「築地魚河岸三代目」(2008年、日本)

監督:松原信吾  製作:深澤宏、矢島孝  脚本:安倍照雄、成島出  出演者:大沢たかお、田中麗奈  音楽:本多俊之  主題歌:秦基博  撮影;長沼六男  編集:石島一秀  製作会社:「築地魚河岸三代目」製作委員会  配給:松竹  上映時間:116分

【あらすじ】
一流企業に勤める旬太郎(大沢たかお)は、大がかりなリストラの陣頭指揮を任される。やり場のない気持ちに悩んでいた彼は、ひょんなことから恋人・明日香(田中麗奈)の実家の家業である築地市場の仲卸業を手伝うことになる。魚河岸独特のルールや人間関係に悪戦苦闘する中、サラリーマン生活に疑問を感じはじめた彼は、会社を辞めることを決意する。



【感想】
(2011年5月8日、TV録画にて鑑賞)

「映画って、本当にいいものですねえ~」に相応しい映画かどうかは分からないけど、2時間ドラマとしては充分に楽しめました。


なんかすっげーアクティブな主人公・旬太郎がドンドン決断し、バンバン挑戦する物語。
ガンガン首突っ込んでくる素人と魚河岸の人間との確執や、ひとりでズバズバ決めて突っ走っちゃう彼氏と置いてきぼりを食ってる彼女のすれ違いなんかも描かれます。

もう、とにかく大沢たかおがめっちゃアクティブ!有言実行型じゃなくて、言うより早く実行しちゃうタイプ。勝手に脱サラして家業を手伝うなんて、彼女からしたら「ハァ!?」ですよね。しかも彼女の実家の家業ですからね(笑)
ただ、性格はかなりよく、素直に話す人なので、失敗しても許されちゃうタイプです。これは生まれつきの性格なのか、努力してこうなったのか、なんにせよ、素直でアクティブな部分はすごい見習いたいですね。

それと対比するかのような存在が、伊原剛志演じる英二。少年時代から二代目の下で修行し、誰もが「お嬢さんと結婚し、三代目を継ぐのは英二」と認める人物。
しかぁし!旬太郎が思ったことをすぐに言葉や行動に表すのに対し、英二はとにかく腹に溜め込むタイプ!言葉少なで、感情をあまり表に出さない、それゆえに築地の仲間からは慕われているんですが、ある一途な思いを心に秘めていました。
彼が、想い人と一緒に土下座するシーンがグッときました。

あとは、伊東四朗と柄本明の掛け合いが楽しかったですね。
誰か、名優同士のくだらない口論を集めた動画とか編集してくれんかな~。


いろいろ面白かったですし、良い邦画だな~とは思うんですが、興行的には不発だったらしいです。
まあ確かに、映画館に行ってまで観るような内容ではないんですよねー。もうとにかくサワヤカな“2時間ドラマ”という感じで。
ただ、こういう人情ものは絶対に邦画に必要な気もするんですよね~。