ULTRAMAN 5

清水栄一 下口智裕
小学館クリエイティブ ヒーローズコミックス(2014)

*感想

等身大サイズのウルトラマンの活躍を描く漫画「ULTRAMAN」の第5巻。
最近、最新第6巻を買ったんですが、5巻の感想をまだ書いてないことに気づいたので、慌てて感想上げます。



今回は3巻あたりから続く不可解な連続殺人事件の真相について明かされる内容。
ずっと前から出てたアイドルオタク星人の秘密も全部明かされた。

遠い宇宙から一族最後の生き残りとして地球にやってきて、日本のアイドル文化に触れ感銘を受け、純粋に佐山レナを慕っていたイガル星の王子。
それが一部の心ない人間によって利用されてしまった形に…。
遠藤刑事らはとても人間の仕業と思えない不可解な現場を見て異星人の存在に辿り着いたわけだけど、それを作り出したのは人間の心の闇だった…というのがとても皮肉だった。

ベムラーの言葉もどうやら真に悪意からではないようだし、アダドも人を食った態度ながらもあれで正規のエージェントである。
ウルトラマンVS異星人、という構図に少しヒビが入った形。(進次郎は相変わらずベムラー嫌いみたいだが)
もちろん人間に害をなす敵性異星人はいるんだけど、科特隊の本当の敵は他にいるのかもしれない。
そうなるとゼットン星人エドの真意が気になってくる。

まあとにかくイガルの王子のエピソードは良かった…。
これけっこうあっさり描かれてるけどかなり切ない話だなーと。
推しのアイドルを守ろうとする異形のオタク…、叶わぬ恋…、ああ…。



新キャラとして登場の北斗星司(ほくと せいじ)くんは早田進次郎パイセンを振り回しちゃう系弟キャラなのかな!?
あとレッドさん新キャラかと思った…。あれは一部の読者に媚びてるのかな。冷静に考えてレッドさんがポータルの向こうからこちら側に来る理由なくね?ジャックさんだけでよくね?

まあ最後にはあのウルトラ兄弟(を模したスーツ)が登場で次巻への期待を持たせるのが本当に上手いなこの漫画。


あと、この第5巻はフィギュア付き特装版も出るということだったので、私は迷わず予約しました。
ウルトラマンのフィギュアはたぶんこれが初めてだと思う。まさか30過ぎてからウルトラマンフィギュアでワクワクするとは(笑)

ちなみに可動はしません!(笑)
でも、この造形見てると本当に戦闘スーツとしてのULTRAMANかっこいいなーと思いますね。