KID A
Radiohead
Parlophone, 2000, UK曲目
Everything In Its Right PlaceKid A
The National Anthem
How To Disappear Completely
Treefingers
Optimistic
In Limbo
Idioteque
Morning Bell
Motion Picture Soundtrack
感想
ロックバンド、レディオヘッドが2000年に発表した名盤と名高い一枚「Kid A」(キッド エー)です。これはもう最高の一枚!
名盤と言われていることは知っていたんですが、僕がこのアルバムを手に取ったのは1,2年前。
衝撃と同時に後悔を味わいました。なんでもっと早くこれを聴かなかったんだろうって。
一曲目「Everything In Its Right Place」の最初の一節で完全にノックアウト。
これはもう聴いてもらうしかないんですが、エレクトリック・ピアノの温かみのある音色と、4拍子と6拍子を組み合わせた妙に余韻の残るリズムがたまらないですね。
ザックリ言えば、浮遊感?気怠さもありながら、ヴォーカル、トム・ヨークの声には悲壮感が漂います。
2曲目「Kid A」は静かなアンビエントといった感じのイントロでこれもものすごく好み。
途中からビートが跳ね出すのもいいですね。
3曲目「The National Anthem」は太いベースをフィーチャーした比較的アグレッシブな曲。
後半はホーンがウネウネしているジャズっぽい曲かも。
すべての曲でイントロ流れた途端にキター(≧∇≦)ー!!と思ってしまうんですが、4曲目「How To Disappear Completely」もその例に漏れません。
バッキング・ギターからのピィィヤァァーンっていう獣の遠吠えのようなあの音がいいですね。
完全なインスト曲「Treefingers」もこもったシンセの音(…と思ったら実はギターを加工したもの?)が心地よいですし、そこからの6曲目「Optimistic」は開放感を感じますね。
ギター、ベース、ドラムにヴォーカルという基本的な構成。6曲目が一番歌ものらしい歌ものでしょうか?(笑)
「In Limbo」でなにか混沌とした音楽の響きを味わい、「Idioteque」では打ち込みを多用した割とハッキリした音楽。
「Morning Bell」では5拍子のビートに悲しげなメロディーが絡み合います。
この「Morning Bell」は次作「アムニージアック」では4拍子の曲としてアレンジされてます。「アムニージアック」はもともと持ってたんですが、なかなか気づきませんでした…。
で、ラストの「Motion Picture Soundtrack」はとても神聖で厳かな曲。
リード・オルガンを使った伴奏と、美しいハープの音色を大胆に使って、幻想的な風景を作り出しています。
一曲目から最後まで、全部好きなアルバムです。
レディオヘッドの曲は今もけっこう聴いてるんだけど、このアルバムは古臭さを感じないんですよね。
最新アルバムって言われても信じていたと思います。
もともと、このアルバムの前作「OK コンピューター」と次作「アムニージアック」は持っていたんですよ。
なので、当時のレディオヘッドの音楽についてもだいたい知ってるつもりでした。
でも、このアルバムを聴いて、それまで聴いてなかった空白部分にとんでもない逸品があったという…。
過去の作品にここまで興奮したのは初めてかもしれませんね。
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