E.T. 20周年アニバーサリー特別版
(1982年、2002年/アメリカ)
【監督】
スティーヴン・スピルバーグ
【キャスト】
ヘンリー・トーマス
ドリュー・バリモア
ロバート・マクノートン
ディー・ウォレス
ピーター・コヨーテ
(1982年、2002年/アメリカ)
【監督】
スティーヴン・スピルバーグ
【キャスト】
ヘンリー・トーマス
ドリュー・バリモア
ロバート・マクノートン
ディー・ウォレス
ピーター・コヨーテ
*感想 (2013年4月2日、DVDにて鑑賞)
少年と宇宙人の心温まる交流を描いた傑作SF映画。
今回は、82年のオリジナル版を21世紀の最新技術で蘇らせ2002年に公開された「20周年アニバーサリー特別版」というのを視聴しました。
パペットで作られたE.T.をCGに置き換えたり、幾つかの場面を修正&追加したバージョンになります。
監督はもちろんスティーヴン・スピルバーグ!
出演は、主人公の男の子役にヘンリー・トーマス、妹役にドリュー・バリモア、兄役にロバート・マクノートン、母親役にディー・ウォレス、科学者役にピーター・コヨーテ。
僕でも知ってたのがドリュー・バリモアで、30年前のめちゃくちゃ幼い頃のバリモアはある意味貴重でした。
物語は……説明するまでもないと思いますが……一応書いておきます。
幼い兄妹が、母親に内緒で子猫を飼うような話(笑)
ある時、地球へ植物採集にやってきた宇宙人の一団。
その中の一人の宇宙人が、出発する宇宙船に乗り遅れ置き去りにされてしまいます。
宇宙人は怪しい男たちに追われ、明かりの灯る住宅地の方向へと逃げていきます。
その住宅地では、エリオットという10歳の少年がいました。
偶然に宇宙人と遭遇したエリオットは、母親に見つからないように宇宙人を自分の部屋に招き入れ、コミュニケーションを試みますが……。
まあとにかくワクワクするしドキドキするしほのぼのするしクスクスするし!
子供の頃に見たっきりだったので久しぶりに見たんですが、全体的に修正された特別版ということもあってか、まったく新しい気持ちで見れました。面白かったです!
E.T.のコミカルな動きが面白いし、彼に言葉やいろいろなことを教えようとする幼い兄妹の奮闘も面白い。
ハロウィンに出かけてE.T.とヨーダが出会ったりだとか、監督のサービス精神も感じられますね。
あと、E.T.を捜す謎の組織の男たちを、顔を映さずに鍵束をジャラジャラすることで表現したりとか……。
E.T.とエリオット少年が心も身体もつながってしまうエピソードがあって、E.T.が家の冷蔵庫のビールを飲むと、学校にいるエリオットが酔っ払ってしまうんですね。
こういうところは独創的なアイディアですよね。
やっぱり「E.T.」というと、自転車に乗って空を飛ぶシーンですよね。
満月をバックに自転車をこぐシルエットが映って、ファンタジックで素敵な名シーンです。
ただ、個人的には中盤の名シーンよりも、終盤の逃走劇のシーンを推したいです!
生き返ったE.T.を科学者たちの所から連れ出して、やはり自転車に乗せて森へと向かうシーンなんですが、斜面に作られた分譲地区を5人の少年たちがBMXで疾走するわけです!
これが最高にワクワクするわけで……。で、やっぱり最終的に浮き上がりますしね!(笑)
さらにその後の別れのラストも、余計な蛇足を一切付けずに潔く終わってて、すごく気持ちいいんですよ。
E.T.の乗った宇宙船を見送って、少年のアップにティンパニのダンドンダンドン、ダン!……で、エンドロール!
見事すぎます、何このラスト?すべての娯楽映画はこのように終わらなければダメです!
で、無駄なメッセージ性とかもないし、ヘタに少年の成長物語にしてない所も共感。
純粋に楽しませようという気持ちだけで作ってるから、説教臭さがまったく無いんですよね。
……と思ったら、スピルバーグはE.T.との別れのシーンに「両親の離婚を乗り越える主人公の姿」を投影したみたいですね。
序盤で、エリオット少年の父親が女つくってメキシコに行ってしまったという説明があって、母親が悲しんでる描写がありました。そして、父親は最後まで登場しませんでした。
つまりエリオット少年は両親の離婚の危機に少なからず悩んでいた……。
そして、E.T.との別れを乗り越えることは、つまり父親との決別に耐えうることを示している、そのように成長した少年を表現している、ということですか……。
両親の離婚を経験しているスピルバーグ監督の思いが反映されてる映画なんですね。
あぁ、くそっ!なんて深い映画なんだっ!。・゜・(ノД`)・゜・。
- カテゴリ カテゴリ:
- SF映画