【監督】
中村義洋
【出演】
竹内結子
阿部寛
堺雅人
羽田美智子
山本太郎
貫地谷しほり
尾美としのり
高嶋政伸
佐野史郎
玉山鉄二
平泉成
野際陽子
國村隼
感想(2012年10月24日、地上波にて鑑賞)
「チーム・バチスタの栄光」の続編となる映画。
2012年に見た映画の中で私的な「お気に入り」になった作品です。
チーム・バチスタ事件で活躍した田口は院内の倫理委員会の院長に任命されてしまい、ある日彼女の元に一通の告発文が届きます。
その内容は「救命救急センター長の速水は医療メーカーと癒着しており、看護師長は共犯だ」というもの。
<ジェネラル・ルージュ>の異名を持つ速水は、切れ者だが冷淡な男でよからぬ噂も多いのでした。
そんな折、告発された医療メーカーの支店長が院内で自殺します。
田口は院長から病院内を密かに探るよう命じられてしまいます。
そこへ、厚生労働省の切れ者役人・白鳥が骨折で運び込まれ、田口と白鳥の凸凹コンビの調査がまたもや始まるのでした……。
主演の竹内結子が前作よりもさらに美人度を上げていて良かったですね。
もちろん白鳥の傍若無人ぶりも健在で、前作の魅力そのままの二人の掛け合いが良かったです。
骨折してても白鳥はうるさい(笑)
今作では堺雅人が救命センターのセンター長として登場。
<ジェネラル・ルージュ>(=血まみれ将軍)と畏れられ、医療メーカーとの癒着を疑われているセンター長・速水。
堺雅人の悲壮感漂う演技が素晴らしかったです。
速水と医療メーカーの癒着を暴くという展開ではありますが、実はその先に医療現場の実態についての問題提起が隠されている本作。
速水はけして自分のために不正をしているわけではないんですね。
患者のためを思えば、そうせざるを得ない状況に医療現場が陥っているということ。
ゆえに堺雅人の演技には悲壮感が宿り、それが見る者に善悪の判断を超えて共感を与えるのかもしれません。
終盤は医療ミステリーから離れ、パニック救命モノ的な感じだけど、その混乱の中で見せる医療従事者たちの意地や覚悟に不覚にも涙しました。
イヤぁ~な上司役を演じた平泉成までもが現場で懸命に働こうとするとか、ちょっとズルいくらいに泣けます(笑)
しかし、この病院、チーム・バチスタの天才外科医といい、救命センターのジェネラル・ルージュといい、優秀な人材が豊富すぎる気が……。
それに比べて田口先生は……(笑)
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