感動器官

笑い、涙、鳥肌、私たちの感動を現出させる器官。

2014年05月

【映画】コンフィデンス



コンフィデンス(2002年、アメリカ)

【監督】
ジェームズ・フォーリー
【出演】
エドワード・バーンズ
レイチェル・ワイズ
アンディ・ガルシア
ダスティン・ホフマン
ポール・ジアマッティ
ブライアン・ヴァン・ホルト
フランキー・G
ロバート・フォスター

感想(2014年4月20日、TV録画にて鑑賞)

観客を騙す系のクライム・サスペンス。
他にも似たタイトルの作品があるみたいですけど、2002年のアメリカ映画です。

※以下でネタバレしておりますのでご注意くだちい。



主人公は詐欺師のジェイク。
彼は仲間と共にライオネルという会計士から大金を騙し取ります。
しかし、まもなく仲間の1人が遺体で発見されます。
ライオネルは暗黒街の帝王・キングに雇われており、ジェイクらが盗んだ金はキングの金だったのです。

絶体絶命のピンチに、あえてキングに会いに行くジェイク。
ジェイクの詐欺師としての腕を見込んだキングは、彼を許す代わりに大物銀行家プライス相手にさらに巨額の金を騙し取るよう命じます。
かくして、ジェイクと仲間たちによる作戦が始まりますが…。



騙し騙されの展開で、ラスト10分で明らかになる全貌に驚きました。
面白いかどうかは別として、「観客を騙して楽しませる」という目的は達している作品ですね。

ただ、ちょっと反則的な気もします。
ルパン三世ってあるじゃないですか。ルパン一味を追いかける銭形警部っているじゃないですか。
銭形警部がいつの間にかルパン一味の仲間になってたら反則じゃないですか?
そういう展開があります…。

結局は、人は金次第でどちらにでも寝返るということなんですが…。
もともと金のために犯罪に手を染めてる人たちですし…。
でもそうなってくると、結局は知能戦ではなくて、純粋にどっちが金を持っているか、そのパワーバランスの話になってしまって論理的思考とか推理とか無意味になってしまいませんか…。

観客の知らない所で寝返りがあったのが気に入らないのかもしれません。
まあ、観客の知らない所で進展があるから騙されるわけで、それがなかったら騙されもしないし、見所もない映画になってしまうんですが…。




【映画】運命のボタン



運命のボタン(2009年、アメリカ)

【監督】
リチャード・ケリー
【出演】
キャメロン・ディアス
ジェームズ・マースデン
フランク・ランジェラ
ジェームズ・レブホーン
ホームズ・オズボーン
サム・オズ・ストーン
セリア・ウェストン

感想(2014年4月19日、TV録画にて鑑賞)

神秘的な雰囲気のあるSFスリラー。
リチャード・マシスンの短編小説を原作としていますが、展開と結末が異なるようです。

※以下の感想でネタバレしてますのでご注意くだちい。


舞台は1976年のヴァージニア州。アーサーとノーマの夫婦はウォルターという幼い息子を育てながら慎ましく暮らしていました。
ある朝、差出人不明の箱が玄関に届けられ、中から赤いボタンが付いた謎の装置が出てきます。「夕方にお伺いします」と書かれたメモも。

夕方、家にやってきたのは顔の左半分がえぐれるように焼けただれている老人で、スチュワードと名乗る老人は謎のボタンについてとても信じられない話をし始めます。
その話とは、「ボタンを押せば100万ドルを手に入れることができるが、夫婦の知らないどこかの誰かが死ぬことになる」というのです。

夫婦は最初は半信半疑でしたが、迷った末にボタンを押してしまいます。
しかしそれは二人が予想だにしなかった事態の始まりでした…。



あらすじだけは知っていて前から気になっていたんですが、思っていたほどではなかったですね。
というか、SFサスペンスとかスリラーのジャンルではつまらない方の作品だと思います。

「自分の幸福のために他人を不幸にできるか」「知らない誰かの命と、目の前の大金とどちらがだいじか」という問いはとても刺激的なものだし、人間心理を率直に描いた作品はむしろ好きだと思うんですが…。

結局は、老人スチュワードの正体というのがSFとはいえあまりにベタというか…。
高い知性を持つ宇宙人が、地球人の利他主義を試すために考え出したテストなんですよね。

はっきり言って余計なお世話以外のなにものでもない(笑)
人類の文化レベルを調査するために、結果として人死にまで出してるんですから、宇宙人さんはさぞや高尚な目的のためにやってるんでしょうね(笑)
でも、どの夫婦もボタン押してしまうため調査は終わらないみたいです(笑)

そもそも、目の前に大金をぶら下げて…って時点でけっこうズルいですよねこのテスト。
「どこかの誰かが死ぬ」と交換条件にするなら「大金がどこかの誰かから振り込まれる」くらい怪しいものじゃないと(´・ω・`)
それにしたって、自分たちにリスクはまったく無いのだから、とりあえず押しますよそりゃあ…。「どこかの誰かが死ぬ」なんてのがきっとウソだと希望を抱きながらね…。

これって、もしかして利他主義云々ではなくて、目の前に出されたお金は信じて、目に見えない「知らない誰かの死」は信じないというだけの話なんじゃ?
目の前に存在するものと、話だけで確認できないもの、普通ならどちらを信じるの?という話。
えっ高尚な宇宙人さんはどんな話でもとりあえず信じるんですか?それは、なんだかすごく…高尚ですね!(笑)

終盤では、さらにとんでもない二択を迫られる夫婦。
ここまで来るともはや宇宙人の好奇心のために命を弄ばされてるとしか思えません。



見所を挙げるならば、キャメロン・ディアス演じる妻ノーマが教師の職をクビになったり、ジェームス・マースデン演じるNASAに勤める夫アーサーが宇宙飛行士の選考から外されたりして、落ち目の時期に狙ったようにスチュワードがやってくるタイミングですか…。序盤は面白かったです。
それからスチュワードのグロテスクな顔は、最後まで見慣れることがなかったです。

そして、ボタンを押した直後、スチュワードが「この装置はリセットして次の夫婦に届ける」と言うシーン。
この一言で、アーサーとノーマの頭に「次のカップルがボタンを押せば死ぬのは自分たちかもしれない」という考えが浮かぶんですね。

世界中の人にとって自分たちは「知らない誰か」にすぎない…。
つまり自分たちは誰かがボタンを押すたびに死ぬ危険に晒されている…。
ボタンを押して初めてそのことに気付くんですね。

こういう皮肉の効いた所は良いんですけどね…。
でもやっぱり、全部宇宙人が仕組んだことというのがどうにも…。




【映画】ラブリーボーン



ラブリーボーン
(2009年、アメリカ/イギリス/ニュージーランド)

【監督】
ピーター・ジャクソン
【出演】
シアーシャ・ローナン
マーク・ウォールバーグ
レイチェル・ワイズ
ローズ・マクアイヴァー
スーザン・サランドン
マイケル・インペリオリ
リース・リッチー
キャロリン・ダンド
スタンリー・トゥッチ

感想(2014年4月16日、DVDにて鑑賞)

ピーター・ジャクソン監督、シアーシャ・ローナン主演の、ベストセラー小説が原作の現代ファンタジー。



主人公はスージー・サーモンという14歳の少女。
父と母、祖母や妹らに囲まれ幸せな生活を送っていた彼女。
しかしある日の夕暮れ時、以前からスージーを狙っていた男が彼女を地下室へと誘い込み凶行に及び、スージーはそこで帰らぬ人となってしまいます。

死んだスージーの魂はこの世とあの世の間をさまよい続け、自分を喪った家族や友人、自分を殺した男の人生を見届けようとしますが…。



シアーシャ・ローナン見れたらそれで満足すべき映画で、ストーリーがあんまり面白くなかったですね。
何言ってるのかわからない状況に近いものがありました。

この世とあの世の狭間の世界から、現世に遺した家族を見守る主人公。
しかし、会話も交信もできず、そもそも住む次元が違うため、コンタクトはほとんど取れないんですね。

「ここにいるよ」というメッセージすら送れない。
遺族も、まさか主人公の魂が自分たちを見ているなどとは思わず、あくまでも二つの世界は非干渉を貫きながらストーリーが語られていく感じ。

なので、主人公の行動がダイレクトに物語を進めてる感じがしないんですね。
ぶっちゃけ何をしているのか分からないんです。
非常に噛み合わせの悪い話というか…。

見所は、狭間の世界の不思議な光景ですけど、これも特筆するほどのものでもないし…。
殺人者の役を演じたスタンリー・トゥッチの演技も見所かもしれませんが…うーん。
というか、むしろ主人公や家族よりも殺人者の方が見所だった気がしますね。
「サーモン家の子だろ?」ヒィィィィ…。

あと、ラストでは主人公がある決心をするんですけど、ある意味でちょっとがっかりしましたよ(´・ω・`)
犯人を捕まえることよりも、恋の成就を優先しちゃうんですね。
たしかに、もう死んでしまった人にとっては殺人者を恨んでも仕方ないのかもしれないし、14歳の少女らしい、切ない願いだと思いました。

でも、幽霊なんていないという常識を覆して幽霊が家族を見守る話を作ったのに、最後、幽霊がもう家族をそっとしておいてあげようと身を引くという内容はなんなんだろう?
いないものをいる前提で描いてるのに、でもいないのと同じことにして終わってしまったら、そもそも幽霊が登場する必要あったのか疑問です。
たとえ死後のスージーがいなくても、父親あたりを主人公にしたらサスペンスとして成り立つのかも…。




「マイティ・ソー」堕天した神の成長物語…のはずが?


マイティ・ソー
(2011年/アメリカ)
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【アニメ】たまこまーけっと



たまこまーけっと

【監督】
山田尚子
【シリーズ構成】
吉田玲子
【キャラクターデザイン】
堀口悠紀子
【アニメーション制作】
京都アニメーション
【声の出演】
洲崎綾(北白川たまこ)
金子有希(常盤みどり)
長妻樹里(牧野かんな)
山下百合恵(朝霧史織)
山岡ゆり(チョイ・モチマッヅィ)
田丸篤志(大路もち蔵)
山崎たくみ(デラ・モチマッヅィ)
日高里菜(北白川あんこ)
藤原啓治(北白川豆大)
西村知道/立木文彦/雪野五月/小野大輔/辻谷耕史/津久井教生/岩男潤子/渡辺久美子/家中宏/成田剣/日笠陽子/川原慶久/野坂尚也/下野紘/藤村鼓乃美

あらすじ

うさぎ山商店街にある餅屋「たまや」の娘・北白川たまこは、お餅と、生まれ育った商店街のことが大好きでしょうがない高校1年生の女の子。家族や商店街の人々から愛され幸せな毎日を送っていたたまこの下に、年末のある日、言葉を話す鳥・デラ・モチマッヅィが転がり込んできます。それは、高飛車な鳥と商店街の人々の一年に渡る不思議な交流の始まりだったのでした……。

感想

「けいおん!」と同じスタッフによって作られた、京アニの完全オリジナルアニメーション。
2013年1月から1クール全12話が放送されました。

餅屋の看板娘・たまこと商店街の人々が織りなす日常を描いた癒やし系アニメですね。
新作映画の公開に合わせて、1日限定で無料配信していたのを、頑張って全12話1日で見ました。
(教えてくれたHINOさんありがとうございますm(_ _)m)

私はあんまりこの手の作品って見ないんですけどね……。「けいおん!」も見たことないですし。
でも、すっごく良いアニメでしたよ(*´∀`*)
新作映画も見たくなりましたが、まだ見てませんすいません!



■失われつつある「地元」の良さを再確認

まず、舞台が主に地元商店街というのが一つの特徴になってますね。
主人公・たまこは商店街の一角に昔から店を構える老舗餅屋「たまや」の看板娘。
店主である父、祖父、妹らと暮らしています。

向かいに暮らす幼馴染のもち蔵も餅屋「大路屋」の一人息子。
たまこの同級生のみどりちゃんはお祖父ちゃんが商店街で小さなおもちゃ屋を経営。
同じく同級生のかんなちゃんは大工の娘という設定。

みんな家族が自営業やってるんですよね。いわゆるサラリーマン家庭というものが登場しないんですよ。
ちなみに商店街の大人たちもみんな個人経営で古くからの知り合い。

これ、けっこう見過ごせない設定だと思うんですよね。
というか、重要なポイントだと思うんです。

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自営業の家に育った子が普段何をしているかというと、「家業の手伝い」なんですね。
たまこの場合は母親がいないため、彼女が一家の母親的な役割も担ってます。
このたまこの甲斐甲斐しく家の手伝いをする様子は、後述しますがほんと健気でいいですよ。

でも、餅のことが大好きで、店と家族のことが大好きで、商店街のことが大好きなたまこの頭の中は、ちょっと普通の女子高生とはズレてるんですよね。
いわゆる恋であるとか、進路であるとか、そういう同世代の悩みとは無縁に思えます。(新作映画ではその辺がドラマになってるようです!)

それは、たまこが確固とした居場所を既に獲得しているからなんですよね。
たまこのホームグラウンド「うさぎ山商店街」。
「地元」が大好きって、最強だと思いませんか?

近所づきあいが希薄になった現代……。
この作品では、ちょっと理想的すぎるくらいにご近所との交流が楽しく描かれます。
それがやっぱり心地良いんですよね。
「自分もこの商店街の子に生まれたかった(できれば大路屋の息子ポジションで……)」と思ってしまったのは私だけではないと思います。



■完璧ではないものが「カワイイ」

なんといってもこの作品の魅力の大半は主人公・たまこの可愛らしさだと思います。
ツイッターの方ではたまこの魅力を「無自覚天然小悪魔美少女」と表現しましたが、「美少女?美少女……うーん……」って感じです。

これ、いわゆる絶対的ヒロインとしての可愛らしさではなく、平凡な少女が時折見せる、あるいは女子が元来持っている可愛らしい部分を引き出しているんじゃないかと。
説明が難しいですが……。

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アニメである以上、堀口悠紀子氏のキャラデザで美少女になってますが、たぶんイメージとしてはどこにでもいるフツーの女の子だと思うんですよ。
たまこがクラスの人気者という描写はないですし、たまこに想いを寄せる男子も(男子では)もち蔵ただ一人。
つまり、たまこは街を歩けば誰もが振り向くような美人ではないんですよね。

じゃあどんな所がカワイイのかというと、もうこれは私の個人的感想を羅列していきますが、
・「もっちぞ~ぉ」って呼ぶ声カワイイ。
・早起きして店や家の手伝いカワイイ。
・高1じゃなく中学生に見えるカワイイ。
・OPやED主題歌ビミョーに下手カワイイ。
・髪の毛下ろしたり眼鏡かけたりカワイイ。
・発表の場でアガリまくるのカワイイ。
・頭に鳥を乗っけてるのカワイイ。
・カワイイ、嫁にしたい、カワイイ。
……などなど、ぶっちゃけ毎話毎シーンカワイイので挙げてくとキリがないんですが。

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つまり何が言いたいかというと、けっしてたまこの可愛らしさは絶対的な「美」から生まれるものではない、ということ。
ちょっと失敗したり、カッコよくなかったり、言ってしまえば「可愛くない所もカワイイ」……最強ですね。

でも、何気ない仕草や意味のない会話の中にカワイイは隠れている……。
その辺を山田尚子氏・吉田玲子氏は見せたかったのではないでしょうか。



声優・洲崎綾もたまこの可愛らしさを演出するのに欠かせない存在だったのではないかと思います。
「カワイイ声」と言えばそれまでなんですが、なんとなくひょうきんな?というか「面白さ」が乗っかってる声で、たまこの裏表のまったくない明るさ、そして恋をする前の少女の無邪気さがよく現れていたと思います。

主題歌がビミョーにヘタなんですが、新作映画の主題歌を試聴してみたら普通に上手い。
映画主題歌は洲崎綾名義で、アニメOP・EDは北白川たまこ名義なので、わざとヘタに歌っていたんですねすいません!



■リアルな感情描写路線

毎回いろんな騒動(というほどでもないもの)が起こるんですが、けっこうそこで描かれる登場人物たちの想いがリアルというか、しっかりオリジナリティのある感情として描かれてましたね。
エピソード自体はそんなに目新しいものではないんですけど、そこで悩むキャラたちが記号的にならず、一個の人間として扱われていたと思います。

特筆すべきは、幼馴染もち蔵と同級生みどりちゃんの恋心。
みどりちゃんが、多分アレたまこのことが気になってるんだと思うんですけど、単に百合がオリジナリティあるということでなくて、それを匂わせるだけに留めた見せ方がうまかったな~と。

ハッキリ描写はしてないんですよね。
視聴者に「あれ?みどちゃんはもしやたまこが好きなの?」と思わせる程度に留めている。

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夜の浜辺でのもち蔵との会話も、まるでみどちゃんがもち蔵に自分を気にしてほしいみたいな描写になってますが、裏の意味ではたまこをもち蔵に取られそうで危機感を抱いている……。
ここは深読みが許されている場面だったので、そういう見所があると一気に興味も湧きますね。



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あとは、たまこと朝霧さんが友達になる回とかね。
引っ込み思案な性格の子があるきっかけで主人公と仲良くなるというそれだけのエピソードなんですけど、感情が丁寧に描きこまれていて見入ってしまいました。

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妹あんこの初恋と別れ、父の豆大の母との馴れ初めのエピソードも良かったですね。(ぶっちゃけあんこの方がたまこより美人だと思うんですが、それは私がロリコンだからですかね?)
みどちゃんの小さなウソから始まる苦悩のエピソードも良かったすわー。
あと、たまこに誕生日祝ってもらえて思わず涙腺崩壊しそうになるもち蔵、鈍感な子を好きになると苦労しますね……。

あと、デラちゃんがいつもポヨポヨのダメダメですが、たまにアツいこと言ったり男前だったりするので楽しませてもらいました。
チョイちゃん来てからがなんか不憫だったけど。

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正直、もっともっといろんなエピソードを楽しみたい作品ですね。
たった1日で鑑賞を終えてしまったのがちょっともったいなかった気分。

同じ1年を繰り返す日常アニメではなく、高1の年末から1年間という限られた時期もこの作品に必要不可欠な舞台設定だったのかな、と思います。
新作映画では、この日常系の雰囲気はガラリと変わってるんでしょうね。
逆に、より等身大の感情や逃れられない現実との対峙を描いた新作があるからこそ、この平和な日常を描いたアニメシリーズが美しい思い出として残り続けるのかもしれませんね。

まあとにかく現在公開中の新作を見逃さないようにだけ注意したいです。
(まだ予定にはないですすいません!)




【アニメ】ピンポン 第7話

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ピンポン THE ANIMATION
第7話「イエス マイコーチ」

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Jam Films


Jam Films(2002年、日本)

【監督】
北村龍平
篠原哲雄
飯田譲治
望月六郎
堤幸彦
行定勲
岩井俊二
【出演】
魚谷佳苗
北村一輝
山崎まさよし
篠原涼子
大沢たかお
角田ともみ
吉本多香美
麿赤兒
佐々木蔵之介
秋山菜津子
妻夫木聡
綾瀬はるか
広末涼子

収録作品

the messenger -弔いは夜の果てで-
けん玉
コールドスリープ
Pandora -Hong Kong Leg-
HIJIKI
JUSTICE
ARITA

感想(2014年4月12日、TV録画にて鑑賞)

邦画の監督たちが短編ムービーを撮り、一つにまとめたオムニバス映画「Jam Films(ジャムフィルムズ)」。
シリーズの一作目となった今作は6つのショートムービーから成り立っています。

参加監督は北村龍平、飯田譲治、望月六郎、堤幸彦、行定勲、岩井俊二の6人。
出演は北村一輝、山崎まさよし、篠原涼子、大沢たかお、吉本多香美、佐々木蔵之介、妻夫木聡、綾瀬はるか、広末涼子…と、どの作品にも見た顔が1人は出てたのが印象的でしたね。
吉本多香美は「ウルトラマンティガ」のヒロインです。私にとっては思い入れのある顔。今作では恍惚の表情を浮かべていましたが…。

色んなジャンルの話があるんですが、特にテーマでの縛りとかはないですし、各短編の関連性もありません。
どれか一つでもハマるのがあれば印象違ってたと思いますが、全体的には平凡な印象でした。

山崎まさよし・篠原涼子出演の「けん玉」が一番うまくまとまってた感じですねー。
後はヒジキが不味そうだったり、ひたすらブルマ映してたり、広末のモノローグが可愛いだけだったり。

ブルマのみにスポットを当てて物語を描き切った行定勲監督と、独自の世界観を画面から溢れ出させた岩井俊二監督は、評価できると思います。

【映画】THE NEXT GENERATION -パトレイバー- 第0話



THE NEXT GENERATION -パトレイバー-
第0話「栄光の特車二課」

【総監督】
押井守
【監督】
田口清隆
【出演】
千葉繁
真野恵里菜

感想(2014年4月12日、TV録画にて鑑賞)

「機動警察パトレイバー」の実写版プロジェクト、その導入部分となる短編シリーズ第0話が先日無料放送されてましたので見てみました。

15分の掌編で、パトレイバーの全身像を映すのにすごくもったいぶるし、主人公・泉野明(いずみの あきら)は顔出ししてないですし、ほとんど千葉繁演じるシバシゲオのモノローグで過去のパトレイバー・シリーズに対してこの作品がどういう立ち位置なのかを説明しただけの、いわゆる「説明回」ですね。

曰く、アニメの主人公たちは<栄光の初代メンバー>で、今回新たに始まった実写版シリーズで活躍する主人公たちは<無能の三代目>に当たるんだそう。
いいじゃないですか無能。伸びしろがあるということですよね。

ただもう本当にそれぐらいしか頭に残ってないんですが、千葉繁さんの長セリフ無駄に長いような(´・ω・`)さすが押井守という感じ(笑)
あと、大勢の整備員が歌いながら「集団行動」してましたけど、あれはエキストラの方々?



この短編シリーズはこの第0話を含めて全部で13話になるそうで、それを7つの章に分けて順次公開していくようです。
一部の映画館での上映と、有料放送での視聴に見る機会が限られてまして、今回たまたま第0話をチェックできたけど、都度チェックしていくのは個人的には難しそうです(´・ω・`)

ただ、この短編シリーズを経て、来年2015年のGWには長編映画の公開が予定されてますので、その頃になればレンタルに並んでるだろうし、あわよくば無料放送などで見ることもできるんじゃないかと楽観視してますが…(笑)



 ちなみにパトレイバーは今までまったく見たことがないので、劇場版でも見て勉強しようと思っています。

【映画】FOXムービー プレミアム 短編映画祭2013

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FOXムービー プレミアム 短編映画祭2013

感想(2014年4月6日、TV録画にて鑑賞)

FOXインターナショナル・チャンネルが贈る短編映画祭。
若きクリエイター発掘のための映画祭で、プロ・アマ、テーマ・ジャンルを問わない映像作品を募り、2013年2月にその最優秀賞・優秀賞が発表されました。

約1年後、その一部が放送されたので録画して見てみました。
ここに感想書くのは最優秀賞1本と優秀賞2本ですが、他の優秀作品もネットで視聴できるみたいです。



source

【監督】
A.T
【出演】
津田寛治
西川貴教
田崎アヤカ

感想

13分のSFアクション。
近未来の東京を舞台に、陰謀の秘密を握って国家戦略局から追われる少女と、少女を守ろうとする叔父の姿が描かれます。
逃げるヒロインには田崎アヤカ、姪を守ろうとするハードボイルドな叔父さんに津田寛治、少女たちを付け狙う戦略局の怪しい実行部隊長にT.M.Revolutionこと西川貴教。

ストーリーは、まるでSF大作のアクション部分だけを抜き出したような感じで、説明が極端に少なかったり、続きが気になる終わり方など、一個の短編としては分かりづらい作品になってます。
しかし、それを補って余りある圧倒的な映像。
SFアニメを実写化したような世界観は、ハリウッド映画にも引けをとらないんじゃないかという出来で、正直この作品はぜひ長編化してほしいです。



ケツゲツナガル

【監督】
小尾信生

感想

16分のコメディ。
ある日目覚めるとケツ毛がつながってしまっていた吉田と今村。
つながったケツ毛を切るとどちらかが死んでしまうらしい……(笑)
今村には人生初のデートという重大な用事があり、仕方なく、吉田は今村の尻にくっついたままデートに付き合いますが……。

珍事に見舞われた男二人のくだらないコメディ。
序盤の伏線が結末に効いているのが読めてしまいましたけど、マンガっぽさもある表現が痛快でテンポもよかったです。
ただ、やはり短編だから生きる話で、映画よりも「世にも奇妙な物語」風なんですけどね。



いいね!

【監督】
山岡大祐
【出演】
増井香里
多可未
堀内亮太

感想

16分の不思議系ドラマ。これが2013年の最優秀作品だそうです。
SNSに猫の写真を投稿して「いいね!」を稼ぐことが生きがいの女が、ビルの隙間で見つけたのは猫ではなく男。
こんなに面白いネタは他にない、と女は謎の男に興味を持ちますが……。

まあ不思議な話でしたね。
SNSの利用者ならうんうんと頷けるような感じなのかな。
「あんまり<いいね>されてないね」と何気なく言われて気分を害したり、「(私のページ)見てないの?」に対して「ごめん」と返したり。

日常ではけして有名になれない凡人が、ネットの中でだけは有名になれる。
そこに囚われた人間たちの、つまらないこだわりを皮肉るような内容でした。




【映画】裸で御免なさい



裸でごめんなさい(1956年、フランス)

【監督】
マルク・アレグレ
【出演】
ブリジット・バルドー
ダニエル・ジェラン
ロベール・イルシュ
ナディーヌ・タリエ
ジャック・デュメニル
ダリー・コール

感想(2014年3月30日、TV録画にて鑑賞)

1956年のフランス映画。
ブリジット・バルドー主演のお色気コメディ(死語?)って感じです。



作家志望の良家の娘アグネスは匿名でセクシー小説を書き話題になりますが、父のデュモン将軍は娘の才能を認めようとしませんでした。
怒ったアグネスは、家を出て独りパリへ向かいます。
パリにはアグネスと同じように画家を志し家を出ていった兄のアトリエがあり、アグネスはそこへ転がり込むつもりでした。

列車の中で女たらしの新聞記者ダニエルやロジェと仲良くなったアグネスは、兄のアトリエだという豪邸に忍び込みます。
兄が留守の間のお金を工面するために本棚から一冊の本を抜き取り古本屋に売ると、なんと18万フランという大金で売れてしまいます。
アグネスはそのお金でドレスを買い、世話になったダニエルたちにお金を渡したのですが、やがて兄が戻ると大騒ぎ。
兄のアトリエというのは嘘で、アグネスはバルザック博物館に寝泊まりし、あろうことか大切な蔵書を売り払ってしまったのです。

本を取り戻すためには大金を工面しないといけない…。
困ったアグネスは、賞金20万フランの素人限定ストリップ・コンテストにマスクで顔を隠して出場するのですが…。



半世紀経った今も通用する、勘違いから始まるコメディです。
普通なら博物館(著名な作家の記念館のようなもの)を兄の家と勘違いするはずもないのに、兄がパリで画家として成功してると知らされていたこともあって、勘違いしてしまいます。

で、大金が必要になった主人公はストリップ・コンテストで優勝しようとするのですが、このヒロイン、父が将軍というご令嬢なんですね。
父が知ったら卒倒するような方法を選んでしまう…。
これは後々うまく効いてくるんですけど…。

とにかく、今見ても充分楽しめる喜劇でした。
惜しむらくは、ブリジット・バルドー自身のヌードがないことですが、ヌードを期待しちゃうくらい魅力的だったのは間違いないです。




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