砂漠のど真ん中にある採掘会社は厳重な警備体制を敷いており、猫一匹入り込む隙もない。
さらに警備責任者のオッサンがかなりの曲者で、「誰でも一つぐらいなら…と思うのに最近誰もダイヤを持ち出そうとしないのは逆に怪しい」とか言い出す。盗んでほしいのか。
このオッサンの警備の域を越えた職権乱用と、スキンヘッドにサングラスに素肌の上にシャツを羽織ってボタンは2、3個しか留めないというセクシーな出で立ちが、実に悪役だった。
果敢にもそんな所へ殴り込みに近い侵入を試みる強奪犯たち。
終盤は爆発と銃撃戦と、砂丘チェイスで車から投げ出される人間が見所。
前半も主人公の帯びた密命や変わり身など、「おっ」と思わせる展開があったけど、ちょっと眠かったのも事実。
昔の映画らしく、一つのテーマでシンプルに丁寧に作られていたと思う。
ダイヤモンドの犬たち
(1975年/アメリカ・イギリス)
【監督】
ヴァル・ゲスト
【キャスト】
ピーター・フォンダ
テリー・サヴァラス
クリストファー・リー
モード・アダムス
O・J・シンプソン
ヒュー・オブライアン
ヴィクター・メレニー
マイケル・メイヤー
イアン・ユール
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