感動器官

笑い、涙、鳥肌、私たちの感動を現出させる器官。

2012年10月

2012年10月に見た映画

10月に見た映画の一覧。

・「DVDにて」はDVDでの鑑賞。

・「地上波にて」はTV放映をリアルタイムでの鑑賞。

・「@~~(映画館名)」は劇場での鑑賞。

・何も付記されてないものはTV放映の録画の鑑賞。





10/2 スクリーマーズ DVDにて

10/4 運命じゃない人 DVDにて

10/6 ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島 DVDにて

10/7 ボーン・アルティメイタム DVDにて

10/10 アフタースクール DVDにて

10/11 エターナル・サンシャイン DVDにて

10/13 スイミング・プール

10/13 グッド・ウィル・ハンティング

10/15 マルコヴィッチの穴 DVDにて

10/17 チーム・バチスタの栄光 地上波にて

10/19 アダプテーション DVDにて

10/19 南極料理人

10/20 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編] 始まりの物語 @MOVIX仙台

10/20 劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [後編] 永遠の物語 @MOVIX仙台

10/22 ヴァンパイア @フォーラム仙台

10/23 バタフライ・エフェクト DVDにて

10/24 ジェネラル・ルージュの凱旋 地上波にて

10/25 ヒューマンネイチュア DVDにて

10/28 着信アリ Final DVDにて

10/28 エクスペンダブルズ

10/29 バタフライ・エフェクト2 DVDにて

10/30 タイム・マシン DVDにて

10/31 陰陽師 DVDにて





10月は23本の映画を見ました。
9月には及ばないけどこれでも充分多い方ですね。

劇場で観たのは「魔法少女まどか☆マギカ」劇場版の前編と後編。
そして、岩井俊二監督の久々の長編映画「ヴァンパイア」です。
まどマギ後編については今週末、「ヴァンパイア」は……来週末……かな……?


DVD鑑賞の方も見たいものをいろいろ見ました。
「鍵泥棒のメソッド」の内田けんじ監督の過去作「運命じゃない人」「アフタースクール」はどちらも驚きに溢れた脚本で面白かったです。

「脳内ニューヨーク」の監督でもある脚本家チャーリー・カウフマンが絡んでる映画も根こそぎ見た感じ。「マルコヴィッチの穴」「エターナル・サンシャイン」「アダプテーション」「ヒューマンネイチュア」がそれ。
なんか、物語がとんでもないとこへ行ってしまう脚本家です(笑)「マルコ~」と「エターナル~」はオススメ。

あと、ある映画の影響で時間移動モノが見たくなって、「バタフライ・エフェクト」「タイム・マシン」なども…。


もしリクエストがあれば、その作品は優先的にレビュー書きます。
リクエストされなかった作品は……。
半年後のレビューになると思います((((;゚Д゚)))))))

【アニメ】Robotics;Notes #02

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Robotics;Notes ロボティクス・ノーツ 
#02「夢と希望とロマンがあってこそ」

あらすじ

ROBO-ONE優勝を目指し、あき穂はかつて姉がROBO-ONEで操縦して優勝したロボットでありロボ部名誉部長タネガシマシン3を使おうとするが、部品の劣化が進み動かない。パーツ屋を営む頑固老人ドクとの粘り強い交渉を経て、何とかタネガシマシン3のパーツは揃うが、今度は操作方法が難しすぎて……。

感想

うーん、今週もあきちゃんウザかわいい。そして主人公のカイもかなりめんどくさい(笑)
第2話にして「キルバラで勝てたらね」というセリフに飽きました。あれは彼のギャグなのか!?


第1話で教頭先生から出された条件「ROBO-ONEで優勝する」のために、埃をかぶっていたホビーロボットを引っ張りだしてきたあき穂。
しかし、動かないので必要なパーツを手に入れるためパーツ屋を営むドクというロックな爺さんの下へ、金欠の女子高生と商売人の間で一悶着あってようやくパーツゲット。
寝る間も惜しんでタネガシマシン3を制作するあきちゃん……を尻目にゲームしかしてないカイ。

まあ、一応、カイもドクの弱みを探ったりとあき穂のために裏で行動するんだけど、やっぱり素直にイイやつとは思えないなあ……。愛情表現が回りくどいわ~。


海翔があき穂の体調を気づかう理由が明らかに。
あき穂はエレファントマウス症候群という突発性の発作を抱えており、しかもその症状がとても不思議なもので、「5分を1秒で感じる」というものらしいですね。

つまり、あき穂から見ると、周囲が早回しのように見える……?
ゾウとネズミでは心臓の鼓動のテンポが違い、体感速度が異なることに由来してるのかな?
なんにせよ、あき穂がどういう経緯でそうなってしまったのかはこれから明かされるだろうし、その能力がどんな意味を持ってくるのかはけっこうワクワクですね。


あと、細かい所では日高くんがこっそりパーツ屋まで来たこととか、その真意はなんだったのか、それから褐色空手少女の大徳さんが今後どんな風にロボ部に巻き込まれていくのか?
あき穂の姉とTVのお姉さんは同一人物なんだけど、なんで妹からの着信を拒否ったのか?などなど……。
まだまだ先が見えてこないですね~。

それから、元がアドベンチャー・ゲームだから仕方ないのかもだけど、「タネガシマシン3」(たねがしましんさん)とか、「ミズウミ協定」(伊禮商店の瑞榎の「瑞」と海翔の「海」から命名)とか、音で聞いただけではパッと文字が浮かばない単語が多いのでけっこう大変というか……。
結局、wikiるしかなくてネタバレたりね……(笑)

ゲームのファンをターゲットにしてるというか、ゲームのファンならスッと理解できるんでしょうけど。
そこらへんが、楽しみつつも「あぁ……100%楽しむにはやっぱゲームからだな」って少し冷めて見てしまうのが個人的に残念です。
完全新作ストーリーとして出会いたかったですね。

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まあ、でもアクティブなあきちゃん見てるのは嫌いじゃないし、SF的な要素も今後気になるし、けっこう楽しく見れてるのでよしとします。
今回は、あきちゃんが部室のドア開けた瞬間ビビってまた閉めたとこで吹きました(笑)
「見なかったことにしよう」みたいなw



【アニメ】PSYCHO-PASS 第2話

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PSYCHO-PASS サイコパス
第2話「成しうる者」

あらすじ

配属初日に<執行官>狡噛慎也をドミネーターで撃ってしまった<監視官>常守朱。<監視官>と<執行官>の関係性に悩みながら出勤した彼女に出動命令が下る。ベテラン執行官・征陸智己と潜在犯を探しに行った朱は、征陸がサイコパス測定を行わずに“臭い”で潜在犯を捕らえる様子を目撃する……。

感想

第1話の怒涛の展開とどうしても比べてしまうけど、第2話はかなりほのぼのした回でした。
うーん第1話にいろいろぶっこんでるせいで、2話は事後処理に追われてた感。進展も特になし。
普通、初回の導入部で描かれそうな主人公の日常が描かれ、第1話では謎の特殊部隊だった<執行官>たちの日々の雑事もなんとなく描かれてます。
一応、潜在犯とはいえ、デスクワークも仕事のうちなのね。やる気ある人のほうが少ないようだけど……。

ていうか、狡噛さんが思ったよりもできた人だった件(笑)
「俺達の流儀に納得できないなら後ろから撃て」って本心だったの?(笑)
もう少しワカメとの関係がこじれておいても損はない……というか、こじれた仲を修復していく過程がドラマになるんじゃないでしょうか?

しかも、元刑事?じゃあ征陸のおやっさんと同じような経緯で潜在犯になったのかな。
犯罪者を逮捕し続ける立場にいて潜在犯と関わり続けていると、やがて自分の犯罪係数も増加していく、というジレンマ……。
闇を覗き続けるとやがて闇に堕ちる、みたいな……。

なので、監視官という仕事以上のことをしてしまうワカメのやり方では、あっという間に心に負の感情を溜め込んでしまうはずで。
それについて、狡噛やおやっさんが辿った道と違う道をどう歩むのか、または同じ道を辿るのか、そこは注目ですね。


おやっさんと言えば、まさかの気ぐるみアバター装着がウケました(笑)
あのキャラクター、コミッサちゃんというらしい。男の子が「太郎」(やっぱりw)で、女の子が「花子」。
公式サイトによると、「コミッサちゃんの姿となることで市民の緊張感を低減させ、ストレスを与えずに路上での検問や職務質問、警邏や補導などが行えるといった効果を生み出している。」らしいですが、はっきり言って……逆にこええよ(笑)
今度からあのキャラ見たら中の人が気になるな。

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コミッサちゃんのホログラム外装もそうなんですが、ワカメの着せ替えアバターは驚き。
あれこそまさしくアバターで、基本的な服装の上にホロ外装を施して「見た目」をいくらでも変えられるという超技術。……ですよね多分?
一部の「時代が進みすぎじゃないか」という意見も納得ですが、今の時代に作るSF作品なら、あれくらい先進的でもいいのかも。

ただ、あの服、例えば見た目はスカートひらひらしていても触ろうとするとどうなるんでしょうね?
やはりホログラムのように実体の無い部分はすり抜けるんでしょうか?

「触れない」「実体がない」というキーワードが浮かんで不意に思いついたのが、映画「マトリックス」。
あの映画のように、実は電脳空間に造られた仮想現実の中で生活してる、という可能性もありますよね。
それならば、着せ替えアバターも、犯罪係数の数値化も、実に簡単に実行可能なわけで。

ただ、本当に「マトリックス」だったら拍子抜けしてしまうので、この仮説は忘れます。
アニメ「電脳コイル」のような、現実と仮想現実が深くシンクロしてる世界ではありますね。


あとは、公安局の仲間として、分析官の唐之杜志恩(からのもり しおん)が登場。
中の人は峰不二子、もとい沢城みゆき。外側もむしろ峰不二子というね……。
ってか、六合塚と何をやってるのよ!っていう。ワカメちゃん気をつけて下さい(笑)


それから、今回からのオープニングかっこいい!
「凛として時雨」というバンド、このアニメで始めて聴きましたが中毒性高そうな個性派バンドですね。
で、曲もいいけど、OP映像もまずまず。
狡噛とワカメに絞った演出がされていて、アニメOPでよくある「とりあえず仲間全員出てきて、敵と闘ってる」ではなかったのはよかったです。



【アニメ映画】「劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語」魔法少女という罠に陥る少女たち。

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劇場版 魔法少女まどか☆マギカ [前編]始まりの物語
(2012年、日本)

【ジャンル】
アニメ/ダーク・ファンタジー
【監督】
新房昭之(総監督)
宮本幸裕
【声の出演】
悠木碧 (鹿目まどか)
斎藤千和 (暁美ほむら)
水橋かおり (巴マミ)
喜多村英梨(美樹さやか)
野中藍 (佐倉杏子)
加藤英美里(キュゥべえ)

あらすじ

ごく普通の中学二年生として平凡な日々を送る鹿目まどかは、ある日、不思議な転校生・暁美ほむらと出会う。他人を寄せ付けない雰囲気を持つほむらに意味深な言葉を投げかけられ戸惑うまどか。放課後、親友の美樹さやかと寄り道したまどかは、助けを求める謎の声に導かれビルの一角へと迷いこむ。そこで出会ったのは傷ついた謎の生物・キュゥべぇと、それを殺そうとするほむらだった……。

感想 (2012年10月20日、MOVIX仙台にて鑑賞)

2011年に放送された深夜アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」の総集編的内容の劇場版を観ました。
前編後編を一日で観てきましたが今回はとりあえず前編の感想だけ……。
ダラダラ長くなりそうなので……。ってかダラダラ書きたいんです(笑)
(TVシリーズは未見なので、あくまでも「劇場版」の感想となります)


やさしさと強さを持った平凡な女子中学生・鹿目まどか。
活発な少女でまどかの親友・美樹さやか。
まどかの前に現れた謎の転校生・暁美ほむら。
まどかやさやかを“魔女”から救ってくれた先輩魔法少女・巴マミ。
巴マミの代わりにやってきた魔法少女・佐倉杏子。
そして彼女らに魔法少女の契約を持ちかけた謎の生物・キュゥべえ。

この5人の少女と1匹のマスコットキャラクターをメインに描かれる魔法少女物語。
少女たちの友情と成長を描いたアニメ作品です……。

……と言うだけでは、このアニメの魅力は半分も語れないでしょうね~。
見れば「魔法少女」のイメージを覆されることは間違いないです。
言うなれば、「お約束」と思いきや果てしなく「型破り」だった作品。

謎の生物・キュゥべえから「僕と契約して魔法少女になってほしいんだ」と言われたまどか。
どうやらまどかは歴代の魔法少女の中でもズバ抜けた素質を持っているらしい。
願いがなんでも一つ叶う代わりに魔法少女として“魔女”と闘う運命を負うことになると、魔法少女の先輩・巴マミはまどかとさやかに慎重に決断するように言います。
一方、暁美ほむらはまどかが魔法少女になることを止めようとします。ほむらはやがてくる災厄の日“ワルプルギスの夜”に立ち向かおうとしますが……。

筋書きは少女たちのリアルな感情を描きながら、とてもシリアスで絶望的な物語。
それを本来ポップでファンシーでメルヘンな「魔法少女」という題材で描いてるんですよね。
そして「魔法少女」そのものの設定も非常にシビアなものに……。

この、一見幼稚に見えて実はすごく難解というギャップが、世間にウケた要因ではないかと思います。


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そのギャップをもっともよく表しているのがキュゥべえ。
魔法少女ものにはありがちな可愛らしいマスコットキャラクター……という外見ですが、物語が進むにつれてどんどん異質で不気味な存在へと変貌していくんですね。
最終的には一番腹黒いキャラクターになってますからね。

可愛らしい顔と声で、恐ろしい真実をしれっと言ってのける。
見た目のカワイさと合わない中身の異質さ……。
これが「魔法少女まどか☆マギカ」に感じるギャップであり「面白味」なんですね。

他にも、冒頭で仲良く学校に通うまどか・さやか・志筑仁美の三人のうち、志筑仁美だけが魔法少女と関わりがないとか、そういう細かい所でも「型破り」というか……。
普通、仲良し三人組がいたら三人揃って魔法少女になるでしょ?それがお約束でしょ?
でも、この作品ではそんな安易なことはしないんですよね。かといって、志筑仁美の存在はただの飾りではなく、中盤以降で重要な役割が与えられてる……。
予定調和的な今までの魔法少女モノとは一線を画する脚本なわけですよ。


そしてキュゥべえことインキュベーターたちが生み出した本当の魔法少女像というものがこれまたシビアな設定で……。
なんでも一つ願いが叶う代わりに、過酷な魔法少女としての運命を背負わされるわけです。
その運命が単に「試練」とかそういうレベルじゃなくて絶望レベルなんですよね。後戻りできない状態に知らずに連れてかれる。
もうほんとにキュゥべえ腹黒い(-_-メ)

例えば美樹さやかの場合、事故に遭った好きな少年の未来のためにキュゥべえと契約し魔法少女となります。
その能力で、魔女を倒したり、決心がつかないまどかを助けたり、正義のヒーローとして活躍するわけですが、一方で魔法少女の正体を知ってしまった時に、さやかのもう一つの願い「少年と結ばれる」ことは不可能だと悟ってしまいます。

これってものすごく恐ろしいことで。
たった一つの願いを叶えるために他の望みを願うことすら許されなくなる。
人間は大きな可能性を持っていて、人生のその時々でいろんなことを真剣に望みますよね。
でも、それが成長期のある一つの願いと引換に未来の可能性まで奪われてしまう。

明らかに理不尽な取引をそれと知らずにインキュベーターと交わす少女たち。
本来、「魔法少女」とは女の子の憧れの存在であるわけですが、この作品では罠に陥る少女として魔法少女を描いてるんですよね……。


ただ、美樹さやかのパートを観ていて思ったんですが、これって人生の「選択」と「責任」を容赦なく描いてみせたのではないかと。
物語の中では「キュゥべえに騙された」という表現がたびたび出てきて、少女たちは被害者ということで間違いないのですが、一方で人間は誰しも常に「選択」を迫られていて、その選択の「責任」を取れるのも自分自身しかいないんじゃないかと。
何かを得ようとした時点で他の可能性を放棄してるわけで、そうやって選び続けた責任として毎日があるわけで……。

美樹さやかは確かにキュゥべえに騙されていたけれど、やはり選んだのは彼女だから、厳しいけれど彼女自身が現実を受け入れないといけない。誰もさやかの代わりにはなってあげられない。
この物語はフィクションで、少女一人の背に負うにはあまりにも重い現実ですけどね。

どこか現代を生きる僕らに向けた(キツイ)メッセージもあるのかなと思いました。

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美樹さやかに限らず、そもそもこの作品自体が「平凡だけど幸福な毎日」から始まって「絶望」へと堕ちていくシナリオなので、前編はそりゃあもうブルーな展開。

巴マミが「マミる」シーンはやはり衝撃的だし、魔法少女の自分が損をしないように割り切った生き方をする佐倉杏子と、誰にも心を開かない暁美ほむらの冷たさが胸に痛い。
美樹さやかもだんだんと負のスパイラルに陥っていくし、そしてなにより、それを見守ることしかできない主人公まどかがどうしてももどかしい。
前編では最後まで契約せず魔法少女になってないですからね。優柔不断?(笑)
でもだからこそ美樹さやかのパートが重要なんですけどね。主人公の代わりに一つの辿る道を提示していて。


映像面では、この作品は清濁併せ呑んでるというか……。
例えば、魔法少女の可愛さに相反する銃器というものをくるくる回りながら撃ちまくるマミさん。
某遊園地リゾートのようなメルヘンな街並みと、クラシックでいてダークな魔女の住む異空間。

その異空間が毎度、効果的に描かれていて面白かったですね。
特にさやかが痛みを凌駕するシーンで描かれたシルエットだけの空間。(また、さやかの話ですが、さやかが好きなのかも……)
その影絵のような世界での虐殺ショーは、見事な演出としか言いようがないです。
あと、さやかの異空間で指揮を執っていたあの後ろ姿はさやかの想い人ですよね。(そういう細かい演出が好き)

言ってみれば、ダーク・メルヘンな世界観。
可愛らしいものが気持ち悪く描かれてるというか……。ちょっとうまく表現できないけど。


劇中で流れるBGMも然りで、梶浦由記の異国情緒あふれる劇伴が普通の「魔法少女もの」を超える切なさや焦燥感を映像に与えてますね。
特に魔女戦でのBGMは映像にすごくマッチしていて好きですね。
Kalafinaの歌うED曲「Magia」もこの作品のダークな部分をよく表現しているし。

音楽だけとっても中毒性は高いです。


この「前編」はTVシリーズの12話中の8話分をぶっこんでるらしく、展開が早過ぎると感じるくらいエピソードてんこ盛りでした。
終わり方もTVシリーズのように「気になるところで次回へつづく」でしたね(笑)先に後編のチケットも買っておいて正解でした。

やっぱり総集編なので、カットされたシーンも相当あるだろうし、OP曲やED曲も一回しか聴けないですしね~。
できればTVシリーズを毎話見ておきたかった……。(当時スルーしたのは僕ですがw)
というか、このシリーズは終盤で大どんでん返しがあって、それを見た後でまた最初から見返す楽しみもあると思うんですよね~。

その大どんでん返しについては後編の話になるので、とりあえず前編の感想はここまで。
後編の感想は次週更新予定です。
SFの視点から考察(と言えるほどのものかは不明;)してみたいと思います。



【映画】「サハラ 死の砂漠を脱出せよ!」ペネロペの美しさが不釣り合いなアドベンチャー映画。

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サハラ 死の砂漠を脱出せよ! (2005年、アメリカ)

【ジャンル】
アクション・アドベンチャー
【監督】
ブレック・アイズナー
【出演】
マシュー・マコノヒー(ダーク・ピット)
ペネロペ・クルス (エヴァ・ロハス)
スティーヴ・ザーン (アル・ジョルディーノ)
ウィリアム・H・メイシー (サンデッカー提督)
ランベール・ウィルソン (イヴ・マサード)
デルロイ・リンド (カール)
レイン・ウィルソン (ルディ・ガン)

あらすじ

西アフリカのナイジェリアとマリ共和国の国境付近で発見された一枚の金貨。その一枚の金貨から、南北戦争時代に莫大な財宝を積んで姿を消した甲鉄艦テキサスの存在を確信した冒険家ダーク・ピットは、内紛中のマリへ密入国を試みる。一方その頃、ナイジェリアでは死に至る疫病が流行していた。WHOのエヴァ・ロハスは、その感染源がマリにあると判断するが、マリへの国境は閉ざされている。ピットとエヴァは奇妙な縁から行動を共にするが……。

感想 (2012年2月19日、TV録画にて鑑賞)

アフリカでの疫病や、人道支援をする女性っていう共通点から、「ナイロビの蜂」みたいな医療サスペンスなのかな~と思って見始めたら、ところがどっこい(死語w)、銃撃戦や爆発ありのお宝探しアドベンチャー映画でした。


主人公である海洋学者で冒険家のピットには、マシュー・マコノヒー。
すいません、あんまり知りません。

ヒロインのエヴァには、ペネロペ・クルス。
疫病が蔓延する砂漠の町には不釣り合いなくらい美しい。

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これもちょっと記憶に無い映画なんだけど、真面目な作品と思って見始めたら意外にふざけていたので、不思議と楽しめた作品。
でも下敷きにある疫病問題とかは深刻に描かれています。
物語の導入がそういうリアルなところから始まって、いつの間にか世界のために闘っていて、最後に宝を見つけて万々歳……という。

エヴァは疫病の正体を突き止めるためにマリ共和国へ行きたい。
しかし、マリは内紛の最中で、悪い将軍が国境を封鎖している状態。
そこで、冒険家として甲鉄艦テキサスの行方を追うピットと利害が一致し、共にマリに乗り込んでいく……という物語です。

将軍の兵から襲われたり、将軍と実業家の陰謀を暴いたり、けっこうスリリングなアクション・アドベンチャーでした。
人の土地でドンパチやっちゃうのはアメリカ映画ならでは!(どんな感想だw)
ちなみに「ナイロビの蜂」はイギリス映画でしたね……。



「るろうに剣心」名セリフ集 其之二

るろ剣名セリフ集・第2弾!
今回は3巻から5巻までです。

漫画「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」名セリフ集
其之二
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【音楽】フェイクファー / スピッツ

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フェイクファー
スピッツ

Polydor Records, 1998, Japan

曲目

エトランゼ
センチメンタル
冷たい頬
運命の人(Album Version)
仲良し

スーパーノヴァ
ただ春を待つ
謝々!
ウィリー
スカーレット(Album Mix)
フェイクファー

感想

ロックバンド、スピッツの8枚目のフルアルバム「フェイクファー」
1998年の春先に発売された清々しい一枚です。


やはり#6「楓」や#11「スカーレット」が有名なのかな。
個人的には#3「冷たい頬」のサビの盛り上がりや、#4「運命の人」の割りと気楽なところとかが好きですね。

シングルカットされた曲以外も、ギターリフがかっこよかったりして、けっこう好きな曲が多いアルバム。
全体的にいい感じに力が抜けてる感じもするんですよね。

#2「センチメンタル」はタイトルに合わないディストーション・ギターのイントロだし、#7「スーパーノヴァ」も男臭さを前面に出したロックナンバー。
#8「ただ春を待つ」と#10「ウィリー」は独特なリズムがクセになりますねー。


で、ラストの#12「フェイクファー」もかなりお気に入りの一曲。
好きな子の服にファー付いてると、なぜか可愛いさ倍増なんですよね。これからの季節、徐々にファーの出番も増えてきて個人的には嬉しい限りです。

ただ、この曲がそういう気持ちを歌ってるかどうかは分かりませんが…(笑)
儚い、幻のような恋を、模造毛皮(フェイクファー)に例えていると思うんですが。


あと、このアルバム、ジャケットが素晴らしいですね。ジャケ買いしてもいいレベル。
でも、あれ?なぜか薄着だ。ファーもフェイクファーもない(笑)

【音楽】Futurama / Supercar

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Futurama
Supercar

Ki/oon Records, 2000, Japan

曲目

Changes(Instrumental)
PLAYSTAR VISTA
Baby Once More
White Surf style 5.
Star Fall
Flava
SHIBUYA Morning(Instrumental)
Easy Way Out
Everybody On News
Karma
FAIRWAY
ReSTARTER
A.O.S.A.
New Young City
Blue Subrhyme
I’m Nothing

感想

4人組ロックバンド、スーパーカーの3枚目のオリジナル・フル・アルバム「フューチュラマ」。
デビュー間もない頃から解散するまでスーパーカーの音楽にハマり続けた僕としては彼らのアルバムはどれも個性的でどれが一番って言えないけど、人に勧めるとしたら間違いなく最初にオススメする一枚です。


スーパーカーの音の特徴って、ノイズギターと打ち込みの2つが挙げられるんですが、アルバムごとにその2つの要素の比重が全然違うんですよね。
デビューアルバムは打ち込みなしのノイズギター・アルバム。逆に4枚目のオリジナル・アルバム「HIGHVISION」では打ち込み中心になっていて、ロックバンドという印象はほとんど感じなくなってるんです。
で、この3rdアルバムはロックとエレクトロがちょうどいい割合でブレンドされてる、一番ポップなアルバムです。


まず、前半はスペーシーな曲が多め。
#2「PLAYSTAR VISTA」、#4「White Surf style 5.」などは新世紀に相応しいフューチャーな曲。
#3「Baby Once More」はスペーシーではないけど、繰り返されるブレイクビーツとコーラスが心地よい楽曲。
#5「Star Fall」や#6「Flava」も聴けば聴くほど味が出てくる曲です。

中盤のクライマックスはやはり#11「FAIRWAY」ですね。
もともと原曲が好きだというのもあるけど、前曲「Karma」からの流れが素敵すぎます。
シンセのギミックが新たに加えられていて、けっこうゴチャゴチャしてますがそこがかっこいい!
そして、#12「ReSTARTER」の疾走感に繋がっていくんですが、この曲がこれまたかっこいい!
ギターのリフレインがキテます。

終盤は一転、マイナー系の落ち着いた楽曲が続きます。これがまた名曲ぞろい。
切ない歌詞とアルペジオの#13「A.O.S.A」、重厚なストリングスとの融合を果たした#14「New Young City」、変則的なビート(4分の5拍子?)で幻想的な響きを生み出したロック#15「Blue Subrhyme」、そしてラストはすべてが洗われていくような夜明けのバラード#16「I'm Nothing」。

ナカコー(Vo. Gt.)のソングライティングの真髄が聴ける終盤の4曲。
全体通してこんなに素晴らしいアルバムはなかなかないと思いますね。

ちなみにナカコーとミキちゃん(Vo. Bs)は現在もLAMAというバンドで活躍中ですので、興味湧いた方はそちらもチェックしてみてください。

「るろうに剣心 巻之十七」京都編クライマックス。るろ剣最強の悪役・志々雄を描き切った結末。

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るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-
巻之十七 決着 ー時代が選びし者ー

和月伸宏続きを読む

【アニメ】Robotics;Notes #01

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Robotics;Notes ロボティクス・ノーツ
#01「ガンヴァレルが待ってるから」

【ジャンル】
アニメ/青春/SF
【監督】
野村和也
【原作】
志倉千代丸/MAGES.
【声の出演】
木村良平(八汐海翔)
南條愛乃(瀬乃宮あき穂)
釘宮理恵(愛理)
名塚佳織(神代フラウ)
細谷佳正(日高昴)
徳井青空(大徳淳和)

あらすじ

2019年初夏、種子島――。ロボット大好き女子高生の瀬乃宮あき穂は、ロボット部の部長として巨大ロボット「ガンつく1」を制作していた。しかし、ロボ部は廃部寸前で、あき穂の他には格ゲーオタクの幼なじみ・八汐海翔がいるだけ。閉鎖された空港の車庫で眠っている「ガンつく1」を完成させロボット万博へ出品するため、あき穂は高額な部費を学校に請求するが、教頭から部費を得るための条件を出されて……。

感想

このアニメも頑張って週一で更新できたら……なんて。

原作はゲームなんですね。そういえば、「世界を救うのはヒーローじゃない。――オタクだ」というコピーはどこかで見た気がする。
で、有名なゲーム「STEINS;GATE」と同じ軸の世界の物語だとか。
残念ながら原作ゲームは未プレイだし、「STEINS;GATE」もノータッチです……。
そこらへんの世界観を分かってない人のレビューになります(笑)


巨大ロボット制作を目指す高校生たちの物語ということで、理系な話なのかと思いきや、第1話は思いっきり文系でしたね。
田舎の高校、青い空に白い入道雲、閉鎖された飛行場を染める茜空。
第1話から飛ばしまくりだった「PSYCHO-PASS」と比べたら、すごいゆるゆるな第1話(笑)

まあ、ヒロインのあき穂が可愛かったので、それだけでよしとするべきですね~。
可愛いというか、ウザかわいい?
バカで明るいので楽しく見れそうな予感……。

このブログと同じく「あの赤い人」を敬愛してるみたいだしね。(?)
(このアニメ終わるまでブログタイトル変えるのよそう……)

あと、教頭先生はどんな堅物かと思ってたら、あの風貌……。笑った笑った。
「これはww勝てねえwww」となりました。
教頭が最大の敵ということでいいんじゃないか。違う星から来たと言われても信じます(笑)

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「納得していただけると思います!」


えーと、まだ登場人物もほとんど揃ってない感じだし、第1話はあき穂の意気込みとりあえずの目標の披露ということでいいのかな。
ラストの銀髪少女が明らかに「この子、なんかある……!」だったので、なんかあるでしょう(笑)

フラグっぽいものをまとめると……、
あき穂の姉は8年前にロボ部を同好会から部活動へと昇格させた立役者。
TVのお姉さんが気になる海翔。
あき穂の体調を気遣う海翔。(あき穂、実は病弱?)
ロボ部に入りたくない日高くん。(冒頭ではお前……ロボ部だったぞw)
格ゲー「キルバラ」の制作者が海翔にイチャモン。(制作者もストーリーに関わってくる?)
「ガンヴァレル」の最終回は放送中止のまま。
で、謎の定時報告をする謎の少女。(EDでまさかのイメージ映像を展開)

大きな流れとしては、世界の危機にロボ部のガンつく1で立ち向かうハメになる……みたいな展開なんだろうなぁ……。キャッチコピーがそう言ってるか(笑)
細かい所がどう組み上がっていくのか……?
特に「ガンヴァレル」の幻の最終回が何故放送されなかったのかが、重要な気がします。



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ゆけち。

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