機動警察パトレイバー the Movie(1989年/日本)

【監督】
押井守
【キャスト】
古川登志夫
冨永みーな
大林隆介
榊原良子

感想(2015年3月23日、DVDにて鑑賞)

初期OVAシリーズの直後に公開された劇場版アニメ。
調べたらこの劇場版第1作の後にTVシリーズがあるようだ。

初期OVAでは一部のオタクくらいしか見てないだろうから、知名度的にはあまり知られてない状況でのオリジナル劇場版ということになるのだろうか。
TVシリーズからの劇場版が定着した最近のアニメ界では考えられないことだけど、実際のところはどうだったんだろう。
初期OVAと同時期にゆうきまさみによる漫画も展開を始めているので、やはり劇場版の公開前から人気だったのだろうか。

作品は押井守監督のカラーが出ていて、当然のように丁寧な説明は無い。
OVAや漫画に触れていた者は人間関係など分かるんだろうけど、私はよく分からず…汗
でも、その難解さも押井作品の魅力の一つだと思う。説明セリフが無い分、リアル感が増すのだと思う。

物語は、レイバーの暴走事故を追っていた特車二課が、レイバーのOSにウイルスをしかけた黒幕の陰謀を知り立ち向かうというもの。ざっくり言うと。

ヒロイン・泉野明が、自分が愛用するレイバーも暴走するんじゃないかと心配するシーンが可愛かったが、正直あまり出番が多いとも言えない。
それよりは、レイバーのシステムを調査する篠原遊馬と、遊馬を裏から操る後藤隊長が目立っていたかな。
後藤隊長は正直キレ者すぎて黒幕より怖いと思ってしまった(笑)

アニメーションの制作はスタジオディーン。
制作スタッフには、監督・押井守を始めとして、音楽・川井憲次、メカニックデザイン・出渕裕、作画監督・黄瀬和哉と、思わず「ふええ〜…」と声を上げてしまうメンツが揃っていて、冒頭のクレジット見てるだけでもかなりテンションが上がった。