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痛快かつ爽快な、ゾンビ映画。





『ゾンビランド』(2009年、アメリカ)
2010年10月6日、チネ・ラヴィータにて鑑賞。



【あらすじ】
謎の新型ウイルスの爆発感染によって人類の大半がゾンビと化した世界。ゾンビに噛まれた者はやがてゾンビになる。すぐに地球上は人食いゾンビで埋め尽くされ、人類はすでに絶滅の危機に瀕していた。
ゾンビだらけの世界で生き残るために31のルールを作り、それを実践して生き延びてきた、ひきこもりのゲームおたく“コロンバス”は、彼の両親の住むオハイオ州へ向かう途中で、ゾンビ殺しとトゥインキーを愛するクレイジーマッチョ“タラハシー”と行動を共にする。
トゥインキー探しのために廃墟と化したスーパーへ乗り込んだ2人は、ゾンビを倒しながら、ある姉妹と出会う。
“ウィチタ”と“リトル・ロック”と名乗ったその姉妹は、妹がゾンビに噛まれたと話すのだった。



【解説】
2009年10月の公開以降、全世界で1億ドル以上を稼ぎ、ゾンビ映画史上最大のヒットとなったモンスター映画(2つの意味で)。
ホラーのみならず、主人公の成長を描いた青春ラブストーリー、随所に散りばめられたギャグやパロディが光る逸品。
本作の成功により、すでに3Dによる続編の制作も決定している。



【感想】
映画って、やはり見ないことには分からない。
ホラー苦手な僕としては当初スルーするはずだったこの『ゾンビランド』だけど、あるレビューを読んだことで気が変わり、「試しに見てみるか」という感じで観てみたら、予想外に面白かった。

もちろんゾンビ映画だし、R-15指定なので、過激な映像もあるんだけど、だんだんそれが痛快さに変わっていく。
もう、このゾンビたちはスパゲティを食べてるんだと思ったら、血だらけの顔もあんま怖くない。
でも、スリルは最後まで楽しめる。


いろんな笑いが散りばめられていて、終始楽しませてくれた。
ゾンビが出てくるコメディ映画と言ったほうが適切かもね。
ビル・マーレイとか……、あんな最期もありなのか?(笑)


そして、ふいに見せる青春ロードムービー。
途中、あまりにもドラマになってしまって、「あれ?ゾンビはどうした?」となってしまうほど。
でも、このドラマ部分の存在が、この作品がウケた理由なんだろうね。きっと。
(32個目のルールなんてむしろ平和な日常にこそ必要なものでしょ)

ケミカル・ブラザーズがロックミュージックとクラブミュージックを融合させたように、
この映画はゾンビ映画と大衆エンタメを融合させたんだろうね。
僕は、ゾンビ映画に対して「ゾンビ物はゾンビファンの物」という思い込みを今まで持っていて、ずっと敬遠していたけど、こういう作品もあるなら全然見れるなあと思った。

次回作、監督・キャストともに続投らしいので、大いに期待したい。
しかし、3Dか……。僕はミニシアターで観たいんだけど。


一言:肉食系女子…つーか、人食系女子も出るよ♪

★★★★☆

『ゾンビランド』
原題:Zombieland
監督:ルーベン・フライシャー
出演:ジェシー・アイゼンバーグ、ウディ・ハレルソン、エマ・ストーン、アビゲイル・ブレスリン、ビル・マーレイ
配給:コロンビア、日活
2009年、アメリカ
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