*あらすじ
第9話 湯けむり慕情
賑わいを見せる温泉街を訪れたルパンと次元。街の見世物小屋では、ある女が競売にかけられていた。ある天才画家によって全身に刺青を施され、幼少期から生きた絵画として扱われてきた不遇の女。ルパンは彼女を盗むつもりだったが、そこに不二子の邪魔が入る。女を奪おうと、執拗に追ってくる不二子。ルパンは不二子の様子がいつもと違うことに気づくが……。
第10話 死んだ街
第11話 愚か者の祭
第12話 峰不二子という女(前篇)
*感想(第9話~第12話)
「峰不二子という女」まとめてレビュー第3回。
今回は物語が一気に核心へと向かいだした第9話から、最終回直前の第12話まで。
これから放送始まる地域もあるみたいなので、これから見るって人は以下の文章、ネタバレに注意です。
当初、見逃してしまった第9話……。副題が「湯けむり慕情」と知って、自分の愚かさを激しく呪いました(笑)
しかし、ブロ友さんのおかげでまだ配信してるサイトがあることを知り、なんとか視聴に成功(´∀`*)ウフフ 持つべきものは友ですねっ♪
まあ、実際見てみると誰も入浴してなかったんですけどね(爆)まあいいや、よく考えりゃ第2話で不二子の入浴シーンあったし、第5話の冒頭でも……。それに毎週のように脱いでるしな……。でも、それでも入浴シーンは別格なんだ!(力説)
第9話では、長年、美術品として、<モノ>として扱われてきた哀しい女をめぐって、ルパンと不二子が争奪戦を繰り広げます。
ルパンはいつもの調子ですが、今回は不二子が本気モード。いや、本気というよりも焦りまくってる感じ。もう顔からして恐い。
不二子は、その女の境遇に自分を重ねたわけですね。アルメイダ伯爵の玩具として少女時代に辛い体験をしてきた不二子。芸術家によって幼い体に刺青を施されずっとモノとして生きてきた、言葉も話せない女。
不二子は、刺青女の人生を終わらせることによって、男たちの、大人たちの欲望から彼女を解放したかったのかもしれません。そして、それはアルメイダから逃げ続ける自分自身への慰めにもなる。
第八話で占い師シトトの言葉によって、ぼんやりとした過去と今の自分がまだつながってることをはっきりと思い知らされた不二子。彼女の物語は終盤に向けて走り出します。
第10話、ルパンが不二子の過去を追い求めて廃墟の中をさまよいます。
グラウコス製薬が作り出したフラフラの薬の幻覚によって虚実入り乱れた映像のオンパレード。
アルメイダの秘密もちょっとだけ明かされます。まだまだ序の口でしたけどね。
さらに、第一話でのルパンと不二子の出会いも最初から仕組まれていたことだったとか、衝撃の展開。
まあ、とにかく第10話は幻覚の幼・不二子がカワイイことと、博士の顔と見比べて「絶対お前の娘じゃねえ!」というツッコミだけしておきましょう(笑)
何気に好きなフクロウ男がけっこう喋る回でもあります。
そうそう、この辺まで見てからもっかい最初の回から見返したら、「こんなところに隠れフクロウが!」って興奮したんでした♪
第11話は、一旦オスカーの話が挿入されます。
このTVシリーズのオリジナルキャラクターとして登場した、女装もこなす美しき警部補オスカー。銭形警部を上司として慕い、男として求め続ける彼。
第一話の銭形に対する頬赤らめの件からここまで、ある意味、予想通りの活躍っぷりでしたが、この十一話では銭形への愛が膨らみすぎて予想を超える状況へと突入していきました。
オスカーの、なんとしても振り向いてほしい、そのためなら破滅も厭わないという行き過ぎた愛。
アルメイダの、美しい幼女のすべてを記録し、肉体も精神もすべて手中に収めたいという歪んだ愛。
この2つの狂った愛は愛する者と愛される者の力関係が違うだけで、実は同じものを描いているんじゃないかと。一瞬そんな考えが頭をよぎりました。
まあとにかく、銭形を「ひときわ輝く、黒い宝石」と形容したオスカーは凄いよ(笑)
第12話は、いよいよ過去が隠された場所へ不二子と銭形が乗り込みます。
そしてそこには、ルパン、次元、五ェ門の姿も。
さらには、行方をくらましていたオスカーも現れ、物語は一気にそれぞれの結末へと突き進みます。
この回は、グラウコス・パークのアトラクションがその辺のお化け屋敷の比じゃないくらい奇妙奇天烈で怖い。
「不二子の館」で、不二子の生い立ちを不気味に語るアトラクション、ぞろぞろと湧いてくる不二子そっくりの女たち。
今までで一番イッちゃってた回ですね。間違いなく。不二子、半狂乱ですもんね。
そしてたどり着いた先では、不二子のトラウマの源、アルメイダ伯爵が……!
どうなってしまうんだ~ッ!?
物語の謎が一気に紐解かれ始めた感じですね。
衝撃の最終回のレビューはまた次回。
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