『リトルマン・テイト』(1991年、アメリカ)
原題:LITTLE MAN TATE 監督:ジョディ・フォスター 製作総指揮:ランディ・ストーン 製作:スコット・ルディン、ペギー・ラジスキー 脚本:スコット・フランク 出演者:ジョディ・フォスター、ダイアン・ウィースト 音楽:マーク・アイシャム 撮影:マイク・サウザン 編集:リンジー・クリングマン 配給:オライオン映画 上映時間:99分
【解説】
7才にして環境問題などで悩み、モーツァルトを完璧に弾きこなす超天才児の物語を、酒場でウェイトレスをしながら一人手で息子を育てる母親と、天才児たちの研究に燃える孤独な女性の姿を絡めて描いたヒューマン・ドラマ。
【感想】
(2011年1月1日、TV録画にて鑑賞)
新年最初の映画鑑賞がこれでした。と言っても録画したのは去年の話で、映画自体は1991年(20年前!)のものですが。
天才少年がシングルマザーの母親と仲良く暮らしているのですが、彼は自分の才能を伸ばすために天才児の研究をしている特別な学校へ入りたい。母親は子どもが天才じゃなくてもいい、今のままで構わないから一緒にいたい。しかし、2人は夏の間だけ別々に過ごすことになります。
なんか登場人物の名前も覚えていない映画ですね。「テイト」というのはファミリーネームだったと思います。
一人の特別な星の下に生まれた少年と、それを取り巻く2人の大人の女性を中心に話が進みます。
一人は子離れできない母親(ジョディ・フォスター)。教養がなく貧しいですが、それでも息子がいれば構わないと思っている。
もう一人は、天才児たちを研究してきた特別な学校の校長(?)先生。彼女は少年と夏の間一緒に生活することで、自分には母親としての側面がないことに気づきます。
そして少年は友達が欲しい。という……そんな感じの映画になります。
しかし、なんかつまらない映画でした。
特に重大な危機も訪れず、それまでの関係を覆すような変化もなく、ラストは団円になってしまいます。
人物たちに心境の変化はそれぞれあるみたいなんですが、それがどうしたの?っていうレベルなんですね。
泣かせなきゃいけないジャンルの映画なんですが、本当に泣かせるつもりあるのだろうか?と、言い方キツイですが本当に泣けません。僕はもともと映画で泣くタイプではないんですが、気持ちがまったく入り込めませんでした。
こんなで終わっていいの?と感じてしまうんですよね~。
まとまり過ぎててこじんまりしているというか……、模範的すぎて面白みに欠けるというか……。
とんがってる場所が一つもない。教育教材ですか、これ?
痛いシーンではこれでもかというほどに痛く、哀しいシーンではこれでもかというほどに哀しく描いて初めてラストの団円が“ハッピーエンド”になるのだと思います。
この映画は、“痛さ”や“哀しみ”が薄味でした。
“絶妙な味”というものでもなく、ただただ薄かった……。
安心して見てられる映画ではありますがね(;´∀`)
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