超高速!参勤交代(2014年、日本)

【監督】
本木克英
【出演】
佐々木蔵之介
深田恭子
伊原剛志
寺脇康文
上地雄輔
知念侑李
柄本時生
六角精児
市川猿之助
石橋蓮司
陣内孝則
西村雅彦
甲本雅裕
近藤公園
忍成修吾
和田聰宏
冨浦智嗣
舞羽美海
前田旺志郎
菊千代(猿)

感想(2014年6月23日、MOVIX利府にて鑑賞)

江戸時代の参勤交代を題材にした時代劇コメディ。



江戸時代、八代将軍・徳川吉宗の治世。
磐城国の小藩・湯長谷藩の藩主・内藤政醇(ないとう まさあつ)は、江戸での勤めを終えて湯長谷に帰国した。
ところがそれから間もなくして、江戸幕府老中・松平信祝(まつだいら のぶとき)が「5日のうちに再び参勤交代せよ」という無理難題をふっかけてくる。
湯長谷藩が所有する金山に目をつけた信祝は、金山を手に入れるために湯長谷藩を取り潰そうと企んでいたのだ。

石高1万5000石の湯長谷藩には蓄えもなく、参勤するための金も人も時間もない。
家臣たちは慌てふためくが、政醇はあえて理不尽な参勤を受け入れることに決める。
家臣一の智恵者である家老・相馬兼嗣(そうま かねつぐ)は、少人数で山中を走り抜け、幕府の監視のある宿場のみ人を雇って大名行列を組むという案を挙げるが、果たして……。



ギャグ満載のユルフワ時代劇と思って観に行ったら、ちゃんと期待に応えてくれて嬉しかったです。
お人好しの殿様を演じた佐々木蔵之介、田舎侍を演じた面々、特に西村雅彦が笑いのキーというかネタになっていて個人的にツボでした。
他の観客と一緒になって笑わせてもらいましたね。

笑いだけでも充分だったんですけど、不覚にも中盤でグッときて泣いてしまいました。
そう、この映画、けっこう泣けます。
何故か?たぶん藩士たちが絶望的な状況に置かれながらも困難に立ち向かう姿が描かれるから。

構図として、中央の横暴な政治によって地方が苦しめられるという構図になっており、それにもめげずに立ち上がる姿は私の心に響きました。
おそらく、これは日本中の誰もが少なからず抱いている不満を代弁してくれる映画になっているのでは。私が東北人だからということではなくてね。
ピンチで「共助」する姿とか、ご都合主義じゃん!と言われそうな展開ですが、それがもう美しい助け合いの精神として素直に感動できるんですよね。いや、素晴らしい。

さすがに中盤以降、余計に思えるドラマが展開したり、終盤でなんかとっ散らかってたし、スマートに終わらなかったのが気になりましたけど、そもそも大傑作を期待してなかった映画なので、満足度で言えばかなり満足です。
笑って泣けて良い映画ですし、このレベルの気楽な邦画がもっと作られてほしいな、と思いました。
今の人は映画に大作とか傑作を求め過ぎなんですよね。だからみんな深刻な話になってしまう。
もっと映画館に気楽に足を運ぶべきで、気楽に観るべき映画はちょうどこういう感じなんだと思います。

唯一文句言いたいのは、またもや主題歌。(昨日の別のレビューでも書きましたがw)
塩ノ谷早耶香という女性ヴォーカリストの「Like a flower」という曲なんですが、何故ごく普通のJ-POPが採用されたのか謎です。
「feeling~♪じゃねえよ、なに時代劇に英語持ち込んでんの(笑)」って思いながら聴きました。(もしかしてこれもギャグのひとつなのか)

ちなみに映画本編には英語やカタカナは出てこないので、ギャグをやりながらも時代劇としてのリアリティは保ってたんですよ。
それが、まあエンドロールで何の未練もなくバッサリ斬り捨てられるという……(笑)
曲に罪はありませんが、コレジャナイ感が漂ってました(´・ω・`)