清須会議(2013年、日本)

【監督】
三谷幸喜
【出演】
役所広司
大泉洋
小日向文世
佐藤浩市
妻夫木聡
浅野忠信
寺島進
でんでん
松山ケンイチ
伊勢谷友介
鈴木京香
中谷美紀
剛力彩芽
津島美羽
坂東巳之助
阿南健治
市川しんぺー
染谷将太
篠井英介
戸田恵子
梶原善
瀬戸カトリーヌ
近藤芳正
浅野和之
中村勘九郎
天海祐希
西田敏行

感想(2015年1月11日、TV録画にて鑑賞)

本能寺の変によって織田信長が亡くなり、天下は再び乱れようとしていた。
織田家筆頭家老の柴田勝家は信長の三男・信孝を後継者として推し、明智光秀を討った羽柴秀吉は次男・信雄を擁立する。

そして跡継ぎを決めるための会議が清須城で開かれることになり、各地から織田家の諸将が集まったくる。
勝家と秀吉の主導権争いを巡って、両派の複雑な思惑が交錯していく。



三谷幸喜による戦国時代劇コメディ。
戦国といっても合戦シーンはなく、信長亡き後家来たちが後継者を決めるために開いた「清州会議」を題材にしています。

まずはなんといっても豪華キャストに目が行きますね。
主要な登場人物16人の顔が揃ったポスターだけでも、おお……という感じです。

昨年は大河ドラマ「軍師官兵衛」でこの本能寺の変の前後の話もやっており、登場する人物もけっこう被っていました。
その配役の違いも少し楽しめました。
三谷作品「ステキな金縛り」の主要キャラ・更科六兵衛がちょこっと出てたのが嬉しいですね。

ただお話の方はあまり面白いとは言えませんでしたね……。
信長の後継者を決めるという天下の一大事に携わっているのに割りと呑気な登場人物たちの姿はやはり三谷作品だと思いますが、なんとなく緩急というか、シリアスとコメディの切り替えが出来てなかったなあ……と。

言ってしまえば、どっちつかずの中途半端な出来になってるんですよ。
ユーモアはあるけど、爆笑ドタバタってほどじゃない。
一方で、なぜ秀吉が天下を握るに至ったかのヒントも隠されているんですが、そこまでテーマに深く突っ込んでもいない。

これを端的に表わしているのが役所広司が演じた柴田勝家で、この武将は織田家筆頭家老で根っからの戦人で、秀吉のようなチャラチャラしたのが気に食わない、そんなイメージで登場します。
しかし、それがだんだんとお茶目なオジサンに変わっていくんですよね……。

いや別に勝家がお茶目でもいいんですけど、お茶目過ぎて勝家らしさまでもなくなっているような気がして。
秀吉にとって目の上のたんこぶである勝家がどう立ちはだかるのか、どう攻略するのか、ってのが見所の一つだと思うんですけど、勝家は自らハードル下げてる気がしないでもない。

そもそもこの作品って主人公は勝家でしょうか、秀吉でしょうか。(いいえ誰でも)
ダブル主人公っぽくしてしまったのが、あるいは主役不在の群像劇にしてしまったのが、なんとなく裏目に出た気もします。
結果的にこの会議で大きな得をした秀吉を主人公に彼の視点から描いた方が良かったかも、なんて思ってしまいました。