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ターミネーター

(1984年/アメリカ)

【監督】
ジェームズ・キャメロン
【キャスト】
アーノルド・シュワルツェネッガー
マイケル・ビーン
リンダ・ハミルトン
ポール・ウィンフィールド
ランス・ヘンリクセン
アール・ボーエン

*感想(2013年3月22日、TV録画にて鑑賞)

皆様ご存知<ターミネーター>シリーズの第一作です。
二作目の方は何度か見たことあったけど一作目は初めて見たような気がしますね。
監督は「アバター」や「タイタニック」のジェームズ・キャメロン。
彼の監督した「エイリアン2」と同じく、一難去ってまた一難……という展開がこの「ターミネーター」にもあります。

主演はこの映画の成功でボディビルダーから世界的スターへと飛躍したアーノルド・シュワルツェネッガー。
シュワちゃんと言えばターミネーター。ターミネーターと言えばシュワちゃん。
シュワちゃんが何か言うとしたら「I'll be back.」(笑)そんな感じですね。

シュワちゃん演じるターミネーター<T-800>に追われる女性サラ・コナーをリンダ・ハミルトン。
サラを助けるために現れた男カイルをマイケル・ビーンが演じます。
もしかして主演はリンダ・ハミルトンなのかも。シュワちゃん今作ではあくまで悪役だからなあ…。



ある日、未来から殺人機械T-800がやってきて、サラ・コナーを殺そうと執拗に追ってきます。
実はT-800が造られた未来では、人間に反旗を翻した機械と、それに抵抗する人間たちの戦争が続いていて、T-800は抵抗軍のリーダーであるジョン・コナーの存在を消すために、彼の母親であるサラを殺そうと過去へやってきます。

まだ妊娠はおろか、結婚もしていないサラ。
しかし、彼女が死ねば、ジョン・コナーは生まれなかったことになり、人間たちは優秀なリーダーを失って、機械たちの勝利は確実なものとなるでしょう。

対する人間側もみすみすサラを失うことはできないと、サラを守るために抵抗軍の若き戦士カイルを過去へと送り込みます。
わけもわからずT-800から逃げ回っていたサラは、カイルと出会い真実を知らされます。



まあ見たことなくても知ったかぶりできるようにみえて、実は意外と凝ってましたね。
一番興味深かったのは、やはりタイムトラベルから生じたループでしょうか。
T-800のタイムトラベルは正直どうでもいいし、ターミネーターはとにかくその執拗な追跡が見ものなんですが、未来からやってきたもう一人の男カイルの存在が、けっこう面白いんです。

サラを守るために未来から来た戦士カイルは、なんと、サラと深く愛し合ってしまうんですね。子ども作っちゃうんですね。その時の子供が未来戦争において人類を導くジョン・コナーとなるわけなんですね。この展開は正直驚き。
つまり、現代人(80年代)と未来人(2020年代)の間に生まれたのがジョン・コナー。

息子ジョンが生まれた時点で父親カイルはまだ生まれてなかったという矛盾。
そして、2029年になると息子ジョンが父親カイルを過去へと送り込むことになるわけで、これで完全に閉じたループが完成します。(つーか、そもそも誰がカイルを過去へ送り込んだ?とか考え出したら負けw)

実はこのアイディアが後のシリーズまで影響したりするので、「ターミネーター」は時間移動SFとしてもなかなか侮れない魅力を持っているんです。

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ただ、そんな深遠なテーマを持ちながらも、あくまで娯楽作品。
この第一作の印象はとにかくシュワちゃんの暴虐っぷり(笑)

80年代の作品ということで、あんまり本人に似てない人形が使われたり、炎に巻かれ骨組みだけになったT-800もストップ・モーション・アニメの手法で描いたりしており、CGに慣れ親しんでる僕から見るとビックリするくらい手作りです。
でも、その手作り感が、逆に映画人のすごさを感じさせるし、往年の名作という感じがしてノスタルジーさえ漂っています。

でも、やっぱり最大の見所は、冒頭の全裸のシュワちゃんの肉体美かな……。
男から見てもあのカラダには惚れますよ。