィッチ。自分が英国の王族に連なる血筋だと信じこみ、国宝の王冠を奪ってイギリス国王になろうとします(笑)本気です。


一部、レッカー車を使ったカーアクションとかが見応えありました。
やってることは、アホ臭くて情けない感じなんですが、どのくらい危険なことかを考えると、他のアクション映画に勝るとも劣らない緊迫したカーチェイスでした。
ただ、それを感じさせないバカバカしさなんですが……。


全体的に、爆笑の連続という感じでもないし、コメディーとしてはテンポの悪いほうかもしれません。
あっ!こういうのもしかして“脱力系”って言うのかな?

そう、うまくいきそうで、あ~またやっちゃったよ……という展開が多いんですよね。
主人公を応援しながら見ると笑えない映画(笑)
一緒に情けない気分になるかもしれません。


内容的にも何も残らない作品なので、ほとんど忘れてしまいました。
ストーリー展開にも意味が無い感じだし……。

【映画】公安警察捜査官

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「公安警察捜査官」(2006年、日本)

監督:鈴木浩介  企画:加藤東司、武内健  製作:松下順一  脚本:小林弘利  原作:北芝健  出演者:竹内力、遊井亮子、尾美としのり、山口祥行、セイン・カミュ  撮影:唐沢悟  美術:橋本優  主題歌:笠原涼二「雨ニモ負ケズ、、、。」  配給:アートポート  上映時間:81分

【あらすじ】
爆弾テロの予告電話があり、騒然となる都心の高層ビル。刑事たちがビル内部への爆弾捜査をためらう中、暴力捜査で停職中の狩場健(竹内力)が捜査を志願する。爆弾を探してビルの中をかけずりまわる狩場は、間一髪で爆弾処理に成功する。その功績が評価され、狩場は公安部への異動を命じられる。
爆弾テロの恐怖が広がる中、狩場は欧州での日本人集団拉致疑惑を追っていた。やがてそれは一連のテロ事件と繋がり、次第に巨大な陰謀が姿を現わしてくるのだった。



【感想】
(2011年2月13日、TV録画にて鑑賞)

なんで、ハリー・ポッターの記事の後にこんな映画を更新するのかって感じですが、
じゃあ、いつUPするの?って考えると一生UPすることなさそうなので、頑張ってUPです(笑)


竹内力主演のポリス・サスペンス。
これに比べたら「踊る大捜査線」はアカデミー並ですね。
これがB級映画ということは分かりますが、それなりに楽しませてくれないと困ります。

原作は、元刑事で作家の北芝健。なので、「踊る~」よりも重厚でリアルな筋書きになってますが、なんなのこのつまらなさは……?そんな結末じゃ誰も納得しないでしょうよ!


描かれているのは、今まであまり語られることのなかった“公安警察”の話。
TVのサスペンスに登場するのはほぼ警視庁や県警ですから、新しい素材と言ってもいいかもしれない。
公安の捜査官たちは、市民ではなく国家を護ることが使命。内務省だか、外務省だかのお役人と縄張り争いみたくなったときには、なかなか面白かったですが、すでに序盤で原作者が出てきて茶を濁してますので、真面目に見ていいのかわからなくなってます。

潜入捜査をしていた仲間があんなことになっても、そもそもあんたそんなに重要な脇役だったのか、みたいなことを考えさせてしまう作りで、いまいち空気が読めない。
で、最後には結局「踊る~」と同じく、「権力ないヤツは正しいことを貫けない」という挫折が待ち受けており、まだ「踊る~」であれば所轄の青島が警視庁の室井にそれを託すというシーンでストレス解消されるんですが、この映画では壁にぶつかって挫けて墓参り、という大人しさ。
上層部に頭下げられて捜査終了、というモヤッとする終わり方です。


短編小説ならば、どうにもならないけれどそれも現実、こういう話もあるよと受け流しますが、映画としての面白みが全編にわたってまったく感じられない、しかもラストがシラケモードなので、失敗作としか思えない作品。
こういう映画もあるよ、とは割りきれませんでした。
放送する方もする方だし、見る方も見る方ですね……(;・∀・)

【映画】ハリー・ポッターと炎のゴブレット

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「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」(2005年、イギリス/アメリカ)

原題:Harry Potter And The Goblet Of Fire  監督:マイク・ニューウェル  製作総指揮:デヴィッド・バロン、ターニャ・セガーチェン  製作:デヴィッド・ハイマン  脚本:スティーブ・クローブス  出演者:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン  音楽:パトリック・ドイル  撮影:ロジャー・プラット  編集:ミック・オーズリー  製作会社:ヘイデイ・フィルムズ  配給:ワーナー・ブラザーズ  上映時間:157分  前作:ハリー・ポッターとアズカバンの囚人  次作:ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

【あらすじ】
ホグワーツ魔法魔術学校の4年生になったハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)。今年ホグワーツで伝説の“三大魔法学校対抗試合”が100年ぶりに行われることになり、他の魔法学校の生徒たちがホグワーツにやってきた。代表選手は17歳以上の生徒から各校一人ずつ選ばれ、炎のゴブレットに名前を書いた紙を投げ入れることで立候補できる。魔法の力によって順調に各校の代表が選び出されたが、なんと最後に選ばれたのは紙を投げ入れた覚えのないハリーだった……。



【感想】
(2011年2月5日、TV録画にて鑑賞)

あまりレビュー記事を溜めすぎるはよくないですね。
さすがに今ごろ、この作品を更新するのはいささか恥ずかしいです(笑)
見たのが2月、録画したのがその何ヶ月も前、しかもシリーズ最新作が公開されるまではまだ時間があるし……。しかも第7作のパート1まで公開されてる状況で、第4作目を取り上げるという絶妙のタイミングの悪さ。1作目から復習しようというわけでもなく……。


……。では、レビューに移ります(笑)

一度目に見たときの印象が「ハーマイオニーのヒステリー」でした。
ダンスパーティーのシーンで、ハリーとロンがハーマイオニーにキレられるあれです。
エマ・ワトソンには申し訳ないけど、どうしてもそのイメージが強烈でした。

で、その時、「これをもう一度見るのはけっこうしんどいかも」と思ったんですが、何故かやっぱりTVでやってると見てしまいます。不思議ですね♪
2度目ということもあるのか、前回非常に重かったシーンは軽く受け流せました。


仲良し3人組が大人への階段を上がり始めた瞬間の映画でもあるのでしょうかね?
ハリーとロンに関しては、ムリヤリ階段を登らせられている感じがしなくもないですが。

色恋とは関係ないですが、上級生のセドリックの存在がハリーにとって大きな意味があったんじゃないかと、勝手に推測してみます。
今まで、上級生というとロンの双子のバカ兄貴しかいなかった気がしますが、今作で登場するセドリックは“正統派先輩”といった感じなんです。それに、ハリーとセドリックはどこか似てますよね。

ちなみに、セドリックを演じたロバート・パティンソンはこの映画の後、「トワイライト」3部作で主役のヴァンパイアを演じています。
実は、ハリー・ポッターの存在がセドリックにとって大きな意味があったというのが本当かも(笑)

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あれが面白かった、これが良かった、は、書き出しているとキリがないです。
全体的に面白い。このシリーズはこの一言につきます。

【映画】カイジ 人生逆転ゲーム

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「カイジ 人生逆転ゲーム」(2009年、日本)

監督:佐藤東弥  製作総指揮:奥田誠治  脚本:大森美香  出演者:藤原竜也、天海祐希、香川照之  音楽:菅野祐梧  主題歌:YUI「It's all too much」  撮影:柳島克己  配給:東宝  上映時間:129分

【あらすじ】
自堕落な日々を送る26歳のフリーター伊藤カイジ(藤原竜也)は、友人の借金の保証人になったために多額の負債を抱えてしまう。そんな彼に金融会社社長の遠藤(天海祐希)は、一夜にして大金を手にできる船に乗ることを勧める。その船で奇想天外なゲームをするはめになったカイジは、人生を逆転するための命懸けの戦いに挑む。



【感想】
(2011年1月29日、TV録画にて鑑賞)

ざわざわ……ざわざわ……、これ、つまんなくねーか?ざわざわ……。

うーんなんだろう?高層ビルの間に架けられた鉄柱を命綱なしで渡るシーンとか、本当は(善良な視聴者なら)ハラハラドキドキしながら見なくちゃならんのでしょうが、鉄柱の上でイイ話はじめた“命懸け”の人たちに笑いがこみ上げてきてしまいました。
「あ゛ーーーー」とか言いつつ落ちていかれても……。全然驚きも同情もなく流してしまう僕はなにか人として大事なものが欠落してるんじゃないかと、逆に不安になります。

そもそも、夜の高層ビル群の映像が暗いっていうのもマイナス要素で、「底の見えない怖さ」以前に「よく見えなくてインパクト薄」なんですよ。
真昼の渓谷でバンジージャンプの方がよっぽど映像的にはドキドキするんじゃないかな。

さらに、シンプルに命懸けて渡りきったその先に待っていた最終決戦が、カードゲーム……。
しかもラスボス(香川照之)はイカサマ使って勝とうとするし……。


イカサマ使ってでもズルしてでも勝ったヤツが勝者――、負け犬は勝つまで負け犬――、不公平を呪ったところで状況は好転しない――、それが社会の真実――、そういった実際的な主義がこの作品の根底に流れているのかもしれないけれど(そういうところは評価♪)、頭脳戦と見せかけておいてただのイカサマだったというのは、視聴者的にはガッカリの極み。
イカサマを見抜き、それを乗り越え勝負に勝った主人公はすごいと言えなくもないけど、乗り越えたものがしょせんイカサマでは……(汗;

タイトルを「カイジ イカサマ逆転ゲーム」として、イカサマ師をやっつけていくストーリーなら、素直に楽しんだと思いますが……(適当に言ってます;)


藤原竜也の演技については実に藤原竜也的な演技でした。
ずっと巧いと思ってたけど、イメージが固定しすぎて飽きてきた感はあります。
青筋たてて喋らせたら若手NO.1の実力者です。でも、そればっかりじゃ飽きてくる。初めて見る映画なのに、どこかで見たような気がしてきます。


そもそも人気コミックの実写映画化で、テレビ局も協賛し、それなりの収益は最初から約束されてるという、どう考えても「勝ち組」が製作した映画です。
今年秋の続編も、結局は「どんなつまらない内容の映画でも、興収上げれば勝ち」という実際的な考え方で製作されたんでしょうね。
なんか、ひどく厳しい意見になってしまったけど(;・∀・)

ざわざわ……。言い過ぎじゃねえか?ざわざわ……。

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