正義のゆくえ I.C.E.特別捜査官
(2009年、アメリカ)

【監督】
ウェイン・クラマー
【キャスト】
ハリソン・フォード
レイ・リオッタ
アシュレイ・ジャッド
ジム・スタージェス
クリフ・カーティス
サマー・ビシル
アリシー・ブラガ
アリス・イヴ
メロディ・カザエ
ジャスティン・チョン
メリク・タドロス

感想(2015年2月26日、TV録画にて鑑賞)

ハリソン・フォード主演。
アメリカの移民問題を切り取った社会派群像劇。

同じようなジャンルで「クラッシュ」という映画を思い出したけど、あちらは人種の違いによる問題を扱っていて、この「正義のゆくえ~」はその中でも移民問題にフォーカスした感じ。
当然、人種の違いによる差別なんかが根底にあるケースもあって、雰囲気も含めてけっこう似てる両者かもしれない。

アメリカにやってきた人たちが永住権を勝ち取るまでには長い時間と労力が必要。
隣国メキシコから国境を越えてやってくる者、イスラム諸国から移住してきた者、オーストラリアから成功を求めてやってきた者。
それぞれの厳しい現実と、時に不寛容なアメリカ社会が描かれる。
白人であっても受け入れてもらえるとは限らない。有色人種ならなおさらだ。

ハリソン・フォードが演じたのは移民局のベテラン捜査官。
不法滞在者を取り締まる側の人間だが、ある時、摘発の現場でメキシコから来た若い女をわざと逃してしまう。

そのことをきっかけに女の影を探し求め、不法入国者に同情や肩入れをしてしまう主人公の姿は、さすがハリソン・フォードという感じだし、ちょっと良い人すぎる感じもする。
そんな優しい心の持ち主で移民局のベテラン捜査官が務まるのだろうか?という疑問が。
これまでバリバリやってきた主人公の心情に変化をもたらすその理由がほしかった。

主人公の相棒役のクリフ・カーティスがとても良かった。
第二の主人公と言ってもいいかも。
登場人物たちが少しづつ関係性を持っているという群像劇の描かれ方も大袈裟すぎず、好感が持てた。