cc1711d3.jpg


タイピスト! (2012年、フランス)

【監督】
レジス・ロワンサル
【出演】
ロマン・デュリス (ルイ・エシャール)
デボラ・フランソワ (ローズ・パンフィル)
ベレニス・ベジョ (マリー・テイラー)
ショーン・ベンソン (ボブ・テイラー)
ミュウ=ミュウ

あらすじ

1950年代のフランス――。社会進出を目指す女性たちの憧れの職業・秘書。田舎から出てきたローズは保険会社を経営するルイの秘書になるが、ドジな彼女は1週間でクビを宣告される。しかし、ローズにタイピングの才能を見出したルイは彼女にある計画を持ちかける。それは、タイプライター早打ち大会の世界大会に出て、優勝することだった……。

感想 (2013年8月21日、フォーラム仙台にて鑑賞)

田舎者のかわいいドジっ子と会社社長の恋愛と、タイプライター早打ち大会での優勝というサクセスストーリーを描いた、スポ根ラブコメ。
「アーティスト」や「オーケストラ!」の制作陣によって作られた安定の爽快エンタメ・ムービーです。

監督は本作が長編映画監督デビューとなったレジス・ロワンサル。
制作は「オーケストラ!」の制作者としてその名を知られたアラン・アタル。
主演は、「真夜中のピアニスト」のロマン・デュリス。
ヒロインには、「ある子供」のデボラ・フランソワ。

25ef0063.jpg


1950年代のレトロポップな色彩やオシャレに囲まれながら、タイプライター早打ち大会での優勝を目指すヒロインの物語。
タイプライターという既に廃れた技術を監督自ら熱心に取材し、やがてこれはスポーツだ、と思うようになったようで。
物語の中では、大会の会場内の緊張感がとても強調して描かれています。(いや実際こうだったのかも?)

明らかに女性をターゲットにした映画なんですが、男の僕でも充分楽しめました。
何故なら、ヒロインのローズを演じたデボラ・フランソワが可愛いからです(´∀`*)
コミカルにいろんな表情にくるくる変わるので飽きないし、本気の顔も怒った顔も可愛いという、なんでしょうこの魅力。

しかもそんな彼女が勝ち進むにつれてどんどん華やかになっていくわけで、ドレスを着て大会に臨むローズと、彼女を見守る会社社長ルイとの関係は「プリティ・ウーマン」を思い起こさせますね。
田舎から出てきた世間知らずの娘が、エリートと恋に落ち、彼の協力によってステータスを手にしていく……。
恋の成就だけでなく、女性の変身願望も満たしてしまう、盤石の構えでした。

4e522499.jpg


スポ根についても、独特な特訓をユーモアを交えながら描いていました。
まず、早打ち大会は、制限時間内に決められた文章を速く正確に打つことが求められるため、体力と集中力が必須になります。
そこで、ジョギングやブラインドタッチやピアノの練習などが出てきて面白かったです。

また、ルイが練習問題としてローズに打たせたのが、難しい言い回しが多用される古典文学。
文学に触れることで、徐々にローズも女として成長していくわけですよね。


で、そんな修行をしながら早打ち大会の地方大会→全国大会→世界大会へと挑んでいくわけですが、この早打ち大会がなんともアツい!
ズラッと並んだ参加者たちが一斉にタイプし始めるわけですが、その迫力がすごい!
タタタタタタッなんて音じゃありません、ドドドドドドドッって聞こえる(笑)

そしてライバルの女性たちもキャラ面白い!
女のアツい戦い!たかがタイプライターと思って侮るなかれ、って感じですね。

世界大会の決勝戦に至っては、なんかもう狂喜の表情ですし!(笑)
誰もが「かっこいい!楽しそう!こんな風にタイプライター打てたら!」と思うに違いない!
だんだん見てる方も楽しくなってくるんですよ。最後なんて性能の限界を超えちゃいますし(笑)

気軽に楽しめるオススメの映画です。