感動器官

笑い、涙、鳥肌、私たちの感動を現出させる器官。

「ハッカドール ハッカソング1号」1号ちゃんが早口でまくし立てる中毒性高いキャラソン。

ハッカソング1号

テレビアニメ「ハッカドール THE・あにめ~しょん」のキャラクターソング第1弾。
いつも前向きな元気っ子、ハッカドール1号のキャラソン。

「Progress Push Doll」はアニメやアイドルに憧れる1号らしい、とても可愛らしく騒がしいテンションMAXの曲。
中の人、声優・高木美佑の声も好きなので、彼女が早口でまくし立てるようなこの曲はとても聴いてて楽しい。

「ナンナンナンでもお手伝いをしたいって思うワータシドウデスカー」←( ・∀・)イイと思う!
「シンシンシンカの過程なんですバグってませんワータシヘンデスカー」←ヘンじゃないと思う!
「はりきってる毎日です頼ってほしいチラッチラッ」←カワ(・∀・)イイ!!

まあそんな感じでかなり中毒性ある曲だと思う。
(ハッカドールでは1号が一番好きかも)



カップリングの「ハッカドールヒーローの歌」は、アニメ本編でヒーローを捗らせた回で流れた挿入歌。
一昔前みたいなノスタルジー溢れるヒーローソング調の曲を1号が歌っている。

歌詞の内容は、ブラック会社に就職してしまった社畜の気持ちを代弁していなくもないが、それでも前向きに張り切っている1号の姿が描かれており、そんな彼女の姿にとても好感が持てる。
1号ってなんとなくそんな、社畜っぽさというか、悪徳商法に引っかかりやすいようなキャラクターで、そんなところも魅力的だったりする。

「正義の味方でがんばりますっ」の「がん」で力がこもってるのがとても良い。
これを完璧に歌い上げてる高木美佑さんも凄いと思う。



ハッカドール ハッカソング1号
ハッカドール1号(CV. 高木美佑)
DIVE II entertainment / avex pictures, 2016

Progress Push Doll
ハッカドールヒーローの歌
Progress Push Doll(instrumental)
ハッカドールヒーローの歌(instrumental)

「ザ・ワーズ 盗まれた人生」ネタバレ考察。ラストカットに意味はあるのか。


人気小説家(デニス・クエイド)が朗読会で自著を読み始める。
それはある作家志望の青年(ブラッドリー・クーパー)の物語。
劇中の架空の話にたまーに現実パートが挟まれるようなそんな感じ。
ただ、劇中劇ということはあっという間に忘れてしまう濃厚な味わいだ。

副題にあるとおり、人生=物語の盗作の話。
人物の心情に寄り添った内容で、サスペンスではない。
例えば盗まれた側が激昂して世間に公表すると脅したり、盗んだ側が口封じに相手を殺そうとしたりなどといったサスペンスフルなことにはならないのが特徴。

罪の意識と真摯に向かい合う主人公の姿、物語を奪われた者が伝えたかったこと、そして何故この話を劇中劇として小説家に語らせているのかという謎が常にあって最後まで気になる。

結局ラストは意外なほど放り投げた感じもあるが、これは解釈次第で面白くもなるしつまらなくもなるタイプの映画だと思う。
朗読会の読み始める直前のセリフが自虐に聞こえたり、素直に見るのとひねくれて見るのとで結末が正反対になるような気が今してきた。
どちらにしても、最後にすべて解決するサスペンスではなく、むしろ何も解決しない。
解決しないまま生きていく人生そのものである。






※以下、ネタバレ考察につき未見の方は閲覧注意です。





まず登場人物の関係を整理しておこう。
リアルワールドで自著を朗読する「小説家」。
その小説に登場する作家志望の「青年」。
青年が盗んだ物語の本当の著者である「老人」。

青年と老人はあくまでも小説家が生み出した架空の存在だ。
だが、そんな架空の彼らの物語をこの映画はたっぷりと描く。
劇中劇がメインになっている。

普通に解釈すれば、これは劇中劇が小説家にとっては重要すぎる物語だからだろう。
つまりは、この青年は実は小説家自身がモデルであり、架空の物語は実際にあった出来事を基にしているということ。
小説家は自分の人生最大の失敗を本に書いたのだ。

その小説家の前に魅力的な若い女性が現れ、物語の結末を聞く。
小説家は何も劇的な結末はないと答える。
青年が盗作したことは闇の中に葬られ、青年はそのまま裁かれることはなかったと。

当然若い女性はそんな結末を嫌がるけど、小説家はそれが人生なのだと強い口調で返す。
この時の興奮の様子は、彼自身がそんな人生を嫌がっているかのように見えた。

小説家は裁かれたかったのだと思う。
自分の罪を記す思いで物語を執筆したのではないだろうか。
若い時分の過ちを許されもせず、裁かれもしないまま、自分の心に何十年も秘めていなければならない。
それを形を変えて世間に公表することは、彼自身が自らに与えた罰だったのではないだろうか。

ラストカット、独り取り残された小説家がカメラに向かって目を見張る。
この演技に意味があるならば、それはなんだろうか。
あの若い女性に自らの罪を告白すべきだったと気づいた表情か。
彼女は小説家にとっての「老人」で、罪を贖う最後のチャンスを棒に振ったことを後悔する表情か。

果たして正解があるのかもよく分からない。
ただ言えるのは、盗作した物語は老人にとっては人生そのもので、それを暴かれたことは取り返しのつかないことだったこと。
そして、そんな大変な罪を犯し、罪悪感に苛まれながらも、人はそれを心にしまって生き続けるのだということ。

もう一つの解釈はとんでもない仮説になるが、小説家は盗作された側ではないかということ。
かつて他人に自分の作品を盗作されながらも、決定的な証拠がなく自分の作品だと名乗り出ることができなかった…そんな過去があったとしたら、小説家が声を荒げて言った、罪を贖わなくても生きているという言葉は相手への恨みの言葉となる。

だからせめて自分の中で過去を清算するために、盗作する青年の話を書いた…とも解釈できる。
まあ、全部ただの憶測にすぎない。
他の人がどう感じたかちょっと気になる映画だった。



ザ・ワーズ 盗まれた人生
(2012年/アメリカ)
【監督】
ブライアン・クラグマン
リー・スターンサール
【キャスト】
ブラッドリー・クーパー
ジェレミー・アイアンズ
デニス・クエイド
オリヴィア・ワイルド
ゾーイ・サルダナ
ジョン・ハナー
ジェリコ・イヴァネク
ベン・バーンズ
ノラ・アルネゼデール
J・K・シモンズ
マイケル・マッキーン

ラストエグザイル 銀翼のファム Over The Wishes


2011年に放送されたテレビアニメ「ラストエグザイル 銀翼のファム」の劇場版総集編。
2003年の「LAST EXILE」も含めてこのシリーズはまったくの未見で鑑賞してみた。予告編の艦隊戦が気になってしまったので。
でも、そもそも何故いまこの作品の総集編を作ったのだろうか?

内容は、航空力学だけ異様に発展し、飛空戦艦が普通に空を飛んでいる世界で、武力による統治を目指す大国と、それに抗うレジスタンスの闘いが描かれる。
主人公は、空賊の女の子と、国を追われた姫君のダブルキャスト。
最終兵器エグザイルによる悲劇とか、姉妹での裏切りとか、けっこうシリアスな展開。

総集編なのでいろいろ端折られてるのは覚悟して見た。
なんとかついていけたと思うが、もともとの面白さはたぶん分からなかった。
物語の導入部と終盤のみで、中盤の「戦艦狩り」の部分が大幅に削られてたのかな?
出番を削られた人が終盤のピンチに援軍で駆けつけるので、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!ではなく、誰━━━━!?ってなってしまった。

キャラやストーリー、世界観にあまり魅力を感じないまま終わってしまった。
毎週視聴していたら愛着心も湧いたのかもしれないけど、私は一見さんだったので…。
じゃあなんでそもそもこれを観たのか、という話に戻ってしまうんだけどね(笑)



ラストエグザイル 銀翼のファム Over The Wishes
(2016年/日本)
【監督】
高橋幸雄
【キャスト】
豊崎愛生
悠木碧
茅野愛衣
沢城みゆき
野田順子
興津和幸
松風雅也
土師孝也
小西克幸
福山潤
中村悠一
折笠富美子
伊藤かな恵
ゆかな
郷田ほづみ
喜多村英梨
桑谷夏子
安藤麻吹

スター・トレック(2009年)


初めてのスター・トレックだったけどすごく面白かった。
宇宙SFの映像的なワクワク感は言うに及ばず、ユーモアの面でもとても親近感があるというか、相性が良かった。
主人公が正義の人ではなく、小生意気な若造なのも良い。

さらに監督の大好きなレンズフレア(笑)
逆光プラス移動シーンで激しく点滅してたのには笑った。やりすぎ(笑)

宇宙SFであり、カーク船長の誕生物語。
そこにさらに時間SFと、スポックのエピソードをぶっこんでくる。
スポックが主人公かと途中で思った。実際ダブル主人公かもしれない。
リブート1作目から挑戦的な詰め込みっぷりだと思う。それをちゃんと処理してるのが凄いが。

さらに凄いのは、時間SFの秘密が明かされた時に、過去のシリーズのリブートである本作に別の意味が加わる(かもしれない)ことである。
本作が過去シリーズとリブートを繋ぐ作品とあえて錯覚することで、時間連続体の不思議な連なりを感じ取ることができる。(過去作の結末は知らないので勝手に勘違いしているだけだと思うが)

2作目も見て、3作目は映画館で見たいと思う。



スター・トレック
(2009年/アメリカ)
【監督】
J・J・エイブラムス
【キャスト】
クリス・パイン
ザカリー・クイント
エリック・バナ
カール・アーバン
ゾーイ・サルダナ
サイモン・ペッグ
ジョン・チョー
アントン・イェルチン
ベン・クロス
ウィノナ・ライダー
クリス・ヘムズワース
レナード・ニモイ
ブルース・グリーンウッド

「楽園残響 -Godspeed You-」原作アニメを補って余りある続編小説。


劇場アニメ「楽園追放」を見たすべての人に読んでほしい続編小説。

個人的に「楽園追放」の結末は少し引っかかっていた私だが、この本は原作(前作)で叶わなかった一つの可能性を拾い上げてくれただけでなく、原作に勝るとも劣らないバトルやドラマが展開する、2.0の名に相応しい内容。
しかも宇宙が舞台。やっぱり地球編の後には宇宙編が来ないと…。
これは映画化待ったなしだね!

楽園<ディーヴァ>がいかに虚構であるかとか、少年たちの青春三角関係とか、相変わらずのあのAIだとか、原作よりも突っ込んだ内容もあれば、原作で気づけなかった魅力に気づいた部分もある。
アンジェラは成人ボディでも、ものすごい逆境でも、アンジェラアンジェラしてて可愛いし。

それから途中で強いメッセージも取り上げられ、それが現代日本の歪んだ構造に対する叫びになっているし、そもそも深宇宙を目指すというセンス・オブ・ワンダーにあふれすぎている。
読んでて気持ちの良いSFだった。

原作アニメが好きだった人は当然楽しめると思うし、私のような「結末がちょっとね…」だった人は、この本がそれを補完して余りある面白さだと思う。
ああ本当にこれを映像化してくれないかなあ…。



楽園追放2.0 楽園残響 Godspeed You
大樹連司
ハヤカワ文庫JA

ザ・インターネット


インターネットの恐怖を描いた90年代のサスペンス。
サンドラ・ブロックが、ソフトのバグやウィルスを見つける仕事を請け負う引きこもりPCオタクを演じてるが似合ってない(笑)
むしろパソコン壊すほうだろサンドラ姐さん。

そんな姐さんが、たまの休暇にバカンスに出かけるとオタクっぽさはどっかへ吹っ飛ぶ、セクシーな男と知り合って夜のクルージングへ。(それでこそ姐さんだ)
PCオタクだがネットが一番好きというわけではない、まだ現実に足をつけて生きているオタク。

進み過ぎたデータ社会の危うさに警鐘を鳴らしつつ、自己の存在証明に奔走する姐さん。
いつの間にか全米規模になっていたトラブルを足で稼いで解決するので、他の90年代サスペンスと同様に楽しめる。

まだまだネットが一般に知られてなかった時代の作品で、ネットの恐怖については少し都市伝説的な胡散臭さがある。
例えば携帯電話の恐怖を描いた「着信アリ」はあれはホラーだけど、当時は信憑性というか起こりそうな感じがした。
でも現代において私が本当に怖いのは会社からの電話だったりする。

それはさておき、「ザ・インターネット」も今となってはそんなこと起こらんやろと一笑に付すこともできる。やっぱりどう考えても古い。
この20年ほどでネットが急速に私たちの生活に入り込んだことで、この映画も過去の作品になった。
すぐに古くなるテーマを扱った作品だったのだ。

ただ、追いつ追われつの展開や、大きな陰謀に巻き込まれて命の危険に晒される…というサスペンスの醍醐味はまったく色褪せていない。



ザ・インターネット
(1995年/アメリカ)
【監督】
アーウィン・ウィンクラー
【キャスト】
サンドラ・ブロック
ジェレミー・ノーサム
デニス・ミラー
ダイアン・ベイカー
レイ・マッキノン

ガラスの花と壊す世界


電脳世界を舞台にプログラムを擬人化して物語を作るってどれくらい前からあるんだろう。
映画「トロン」とか。
逆に電脳戦の雰囲気を出すためにあえて擬人化せずマークのみにしたりしてる攻殻機動隊が新鮮だったりする。

3人の主人公はいずれもプログラムの擬人化(二次元少女化ともいう)であるので、デュアルとドロシーは外の世界(現実世界)の実態を知らぬまま電脳世界のバックアップデータをひたすらウィルスから守る日々を過ごし、謎の少女リモに至ってはなんのために存在するのかさえ誰も知らなかったりする。
そんな3人があるかどうか分からない感情を通わせ絆を深めあうのが前半。

終盤は意外なところに落ちていた伏線を回収しつつ、3人の存在理由が明かされ、それによって立場の変化なんかも訪れてボーッと見てると分からなくなる。
解決策もコンピュータプログラムらしいものになっていて、お話としてはよくある感じでも設定や映像の点では独自性があったと思う。
データファイルを巻貝(海馬)で可視化したり。

ただ、ピュアな少女たちの普段着が胸の中央から下に向けてスリットがはいってるのが謎デザイン。(暖簾かよ)
変身後の方が露出少ないって魔法少女としてどうなの?

全体的には王道をやりつつという感じなので、私を含めたアニオタおじさんたちが熱狂するような感じではないけして。
もっと下の年齢を対象にしてるようなそんな感じがした。



ガラスの花と壊す世界
(2016年/日本)
【監督】
石浜真史
【キャスト】
花守ゆみり
種田梨沙
佐倉綾音
茅野愛衣
片貝薫
高橋伸也
中村綾

ラブ&ピース


いろいろ大目に見てやればまあ面白い、と上から目線になってしまう。
そもそもポスターの感じから長谷川博己と麻生久美子のラブ&ピースかと思ってたら違うからなっ!
邦画でポスター詐欺とか言うの新鮮だよっ!

内容はとてもハートフルなお話を真っ直ぐにやっていて、映画慣れした人たちがこれを見て「どうした園子温!?」って逆に面食らってるの面白いと思う。
NHK教育でやっててもおかしくないこれは。人形劇パートとかあるし。(クオリティはNHK人形劇の方が高いが、本作はあえてレトロ感のある操演をしてるのだろう、たぶん)

伏線とかも、自分で張って自分で回収してる感じがあってなんとも言えない「奇跡」になってる。
カメの歌が偶然にも反戦歌となるのだが、明らかにカメの名前が狙ってるので、必然というより茶番というか…。

長谷川博己の変貌ぶりと、西田敏行の(たぶん)アドリブが見所?だろうか?
なんだか知らないけど西田敏行がオモチャたちと話すシーンすげえテンポが悪い(笑)
ただそのアドリブ感のある自由なセリフ回しが西田敏行らしさを醸し出していて、癒し感のあるシーンを余計にほのぼのさせていたと思う。

映画自体にきっと深い意図があるのだろうけどまったく見出せなかった。
ただ、その拙さに何故か見入ってしまう感じもあり、おじいちゃんとオモチャたちの運命は果たしてどうなるのかとけっこう気になって見ていた。
主人公のことはどうでもよかった正直。
あと、カメかわいい。



ラブ&ピース
(2015年/日本)
【監督】
園子温
【キャスト】
長谷川博己
麻生久美子
西田敏行
渋川清彦
マキタスポーツ
深水元基
手塚とおる
中川翔子
犬山イヌコ
大谷育江

「新宝島 / サカナクション」映画バクマン。のサントラを含む豪華初回限定盤が耳に心地よい。


映画「バクマン。」は面白い映画だったが、その面白さの大きな要素の一つが、サカナクションが手がけた劇伴の素晴らしさだった。
鑑賞後にサントラ盤を探してみたところ、主題歌「新宝島」の豪華初回限定盤のみの特典として劇伴が付いてくることが判明。
なんでそんな売り方してんだ(笑)と疑問に思いつつも購入した。

まずは主題歌「新宝島」の感想から。
これも当然サカナクションが手がけた曲。
ドーン!というダイレクトなイントロからノリノリのキャッチーなナンバーだ。

和風で且つレトロ感も多分に含まれる曲で、初回限定盤及び豪華初回限定盤に付いてくるDVDには、わざわざ映画「バクマン。」の監督・大根仁が撮った90年代を思わせるカラオケ映像風のMVが収録されてる。しかもこれが合う。(フロントマンの山口一郎も出演)
曲の単純な構成もカラオケで好まれそうな感じだし、歌詞も分かりやすい。
とにかくノリの良さと伸びやかなサビが魅力の曲で、映画のエンドロールを爽やかに飾っていた。


劇伴の方は「MOTION MUSIC OF BAKUMAN。」として、豪華初回限定盤のボーナスCDに収録されている。
こちらなんと劇中の曲を一つにまとめた1曲入り35分のサントラとなっている。
一応、曲と曲の間に紙をめくる音を挟んで始まりと終わりが分かるようにはなっているが、いま何曲目を聴いてるのかよく分からない仕様。
だからなんでこんな売り方してんだと疑問でしょうがなかった(笑)

DVD収録のメンバーによるカラオケボックストークによると、「大人の事情」によってそういうことになった、と。シングル扱いにするために曲数の制限があるらしい。
ちなみに紙をめくる音は、漫画「バクマン。」が載っていた少年ジャンプを買ってきて、実際にページをめくって録音したとか。こういう話を聞けるのは面白い。

曲自体は様々な雰囲気のものが混在しているが、一枚のサントラとしてはとても心地よい。
アンビエントであり、ダンスミュージックでもあり、主人公たちの感情を湧き立たせるアンセムでもある。
もともとサカナクションって音の質とか空間表現としての音楽にこだわりある人たちみたいなイメージを私は勝手に持っていて、そんな彼らがこういうクールな映画音楽を手がけるのは必然だった気もする。
あとロック畑の人たちに劇伴やらせると良い作品生まれやすい気がする。

うーん、やっぱり曲名を挙げて「この曲が好き」って言えないのがツライなあ…(笑)
一応、曲名も書いてはあるけど、結局いま流れてるのが何曲目かが分からないからなあ…。
PCに取り込んで曲の切れ目で分割してしまえばいいんだけど、それが手間でなあ…。

とにかく最高のサントラ盤ということで。



新宝島
サカナクション
NF Records, 2015

[Disc1]
新宝島
「聴きたかったダンスミュージック、リキッドルームに」
インナーワールド(AOKI takamasa Remix)

[Disc2]
MOTION MUSIC OF BAKUMAN。

[DVD]
新宝島 カラオケ映像
新宝島 カラオケメイキング映像
カラオケボックストークセッション
新宝島 カラオケ映像(歌入りバージョン)

ビッグ・アイズ


欧米の女性は強く逞しい(そしてうつくしい)というイメージがあるけど、60年代ではまだ女性の地位は低かったのかな、なんてことを思った。
妻の絵を夫が自分で描いたと偽って売っていると知った時に、妻は嫌悪感は示しつつもグッと我慢して胸の奥にしまってしまう。

初期の段階ではまだ夫に怯えたりはしていない。
それでも声を上げて対等にやりあうことを彼女はしなかった。
そこにアメリカ人女性らしからぬ内向性を感じたんだけど(偏見)、これはこの人の性格なのか、それとも時代がそうだったのか。

おそらく性格がどうのという前に、今よりもシングルマザーが生きづらい世の中だったはずだし、絶対に社会的な抑圧はあったと思う。
絵を描くことしかできない自分が一人で娘を育てていけるのか、というプレッシャーが彼女を縛りつける。

それを見越してなのかは知らないけど、結果的に妻の弱い立場につけ込む夫のなんとゲスなことか。ゲスの極み絵描きだ。
この男の滑稽すぎる生き様が本当に面白くて、被害にあった彼女には悪いけど少し笑える。

時間を追うごとにだんだんとボロが出てきて、最後にはどこから突っ込めばいいかわからなくなる。
憎たらしい男だが彼が物語の推進力になっていたのも事実。
陽気な恋人で始まり、暴君、そしてピエロまで演じたクリストフ・ヴァルツ、良い「悪役」だった。



ビッグ・アイズ
(2014年/アメリカ)
【監督】
ティム・バートン
【キャスト】
エイミー・アダムス
クリストフ・ヴァルツ
ダニー・ヒューストン
クリステン・リッター
ジェイソン・シュワルツマン
テレンス・スタンプ
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