感動器官

笑い、涙、鳥肌、私たちの感動を現出させる器官。

「想いのかけら」25分版の放送が決定!東北の港町に住むフィギュアスケーターを目指す中学生の話。


いま放送が待ち遠しいアニメが一つあって、それが福島ガイナックス制作の「想いのかけら」という作品。
3月24日に「25分版」が放送されるということを知り、けっこうワクワクしている。



NHK東北で「大好き東北」と題して復興支援キャンペーンをやってるのだが、その一環として、震災後福島県に設立されたアニメプロダクション・福島ガイナックスがオリジナル・アニメーションを手がけた。
それが公開されたのが昨年の秋。
2分間のショートアニメで、港町の仮設住宅に暮らす中学生の女の子が、亡くなった母親の想いを受け止めながら、フィギュアスケーターになる夢を追いかける、という内容。

2分版のアニメは公式サイトから見ることができます。


内容以前に作画・描写がイマドキの萌えアニメに勝るとも劣らない出来で、まず見た目の方で心奪われてしまった感も否めない。
物語も、現実に起こった東日本大震災の後の世界を生きる少女や、それを温かい眼差しで見守る漁師の父親が描かれてるので、2分間の作品だがとても広がりを期待できそうな内容だった。
シリーズ化しないかなーって思っちゃうくらいの出来。
この放送時に録画したものは今でも削除せずにとってあって、たまに見たりしてる(笑)



その「想いのかけら」が、今度は25分版になって放送される。
ちゃんと作ってくれてたんだね、ありがとう福島ガイナックス!
さすがにいきなりテレビシリーズとはいかなかったみたいだけど、反響次第では第2弾・第3弾と続く可能性もあるかもしれないわけで、そんな願いを込めて珍しく放送前に紹介してみた。

放送日は、3月24日(木)20:15〜20:40 NHK総合にて。
東北地域のみでの放送っぽい。東北の人は見ましょう。

2分版・25分版の他に5分版もあるらしい。
そちらも随時放送されていくとのこと。
放送がいまから楽しみだ。

ロッキー4 炎の友情


公開当時の世界情勢を大胆に取り入れた4作目。
ソ連の殺人マシーン・ドラゴ登場で、物語は米国VSソ連という構図をとる。
国の威信をかけた闘い。ロッキーは親友のために拳を振るうだけだが、大衆は冷戦の勝敗を試合に重ねる。

アメリカでの国際試合で深すぎる因縁の関係となったロッキーとドラゴ。
ロッキーは敵地ロシアへと飛び、圧倒的アウェイの環境でアメリカVSソビエト第2ラウンドのゴングが鳴る。

ポーリーについて今まで書いてこなかったが、物語に欠かせない人物という認識は1作目から6作目まで共通している。
1作目ではロッキーに仕事を回すように言ってくる悪友であり、妹エイドリアンを怒鳴りつける嫌な兄貴でもある。
2作目以降もロッキーの成功をやっかんだり、自分が疎まれてると卑屈になったり、けっこうめんどくさい。

だが、このめんどくささ、切っても切れそうにない腐れ縁こそが、ポーリーという魅力的な脇役を輝かせていると思う。
時々ロッキーを励ましたり素直な気持ちを吐露する、その二面性が人間性なのだし、味方なのに迷惑なオジサンという立場が、なんだかとてもリアル。

あとアポロについても、もう、なんかもう…。
とにかくあの入場時のショータイムはすっげー調子乗ってて面白かった(笑)

ボクサーも変わればオーディエンスも変わる、ならば国も変わるはず、という平和への強いメッセージが込められた作品。
ロッキーは「イタリアの種馬」だから二つの大国の争いを客観的に見ていたのかもしれない。



ロッキー4 炎の友情
(1985年/アメリカ)
【監督】
シルベスター・スタローン
【キャスト】
シルヴェスター・スタローン
タリア・シャイア
バート・ヤング
カール・ウェザース
ドルフ・ラングレン
ブリジット・ニールセン
ジェームス・ブラウン
トニー・バートン

「Touch Tap Baby / ハッカドール」バンバンババン、おーまかせやがれ♪


テレビアニメ「ハッカドール THE・あにめ〜しょん」のOP主題歌。
作中に登場する主人公たちハッカドール1号・2号・3号によるアニソン。

そもそも「ハッカドール」はサブカルに特化した学習型ニュースアプリ。
声優ユニットWake Up, Girls!の高木美佑・奥野香耶・山下七海の3名がアプリ内のマスコットキャラクターの声をあててるということで、私はそれをきっかけに使い始めた。
このスマホアプリから派生したのがテレビアニメ「ハッカドール THE・あにめ〜しょん」で、当然そちらもWake Up, Girls!の3人が毎週活躍するということで視聴。
気がつけばいつ間にか主題歌やらキャラソンやらを買い揃えてしまっていた(笑)

ハッカドールには声優推しから入ったわけで、そうなるとどうしても贔屓目に見てしまうのだが、声優を通して今まで積極的に聴かなかったようなアニソンも聴くようになるのは、まあ…悪くないことだと思う。

OP主題歌「Touch Tap Baby」は、ギャグアニメの楽しい雰囲気そのままのキャッチーな曲になっている。
フレーズが特徴的で、「スキライ、スキライ、ベイビーわおっ!」に始まり、「バンバンババン、おーまかせやがれ」とか「わーいわーい、しっなっよー」とか、サビでは「タッチタッチ、ベイビー」と、文字だけでもノリの良さがお分かりいただけると思う。
とても吸引力のあるOP主題歌になっている。

カップリングの「First Heart Beat」は記憶が正しければアニメ内で挿入歌として使用されていたはず。
タイトル通り初恋をテーマにしたキュートなナンバー。
エレクトロでアップテンポな曲になっている。

ハッカドールの曲の良い所は、3人の声優の特徴的な歌声が楽しめる所である。
高木美佑の無邪気で元気な声、奥野香耶の甘くお姉さん的な声、山下七海の幼くて少しツンとしてる声。
この3つの声をじっくり楽しめる。7人で歌うWake Up, Girls!の曲よりも、ハッカドールの方がこの3名についてはしっかり味わうことができる気がする。
しかも、ソロ曲ではないので、お互いの声の違いが際立つのだ。

付属のDVDには「Touch Tap Baby」のミュージック・ビデオが収録されている。
電脳空間なのか何なのか、ハイテクっぽい部屋で踊る3名の姿を堪能できる。
カメラが下から煽り気味に撮っているので、3人の美脚がすごく強調されてる。
特にもとから脚が長くてスタイル良いと評判の高木美佑ちゃんの超絶美脚は必見です!

あと、「解放しーて、わーかるんだー」の所でみゅーちゃんがツインテをファサァッてするの可愛いし、かやたんのアップのカットはなんか凄くエロいし、ななみんは何しても可愛いなー。
DVD盤買って正解でした!!!!!



Touch Tap Baby
ハッカドール(高木美佑、奥野香耶、山下七海)
DIVE II entertainment / avex pictures, 2015

Touch Tap Baby
First Heart Beat
Touch Tap Baby(instrumental)
First Heart Beat(instrumental)
[DVD]
Touch Tap Baby MV

欲望(2005)


R-18指定の映画なんだけどどういうわけか地上波録画で鑑賞。
男女の濃密な情事と切ない純愛が描かれる。

妻子持ちの男と不倫中の独身女性。
年の離れた資産家と結婚しセックスレスに悩んでいる女。
事故がきっかけで不能となった男。

元は同級生だった3人の奇妙な三角関係。
愛欲に塗れていた女が真の愛情に目覚める話でもあったのだろうか?

恥ずかしながらヒロイン・類子役の板谷由夏を知らなかった。
顔を見たことあるような気がするけど名前が出てこず。
他の主要なキャストは全員知ってるのでもどかしかった。
彼女が脱ぐたびに誰なのか気になってしょうがない。

全体的な演出だと思うけどなんとなく芝居っぽい喋り方をみんなする。
その最たるものが村上淳。
仕事は肉体労働でありながら、本の虫で、知性に溢れるというギャップが面白い。
世俗的な男性とは違う雰囲気を纏った高尚な存在感を放っていた。

彼が読んでいたのが三島由紀夫の本で、これがラストに重要な役割を与えられているので三島由紀夫読んでた方が良かった。
というか、むしろ読んでないと何言ってるのかわかんないレベル…。←読んでない

(あと村上淳が自分の腰をパンパン殴るのを見て「あっ、スター・ウォーズのカイロ・レン…」って思ってしまったなんてあまりにも映画の内容とかけ離れていて書いても良いのかちょっと悩む)



欲望
(2005年/日本)
【監督】
篠原哲雄
【キャスト】
板谷由夏
村上淳
高岡早紀
利重剛
大森南朋
中村久美
吉田日出子
津川雅彦

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 第14話・第15話


今回は「コロニー編」の前半部分の感想を。
いつものようにネタバレをしつつの感想なので未見の方は注意してください。

年明け最初の放送はクーデリアの可愛いお悩み相談から。
思い出される年末の「事故」…。
もう一人の当事者、というか犯人の三日月はまったく気にも留めてない様子だが、こいつは本当に何を考えているんだ…。

しかし、一方的に唇を奪われた側なのに「結婚」という言葉が出てきてしまうお嬢様も、筋金入りの世間知らずというか、こちらも何を考えてるのか分からない(笑)
まあとにかく、ドルト・コロニー群でも三日月と一緒に行動することになってしまい、ぎこちない雰囲気(クーデリアの一方的な)が楽しめる。


フミタンが帯びていた密命もついに明示される。
なんかずっと前から知ってたような気がするけど(笑)
労働者コロニー・ドルト2へクーデリアを連れて行くはずが、富裕層コロニー・ドルト3の商業区画へ行くことになってしまい、フミタンの目的は失敗する。

でも、そもそもフミタンにクーデリアをドルト2に連れて行く強い目的意識があったようには思えない。
ドルト3でのお買い物はクーデリアの発案だけど、それがなかったとして、フミタンはどのようにクーデリアをドルト2に導くつもりだったのか。ノープランだったのか?
かなり成り行き任せな気がする。やる気が感じられない(笑)

そして、何故かドルト3にいることに「私は、なぜ…」と自問するのだが、それもずっと前から知ってたような気がする(笑)
要するに、フミタンはクーデリアを陥れる覚悟がない。
長く一緒にいるせいで情が移ったのだろう。
だから、積極的な行動を取れないままいつの間にか命令を無視する形になってしまっている。

そんなフミタンの行動で意外だったのが、15話でクーデリアの前から立ち去ったこと。
これもクーデリアを陥れるという本来の目的からしたら消極的な態度なのだけれど、おそらく情が移ったのだと思っていたクーデリアを置いて立ち去るので驚いた。

しかも、謎の仮面男の前に残してくるのである(笑)
クーデリアの安全も、ノブリスからの密命も、もうすべて放り投げるような態度である。
無口なキャラクターだが、こんな大胆なことをしてしまうのが面白い。


思えば、15話は兄弟間の裏切りという悲劇を二つ描いていた。
クーデリアはフミタンを姉のように慕っていたが(14話では一応ガールズトークもあったような…)、フミタンはずっとクーデリアを騙していたことが露呈する。
驚くクーデリアにフミタンがとった行動は「置き去り」。

もう一つの裏切りは、それはもちろんビスケットと兄のエピソード。
勉強を頑張ってドルト3に居場所を手に入れた兄サヴァランと、ドルト2から火星に旅立った弟ビスケットと双子の妹たち。
兄は企業の一員となり、弟は鉄華団の一員となり、その立場の違いが兄弟間の信頼だけでは乗り越えられない隔たりを知らず生み出していた。

兄サヴァランは悪人というわけでもない。
彼は彼なりに虐げられる労働者たちの生活改善を願っており、そのために今の地位を努力して手に入れ、労働組合のリーダーであるナボナと会社の仲介役として働いてきた。

しかし、いやだからこそサヴァランにはナボナたちの姿が別の角度から見えている。
武器を取って戦うことの無謀さをサヴァランは知っている。
だから彼はギャラルホルンの機嫌を損ねまいと、革命の乙女バーンスタイン嬢の身柄を引き渡そうとする。
サヴァランにとってはとりあえずの現状維持が一番だったということか。

平和的な解決を試みている(一人の少女を引き渡すことには目を背けているが、少なくとも流血の惨事を避けようとしている)という点では、ビスケットともそんなに意見が違わないと思う。
鉄華団も火星独立を目指すクーデリアを運ぶことで平和的な事態の改善を望んでいるはず。
だがそのクーデリアの扱いについては真っ向から対立してしまう。これは兄も弟もお互い譲れない。

しかもクーデリアと思われてる少女は実はアトラちゃんときた。
それを知ってもなおクーデリアで押し通そうとするサヴァランの表情にはとても良い感じに影がさしていたが、ここまでくるとさすがに愚かな兄という感じ。
悪人ではないが、正義を行う力のない弱い人間を描いていた。
見方を変えれば、これはギャラルホルンの武力による統治がもたらした悲劇だろう。

意見の隔たりといえば、鉄華団とナボナ率いる労働者たちの立場も似て非なるものだった。
武装蜂起によって会社を交渉の場に引きずりだそうとするナボナたちと、その革命に巻き込まれまいとするオルガたち。
当然、鉄華団の目的はクーデリアを地球へ送り届けることにあるので、余計なことに首を突っ込む余裕はない。


年末の三日月とクーデリアの事故は、アトラちゃん好きとしては非常に不安材料だったのだが、15話ではアトラちゃんが物理的に酷い目にあっていて、もう…ツラい、つらすぎる…。
14話では相変わらず可愛いし、新OPでもジャガイモ剥いててバブみを感じたりしてたんだが…。
「ワタクシがクーデリア・藍那・バーンスタインですわ!」(声裏返り気味)には笑わせてもらったが、その後がつらかったな。

作品の出来とは別にアトラちゃんの幸福を願ってる所があって、もし今後の展開の必然からアトラちゃんに何かあったら私はどうしたらいいんだろうって本当に気が気じゃない。
作品としては三日月とクーデリアのカップリングなんだろうけど、最終的にアトラちゃんと三日月になればいいなという二つの矛盾した考えがずっとある。


機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
第14話 希望を運ぶ船
第15話 足跡のゆくえ

EDEN エデン


「一度きりの人生、やりたいことやった者勝ち」に対するアンチテーゼにも思える。
監督の意図した所とは違うかもしれないが。

クラブに通い、友人とDJデュオを結成し、ガラージ・ハウスを引っさげてパリの音楽シーンに爪痕を残す主人公。
そこそこ有名にもなった、アメリカへも行った。

でも突き抜けることができないまま、20代の貴重な歳月を無為に浪費していく。
長い前半は上り調子の彼の人生を淡々と描き、忘れた頃にやってくる第二部では落ち目の彼をやはり淡々と描く。

そもそもこの映画を観る気になった理由は、ダフト・パンク誕生前夜が少し描かれるということを知ったからだった。
あくまでダフト・パンクは脇役で、主人公との対比のための存在みたいな感じだったけど。

シーンに新しい風を巻き起こしたダフト・パンク。
かたやガラージが好きでそれに拘る主人公。
変化できなかった者は、爪痕は残せても居場所を作ることはできなかった。
エレクトロとガラージ、どっちが優れているという話ではないが、圧倒的にガラージが流れる本作において、主人公の心情を代弁するBGMはダフト・パンクの曲だったのがなんか皮肉。

かなり淡々と描かれる130分。けっこうヒマを持て余した。
多分「ドラマ」が足りないんだろうな。娯楽的な意味での。
でも意識的にそういうエンタメ性を排してるんだろうな…。



EDEN エデン
(2014年/フランス)
【監督】
ミア・ハンセン=ラブ
【キャスト】
フェリックス・ド・ジヴリ
ポーリン・エチエンヌ
ロマン・コリンカ
ヴァンサン・マケーニュ
グレタ・ガーウィグ
ゴルシフテ・ファラハニ
アルシネ・カンジアン

シュトヘル 第12集

シュトヘル 12巻

ガンダム「鉄血のオルフェンズ」のキャラクターデザインを務める伊藤悠のオリジナル長編漫画「シュトヘル」。

10巻を読んでた頃は「もうそろそろクライマックスか…」と思ってたけど、12巻はもういろいろと拗れまくっていて、どこに着地するのか見えなくなった。まだまだ終わらなさそう。
ユルールが再び表紙なのも、この巻を読めば理由が分かる。

ヴェロニカの立ち位置の柔軟さ。
大ハンの女でありながらシュトヘル=スドーとも通じ合う。
故郷への復讐心で現在があるわけだけど、そんなものをかなぐり捨てて一人の女として行動することもある。面白い。

でもさすがに12巻で今度こそ佳境になるのかな。
役者や肉体、いろんな意味で削ぎ落とされてきてシンプルな構図になりつつある。
まだまだ続くのだとしたら、新キャラクターが必要になってくると思うけど、12巻では出てこなかったのでもうこのまま収束に向かっていくのかな…。

ただ、心変わりしたユルールの真意とシュトヘルの決着、現代と過去を行き来するスドー側の物語、現代のユルール似のスズキさんの件など、まだ全然見えてこないものもたくさんあるわけで…。
やっぱりまだ終わりそうにないか。
一度、1巻からレビューし直したいと思ってる。



シュトヘル 12
伊藤悠
ビッグ スピリッツ コミックス スペシャル(2016)

ロッキー3

ロッキー3

ついに名実共にチャンピオンとなったロッキー。
革ジャンに帽子というルックスもやめて、普通にスーツを纏う紳士然とした姿に。スターの風格。
豪邸に移り住み、人気・実力ともに絶頂の極みにあった。

そんな彼を激しく挑発する野性味溢れるファイター、ラングが現れる。
ロッキーは再びリングに上がるが、かつてのようなハングリー精神は失われていた。

やはり挫折とか悲劇とかがあって、そこから奮起してトレーニングとかがあって、ラストの試合で感動があって…。
いつもの展開だ。でもシリーズものの強みが出てきて、ロッキーや周囲の人たちの人生の物語から目が離せない感じ。
連続テレビ小説ロッキー第3週「昨日の敵は今日の友」そんな感じの3作目。

まずはミッキーのアレがアレなんだけど、勘違いして…っていうのがいいなあ。
3作目にしてエイドリアンが初めてロッキーに対して物申すのもいいなあ。
そしてなんといってもアポロだなあ。砂浜でのトレーニングは当然アガるし、最後のアレなんかも非常にいいなあ。



ロッキー3
(1982年/アメリカ)
【監督】
シルベスター・スタローン
【キャスト】
シルベスター・スタローン
タリア・シャイア
バート・ヤング
カール・ウェザース
バージェス・メレディス
ミスター・T
ハルク・ホーガン

Born in the Echoes / ケミカル・ブラザーズ

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ケミカル・ブラザーズの8枚目のオリジナル・アルバム「ボーン・イン・ジ・エコーズ」。
公式には「ボーン・イン・ザ・エコーズ」のようだけど、母音の前に来るTheは「ジ」と発音すると中学校で習った気がするぞ!
試しにGoogle翻訳に発音させてみたら「ディ」に近いぞ!
それとも本当は「ジ」だけど「ザ」で押し通すことにしたってことなのか!?なんか最近の世の中そういう「黒を白と言い張り続ける」事例が多いよね。



最初これを一聴した時は、なんじゃこれは、と思った。悪い意味で。
ここ数作のケミカル・ブラザーズは、ポップな路線に寄ってきてると思っていたので、本作も当然クリティカルなポップさにあふれた1枚なんだろうと勝手に決めつけていた。

ところが実際流れだしたのは、キラキラした感じとは正反対のコアでディープなナンバーたち。
EDMとかの流行とも逆光しているし、期待していたものとは大きくかけ離れた音楽だった。
正直、これダメだ…と思った、最初は。

ところが何度も聴くうちにいつの間にかすごくしっくりきてしまった。
この作品、実は少し原点回帰っぽいところがある。
1stや2ndにみられた粗さやアグレッシブさが復活している感じがする。

それが分かりやすいのは5曲目の「I’ll See You There」で、この曲が実にケミカルらしい曲になっている。
ビッグビート、唸るギミック、享楽的な雰囲気。
これに気づいた時、このアルバムは「なんじゃこりゃ」な作品ではなく、とてもケミカル・ブラザーズらしい愛すべき作品に聴こえてきた。

いったん壁を越えてしまうともうすべてが良曲に聴こえてくる。
「Sometimes I Feel So Deserted」はアルバムの始まりをアグレッシブに飾り、「Go」「Under Neon Lights」とその勢いは止まらない。
後半は「Reflexion」の上昇するピッチが焦燥感を煽り、「Radiate」ではクライマックス感のあるスローナンバー、そして「Wide Open」は軽快ながらも品のあるラストソング。
こういう曲の配置も初期の作品を思い出させていいと思う。

最初は戸惑ったがケミカル・ブラザーズが好きなら絶対ハマる一枚だと思う。
逆に、この作品からケミカルに入ろうとすると苦労するかも。
でも「Go」などはとってもキャッチーだったりするのでオススメかもしれない。



Born in the Echoes
The Chemical Brothers
Virgin EMI Records, 2015

Sometimes I Feel So Deserted
Go
Under Neon Lights
EML Ritual
I’ll See You There
Just Bang
Reflexion
Taste Of Honey
Born In The Echoes
Radiate
Wide Open
[Bonus Tracks]
Direct Buki(Bonus Track For Japan)
Let Us Build a City
Wo Ha
Go(Extended Mix)
Reflexion(Extended Mix)

ロッキー2

ロッキー2

前作のラスト、クライマックスの再現、
本当に直後から続編が始まるのが面白い。

しかもそこで描かれるのは拳で語り合った男たちの友情…などではない。
試合に負け勝負に勝ったというやり切った感でいっぱいの無名選手と、K.O.できると思っていた格下の相手にまさかの反撃を喰らって面子丸潰れのスター選手による、第2ラウンドが既に始まっているのだ。
車椅子で運ばれながらも闘志剥き出しのアポロが面白い。

アポロとの対戦を終えてロッキーの環境に変化が訪れる。
エイドリアンとの関係にも進展と苦難が…。
有名になったことで自分の身の丈を知らされることになったロッキー。
上がったり下がったりを繰り返しながら観客の心を掴んでいく王道のドラマだ。

これ以上なにを語ったらいいのか分からないが、とにかく素晴らしい2作目だった。



ロッキー2
(1979年/アメリカ)
【監督】
シルベスター・スタローン
【キャスト】
シルベスター・スタローン
タリア・シャイア
バート・ヤング
カール・ウェザース
バージェス・メレディス
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