名セリフ#133
「俺の心はヒューズのように繊細なのよ。
だから悲しい話はやめてね。」
―――ワイクリフ
(漫画「EDEN It's an Endless World!」第2巻より)
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工兵ワイクリフ、爆破装置をしかけながら呟く。
2009年08月
むしろ、俺は宣伝されればされるほど観る気を失くす、天の邪鬼なタイプなので、TVCMでの「お願いしま~す!!」も、試写会見終わった女性が目に涙を浮かべながら「感動しましたぁ…」というシーンも、観る気を失わせるためのファクターだった。
逆に「セントアンナの奇跡」のようにTVCM一回も見てないけど結構長い期間上映してるよな、という映画の方に興味が湧き、実際、そういう映画も今年は数本観ている。(結局セントアンナは見逃したが…。)
(「時かけ2」は早くも撤回する)
敢えてここに、「おもしろかった。」と書いておく。
これがこの「サマーウォーズ」に対する俺の基本的感想というか立ち位置であることを覚えておいて欲しい。(このあと、とんでもない方向へ話が進みそうなので…)
初期(?)のcapsuleが音楽で作り出した「空飛ぶ都市」や「近未来」を思わせるような、ポップでファンシーな世界。
現役アナウンサーの声によって説明される利用案内は、期待と同時に頭の中が混乱するような、例えばPCを初めて買ってきて電源を入れて始まるセットアップシーンのような、そんな印象を受ける。
現実世界の主人公にクローズアップするのではなく、いきなり仮想世界の中の仮想世界に観客を連れ込んでしまう。
そこでこれから何が起こるのか、誰もがドキドキワクワクするだろう。
世界中の人々が自分の分身「アバター」を介して交流しコミュニティを形成するほか、役所や企業がOZ内に窓口や店舗を設け、実生活に必要な納税や買い物もOZ内で済ませてしまえる。
これが、OZの危うさであり、主人公・健二と陣内一族が立ち向かう羽目になった敵を生み出した一つの要因でもある。
そのセキュリティが乗っ取られたために、OZ内の機能が乗っ取られ、現実世界にまで影響を及ぼした。
列車の運行プログラムや、各種通信、果ては水道管の弁の開け閉めまで、ありとあらゆることをOZを介して行っていたため、現実世界はかなり大変なことになった。
気の早い(そしてデジタルに疎い)大人は、「便利な物は不便」と吐いて捨てるだろう。
しかし、問題はデジタルにあるのではなく、デジタルの扱い方にある。
この映画の場合、「OZにすべての情報・権限が集中していた」こと、ただその一点である。
「サマーウォーズ」世界ではOZの危うさゆえに大事件が起こったが、だからと言って「現実の世界のネットも同じ危うさを抱えている」というのは、少し飛躍しすぎな気がする。
たとえ、細田守監督が「デジタルがはびこる現代への警鐘」の意味を込めて描いたとしても、俺はその解釈は受け入れられない。
男たちは自分の職業を武器に、最年長の「師匠」から高校球児まで、みんな活躍する。
女たちは、基本的にひたすら家事をこなすばかりで、活躍という活躍はしていないように思えた。
性格や立場の違いは分かる。ただ、「個性的」というか「独自性」を持たせるまで昇華できなかった感はある。それでも、女たちが存在感を放っていたのは、陣内家が女系…女が強いから?なのか?
ていうか、そもそもどれがどの夫で妻で子供なのか観てる間はまったく理解できない。
公式サイトで家系図見てようやく全体像が見えた。
これも数千回書かれてそうなので、書くの嫌だな。
「現代人が失いがちな、家族の絆を描いた」とか。ありそうだ。
原作者も映画監督もそれがテーマの一つだと認識していた。
それを観た人たちもそう思った。俺もその一人だ。
でも、天の邪鬼な俺は「そこ」では共感したくないのだ。
結婚すると、配偶者の家の人たちも自分の味方になってくれる、という点。
配偶者の実父、実母、兄弟、配偶者の叔父、叔母、祖父母、配偶者の兄弟の配偶者…。
自分の側にも同様に実父、実母、祖父母、兄弟がいる。
これだけの人が集まれば、困ったときには誰かが手助けしてくれるかもしれない。
「サマーウォーズ」では、ラブマシーンを倒すために男たちが、それぞれの仕事の分野で協力するというシーンがある。
女たちには「男ってなんで馬鹿なのかしら」と言われてしまっても、俺はそのシーンが結構好きだ。
もちろん、信頼を得なければ協力はしてもらえないけれど、日本では家と家の結婚という意味合いがいまだに強いから、容易なことかもしれない。
で、結局は「絆」という言葉でみんな共感するわけだ…。
「キングカズマかっこいい!」(ちなみに髪の毛のないキングカズマが好き)
これも1万回は書かれてそうなので、省いておきたいが、重要な見所なのでそうもいかない。キングカズマに限らず、登場人物のほとんどのOZ内でのアバターが登場する。
ラブマシーンを倒すために、佳主馬(かずま)や夏希がOZを舞台に対決をする。
その姿は当然アバターである。ポップな。
クライマックスは若干年齢層が低めな印象を受けた。
決着に至るまでの道のりはいろいろごちゃごちゃしていたので、例えば、ラストだけ観ると「子供向けじゃん」という感想も出てくるんじゃないかと思う。
まぁ、ラストは単純に終わった方が観てる方としては気持ちがいいけれど。
日本のアニメはまだまだ新しい誰も見たことのない映像を描き続けてくれるんだな。これは信じる。
エンドロールに韓国人アニメーターの名前がズラズラっと並んでも。
もう取り戻せない青春。
山下達郎の歌う主題歌がエンドロールで流れた時、素直に思ったことは、「この映画はオジサンが見た夢」だということ。こんなに刺激的かつノスタルジックかつ心暖まる人たちに触れ合えてなおかつ恋も実るなんてひと夏の経験、一体、誰がしましたか?
俺はしてない。細田守はしただろうか?奥寺佐渡子はしただろうか?貞本義行は?
いわゆる、冴えない、モテない、高校時代をすごした。
唯一、部活には一生懸命取り組んだつもりでいるけど、放送部だからな、運動部と違って目に見えて頑張ってるわけじゃないし、試合に勝って誰かを喜ばせることも、誰かに応援してもらうこともなかった。
色に例えるなら灰色の3年間だった。
ていうか、バラ色の青春を体験した人が、一体どれほどいるんだろ?
ドラマや漫画や小説のような青春なんて、掴み取ろうとして掴めるものじゃない。実際にあるものでもないし。
「青春」を美化しすぎなんだ。
あぁ、これはオジサンたちが抱いてる青春なんだ、と。
細田守が、そして多くの青春を味わい損ねた人間たちが、求めてやまない青春なんだ、と。
なんで、俺はこんな青春を味わえなかったんだろう?とか、どうしたら、こんな風に一生懸命に生きられるんだろうとか考えて、人生を無駄に過ごしてきたな、と思っていた。
去年の夏にTVで観た「時をかける少女」も、観た後で、同じように自分の今までの人生が灰色に見えて哀しくなった。
本編を観てる間は楽しいのだ。だが、観終わった後で、無性に辛くなる。
理由は何となく分かる、主人公に感情移入したうえで、もう取り戻せないものを見せ付けられてしまったからだ。
この青春は、もう俺は一生手に入れられない。
時間を遡ってやり直せたら手に入るのか、といえばそうじゃないけど。
たとえ、再生ボタン押される度に同じことを繰り返すだけの存在だとしても、その中で自分の役割を見つけ、泣いたり笑ったり怒ったり精一杯生きられるのなら、一見すべてが自由に見えて、実際は自分の人生の意味も役割も知らず、感情を素直に表現することもなかなか難しい現実よりも、よっぽど幸せなんじゃないだろうか?
こういうのを現実逃避と言うんだろうな。
でも、そういう気持ちに、映画を観た後数日間、なった。
もし細田守と奥寺佐渡子がタッグを組んでまた映画を作っても、こういう気持ちになるのなら、正直見ようかどうか、今の時点では迷ってる。
まとめ
いろいろごちゃごちゃ書いてますが、最初に言ったとおり、サマーウォーズはおもしろい。いや、「楽しい」と言ったほうが適切か?
メンズデーだったとはいえ、月末の木曜日に両隣の席に知らない人が座ってる体験は、そうそうない。
てか、いつもどんな映画観てんだ、俺。
「この夏一番のアニメ映画」という評価は、実にそのとおりだった。
最後に言わせてくれ。試写会観終わった人みたく。
サマーウォーズ、最高!!!!
名セリフ#132
ソフィア「ケンジ。あなたが死んでも、大佐は新しい代わりを見つけるだけよ。」
ケンジ「同じだよ。大佐が死ねば、俺も新しい兄さんの代わりを見つける。」
―――ケンジ
(漫画「EDEN It's an Endless World!」第2巻より)
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最近、毎日更新がウソっぽくなってます。
っぽくじゃなくて、ウソか…。スイマセン…。
名セリフ#131
「子供でいるのはもううんざりだ。
何も知らないし、何も出来ない。」
―――エリヤ・バラード
(漫画「EDEN It's an Endless World!」第2巻より)
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無知なままでいたかったと思うこともある。
でも、知ってしまった以上は知らない頃には絶対に戻りたくない。
名セリフ#130
「でもね、エリヤ。人は何かを信じるべきよ。
『何も信じない』そう言ってしまう事も時には必要だけど、神様は気が狂いながらも私達を愛しているんだから。」
―――ソフィア
(漫画「EDEN It's an Endless World!」第2巻より)
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神様の気が狂ってしまう理由も最終巻で明らかにされる。
で、もう8月も終わりそうな気配・・・;
私の意志と関係なしにw
でも、見に行ってない。
ホッタラケの島 遥と魔法の鏡
30デイズ・ナイト 【字幕】
8月のシンフォニー -渋谷2002~2003
宇宙(そら)へ。 【日本語ナレーション版】
ナイト ミュージアム2 【字幕】
ナイト ミュージアム2 【吹替】
トランスポーター3 アンリミテッド 【字幕】
HACHI 約束の犬 【吹替】
仮面ライダーディケイド/侍戦隊シンケンジャー
G.I.ジョー 【字幕】
G.I.ジョー 【吹替】
ボルト 【吹替】
ボルト 【3D・吹替】
劇場版 NARUTO‐ナルト‐
そんな彼なら捨てちゃえば? 【字幕】
ハリー・ポッターと謎のプリンス 【字幕】
ハリーポッターと謎のプリンス 【吹替】
劇場版ポケットモンスター 2009
アマルフィ 女神の報酬
ごくせん THE MOVIE
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
ROOKIES ‐卒業‐
30デイズ・ナイトは予告編見たらアイ・アム・レジェンドみたいで見る気失せましたw
8月のシンフォニーはキャラクターデザインの点でサマーウォーズ(時かけ2)に負けすぎでしょ。せめて10月のシンフォニーにして時かけ2とかぶらないようにだな・・・。
HACHIとかはストーリー知ってるしなw
エヴァは「序」を見なかったしなw
ホッタラケもストーリーは知らないけど泣き所はすでにわかるような気がするしなw
ナイト・ミュージアム2を1人で見てもな・・・w
トランスポーターとG.I.ジョーは地上波で何度も見た気がするしな・・・w
つーかROOKIESは何ヶ月上映する気だ!いくら儲かるからって・・・。
・・・だな。
だな!
それしかない!
「間違いない!」とは言えない!
多分、間違ってるけどそれしかない!
ただし、会員1000円の特典もないので、有休とメンズデーが一致しないと見に行けない。
月に2回のペースで今まで映画館に行ってますけど、2作品で2000円と2作品で3000円以上では、ワーキングプア予備軍には辛すぎる。
(メディアが「最近の若者は・・・」って言い過ぎなんだよ)
でも家族連れターゲットのシネコンでは、上映作品の数は多いが、内容はどれも同じという現象が起こってる。
仮面ライダーもボルトもナルトもポケモンも全部見る子供なんていねぇだろ!
ボルトとナルトなんて間違えやすいからどっちかにしろ!!ww
(しかし、山形スクリームは何日上映してたんだ?)
名セリフ#129
「私は『神様』なんて信じてないけど、『いつかきっと幸せになる』それは信じてる。
それが私の信仰さ。」
―――ヘレナ
(漫画「EDEN It's an Endless World!」第2巻より)
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いつかきっと戦争はなくなる。
いつかきっと格差はなくなる。
いつかきっとみんな幸せになる。
いつかきっとそんな世界がやってくる。
いつかきっと私たちがつくる。
…
ポエムじゃないか。恥ずかしゃっ!!
名セリフ#128
「私にはね。優しく出来る人の数が限られているの。」
―――ソフィア
(漫画「EDEN It's an Endless World!」第2巻より)
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多分、4人くらい?
最終巻では人類の何割かに対して、優しいけどねw
2巻ではまだ数人www
名セリフ#127
「それでも建て前は『革命』で、
ヒーローはチェ・ゲバラなんすかね?いまだに。」
―――ワイクリフ
(漫画「EDEN It's an Endless World!」第2巻より)
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軍がゲリラを叩く。
ゲリラがさらに弱い者を叩く。
戦争ではあらゆる事が正当化されてしまう。
それでも建て前は『革命』なんすかね?
名セリフ#126
「涙腺機能つけとけば良かったわ。予算ケチらないで。」
―――ソフィア
(漫画「EDEN It's an Endless World!」第1巻より)
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自らをサイボーグ少女に改造したオバサンの言葉。
予算の都合で泣けなくなる前に泣いたほうがいいらしー。
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