hal、最後のポップアルバム「blue」。


かなり前のアルバムだが、夏が近付くと今でも聴きたくなる一枚。
そして#1「海の音」を聴いて、なぜか冬(!)の海に行きたくなる。

この「海の音」は、halの全作品中唯一のインスト曲だったはずだ。もちろん彼女の作曲。
哀愁漂うトランペットとhalの呼吸のようなコーラスを味わえる。


太陽の日差しを感じさせる#2「カフェ☆レーサー」や#3「人魚」、一転曇り空を思わせる#4「モノクローム」、インパクトありすぎのZAZEN BOYSサウンドにhalのヴォーカルが優しすぎて余計に際立つ#5「6階の少女」。
halはいつもそうだったけど、この作品も実にカラフルなアルバム。


スウェディッシュ・ポップでデビューしてから、フォーク、オルタナ、いろんな所を経由して結局J-Popに落ち着いたわけだけど、#8「厭世観」の王道を行くラブソングを聴いていると、この人は着地すべき所に着地したんだな、と。
イントロから全部持ってかれてしまう#11「オートバイ」も、いろいろ寄り道したhalだからこそ鳴らせる音楽なんだろうな。



★★★★☆

blue
hal
Victor Entertainment,2001,Japan