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PSYCHO-PASS サイコパス
第2話「成しうる者」

あらすじ

配属初日に<執行官>狡噛慎也をドミネーターで撃ってしまった<監視官>常守朱。<監視官>と<執行官>の関係性に悩みながら出勤した彼女に出動命令が下る。ベテラン執行官・征陸智己と潜在犯を探しに行った朱は、征陸がサイコパス測定を行わずに“臭い”で潜在犯を捕らえる様子を目撃する……。

感想

第1話の怒涛の展開とどうしても比べてしまうけど、第2話はかなりほのぼのした回でした。
うーん第1話にいろいろぶっこんでるせいで、2話は事後処理に追われてた感。進展も特になし。
普通、初回の導入部で描かれそうな主人公の日常が描かれ、第1話では謎の特殊部隊だった<執行官>たちの日々の雑事もなんとなく描かれてます。
一応、潜在犯とはいえ、デスクワークも仕事のうちなのね。やる気ある人のほうが少ないようだけど……。

ていうか、狡噛さんが思ったよりもできた人だった件(笑)
「俺達の流儀に納得できないなら後ろから撃て」って本心だったの?(笑)
もう少しワカメとの関係がこじれておいても損はない……というか、こじれた仲を修復していく過程がドラマになるんじゃないでしょうか?

しかも、元刑事?じゃあ征陸のおやっさんと同じような経緯で潜在犯になったのかな。
犯罪者を逮捕し続ける立場にいて潜在犯と関わり続けていると、やがて自分の犯罪係数も増加していく、というジレンマ……。
闇を覗き続けるとやがて闇に堕ちる、みたいな……。

なので、監視官という仕事以上のことをしてしまうワカメのやり方では、あっという間に心に負の感情を溜め込んでしまうはずで。
それについて、狡噛やおやっさんが辿った道と違う道をどう歩むのか、または同じ道を辿るのか、そこは注目ですね。


おやっさんと言えば、まさかの気ぐるみアバター装着がウケました(笑)
あのキャラクター、コミッサちゃんというらしい。男の子が「太郎」(やっぱりw)で、女の子が「花子」。
公式サイトによると、「コミッサちゃんの姿となることで市民の緊張感を低減させ、ストレスを与えずに路上での検問や職務質問、警邏や補導などが行えるといった効果を生み出している。」らしいですが、はっきり言って……逆にこええよ(笑)
今度からあのキャラ見たら中の人が気になるな。

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コミッサちゃんのホログラム外装もそうなんですが、ワカメの着せ替えアバターは驚き。
あれこそまさしくアバターで、基本的な服装の上にホロ外装を施して「見た目」をいくらでも変えられるという超技術。……ですよね多分?
一部の「時代が進みすぎじゃないか」という意見も納得ですが、今の時代に作るSF作品なら、あれくらい先進的でもいいのかも。

ただ、あの服、例えば見た目はスカートひらひらしていても触ろうとするとどうなるんでしょうね?
やはりホログラムのように実体の無い部分はすり抜けるんでしょうか?

「触れない」「実体がない」というキーワードが浮かんで不意に思いついたのが、映画「マトリックス」。
あの映画のように、実は電脳空間に造られた仮想現実の中で生活してる、という可能性もありますよね。
それならば、着せ替えアバターも、犯罪係数の数値化も、実に簡単に実行可能なわけで。

ただ、本当に「マトリックス」だったら拍子抜けしてしまうので、この仮説は忘れます。
アニメ「電脳コイル」のような、現実と仮想現実が深くシンクロしてる世界ではありますね。


あとは、公安局の仲間として、分析官の唐之杜志恩(からのもり しおん)が登場。
中の人は峰不二子、もとい沢城みゆき。外側もむしろ峰不二子というね……。
ってか、六合塚と何をやってるのよ!っていう。ワカメちゃん気をつけて下さい(笑)


それから、今回からのオープニングかっこいい!
「凛として時雨」というバンド、このアニメで始めて聴きましたが中毒性高そうな個性派バンドですね。
で、曲もいいけど、OP映像もまずまず。
狡噛とワカメに絞った演出がされていて、アニメOPでよくある「とりあえず仲間全員出てきて、敵と闘ってる」ではなかったのはよかったです。