感動器官

笑い、涙、鳥肌、私たちの感動を現出させる器官。

2014年02月

2014年2月に見た映画とか

2月に見た映画の一覧。

・「録画にて」はTV放映を録画しての鑑賞。

・「地上波にて」はTV放映をリアルタイムでの鑑賞。

・「@~~(映画館名)」は劇場での鑑賞。

・何も付記されてないものはDVDでの鑑賞。





2/1  ラッシュ/プライドと友情  @109シネマズ富谷

2/2  ラウンダーズ  録画にて

2/2  鍵泥棒のメソッド  地上波にて

2/4  ミステリー・トレイン

2/5  グリーン・ホーネット  地上波にて

2/6  ビフォア・サンライズ

2/8  借りぐらしのアリエッティ  録画にて

2/9  愛しのローズマリー  録画にて

2/9  ミッション・インポッシブル/ゴースト・プロトコル  地上波にて

2/11  オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ  @チネ・ラヴィータ

2/15  テイキング・ライブス  録画にて

2/16  プレデターズ  録画にて

2/18  雲のむこう、約束の場所

2/19  感染列島  地上波にて

2/20  ストレンジャー・ザン・パラダイス

2/20  キック・アス

2/22  コニャックの男  録画にて

2/22  崖の上のポニョ  録画にて

2/25  アイアンマン2

2/26  キック・アス ジャスティス・フォーエバー  @チネ・ラヴィータ




2月は20本の映画を見ました。
そのうち劇場鑑賞は「ラッシュ」「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」「キック・アス2」の3本。
どれもそれなりに面白く、逆に頭ひとつ飛び抜けた作品には出会えませんでしたね。

おうち映画では、「ビフォア・サンライズ」「愛しのローズマリー」「雲のむこう、約束の場所」「崖の上のポニョ」が面白かったです。
鍵メソやキック・アスは言うに及ばず……笑


2月の映画レビューですが、昨日1月の分が終わったばかりで2月分は劇場鑑賞分しかレビューしてません……。
むむむ!いったいどうすれば速やかにレビュー書けるのか!


未知との遭遇



未知との遭遇
(1977年/アメリカ)

【監督】
スティーヴン・スピルバーグ
【出演】
リチャード・ドレイファス
フランソワ・トリュフォー
テリー・ガー
メリンダ・ディロン
ボブ・バラバン
ケイリー・ガフィー
ランス・ヘンリクセン
ショーン・ビショップ
ジャスティン・ドレイファス
メリル・コナリー
J・パトリック・マクナマラ
ウォーレン・J・ケマーリング
ジョージ・ディセンツォ
メアリー・ギャフリー
ロバーツ・ブロッサム

*あらすじ

何十年も前に行方不明になった戦闘機群や巨大な貨物船が、砂漠に失踪当時の姿のまま忽然と姿を現した。発光する謎の飛行物体が多くの人に目撃され、原因不明の大規模停電が発生。発電所に勤めるロイも停電の復旧作業に向かう途中、不思議な飛行物体と遭遇する。それが放つ閃光を浴びて以来、理由も判らないまま憑かれたようにUFOの目撃情報を集め、頭に浮かぶ漠然とした何かのイメージに悩まされるロイだったが……。

*感想 (2014年1月29日、DVDにて鑑賞)

スピルバーグ監督のセンス・オブ・ワンダーが楽しめるSFアドベンチャー。
名作と呼ばれる映画ですが、個人的にはそこまで面白くはなかったです。
スピルバーグとは相性良いと思ってたんですが…(笑)



突如飛来したUFOに人生狂わされる男、子供をさらわれた母親、世界各地で起きる奇怪な事件…。
終盤、人類は軍隊や研究者を派遣し交信を試みます。
そのシーンで5つの音を使って交信するわけですが、この音がとても有名なあの音。

序盤でUFOが登場した後は、そのせいで謎のイメージに悩まされる人々の姿を描きます。
何かのイメージが頭に浮かんでしまい、それが何かを必死に追求するうちに仕事を失い、妻にも見離されて転落していく男のエピソード…。
これがこの話のメインだったんですかね?ちょっとめんどくさいです…(´・ω・`)



UFOでやってくる友好的な宇宙人…。
その姿が最後に映し出されますが、さすがに2010年代に見ると「未知」ではなく「既知」という感じでした。
宇宙人わーすごいワクワク!という気持ちは湧き起こらず(笑)

それよりもクライマックスで思ったのは、UFOに乗り込む男がどうしてもノリで決めてるように思えてしまって、そんなことばかり気になってました。
しかも、男はそもそもUFOマニアでもなんでもなく、宇宙人を信じてたわけじゃないんですよね。
そんな彼がなぜニコニコしながら宇宙へと旅立って行ってしまったのか、ちょっと解せません…。



現代社会の問題、人間の感情などをSFの手法で描くこともSF映画の面白味だと思います。
しかしこの映画には何の示唆もなく、本当に宇宙人が来たらこんな風に混乱するかもよ、というだけに見えました。

やはり70年代後半に作られたことに意味があって、映像的な凄さにワクワクすべき作品なのかと。
まあたしかに砂漠に現れた巨大船舶には驚きましたが、肝心のUFOや宇宙人には今となって既視感があり、見せ場の部分でノレなかったのが残念です。

「The Indifference Engine」007、虐殺器官、MGS、伊藤計劃ワークス。


The Indifference Engine
ザ・インディファレンス・エンジン
伊藤計劃
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【アニメ】ログ・ホライズン 第21話

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ログ・ホライズン
第21話「ふたりでワルツを」

感想

ゴブリン軍団との戦いの勝利を祝って開かれた祝勝会。
今回は、そのパーティーでの各登場人物の恋愛模様や、主人公を取り巻く情況の整理でしたね。
ファンサービス的な回だったと言えるでしょう。



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「主君は、パーティーには行かないのか?」と久しぶりにヒロインに返り咲くこととなったアカツキ。
今夜はダンスの練習の成果を示す絶好の機会!

しかしシロエは、「パーティーの主役は僕じゃないよ」と、面倒なパーティーからは逃げの構え。

まあとりあえず、テーブルの上に正座とか、可愛い通り越して何かのアプローチに見えませんか…///

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他の面々は着飾ってパーティーを楽しんでる様子。
大地人の料理に舌鼓を打ったり…。

三日月同盟に所属してた五十鈴は、ギルマスのマリ姉にログ・ホライズンへとギルドを移ることを了承してもらいます。
「仲良しさんは一緒の方がええもんな♪」とマリ姉。
前回、ルディはログ・ホライズンへの参加を条件に冒険者へと転生したんでした。

たしか、ルディがギルドを抜けても転生の契約は持続するはずですが、ルディとしてはトウヤやミノリという気心の知れた仲間がいるログホラを抜ける必要もないですからね。
五十鈴が三日月同盟を抜けるのも自然な話です。

その様子を見て、何か思い悩む様子のセララ…。
そうです、この子もログホラににゃん太さんという想い人がいるのです。
そして、五十鈴よりもハッキリと恋愛感情を自覚しているのですが…。


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↑フォーマルに決めた翔龍がかっこかわいい!
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↑梅子さん…そんな所にシロエさまはいません…。
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↑祝勝会の主役シロエを探すという口実で実はアカツキを探しているでしょ梅子。
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↑ほぉーらやっぱりw
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シロエは偶然、子供たちにお話を聞かせる謎の女性を見かけます。
その女性の話は、なんと、先日シロエがルディを大地人から冒険者へと転生させたあの秘密の出来事を、すべて見ていたかのようにそっくりな内容だったのです。

固有名詞などは出てこないので、シロエは「まさかな…」と受け流しますが、なぜこの女性があのエピソードを知っているのか…。
今後、波乱を呼びそうな謎の女の登場にウキウキしちゃいますね。

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さらにシロエは、賢者リ=ガンの部屋へ。
賢者から、西のミナミの街でも世界級魔法が新たに創られたことなどが知らされます。

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さらに今回出てきた情報をまとめると、レイネシア姫は、冒険者への礼節を尽くす意味でイースタルの大使としてアキバに駐在することに。

最近まったく出てこなかった黒剣騎士団のアイザックは、未だ武力による統治が続くススキノへ派遣され、脱出希望者の救出にあたっていたのだとか…。
なんか、「らしい」ですな。

シロエの、影で糸引く性格が災いして、彼をよく知らない冒険者たちからはちょっと嫌われているということ。
そんな陰口を耳にしてしまってシロエを心配するミノリ…。

ちなみに、ザントリーフの決戦から1ヶ月が経った現在もゴブリン王はその本拠地に健在で、ゴブリン王亡き後の下っ端ゴブリンたちの暴走を抑えるために、敢えて進撃せず準備期間中ということらしいですね。
このゴブリン王の撃破が、このシリーズの最後の山場になっていくのかな?



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↑ミノリち、かわええーっ!ブヒっていいですか!いいですよね!?

パーティーも佳境。
大広間には、冒険者もよく知るエルダーテイルのテーマ曲が流れ始めます…。

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なかなか踊りださない会場を見兼ねて、大地人と冒険者の友好の架け橋として私たちがきっかけになりませんかとクラスティ。
アキバ大使は三食昼寝付きですよ、とレイネシアを誘惑(?)します。

レイネシア的にはようやく理想の生活が手に入るのか…。
しかし、3日風呂に入らないのが夢とかさすがに私も引きますよ姫…。

それにしても姫の姫らしからぬ表情の数々(笑)

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思い詰めた顔のセララは、にゃん太班長に「私は三日月同盟をやめることはできません」と何故か謝罪(笑)
そもそも、誰もセララをログホラに誘ってないのだけれど、まあ、言いたいこと分かりますし、にゃん太LOVEってことは言わなくても分かります(笑)

ススキノで助けてくれたにゃん太さんや、ログホラのシロエさんたちにも感謝しているけれど、マリエールさんにもお世話になってるし三日月同盟を抜けることはできません…的な話を聞いてもいないのにするセララ、かわいいですにゃあ~

見かねた(?)にゃん太班長の一言「セララちはエライですにゃあ」がもうなんか泣く子を慰める常套句じゃない?(笑)
まあとにかく、二人仲良く踊ることになって、にゃん太班長の差し出した手に添えたセララのぷにぷにの手が今回のクライマックスでした!

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↑マリ姉は直継を伴侶と見定めたようです。翔龍乙…。
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↑たぶん年長の女性を立てた格好のセルジアット公w
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↑五十鈴、犬にダンスに誘われる。



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盛り上がるパーティー会場を横目に、とりあえず着替えてみた感じのシロエとアカツキ。
アカツキは、自分が最近役に立ってないという悩みを吐露します。

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そんなことないよ、アカツキがそばにいてくれて心強かった、とシロエ。
これ、聞く人間によっては脈アリと受け取ってもよさそうなセリフですが、まあアカツキはもっと自分を戦闘で役立たせたいようで…。

しかし、久しぶりにアカツキが存在感を示せた回でした。



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↑姫がアキバに!( ゚∀゚)o彡゚ひーめ!( ゚∀゚)o彡゚ひーめ!
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↑スマッシュ一行は釣具屋に華麗なる転身(笑)
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↑ミノリ画伯キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
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アカツキがヒロインの面目躍如を果たした直後の、ミノリの謎アプローチ。
「す…すき…スキルのことで…」

危なっかしいわー…((((;゚Д゚)))))))
やめてよその予行演習的なアプローチ…(笑)
誰かこの子に恋の駆け引き教えたげてよお…。

そういえば記録の地平線って男所帯?
いや一応女子大学生のアカツキ先輩が…。
だめだ…誰か他に大人の女性ェ…。

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季節は秋!秋と言えば祭りやーん?
っていういつものノリでマリ姉からのお祭り企画クエストが発生…。
シロエさんの使い方ぜったい間違ってます…。
でもかわいいから許す!



 来週も骨休め回ですか…。
いやいいんですけどねファンサービス大事だし。
予告から判断するに、シロエさんの心労察するに余りある…(笑)
次回「つばめ(アカツキ?)とひなむく(ミノリ?)」も楽しみですにゃあ。

「Wake Up, Girls! 第05話 天国か地獄か」トップアイドルとの歴然たる実力差。真夢と佳乃がギクシャクし出した。

Wake Up, Girls!
第05話「天国か地獄か」

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ブログに新しい書庫を設置しました。

こんばんは。ゆけちです。
基本的に「ゆけちです」で始まる記事は何かの報告や連絡的な内容が多いです(笑)

今回はタイトルにありますとおり、新たに書庫を追加しましたので一応ご報告をします。



新たに追加した書庫は、「映画:ヒーロー」です。



どういう書庫かというと、ヒーロー映画の記事を溜めていくという読んで時のごとく…な内容です。
いわゆる超人的な能力を持ち独特の衣装で悪と戦う正義の味方が活躍する映画が対象です。

まあアメコミ映画が盛んですから自然とそういう映画を紹介する場になっていくのかと。
もちろん日本のヒーロー映画も見ることがあれば「映画:ヒーロー」書庫に入れていきます。見ることがあれば…。



ヒーローって大抵は超人的な未知の力を使うので、今まではほとんどSFに区分してたんですけど、中にはバットマンみたいなSFではないヒーローもいるじゃないですか。
作品ごとにSFなのか非SFなのか考えるのがめんどくさいので、ヒーローものはまとめてヒーローで括ってしまおうと。

個人的にはアベンジャーズ・シリーズにも手を出してしまいましたし、今年も来年もアメコミ・ヒーローが活躍するのは間違いないでしょう。
あとキックアスみたいなコメディー色の強いヒーローやアメコミ由来じゃないヒーローもまとめてしまおうと…。



そんなわけです。
書庫から記事を探してくれる人もなかなか少ないと思いますが、一応ご報告まで。
(あとアニメ書庫も多くなりがちなので細分化しようかな…などと検討中です)
(逆に書庫多すぎて閲覧しづらいなどのご意見ありましたらお教えください)

【TVSP】星新一ミステリーSP

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星新一ミステリーSP

【監督】
飯田譲治
河野圭太
星護
後藤庸介
土方政人
【出演】
岡田将生
菜々緒
マイコ
小日向文世
川平慈英
マキタスポーツ
佐々木希
勝村政信
温水洋一
壇蜜
遠藤憲一

番組内容

程度の問題
きまぐれロボット
霧の星で
七人の犯罪者
華やかな三つの願い

感想

ショートショートの神様<星新一>の珠玉の名作を実写化したオムニバスドラマ。
録画して見てみました。

番組の冒頭で「すべての物語は要約できる」なんて格言めいたものが出てくるんですが、実際には要約どころか、原作であるショートショートに余計なものを付け足してしまっていた感じが……。
星新一は昔1冊読んだだけなのであまり知りませんが、ショートショートの魅力はわずかな文章でも簡単に理解できる内容で楽しませる所にあるわけで。

つまり、原作はあまりにも単純なアイディアなんですよね。
既視感たっぷり、なんのひねりもないような話。
それをごくわずかな文章で一瞬で語ってしまう所に爽快感や満足感があるのではないかと。



それに比べて実写化ドラマ……。
ひとつひとつが20分程度の短編ドラマとはいえ、やはり情報量が圧倒的に多いですよね。
「きまぐれロボット」で映画「サイコ」のオマージュやってましたが、あれは原作にはない描写らしいです。

星新一の珠玉の掌編に、現代の脚本家たちが肉付けをしてしまっているんですよ。
これは冒頭の「物語は要約できる」という言葉とは相反するものですよね。
何故、星新一が短くまとめたものをまた長く引き伸ばしてしまうのか(笑)
むしろ短いからこそ面白いと思える作品だと思うんですが……。

結局は「世にも奇妙な物語」のスタッフが原作を星新一に求めただけのTVSP……。そんな印象で終わりました。
どれも初めて見聞きするストーリーだったんですけど、よし星新一の本も読んでみるか、という気分にはならなかったのが、このドラマSPの出来をよく表していると思います。

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「程度の問題」は、過剰に身の危険を意識するスパイの男が、慎重になりすぎて逆に破滅を招くという話。
最後の爆発オチが読めてしまうんですよね……。
やっぱりアイディア自体は単純なんですよ……。

「きまぐれロボット」は、別荘で新しいドラマの脚本を書いていたN氏の下に人型ロボットが送り込まれてきて、余計なお世話を焼いてくれるという話。
これも正直20分使ってこのラストかよ……と思いました。
なんつーか、子供だましですよね……。

「霧の星で」は、宇宙船の墜落で生き残った出稼ぎ労働者の男と、彼を見下すキャビン・アテンダントの話。
人間の心の深い所は描かれず、あくまでお先真っ暗のホラーとして終わりました。

「七人の犯罪者」は、無実の罪で懲役を言い渡された男が、罰を免れるために七人の犯罪者を捕まえる司法取引をするという話。
これが一番スパイスが効いていた作品で、皮肉な結末の後にもう一つ皮肉な結末が待っていて主人公笑うしかないという……。

「華やかな三つの願い」は、自殺しようとしていた女が悪魔に三つの願いを叶えてもらうという話。
最初は芸能界のスター、次は金持ち、しかし幸せは得られないというベタな展開でしたが、最後のまさかの選択がちょっと意外でしたね。
まあ何よりも壇蜜さんの拙い演技が妙に笑いを誘いました。ヘタ可愛いというジャンルですねこれは(笑)



【映画】ラースと、その彼女



ラースと、その彼女 (2007年、アメリカ)

【監督】
クレイグ・ギレスピー
【出演】
ライアン・ゴズリング
エミリー・モーティマー
ポール・シュナイダー
パトリシア・クラークソン
ケリ・ガーナー

あらすじ

アメリカ中西部の田舎町に住む青年ラースは、心優しく町の皆に好かれていたが、とてもシャイで特に女性と話すのが大の苦手。兄のガスとその妻カリンの他は職場の限られた人間としか交流できず、今は兄夫婦が住む実家の裏にあるガレージを改装した部屋に一人で静かに暮らしていた。ある日ラースは、兄夫婦に、インターネットを通じて知り合った女性がいるので紹介すると伝える。ラースの事を心配していたガスとカリンは最初喜ぶが、ラースから紹介されたのはアダルトサイトで販売されているリアルドール<ビアンカ>だった……。

感想 (2012年9月23日、録画にて鑑賞)

切り口の意外性と裏腹に心温まる作品で意外な傑作です。
お気に入り作品なんですがこれまで紹介することができてませんでした。



主人公は人間関係が苦手な青年ラース。
ライアン・ゴズリングがおとなしい青年を演じています。

ラースはいつも静かに笑みをたたえているような男性で、町の人たちからはとても愛されています。
しかし、彼自身は幼いころのトラウマが原因で親しい人以外との会話が苦手。
兄が結婚してからは実家の裏に隠れるように住み、家と職場を行き来するだけの毎日でした。

兄のガスと兄嫁のカリンは、そんな弟ラースを常日頃から心配していました。
そんなある日、ラースがインターネットである女性と知り合ったと言ってきます。
弟にも恋人ができたと喜ぶ兄夫婦。
しかし、実際に会ってみると彼女は人間ではなく、等身大のラブドールでした……。

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…。
……。
………。

「……。」ですよね(笑)
どうやら弟はついに気が狂って空想の世界に生きてるらしいと嘆く兄のガス。
しかもよりにもよってラブドールですからね。

まずこういった等身大の人形で性欲を満たしているなんてことは男としては絶対知られたくないでしょうし、家族としてもそんなことを周囲に噂されたくないでしょう。
しかし、ラースは完全にビアンカ(ラブドールの商品名)を恋人と認識しており、笑顔で紹介してくるんですよ……狂気を感じますね(笑)

どうしても「空気人形」を思い出してしまう展開ですが、こちらには性的な描写はありません。
ラースはビアンカに純愛を抱いているんですね、そのことからも病の深刻さが垣間見えます。

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意外だったのは、ラースとビアンカを巡る町の人々の反応。
兄嫁のカリンがいい人で、実の兄以上にラースのことを心配しているんですね。
そんな彼女は精神科医のアドバイスもあり、ビアンカを人間として受け入れることに。

町の人たちにもビアンカを人間として扱うように頼み、結果、町の人間は誰一人ラースを蔑まないどころか彼の心の回復を願い人形を受け入れるんですね。
ラースの手を離れ町の中でボランティアを始めるビアンカ(笑)
小さなコミュニティの暖かさがとても心地良い作品です。

これ、舞台が田舎町で、ラースがもともと町のみんなに好かれていたからこその出来事だったと思います。
まず普通の都会人だったら、夫の弟が気が狂っただけでも離婚の危機ですよね。
兄嫁のカリンを演じたエミリー・モーティマーもいいですよね。



ラースの結論がこれまた意外で……。
物語の終盤、仲良く過ごしていたラースとビアンカに軋轢が生じます。
(まあもちろん冷静に考えてラースが勝手に怒っているだけですけど)

その変化に対する精神科学の見地からの答えがユニークでした。
ラースは自分自身が狂ってるなんてことは思わずにビアンカを愛し続けてきました。
しかし、そのビアンカともついに別れが訪れます。
それは、ラース自身の心の変化にほかならない、という話。

「人の心」というものに深く切り込んだ作品で、なにより地域コミュニティーの理想的な姿が美しく描かれていました。



「Wake Up, Girls! 第04話 スキャンダル」徐々に仕事が増えていくWUG。しかし元I-1センターの真夢への風当たりが…。

Wake Up, Girls!
第04話「スキャンダル」

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「Wake Up, Girls! 第03話 一番優しく」お日さまガール実波回。うんめーにゃー誕生の瞬間。

Wake Up, Girls!
第03話「一番優しく」

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