感動器官

笑い、涙、鳥肌、私たちの感動を現出させる器官。

2015年01月

2015年1月に見た映画とか

1月に見た映画の一覧。

・「録画にて」はTV放映を録画しての鑑賞。

・「地上波にて」はTV放映をリアルタイムでの鑑賞。

・「@~~(映画館名)」は劇場での鑑賞。

・「○巻」とあるものはアニメシリーズなどのDVDでの鑑賞。

・何も付記されてないものはDVDでの鑑賞。





1/1 ホーム・アローン3 録画にて

1/2 フラガール 録画にて

1/3 やじきた道中 てれすこ 録画にて

1/4 マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙 録画にて

1/7 シン・シティ

1/8 エウレカセブンAO 第1巻

1/10 シン・シティ 復讐の女神 @109シネマズ富谷

1/11 清須会議 録画にて

1/13 エウレカセブンAO 第2巻

1/14 エウレカセブンAO 第3巻

1/17 劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス @MOVIX仙台

1/17 アップルシード アルファ @MOVIX仙台

1/20 エウレカセブンAO 第4巻

1/21 エウレカセブンAO 第5巻

1/22 ショート・ターム @フォーラム仙台

1/24 アース 録画にて

1/25 世界の果ての通学路 録画にて

1/27 エウレカセブンAO 第6巻

1/29 エウレカセブンAO 第7巻

1/31 ファイナル・カウントダウン 録画にて

1/31 フィラデルフィア・エクスペリメント 録画にて






2015年も映画三昧の日々は続きます(笑)
1月に見た映画は14本。そのうち4本が劇場鑑賞でした。(シン・シティ2、劇場版PSYCHO-PASS、アップルシードα、ショート・ターム)
おうち映画では「フラガール」が印象良かったですね。

一月で14本って自分的には少なめなんですが、アニメ見る本数が増えたせいだと分析します。
この冬の新作アニメを消化するだけでも大変だって話は以前にもしたと思いますが、旧作アニメも手を出してますから(笑)

昨年夏から少しづつ見てきた「交響詩篇エウレカセブン」シリーズ。
その続編「エウレカセブンAO」は、後半からとても面白くなってきましたね。
DVDは全9巻なので、来週にはもう見終わってると思います。

2月は、まだ観れてない「ビッグ・アイズ」と、カワバンガこと「ミュータント・タートルズ」、「ガンダムTHE ORIGIN」が観られたら満足ですね。
でも、他にも何かいろいろと観てしまうような気が……。


【映画】清須会議



清須会議(2013年、日本)

【監督】
三谷幸喜
【出演】
役所広司
大泉洋
小日向文世
佐藤浩市
妻夫木聡
浅野忠信
寺島進
でんでん
松山ケンイチ
伊勢谷友介
鈴木京香
中谷美紀
剛力彩芽
津島美羽
坂東巳之助
阿南健治
市川しんぺー
染谷将太
篠井英介
戸田恵子
梶原善
瀬戸カトリーヌ
近藤芳正
浅野和之
中村勘九郎
天海祐希
西田敏行

感想(2015年1月11日、TV録画にて鑑賞)

本能寺の変によって織田信長が亡くなり、天下は再び乱れようとしていた。
織田家筆頭家老の柴田勝家は信長の三男・信孝を後継者として推し、明智光秀を討った羽柴秀吉は次男・信雄を擁立する。

そして跡継ぎを決めるための会議が清須城で開かれることになり、各地から織田家の諸将が集まったくる。
勝家と秀吉の主導権争いを巡って、両派の複雑な思惑が交錯していく。



三谷幸喜による戦国時代劇コメディ。
戦国といっても合戦シーンはなく、信長亡き後家来たちが後継者を決めるために開いた「清州会議」を題材にしています。

まずはなんといっても豪華キャストに目が行きますね。
主要な登場人物16人の顔が揃ったポスターだけでも、おお……という感じです。

昨年は大河ドラマ「軍師官兵衛」でこの本能寺の変の前後の話もやっており、登場する人物もけっこう被っていました。
その配役の違いも少し楽しめました。
三谷作品「ステキな金縛り」の主要キャラ・更科六兵衛がちょこっと出てたのが嬉しいですね。

ただお話の方はあまり面白いとは言えませんでしたね……。
信長の後継者を決めるという天下の一大事に携わっているのに割りと呑気な登場人物たちの姿はやはり三谷作品だと思いますが、なんとなく緩急というか、シリアスとコメディの切り替えが出来てなかったなあ……と。

言ってしまえば、どっちつかずの中途半端な出来になってるんですよ。
ユーモアはあるけど、爆笑ドタバタってほどじゃない。
一方で、なぜ秀吉が天下を握るに至ったかのヒントも隠されているんですが、そこまでテーマに深く突っ込んでもいない。

これを端的に表わしているのが役所広司が演じた柴田勝家で、この武将は織田家筆頭家老で根っからの戦人で、秀吉のようなチャラチャラしたのが気に食わない、そんなイメージで登場します。
しかし、それがだんだんとお茶目なオジサンに変わっていくんですよね……。

いや別に勝家がお茶目でもいいんですけど、お茶目過ぎて勝家らしさまでもなくなっているような気がして。
秀吉にとって目の上のたんこぶである勝家がどう立ちはだかるのか、どう攻略するのか、ってのが見所の一つだと思うんですけど、勝家は自らハードル下げてる気がしないでもない。

そもそもこの作品って主人公は勝家でしょうか、秀吉でしょうか。(いいえ誰でも)
ダブル主人公っぽくしてしまったのが、あるいは主役不在の群像劇にしてしまったのが、なんとなく裏目に出た気もします。
結果的にこの会議で大きな得をした秀吉を主人公に彼の視点から描いた方が良かったかも、なんて思ってしまいました。




【映画】シン・シティ 復讐の女神


シン・シティ 復讐の女神(2014年、アメリカ)

【監督】
ロバート・ロドリゲス
フランク・ミラー
【出演】
ミッキー・ローク
ジェシカ・アルバ
ジョシュ・ブローリン
ジョセフ・ゴードン=レヴィット
ロザリオ・ドーソン
ブルース・ウィリス
エヴァ・グリーン
パワーズ・ブース
デニス・ヘイスバート
レイ・リオッタ
ジェイミー・キング
クリストファー・ロイド
ジェイミー・チャン
クリストファー・メローニ
ジュノー・テンプル
ステイシー・キーチ
レディー・ガガ
ジェレミー・ピヴェン
マートン・ソーカス

感想(2015年1月10日、109シネマズ富谷にて鑑賞)

どこからともなくならず者たちが集まる悪の街シン・シティ。
この街へと流れてきたギャンブラーのジョニーは、一稼ぎを目論んで夜の街へと繰り出した。
しかしその傲慢さが災いし、街のすべてを牛耳るロアーク上院議員の怒りを買ってしまう。

一方、探偵業を営むドワイトの元に、昔の恋人エヴァが現れる。
自分を捨て、裕福な男との結婚を選んだエヴァを、冷たくあしらったドワイト。
しかし、夫からの暴力に苦しんでいるという彼女が気になり、マーヴを誘って彼女の屋敷へと忍びこむ。



公開中の「シン・シティ」の続編です。
前作から9年ぶりとなる続編なのですが、時間の経過をまったく感じさせない作風でした。

前作の見所だった白黒のコミックのような雰囲気はそのままです。
一方、グロ描写がやや抑えられたとの意見もありますが、その分エロ要素は増えましたね(笑)→後述

実際に私が前作を見たのはこの3日前で、前作とその続編を立て続けに見たと言っても過言ではないですが、本当は前作と今作の間には9年の歳月が横たわっているんですよね~。
逆に、9年のブランクがありながら何故こんなにも同じ印象のものを作ることができるのか、不思議です。

本当にストーリー面に関しては何も足さない・引かないをやってると思うんですよ。
正直、今作を見てから前作を見てもあまり感想に差は出ないと思います。
見た時期がほぼ同時ということもあってか、どこからどこまでが前作/今作なのか、既に分からなくなり始めています(笑)



※以下、エヴァ・ロード役のエヴァ・グリーンについての言及で、どっちのエヴァかややこしくなりますので注意!(笑)



まあ、それでも今作で強烈に印象に残ったものがありまして、それは悪女エヴァ・ロードを演じたエヴァ・グリーンです。
厳密に言うと彼女のおっぱいですね。
衝撃的な美しさでした。

今作はこのエヴァ様がだいたい半裸か全裸で登場していまして、それはそれは目の保養になりました(笑)
役柄も妖艶な魅力をもつエヴァ様にピッタリでしたね。
ドワイトがエヴァ・ロードにすがるカットは背徳的な興奮があります。

もう一人、魅力的だった人物が、ジェシカ・アルバ。
前作からの続投ですが、今作ではセクシーダンスを何度も披露してくれます。
エヴァ様のおっぱい、アルバ嬢のおしり、二強が揃った奇跡の続編でした!(←言い過ぎ)

邦題の「復讐の女神」とはジェシカ・アルバが演じるナンシーのことなんですが、ある意味エヴァ・ロードも「女神」でした。
ナンシーは単にその美しさから「女神」とされるのに対し、エヴァは男を惑わし人生を狂わせる様から畏怖を込めて「女神」と呼ぶに値する悪女です。

邦題に文句言っても仕方ないのですが、「女神」として印象的だったのは間違いなくエヴァ様の方で、なんかモヤっとしました(´・ω・`)
せめて「二人の女神」とかにしたら良かったのに…と思ってしまうくらいエヴァ様が主役を食ってましたね(笑)

【映画】シン・シティ


シン・シティ(2005年、アメリカ)

【監督】
フランク・ミラー
ロバート・ロドリゲス
クエンティン・タランティーノ(特別ゲスト監督)
【出演】
ブルース・ウィリス
ミッキー・ローク
クライヴ・オーウェン
ジェシカ・アルバ
ベニチオ・デル・トロ
イライジャ・ウッド
ブリタニー・マーフィ
デヴォン青木
ジョシュ・ハートネット
ロザリオ・ドーソン
マイケル・クラーク・ダンカン
ニック・スタール
カーラ・グギーノ
マイケル・マドセン
ジェイミー・キング
アレクシス・ブレデル
ルトガー・ハウアー
パワーズ・ブース
フランク・ミラー

感想(2015年1月7日、DVDにて鑑賞)

どこからともなくならず者たちが集まるシン・シティ。
この街の住人で強面の大男マーヴは、酒場でゴールディという美女に声をかけられ、ホテルで一夜を共にする。
しかし、彼が目を覚ますとゴールディは死んでおり、直後に警官隊が駆けつけてくる。

ホテルから脱出したマーヴは、ゴールディを殺し自分を陥れた犯人に復讐すべく、犯人探しを始める。
やがて彼は、ゴールディを殺した殺人鬼と、その後ろにいる黒幕へと辿り着く。



グラフィックノベルの実写化作品。
ロバート・ロドリゲスと原作者フランク・ミラーの共同監督です。

なんといってもまずは映像が見所です。
モノクロのコミックをそのまま実写化したような作品で、白黒の世界に鮮やかな色彩(赤や黄色)が存在感を放っています。

全編に渡って白黒なんですが、一部のキャラクターに限って金髪や瞳の色が配色されてる感じ。
血は赤かったり、イエロー宇宙人は全身黄色かったり。

まるで動くアメコミを読んでるような感じなんですよね。
まずこれだけで強い印象を残す作品です。

次にハードな物語も面白い。
腐敗しきった街ベイシン・シティ、通称シン・シティを舞台に、夜な夜な街のどこかで起こる血みどろの闘いを3編描いています。

殺された女のために真犯人を探す悪漢、女たちを攫うサイコキラー、娼婦たちが仕切る治外法権の街、有力者の父をもつ異常者…。
基本血まみれだし、グロテスクな描写もあります。

中でもイライジャ・ウッドが演じたサイコキラーについては怖くてゾクゾクしましたね…。
もう人間外の雰囲気すら放ってましたよ。
なかなかにパンチの効いたエピソードでしたね。

キャストの方も悪くなかったかと。
引退間近のベテラン刑事にブルース・ウィリス。
彼と年の差愛に発展するバーの踊り子にジェシカ・アルバ、カワイイ(*´ ω `* )
強面の悪漢にミッキー・ローク、チンピラにベニチオ・デル・トロ、寡黙な日本刀使いのデヴォン青木も印象的でした。

【アニメ】艦隊これくしょん -艦これ- 第3話

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艦隊これくしょん -艦これ-
第3話「W島攻略作戦!」

感想

今回は重大なネタバレがありますので、これから見る人は読まない方がいいかも。
ネタバレありでやらせてください。
(まあいつもネタバレしてるんですけど今回はマジ注意ですよ)



※以下、ネタバレ注意!



W島攻略作戦が発表され、作戦会議に臨んだ艦娘たち。
自分が足を引っ張るんじゃないかと不安がる吹雪を、励まそうといろんな艦娘がやってきましたね。

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持つべきものは戦友だね!
個人的には、重巡・利根が意外とキャラが立ってるというか、見ていて爽快というか。

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↑回想でのお風呂カットには不意を突かれましたw

睦月と如月のエピソードも良かったです。
睦月がまだ駆け出しだった頃にいろいろ世話を焼いてくれたのが同型艦の如月。
その時の有難さを覚えているから、睦月はいま新米の吹雪に対して、かつて如月が自分にしてくれたように振る舞っているんですね。(睦月はホント良い子や…)

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仲良く話す吹雪と睦月にやきもちを焼く夕立(笑)
前回といい、夕立はこのまま変顔担当になってしまうっぽい?(笑)

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吹雪と赤城さんのエピソードも良いんですよこれ。
「ありがとう、大好き、素敵、嬉しい」
艦娘は戦いに出れば無事に戻って来られるかわからない。
だから大切な人への気持ちは、ちゃんと伝えた方がいいよ、という赤城さんの言葉に感化されて、基地内が「大好きだよ!」「私も大好き!」とやたら百合百合し始めます(*´ ω `* )

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↑これはさすがにやりすぎw大井っちwww

艦娘それぞれに好きな艦娘、大切な艦娘がいるんだよ、という…。
この作品では司令官は好きの対象にはならないということですね(´・ω・`)
あくまでも司令官(視聴者)は艦娘たちの百合っぷりを遠目に見ながら、黙々と仕事してる立場なんですね。艦娘たちとキャッキャウフフする展開はありえない…。

このままいくと、ラブライブ以来の「モブ含めて女の子しか登場しないアニメ」になりますよね?
(別にいいけどね!むしろ望むところだし!)



※以下、重大なネタバレですので注意!



さて、まあ本題ですが、艦これアニメ第3話にして「轟沈回」となりました…。
実は誰かが轟沈することだけはツイッターで知ってしまっていたので、あまり衝撃はありませんでした。

幸いにも誰が轟沈するかまでは知らずに済んでいたので、その辺を気にしながらの鑑賞になりました。
そうするとこれ、睦月と如月が両方死亡フラグを立てているように見えるんですよ(笑)
えっ、どっちが沈むの?まさか両方?とか思いながら見ました。

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結果としては、死亡フラグを匂わせておいての睦月のフラグ回避、そして如月は順当にフラグ回収となりました…。
如月推し提督の皆さんはご愁傷様でした。

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このアニメ普通に人死に(ヒト?)が出るアニメということですね。
ファンのための作品ですが、一部ファンにとってはショッキングな内容もさらに今後あるかもしれません。

ただ、個人的には中途半端にシリアスやるよりも、このくらい残酷な結果を見せてくれた方が作品として締まるんじゃないかと思います。
艦娘たちは「部活動」で戦ってるわけじゃないですもんね…。

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しかも、基地に戻った睦月が如月の死を知らずに帰りを待つとかどんだけ切ないんですか…(´・ω・`)
「一番にお迎えしたいの!」とか…。
死亡フラグ回収した上にまたフラグ突き立てるようなもんですよこれ(笑)

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睦月ちゃんが良いキャラなので、個人的には如月の轟沈そのものよりも、睦月の深い悲しみを想像してツラいですね。
ゲームの方では特に強い思い入れのある艦娘っていないんですけど、アニメでは間違いなく睦月推しです私。
ああ睦月ちゃん、なんでこんなに良い子なの…(´・ω・`)

ちなみに最近ゲームの方も再開しましたが、出撃任務用に育成してた荒潮をうっかり轟沈させました(笑)
大破してたのは知ってたんですが、夜戦だと思ってクリックしたら進撃だったというケアレスミスです。
(ゲームしてない人にはなんのことやらな話で終わります)




【映画】マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙



マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙
(2011年、イギリス)

【監督】
フィリダ・ロイド
【出演】
メリル・ストリープ
ジム・ブロードベント
アレクサンドラ・ローチ
オリヴィア・コールマン
ロジャー・アラム
ハリー・ロイド
スーザン・ブラウン
ニック・ダニング
ニコラス・ファレル
イアン・グレン
リチャード・E・グラント
アンソニー・ヘッド

感想(2015年1月4日、TV録画にて鑑賞)

英国初の女性首相・マーガレット・サッチャー。
政界引退後、認知症を患っているマーガレットの傍らには、死んだはずの夫デニスの幻が寄り添っていた。
デニスの問いかけによって、マーガレットは「鉄の女」と呼ばれたかつての自分の記憶を呼び起こす。

初めての下院議員選挙に落選してしまったマーガレットに、心優しい事業家デニス・サッチャーがプロポーズする。
2人の子供に恵まれ、幸せな家庭を築いたマーガレット。
しかし、政治家としての野心を隠さない彼女は、失墜した英国を建て直すため、家族との時間を犠牲にして孤独な闘いに身を投じるのだった。



「鉄の女」と呼ばれた元イギリス首相・マーガレット・サッチャーの伝記映画。
彼女の功績とかよく知らずに鑑賞しましたが、やはり知らないよりは知ってた方がよかったでしょうね……。
彼女と同じ時代を生きた人の方がいろいろと感慨深いものがあるかもしれません。

サッチャーは晩年、認知症だったらしく、そのことは娘の回顧録で明かされたそうです。
この映画の製作陣にとってそれは衝撃の事実だったのかもしれません。「鉄の女」も老いればボケるんだと……。
その後3年経って公開されたこの映画は、認知症を患う老婆の現在と過去の闘いの日々を交互に映し出す作品になりました。

男ばかりの政界に入って奮闘する姿、強硬に政策を推し進めていく姿、時に犠牲をも厭わない姿勢、そして掴む栄光。
それはひとつのサクセスストーリーでもあり、サッチャーがイメージ戦略顧問たちにレクチャーを受け、首相に相応しい人物として変化していくのは素直に面白かったです。

ただ、全編に渡って夫デニスの幻が出てきては、サッチャーをからかう(?)んですよね。
それは、もしデニスが幻覚でなければ老夫婦の他愛もないやりとりに見えるんですが、この映画では、どこかサッチャー自身が自分の過去を否定しているようにも見えるんですね。(私の勝手な想像ですけど)

「食器を洗って一生を終えるつもりはない」と言ってデニスと結婚した彼女。
しかし、そのことで夫には苦労をかけることになった。
その後悔の念、あるいは罪悪感が、デニスの幻を生み出したのでは。

自分の信念を貫き通した人生だったけれど、サッチャーもやはり一人の女。
納得して選択した人生を送っても、それでもなお別の生き方もあった、と思ってしまうのが人間なんじゃないでしょうか?
……なんてことを思ったんですけど、まるで見当違いかもしれません(笑)




【音楽】Who What Who What / 凛として時雨

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Who What Who What(期間生産限定盤)
凛として時雨

Sony Music Associated Records, 2015

曲目

DISC 1 CD
Who What Who What
Who What Who What(Movie edit)
DISC 2 DVD
「Who What Who What」Music Video
「PSYCHO-PASS サイコパス 選択無き幸福」teaser movie "abnormalize" edit
「PSYCHO-PASS サイコパス 2」non-credit another opening movie

感想

凛として時雨の最新シングルで、アニメ映画「劇場版 PSYCHO-PASS」の主題歌です。
公開前はGyao!のMV配信で聴きこんで、映画を観た帰りに買ってきました。

カップリング曲が無いのが残念ですが、前のシングル「Enigmatic Feeling」から間もないので仕方ないのかな、と。
その代わり限定盤はDVDの内容が充実してると思います。

アニメ「PSYCHO-PASS」のOP主題歌担当・凛として時雨の、集大成的作品と言ってもいいですかね。
「abnormalize」「Enigmatic Feeling」、そしてこの「Who What Who What」の三部作は私にとっては忘れられない曲たちになりそうです。

楽曲については毎度のように、激しく切なく美しく狂おしい感じ。
相変わらずの中毒性と、比較対象のいない独創性。
「フワフワ」はしてません(笑)

歌詞の内容は最初、PSYCHO-PASSの朱ちゃんの心情を歌っているようだと思ってましたが、よくよく考えたら狡噛さんっぽくもあるんですよね。
というか、朱ちゃんと狡噛さんは思想的に被る部分がけっこうありますからね。
凛として時雨がその辺意識して作ってるのかは分かりません。私の勝手なこじつけなんですけどね(笑)

DVDの方には「Who What Who What」のミュージック・ビデオを含む3つの映像が収録されています。
2つ目は、アニメ第1期のティーザームービーで、「abnormalize」に乗せて1期の映像が流れます。いわば公式のMADですね。

3つ目の映像は、「PSYCHO-PASS 2」のクレジット無しのアナザー・オープニング・ムービーとなっていますが、「Enigmatic Feeling」に乗せて「1期」の映像が流れる内容でした。
映像がすべて1期からのものだったのは、アニメ制作会社が違うことによる大人の事情ですかね?アナザーとはいえ使い所が想像できないOP映像でした。こっちのが公式MADなのかも。

ちなみに、このシングルと同日に発売された凛として時雨のベストアルバムを購入済みです。
まだ開封してないので、今後じっくり聴きこんでからレビューしたいと思います。




【映画】やじきた道中 てれすこ



やじきた道中 てれすこ(2007年、日本)

【監督】
平山秀幸
【出演】
中村勘三郎
柄本明
小泉今日子
ラサール石井
笑福亭松之助
淡路恵子
間寛平
松重豊
山本浩司
吉川晃司
鈴木蘭々
星野亜希
藤山直美
國村隼
笹野高史

感想 (2015年1月3日、TV録画にて鑑賞)

時は泰平。江戸で飴細工を作って売っている弥次さんは、懇意にしている花魁・お喜乃から足抜けを手伝ってほしいと頼まれてしまう。
国許に病気の父を残しているというお喜乃のために、二人で江戸を出ることに。
ちょうどそこへ、役者をクビになった喜多さんが現れ、弥次喜多は久しぶりの再会を果たした。

無事に江戸を脱出した3人だったが、金を騙し取られたり、化け狸に遭遇したりと、道中は珍事件の連続。
やがて箱根に着くと、お喜乃は弥次さんにある秘密を告白する。



中村勘三郎と柄本明が弥次さん喜多さんに扮し、ヒロインお喜乃を小泉今日子が演じたコメディ時代劇。
「てれすこ」というのは劇中に出てくる怪魚(?)のこと。

まあ、良くてNHKの木曜時代劇といった感じで、もしかするとNHKの方が面白いかもしれません(笑)
いちおうコメディの体裁をとっているので、笑えないわけではないんだけど、映画としてはあまり面白くなかったですね。

もとより弥次喜多の珍道中を描いたハチャメチャな話なんですが、わざわざこれを映画でやる?って感じです。
落語のネタが全編に散りばめられているそうですが、本当に散らばっていてまとまりもないですし。

一番言いたいのは「てれすこ」が弥次喜多にほぼ関係ない所で登場していることですね。
終盤になってようやくてれすこ料理を食べる機会があっただけで…。
結局てれすことはなんだったのか…(笑)

他の邦画コメディ作品の例に漏れず、後半は人情物語になってますしね…。
弥次さんにあんな過去とか覚悟とか決意とか要るんですかね?
しかもこれ、けっこう現代劇でも難しいテーマに挑むんですよ(笑)

個人的にはもっと間抜けな話でもよかったんですけどね。
弥次喜多にはもっともっと「バカ」であってほしかったです。




【映画】フラガール



フラガール(2006年、日本)

【監督】
李相日
【出演】
松雪泰子
豊川悦司
蒼井優
山崎静代
池津祥子
徳永えり
三宅弘城
寺島進
志賀勝
大河内浩
菅原大吉
山田明郷
高橋克実
岸部一徳
富司純子

感想 (2015年1月2日、TV録画にて鑑賞)

昭和40年代、福島県いわき市(旧:常磐市)の炭鉱町。
何世代も前から石炭の町として栄えてきたこの町も時代の流れには抗えず、相次ぐ閉山で職を失った炭坑夫たちが大勢いた。
この危機的状況をなんとかしようと、炭鉱会社の吉本は、町おこし事業として「常磐ハワイアンセンター」の建設を構想する。

本場ハワイでフラダンスを習ったプロダンサーの平山まどかは、ハワイアンセンターの目玉であるフラダンサーの講師として、寂れた炭鉱町に招かれる。
しかし、彼女の前に並んだ生徒はたったの4人。町を出たがっている早苗と友人の紀美子、炭鉱会社の庶務係で子持ちの初子、ひときわ大柄な小百合…。
ど素人を前にして呆れかえるまどかだったが、娘たちのひたむきな姿を見て少しずつ変わっていく…。



見終わった後で松雪泰子が主演だったと分かる映画。
てっきり蒼井優が主演だと思ってました。
蒼井優ちゃんが松雪さんを完全に喰ってると思います。この映画は。

そのくらい蒼井優の演技が堂々たるものだったんですよ。
「私が主役よ!」と言わんばかりでした。

特に彼女が真剣な顔になった時の破壊力たるや…。
もうなんと言ったらいいのか分かりませんけど、とにかく蒼井優の真顔(ㆆ_ㆆ)に引き込まれてしまいます。
彼女の表情が楽しめる映画は他にも何本かあって、これもその一つに仲間入りしましたね。

極めつけは汗ばみながら練習場で黙々と踊るシーン。
最初はど素人だった少女が、目覚ましい上達を見せ、もはやその表情は少女ではなく大人の女なんですよ。
このシーンがもう素晴らしくて、これがあるだけで評価高くしちゃいますね。

蒼井優で踊りといえば「花とアリス」も彼女のバレエが味わえる映画です。
もうなんか蒼井優はずっと踊っててくれないかな(´・ω・`)
るろ剣なんて出なくてもいいんです!(笑)



さて、全体的に見てもこの映画はやっぱり良いです。
たぶん蒼井優がいなくてもそれなりに満足していたと思います。

娘と母親の確執から女性が自由に生きられなかった時代が見えてきたり、でもそんな時代でも女たちが町を盛り上げようと闘う姿が描かれたり。
笑いと涙の感動作という評が本当にピッタリではないかと。

特に、後半に入ると泣けるエピソードを連発してくるんですよ。毎シーン泣けるんですよ。
ちょっとズルいくらいに泣かせにきてましたが、あれだけ畳み掛けられたら普段泣かない人でもどれか一つは泣かされると思いますよ(笑)

最後は、それまで断片的だったフラガールたちのダンスをたっぷりと味わえて、物語も大団円。
満足感でいっぱいになった映画でした。




【映画】ホーム・アローン3



ホーム・アローン3(1998年、アメリカ)

【監督】
ラージャ・ゴスネル
【出演】
アレックス・D・リンツ
オレク・クルパ
リア・キルステッド
レニー・フォン・ドーレン
デヴィッド・ソーントン
マリアン・セルデス
ハヴィランド・モリス
ケヴィン・キルナー
セス・スミス
スカーレット・ヨハンソン

感想 (2015年1月1日、TV録画にて鑑賞)

アメリカ国防省のトップシークレットを収めたマイクロチップが、国際的犯罪集団に盗まれた。
彼らはチップをオモチャのラジコンカーに隠し空港の手荷物検査を誤魔化そうとするが、手違いから荷物がすり替わってしまう。
彼らは荷物を持って行ってしまった老女を必死に追いかけ、彼女がシカゴに住んでいることを突き止める。

ラジコンカーは老女ミセス・ヘスの手から近所に住む8歳の少年アレックスへと渡った。
ある日、水疱瘡にかかったアレックスは家で一人で留守番をすることに。
暇つぶしに外を眺めていたアレックスは、近所の家に泥棒が入ったのを目撃する。
すぐに警察に通報するアレックスだったが…。



「ホーム・アローン」といえば有名すぎる映画ですが、今年最初の映画鑑賞はその第3作から始まりました。
第1作、第2作とは設定が違っていて、主演の子役も別の子になっています。

ちなみに「ホーム・アローン」シリーズは第5作まで出ているそう。
世界に留守番する子どもがいる限り、ホーム・アローンに終わりはこないのかもしれない…(なにそれ)

さらにちなみに、子役時代のスカーレット・ヨハンソンが主人公の姉役で出てます。
見てみたら、やはりスカヨハでした(笑)(そりゃそうだ)



ストーリーについては「無難」以外のコメントが思いつきませんでした。
無難。無難にホーム・アローン。
2015年はもっと語彙を増やしたいと思います。(突然の抱負)

性格キツイ独居老人と近所の少年の関係が、事件を通して変化したりとか、あとまあやっぱり泥棒たちが家に仕掛けられた様々なワナにことごとく引っかかるのが面白いと言えば面白いのでしょうか?

ファミリー映画ですからやはり子供向けで、演出も幼稚というか分かり易いというか…。
そもそも後半は子どもである主人公のペースに大人が巻き込まれる展開であり、それは映画を見ている私たちにとっても同じことなのかもしれませんね。




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