ショコラの見た世界(2007年、日本)

【監督】
行定勲
【出演】
竹内結子
大塚ちひろ
和田聰宏
藤本七海

感想(2013年7月7日、TV録画にて鑑賞)

50分のショートムービーと言うべきか、携帯電話の50分ロングCMと言うべきか。
ソニー・エリクソンの携帯電話SO903iのテレビCMの完全長編版というものです。
つまりケータイを宣伝するためのムービーというわけで。



小学生の頃、だいじな日には決まって熱を出して寝込んでしまったテンコは、彼女を看病する時だけ姉・ショコラが話してくれる、旅先での不思議な体験を聞くのが大好きでした。
しかし、ある夏の暑い日に旅に出かけたまま、ショコラは二度と帰りませんでした……。

7年の月日が経ち、平凡な毎日を送っていたテンコは、ある日、姉のかつてのボーイフレンド・ジダンと出会います。
おとぎ話だと思っていた姉の不思議な体験は、ジダンのケータイに映像として残っていました。
記憶の隅にあった姉の話が、色彩や音、姉の姿と共にケータイの中で再現されていきます。
そして最後のムービーには、ショコラからのメッセージが残されており……。



行定勲監督が描く幻想的な光景やちょっとおとぎ話みたいな日常の風景、謎の旅人姉さんを演じる竹内結子の魅力はそれなりにありますが、ストーリーは有って無いようなものなのであまり面白くは無かったですね。

旅する女ショコラが彼氏ジダンに送ってきたアリエナイ光景動画を、7年の月日を超えて妹テンコとジタンが感慨深げに見る、という内容。
ちなみに登場人物の名前は、「初子→ショコラ」「典子→テンコ」「治男→ジダン」というわけで全員生粋の日本人です(´・ω・`)

ファンタジックなナニコレ珍百景が3つか4つほどあって、それぞれ現実には起こりえない奇跡の光景です。
それをケータイで見るテンコ。「こんな美しい動画が送受信できるんですよ!」という無言のPRなのだと思います。

ただ、そんな光景は現実にないしイメージ商法が先行しすぎの気もしますね。
しかも2006年のガラケーですから画面は小さいし、そんな小さい画面で高画質動画やりとりできてもね……。
しかも毎シーズン新機種を発表してる業界のくせに、ジダンが7年間同じケータイ持ち続けてる設定は許されるんでしょうか(笑)

加えて私が見たのが2013年ですから、もうガラケーがスマホに取って代わられようとしている時代。「ケータイ」なんて言葉が消え去るのも時間の問題ですから。
最新機種の魅力を謳った映画(そもそもこれ映画?)でしたが、さすがに賞味期限切れでした……。

あと10年くらい経ったら、「昔のモバイルはこんなんだったんだ」って逆にレトロな雰囲気を醸し出すかもしれませんが……。