ナイロビの蜂 
(2005年/イギリス)
【監督】
フェルナンド・メイレレス
【キャスト】
レイフ・ファインズ(ジャスティン)
レイチェル・ワイズ(テッサ)
ユベール・クンデ
ダニー・ヒューストン
ビル・ナイ
ピート・ポスルスウェイト

【あらすじ】
英国外交官のジャスティンは、赴任地であるケニアの首都ナイロビに身重の妻テッサと2人暮らしていた。ある日、弁護士で救援活動家でもあるテッサはケニア北部のロキへと旅立った。ジャスティンはナイロビ空港で妻を見送ったが、数日後、テッサがロキとは別方向のトゥルカナ湖で殺されたことを知る。妻の死に巨大な陰謀の影を見たジャスティンは、妻が遺した謎を命懸けで追うが……。
 
 
 
【感想】
(2012年1月21日、TV録画にて鑑賞)
 
どういう話かよく知らずに鑑賞。
最初、死んだ妻の不倫疑惑を遺された夫が解き明かしていく物語かと思いきや、巨大製薬会社の仕掛けた陰謀を暴こうとした妻の足跡を遺された夫が辿る物語でした。
医療ミステリー的な部分もあるかもしれません。


正直、90年代の映画だってさっきまで思ってました……。
本当は2005年の、割と最近のイギリス映画です。
そうか、イギリス映画か。それならハリウッドより古く感じたのも納得です。

……というか、イギリス映画だということに見た時点で気づけ、Yuckeよ(汗)
レイフ・ファインズもレイチェル・ワイズも英国の俳優さんでしょッ!
映画ブロガーとしての経験値がまだまだ足りない……。
 
レイフ・ファインズは、「ハリー・ポッター」シリーズの宿敵ヴォルデモート役で有名ですよね。
最近だと「タイタンの戦い」「タイタンの逆襲」に地獄の王ハデス役で登場してます。
個人的には濃い目のメイク(VFX)の印象の人です……^^;
もちろん、この作品では特殊メイクはなし。
 
レイチェル・ワイズはYuckeでも分かります(笑)
ただ、お腹のおっきいレイチェル・ワイズは最初彼女とは分からなかった。
この人は「ハムナプトラ」のエヴリンですよね♪
最近は、ダニエル・クレイグの2番目の奥さんやってるそうです。

 
僕が俳優について調べたことを書き並べている時は、たいてい映画そのものについて記憶が曖昧で書くことが無い時です(笑)
だって、1月に見た映画ですもん!(開き直り)
 
 
かいつまんで話すと、アフリカの医療をなんとかしたいという情熱を持った女性・テッサは、スラムの人々を食い物にする大手製薬会社と英国外務省の陰謀を知りますが、それを公表する前に何者かによって殺されてしまいます。
何も知らず突然の悲報に驚く夫のジャスティン。妻が何故殺されなければならなかったのかを調べるうちに、彼も、少しずつ黒い陰謀に近づいて行きます。
 
命の危険にさらされ、外交官という地位を脅かされながらも、ジャスティンは謎を暴こうとします。
彼を駆り立てるのは一体何なのか?
それは単に正義のため?それとも妻と同僚が不倫関係にあったという疑惑が浮かんだため?
いや、この映画では、突然去ってしまった妻への愛、ある日突然襲ってきた孤独感がそうさせているように思います。
 
真実に近づけば近づくほど絶望していく主人公。
失意の中で妻の残像を追い求めた物語は、最後の真実に辿り着いてもそこには救いはなく、やはり失意の中で幕を閉じたように僕には思えました。

 
ところで邦題の「ナイロビの蜂」とは、製薬会社のロゴが蜂を模したマークである所から来ているみたいですね。ちゃんと細かい所を見た上で邦題を練ったことが伺えます。
ちなみに、原題は「Constant Gardener」ですが、これはもしかして製薬会社とかの黒幕を「庭師」に例え、自分たちの薬の実験場としたアフリカを「庭」に例えているのかな?
さらに、主人公の趣味がガーデニングということも絡めて?