「デイ・アフター/首都水没」(2007年、イギリス)
原題:Flood 監督:トニー・ミッチェル 製作総指揮:エヴァ・ラドヴァンスカ 製作:ピーター・マカリーズ、ジャスティン・ボドル、マイケル・プラパス、フィリップ・キー、ジュヌヴィエーヴ・ホフマイア 脚本:ジャスティン・ボドル、マシュー・コープ、リチャード・ドイル(原作) 出演者:ロバート・カーライル、ジェサリン・ギルシグ、デヴィッド・スーシェ 音楽:デビー・ワイズマン 編集:サイモン・ウェッブ 上映時間:110分
【あらすじ】
スコットランドを襲っていた嵐がロンドンに近づき、沿岸部に巨大な高波が押し寄せた。テムズ川の河口に設けられた巨大堤防・テムズバリアもある構造的欠陥から意味をなさず、ロンドン市街は水没してしまう。テムズバリアの責任者サム(ジェサリン・ギルシグ)と夫のロブ(ロバート・カーライル)は、生き残るための道を模索するが……。
【感想】
(2011年1月10日、TV録画にて鑑賞)
ヤフー映画の評価ではある意味驚異の1.75点。五つ星評価を100点満点評価に変換する方程式「x=(y-1)×25」に当てはめると、100点満点中、約19点。うわぁ……。
日本公開がなくて、DVDやTVだけの鑑賞だからこういう低いポイントで安定するんでしょうね。
でも、たしかにつまらない映画でした……。正直言うと、1ヶ月以上経って全部忘れてしまってたんですけどね!wサイトのあらすじを読んで「ああ、そういえば『テムズバリア』!」なんて状態です。
物語は、スコットランドに住む女性が突然の洪水に襲われるところから始まります。
そして、その女性と別居中の夫と、父に会いに来ていた娘のロンドン(?)での被災ストーリーが描かれます。まあ、割とシンプルな話で、混乱の中でパニックになったり、人を助けようとしたり、逆に助けられたりしながらなんとか生き延びる話です。
その話と並行して進むのが前述のテムズバリアの話。むしろこちらが映画の核となる物語です。
テムズバリアの責任者(?)サムが、スーパー堤防の点検のために呼び出したのが、別居中の夫ロブ。
運悪く、ロブが点検作業中に、テムズバリアは高波に襲われます。
そこからはしばらく、押し寄せる水にアップアップしながらなんとか逃げるサムとロブの話。
途中で、さっきの親娘の話を挿入したりしながら映画は続きます。
最後は、唯一テムズバリアの欠陥を訴え続けていたロブの親父さんが、「アルマゲドン」のブルース・ウィリスのごとく自分の命を投げ出して任務を完遂するのですが、そのシーンがあまりにもストレートに「アルマゲドン」を思い起こさせる、しかも命がけな理由があまりにもお粗末なので、「アルマゲドン」のお涙頂戴にすら到達できなかったハンパなオマージュでした。(なぜこの映画で「アルマゲドン」のオマージュをやるのかも分からないしw)
一番、違和感というか、ツッコミ入れたくなるのがこのエピソードで、本作には他にも「ちょっとな……(;´∀`)」というシーンがたくさんあります。
責任感じたどこかの長官がスーサイドしちゃったり、対策本部に呼び出しておいてヘリの一つもよこさない。徒歩で行けってか!?
結局、ロンドン水没する以前に、映画自体が沈没しています。
見る側にもある程度の覚悟が必要です(笑)