トータル・リコール
(2012年/アメリカ)
【監督】
レン・ワイズマン
【出演】
コリン・ファレル
ケイト・ベッキンセール
ジェシカ・ビール
ブライアン・クランストン
ボキーム・ウッドバイン
ビル・ナイ
ジョン・チョウ
*あらすじ
21世紀末の化学戦争によって人間の居住可能な地域は限られ、富裕層の暮らすブリテン連邦(UFB)と貧困層の住むコロニーは地球内部を貫く巨大エレベーター“フォール”によって繋がれていた。妻と二人コロニーで暮らすダグラス・クエイドは、UFBの労働力として毎日フォールに乗り込み地球の反対側へと出かける生活にうんざりしていた。ある日、クエイドは記憶を売るというリコール社の噂を聞き、刺激的な思い出を求めて記憶を買いに行く。しかし、新しい記憶を植え付けられようとした時、突然、警官隊が襲ってきて……。
感想(2012年8月10日、109シネマズ富谷にて鑑賞)
1990年の映画「トータル・リコール」のリメイクです。
以下、1990年のアーノルド・シュワルツェネッガー主演作を「シュワ版」、このコリン・ファレル主演作を「コリン版」と呼んでいきます。
けっこう前から楽しみにしていたこのコリン版「トータル・リコール」ですが、観終わってみるとシュワ版のファンが期待していたようなどんでん返しや、深いテーマは得られなかったかも。
というのは、記憶と意識の関係や、自分が何者であるのかということをもっと深く掘り下げていくものだと思っていたので……。
シュワ版は、原作にあたるP・K・ディックの短編「追憶売ります」のアクション映画化だったのに対し、このコリン版はあくまでもシュワ版のリメイクでしかないんですよね。
だからシュワ版からの変更点やオマージュはあるんだけど、原作短編の別解釈というものは盛り込まれてないんですね。
というか、そもそもディックは「追憶売ります」で主人公が銃を片手に逃げまわる物語は書いてないですし。
シュワ版のあの迫力と驚きの連続、そして頭が混乱する展開は、映画化で付け足されたものなんですよね。
で、結果、そっちの方が作品のカラーになりました。原作短編のアイディアを元にSFアクション映画を作ったわけですね。
(ちなみに原作短編が収められたディック短編集のレビューはコチラ)
このコリン版は、そのシュワ版が作り出したカラーに対するリメイクです。
ある意味でそれは僕の期待通りだったんですが、「ヒネリ」ということではシュワ版より上のものを描けなかったのは残念ですかね……。ラストもスッと終わってしまうし。
とは言え、ストーリーを無視すれば、そこはもう男子なら垂涎もののSF世界!
化学戦争で荒廃した地球、人が住めるのは二つの地域だけ……ヨーロッパに位置する富裕層が暮らすUFBとオーストラリア大陸には貧困層が集まるコロニー。クエイドを含めた労働者たちは地球の反対側にあるUFBの工場へ毎日出稼ぎに行く。
UFBとコロニーを繋ぐのは、巨大エレベーター「フォール」!地球の核をかすめる瞬間、フォールの中では重力反転が起こる!この逆軌道エレベーターみたいな発想が面白いし、フォールのサイズが半端無くて、プラットフォームの全景とかすごいカッコイイ!
UFBに行ったら行ったで、お決まりの何層にも重なったエア・ハイウェイでのカーチェイス。どこに行くのかよく分からん立方体エレベーター(笑)そしてクエイドが工場で造ってるシンセティックと呼ばれるロボット兵士がカッコイイ!一台欲しい!(こういう洗練されたロボットを見てしまうと、シュワ版に出てきたタクシー運転手のロボットは本当にブサイクだったなあ……とか思い出してしまうw)
本人知らないうちに手の中に携帯電話が埋め込まれてるし……。
リコール社の看板は「Rekall」の下にハングル文字が書かれてて社長のマクレーンはアジア人だし。
コロニーの歓楽街にはオッパイ3つ女いたし……!オッパイ3つ( ゚∀゚)o彡゚ おっぱい3つ!( ゚∀゚)o彡゚
(手が3つ欲しくなるわよ~♪という名言も……w)
それから、UFBの入国審査での一悶着もニクい演出でニヤニヤしました。
シュワ版で出ていた頭の割れるオバサンが、今回も出ていました♪
出てたけど、出てたけどね~、ニクいね~♪(笑)
(でも、似てる人ってだけでシュワ版の女優とは別人)
映像やデザインに魅せられたという点では、シュワ版を超えていたと思います。
あと、もうこれだけは絶対言っておきたいんですが、ケイト・ベッキンセールが恐い恐い!
どこまでもどこまでも追ってきます!監督の奥さんだからかもしれないけど、なかなか死なない!(笑)
7割くらいはベッキン姐さんの映画ですよコレ。
残りの3割はジェシカ・ビールで、コリン・ファレルはオマケです。(←言い過ぎです)
まあ、とにかく、「ダイ・ハード4.0」のレン・ワイズマン監督だから…と期待していた僕を裏切らないド派手なアクションとSF設定の数々。
物語の大筋はシュワ版と同じで、新たな解釈を盛り込まれてないのが少し残念ですが、それを補って余りある映像でした。
巷ではやはりシュワ版に軍配を上げる人が多いみたいですが、僕は「トータル・リコール」と聞いたら「シュワちゃんのほう?ベッキン姐さんのほう?」と聞き返してしまいそうです。
以下、1990年のアーノルド・シュワルツェネッガー主演作を「シュワ版」、このコリン・ファレル主演作を「コリン版」と呼んでいきます。
けっこう前から楽しみにしていたこのコリン版「トータル・リコール」ですが、観終わってみるとシュワ版のファンが期待していたようなどんでん返しや、深いテーマは得られなかったかも。
というのは、記憶と意識の関係や、自分が何者であるのかということをもっと深く掘り下げていくものだと思っていたので……。
シュワ版は、原作にあたるP・K・ディックの短編「追憶売ります」のアクション映画化だったのに対し、このコリン版はあくまでもシュワ版のリメイクでしかないんですよね。
だからシュワ版からの変更点やオマージュはあるんだけど、原作短編の別解釈というものは盛り込まれてないんですね。
というか、そもそもディックは「追憶売ります」で主人公が銃を片手に逃げまわる物語は書いてないですし。
シュワ版のあの迫力と驚きの連続、そして頭が混乱する展開は、映画化で付け足されたものなんですよね。
で、結果、そっちの方が作品のカラーになりました。原作短編のアイディアを元にSFアクション映画を作ったわけですね。
(ちなみに原作短編が収められたディック短編集のレビューはコチラ)
このコリン版は、そのシュワ版が作り出したカラーに対するリメイクです。
ある意味でそれは僕の期待通りだったんですが、「ヒネリ」ということではシュワ版より上のものを描けなかったのは残念ですかね……。ラストもスッと終わってしまうし。
とは言え、ストーリーを無視すれば、そこはもう男子なら垂涎もののSF世界!
化学戦争で荒廃した地球、人が住めるのは二つの地域だけ……ヨーロッパに位置する富裕層が暮らすUFBとオーストラリア大陸には貧困層が集まるコロニー。クエイドを含めた労働者たちは地球の反対側にあるUFBの工場へ毎日出稼ぎに行く。
UFBとコロニーを繋ぐのは、巨大エレベーター「フォール」!地球の核をかすめる瞬間、フォールの中では重力反転が起こる!この逆軌道エレベーターみたいな発想が面白いし、フォールのサイズが半端無くて、プラットフォームの全景とかすごいカッコイイ!
UFBに行ったら行ったで、お決まりの何層にも重なったエア・ハイウェイでのカーチェイス。どこに行くのかよく分からん立方体エレベーター(笑)そしてクエイドが工場で造ってるシンセティックと呼ばれるロボット兵士がカッコイイ!一台欲しい!(こういう洗練されたロボットを見てしまうと、シュワ版に出てきたタクシー運転手のロボットは本当にブサイクだったなあ……とか思い出してしまうw)
本人知らないうちに手の中に携帯電話が埋め込まれてるし……。
リコール社の看板は「Rekall」の下にハングル文字が書かれてて社長のマクレーンはアジア人だし。
コロニーの歓楽街にはオッパイ3つ女いたし……!オッパイ3つ( ゚∀゚)o彡゚ おっぱい3つ!( ゚∀゚)o彡゚
(手が3つ欲しくなるわよ~♪という名言も……w)
それから、UFBの入国審査での一悶着もニクい演出でニヤニヤしました。
シュワ版で出ていた頭の割れるオバサンが、今回も出ていました♪
出てたけど、出てたけどね~、ニクいね~♪(笑)
(でも、似てる人ってだけでシュワ版の女優とは別人)
映像やデザインに魅せられたという点では、シュワ版を超えていたと思います。
あと、もうこれだけは絶対言っておきたいんですが、ケイト・ベッキンセールが恐い恐い!
どこまでもどこまでも追ってきます!監督の奥さんだからかもしれないけど、なかなか死なない!(笑)
7割くらいはベッキン姐さんの映画ですよコレ。
残りの3割はジェシカ・ビールで、コリン・ファレルはオマケです。(←言い過ぎです)
まあ、とにかく、「ダイ・ハード4.0」のレン・ワイズマン監督だから…と期待していた僕を裏切らないド派手なアクションとSF設定の数々。
物語の大筋はシュワ版と同じで、新たな解釈を盛り込まれてないのが少し残念ですが、それを補って余りある映像でした。
巷ではやはりシュワ版に軍配を上げる人が多いみたいですが、僕は「トータル・リコール」と聞いたら「シュワちゃんのほう?ベッキン姐さんのほう?」と聞き返してしまいそうです。
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