PSYCHO-PASS サイコパス
第1話「犯罪係数」

【総監督】
本広克行
【監督】
塩谷直義
【声の出演】
関智一(狡噛慎也)
花澤香菜(常守朱)
野島健児(宜野座伸元)
石田彰(縢秀星)
伊藤静(六合塚弥生)
唐之杜志恩(沢城みゆき)
日高のり子(ドミネーター音声)
有本欽隆(征陸智己)
櫻井孝宏(槇島聖護)

あらすじ

人の心を計測し数値化することができる近未来――。あらゆる感情や心理は<サイコパス>と呼ばれる数値で表され、善人か悪人かはサイコパスによって判断されていた。犯罪に関する数値も<犯罪係数>として計測され、高い犯罪係数を持つ犯罪者は同じく高い犯罪係数を持つ<執行官>によって裁かれる。そして執行官たちを監視する役に就いた新米刑事・常守朱は、執行官たちとともに犯罪に立ち向かっていくが……。

感想

アニメの秋。……というわけで、深夜アニメ録画開始しました。
どんなペースでレビューしていくか分かりませんが、頑張って1話ずつ感想書きたいと思います。
ただ、こちらの地域では放送日が5日ほど遅れてる上に、録画して週末に見るので、どんなに早くても1週間から10日くらい経ってからのレビューになっちゃうのが残念ですが。。。


さて、そんなわけで「PSYCHO-PASS」
近未来を舞台にしたSFハードボイルド・アクションって感じかな。
1話目から飛ばしまくりの印象。最近のアニメってみんなこんなテンポなの?(笑)
いきなり最初から人間ドラマが混沌としてたけど。

それに加え、心を数値化できる未来という大きな設定と同時に、犯罪係数だ、色相だ、ドミネーターだ、シビュラの目だ、サイコハザードだ……、細かい専門用語のオンパレードでした。
SF好きにはなんとも刺激的な設定の数々。
背景も映画「ブレードランナー」を思わせるものがあったりして……。(花魁の広告はズルイw)
「シビュラの目」ってのも、P・K・ディックの作品にそういうタイトルの短編があるようですね。
「シビュラ」そのものは古代ギリシアの巫女の総称みたいです。民衆に神の言葉を伝える女たち。


ストーリー原案と脚本は「魔法少女まどか☆マギカ」の虚淵玄。
実は、今日知ったばかりのお名前ですが(←普段アニメ見ない)、すごい人気みたいですね。
たしかに中々グロい脚本でした。レイプ→発狂の流れがエグい。

総監督は「踊る大捜査線」シリーズの監督にしてアニメオタクの本広克行。
もしかしたら、「機動警察パトレイバー」から「踊る」シリーズが影響を受け、「踊る」シリーズから「PSYCHO-PASS」が影響を受けることになるのかも。
っていうか、もうすでに、いかりや長介演じた「和久さん」みたいなオヤジさん出てるし、公安のマスコットキャラクターはまんま「湾岸太郎」だし(笑)
ハードボイルドな雰囲気だけど、そういう遊び心もこれからふんだんにありそうな予感♪

監督の塩谷直義は制作会社Production I.G.の演出家で、過去には「BLOOD-C The Last Dark」の監督も担当。
そうだよ、I.G.と言えば僕の好きな「BLOOD+」ですよ。
コケたコケたと言われているけど僕は好きだった「BLOOD+」のI.G.ですよ。

キャラクター原案は「家庭教師ヒットマンREBORN!」の漫画家・天野明。
ちょっと男子が美形過ぎるか?しかたないのか?時代なのか?(笑)
オープニングの因縁の2人の顔合わせシーンがウザくて正直どうしようかと思いました……。
美形女子が多いのはOKなんですか、美形男子が多いのは拒否反応示しちゃうので……。
オヤジさんがいい具合に中和してくれるのでダイジョブだけど……。

ってか、キャラクターの名前の漢字が基本読めない(笑)
クールな主人公・狡噛慎也(こうがみ しんや)、新米<監視官>・常守朱(つねもり あかね)、クールでエリート・宜野座伸元(ぎのざ のぶちか)、お調子者の縢秀星(かがり しゅうせい)、これまたクールな女性<執行官>・六合塚弥生(くにづか やよい)、ベテラン<執行官>・征陸智己(まさおか ともみ)……。
まあアニメだからあまり関係ないけどさ、単語登録しとかないと今後のレビューに支障をきたしそうなレベルの難読名前。
とりあえず朱ちゃんは「ワカメちゃん」と呼ぶことにしよう。語感も髪型も似てるしね♪


第1話は新人監視官・朱が公安局刑事課一係に配属され、早速、猟犬とも呼ばれる<執行官>たちと犯人を追うと言う展開。
視聴者はいきなり世界観も人間関係も分からぬまま現場に放り込まれるので、かなり混乱しますが、逆に、このアニメがこういう基本スタイルなんだということが分かりましたね。

っていうか、第1話にして設定全部出し尽くしたんじゃないかとやや心配になってしまうくらい、ぶっこみまくりのような気も……。

人間ドラマにしたって、第1話からチーム内で意見の対立。
犯罪被害者もサイコパスの数値に従って殺してもいいのかという葛藤。
あの時、狡噛はなんて言ったの?的な謎……。

SF的な設定については、特殊銃<ドミネーター>指向性音声が素敵すぎるのとか、
ドミネーター、初回から変形しちゃって殺人銃になっちゃうとか、
犯罪予備軍である<執行官>たちが乗せられてくる護送車の開閉が素敵だとか、
危険人物がもたらすストレスが周囲の人間に伝播し<サイコハザード>なる二次災害的なものが起こるだとか……。

この他に、なにか描くことある?これだけで2クール保つでしょ、フツー(笑)
それを初回放送に盛り込んでるこのアニメはどうなっていくんだ一体?


「サイコパス(Psychopath)」ってもともとは反社会的な人格を持った異常者を指す言葉で、日本では「サイコ」と略されて使われてる言葉と同義だそうです。
で、この物語はそんな精神異常者と同じ読みの「サイコパス」に「PSYCHO-PASS」という英字を当ててます。
この「PASS」が、「大衆の精神状態(Psycho)の健全証明書(Pass)」であることはなんとなく分かるんだけど、同時に別の意味も含まれてそう。
多分、それは高い犯罪係数を持つ執行官たちに関係してるでしょうね。


なんだかやたら長いレビューになってしまいましたが、しかたがない。ぶっこみ過ぎなんだもの。
次回、第2話レビューからはサラリと書いていきます。多分。