結末が許せるか許せないかで評価が分かれそうな作品。
私は本作の結末はネタとして笑い飛ばしていこうと思います。いいよいいよ!たくさん映画あるもの!こういうのがあってもいい!(笑)
駆け出しセラピストのクレアは、ある日起きた飛行機事故から生還した5人の心のケアを受け持つ。
しかし、その中の一人エリックは、明らかに他の生存者とは違う雰囲気。
他の生存者たちとのグループ・カウンセリングを拒み、なぜか陽気に女史を口説いて自分の家に招く。
躁状態と思われるエリックに振り回されるうちに、クレアは次第に惹かれていくのだが…。
一方、グループ・カウンセリングを続けるうちに色々と不審な出来事が起こり始めて…。
今回はネタバレ全開で書かせてもらおうと思います。
※以下、物語の結末についてネタバレしています。
未見の人はまったく楽しめなくなること請け合いなので、読まずに投票ボタンだけお願いします(笑)
これまで人様のブログなどを拝見して、言及されていることが割と多くて、核心は知らずともなんとなく方向性は読めていた作品。
さあなんでもこい!って感じで身構えつつ鑑賞。
それでも予想の斜め上をいったのである意味すごい映画だと思う。
私は初めの段階でエリックがゴーストなんじゃないかと予想。
これ、だいたいの人は同じ予想をすると思う。
でも、それだと腑に落ちない描写もチラホラ出てきて断定はできない。
次に疑ったのは女史自身がゴーストなんじゃないかということ。
笑顔がちょっと不気味な隣人のお婆ちゃんは実はクレアの霊と交信するために呼ばれた霊能力者なんじゃないかとか。
しかし、女史はいろんな人と関係してるしそれはないかなとか悩みまくる。
そうこうしてるうちに女史と男性がいい感じになり、セラピストと患者の一線を越えてしまう。あれ、この話って結局ロマンスものなの?最後には「ゴースト ニューヨークの幻」のような切ないラストが待ってたりするのか?
切ないラストには違いないが、それは驚愕の真実と共にもたらされた。
なんとみんなゴースト(笑)
セラピストも生存者も隣人もモブキャラに至るまでみんなゴースト(笑)
実際には生きてる人間も映ってるのかもしれないけど最初から探すのもなんかアレなんで全員ゴーストってことにしとこう、そうしよう。
本当に怪しいのは誰だ、という興味を抱かせておいて、実はキャストのほとんどあるいは全員がゴーストという結末はある意味で凄い。
全員仕掛け人ってドッキリ企画かよ。推理してもムダな気がする。
この中学生が考えたような結末を、あくまで映画としてシリアスに描くことにいったいどれほどの勇気がいったのだろう?
ハッキリ言って反則技とも思える物語の結末に、唖然としたあとで怒り出す人もいるかもしれない。
でも私はこういう映画があってもいいと思った。
でも私はこういう映画があってもいいと思った。
パッセンジャーズ
(2008年/アメリカ)
【監督】
ロドリゴ・ガルシア
【キャスト】
アン・ハサウェイ
パトリック・ウィルソン
デヴィッド・モース
アンドレ・ブラウアー
クレア・デュヴァル
ダイアン・ウィースト
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