感動器官

笑い、涙、鳥肌、私たちの感動を現出させる器官。

2012年08月

【映画】「リリィ・シュシュのすべて」絶望と癒しの狭間で過ぎていく日常。

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リリィ・シュシュのすべて (2001年、日本)

【ジャンル】
青春ドラマ
【監督】
岩井俊二
【出演】
市原隼人 (蓮見雄一)
忍成修吾 (星野修介)
伊藤歩 (久野陽子)
蒼井優 (津田詩織)
市川実和子(島袋)
大沢たかお(高尾旅人)
稲森いずみ(星野いずみ)

あらすじ

カリスマ的アーティスト「リリィ・シュシュ」の音楽性と生き様に心酔する中学二年の蓮見雄一は、学校でいじめを受けている。雄一をいじめているのは、同級生の星野修介。1年の頃は共に剣道部で仲の良かった雄一と星野だったが、夏休みを利用して出かけた沖縄旅行を経て、星野は豹変してしまった。星野のいじめの対象になり鬱屈した日々を送る雄一の唯一の救いは、リリィ・シュシュの歌を聴くこと。雄一は自ら作ったリリィのファンサイトの中で、同じくリリィに心酔する「青猫」と出会い、心を通い合わせていくが……。

感想 (2012年1月29日、TV録画にて鑑賞)

岩井俊二監督が、少年たちの置かれた現実を大胆に切り取った作品。
全編を通して印象的に使用されたリリィ・シュシュの音楽は、歌手のSalyuや小林武史、岩井俊二らによるものです。
映画の中のリリィ・シュシュは架空の存在なんだけれど、上記の3人の手によって実際に「呼吸」というアルバムを発売してます。空気を曲にしたような、独特の音楽世界。これはぜひ探して手に入れたいです。


物語は美しい映像がある一方で、かなり衝撃的で過激な展開。
同級生の女子を援交させて上前をはねたり、あるいはレイプビデオを撮ってみたり。
リリィ・シュシュのアルバムを手に入れたのだって、万引きしたのがきっかけですからね。
他にも田んぼの泥の中で裸でオナらせたり、やることがエグイですね星野。

星野がそんな悪の道に進みだしたのは、夏休みが終わってから。
夏休み中の沖縄旅行で起こった事故によって、星野の何か大事なものが抜け落ちてしまった……?
まあ、でもその沖縄旅行だって、人から盗んだ金で行ってますからね~。もともとみんな不良だったんでしょ?って話ですよ。まったく(笑)


役者さんが若々しくていいですね♪
主演の市原隼人!いや~幼い!カワイイ!
そして蒼井優ちゃん!ん~幼い!カワイイ!
カワイイだけじゃなくて演技も巧いんだろうけど、まずカワイイ!が先行してしまいます。

対照的に星野を演じた忍成修吾(おしなり しゅうご)の演技は、中学生でありながら極道を行く星野の表情をしっかりと描いていて、星野の危険な雰囲気はちょっとヤバかったですね。

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ただ、全体的に中二病的なムードも漂っているのかな~。いや、中二が主人公だから仕方ないけれど。
どこか監督の思い描く「カッコよさ」「癒し」といったものが、「クサさ」として感じてしまうんですよね、個人的に。

冒頭から、リリィ・シュシュの音楽に心酔するネット住人たちの歯の浮くような書き込みを見せられるせいかもしれないけど、全体的に詩的で、何かに没頭してしまっているかのような演出。(音楽ファンにありがちな、アーティストを好きなあまり神格化してしまうアレみたいな)
自分の住む世界を過剰に美化したり、逆に絶望してみたり、思春期の頃に誰もが感じる何かを捉えていることは確かです。
で、その一方で少年たちの度を過ぎたエグい日常が描かれるという……。


これはリリィ・シュシュのアルバムを手に入れてよく聴きこんでから、もう一度見てみたい作品。
たまには、こういうクサい映画も悪くないでしょう♪



【音楽】フィッシュストーリー


FISH STORY
逆鱗、斉藤和義、V.A. 
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【音楽】ファンクラブ / ASIAN KUNG-FU GENERATION

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ファンクラブ
ASIAN KUNG-FU GENERATION

Ki/oon Records, 2006, Japan

曲目

暗号のワルツ
ワールドアパート
ブラックアウト
桜草
路地裏のうさぎ
ブルートレイン
真冬のダンス
バタフライ
センスレス
月光
タイトロープ

感想

アジアン・カンフー・ジェネレーションの3rdアルバム「ファンクラブ」です。


以前に2ndアルバム「ソルファ」について書いた時に「序盤の3曲の破壊力がとんでもない」みたいなことを書いたんですが、この「ファンクラブ」についてもまったく同じことが言えてしまいそう。
#1「暗号のワルツ」、#2「ワールドアパート」、#3「ブラックアウト」、この3曲のもつ破壊力は5年以上経った今でも全然現役。

切なさと叫びが三拍子と四拍子で刻まれる、一曲目から全開の「暗号のワルツ」。
「ワールドアパート」は、サビが「リライト」を彷彿とさせる、これまた全開で叫んでる曲。
そして、CMにも使用された「ブラックアウト」は、極上のメロディーがアジカンのポップな一面をよく現しています。

テンポの速い曲だけでなく、ミディアムな曲も良曲揃い。
#8「バタフライ」や#10「月光」もメロディーがいいですね~♪

【音楽】Eye to the Telescope / KT Tunstall

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Eye to the Telescope
KT Tunstall

Virgin/Relentless, 2006, UK

曲目

1. Other Side Of The World
2. Another Place To Fall
3. Under The Weather
4. Black Horse and the Cherry Tree
5. Miniature Disasters
6. Silent Sea
7. Universe&U
8. False Alarm
9. Suddenly I See
10. Stoppin’ The Love
11. Heal Over
12. Through The Dark
13. Boo Hoo (acoustic extravaganza version) - Japan only bonus track
[CD-EXTRA]Suddenly I See (video)

感想

スコットランド出身のシンガーソングライター、KTタンストールの2004年の1stアルバム「アイ・トゥ・ザ・テレスコープ」です。
遅咲きのフォークシンガーって感じですかね。

ギター抱えて歌うんですが、ループべダルを使用して基本一人で演奏するという独自のスタイルを持ってます。下積みの長さゆえのアイディアかも。
ループべダルというのは、予め録音した演奏を延々と繰り返す機能を持つ機材のこと。
彼女の場合、タンバリンやギターのクラッキングなどでリズムをとり、それに乗せてギターを弾くという使い方です。
それによって、普通の弾き語りよりもリズミカルになるんでしょうね。

ただし、流石にアルバムではバックバンド使ってます…。


注目曲はやはり#4「Black Horse and the Cherry Tree」と#9「Suddenly I See」ですね。
#4は2007年のグラミー賞にノミネートされた、ギターのカッティングや乾いたビートが軽快なフォークロック。
#9は映画「プラダを着た悪魔」の主題歌に使用されました。#4と同じく軽快な曲ですが、アルバムで一番キャッチーな曲ですね。

全体的には、ギターやキーボードの包容力のある音と乾いた穏やかなビートの上にKTたんの懐かしめの歌声が乗っかってる感じ。
リバイバルな感じもするアルバムです。





さて、けっこう長い間、Eから始まるアルバムを紹介してきましたが、今回で一応終わりです。
次回からはいよいよFに突入!(笑)
(…ですが、気になるアルバムとかはイニシャルに関係なく紹介していこうと思います)

【音楽】Everyground / Mijk van Dijk

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Everyground
Mijk van Dijk

Superstition Records, 2002, German

1. Lotos
2. How Deep Is Your Love (Album Version)
3. Lite My Wire
4. LIke The Sun
5. En Vivo
6. Ray Of Sunshine
7. Bass On Canvas (Album Version)
8. Discoqueen
9. Hello Rolex!
10. Drop Da Gun!
11. Kissin' And Dissin'
12. After The Darkness

Special Bonus CD
1. Theme From Armored Core
2. Robo.com.bat
3. Robo@tek
4. Going To A Go Go
[mpeg-video]Robo.com.bat



ドイツのDJ・Mijk van Dijk(マイク・ヴァン・ダイク)のアルバム「Everyground」です。
マイク・ヴァン・ダイクは日本のゲーム・アニメ文化に詳しく、「リッジレーサーV」など日本のゲームに楽曲を提供してたりもします。


全体を通してテンポの速いダンス・ミュージックで、ドライブのお供にぴったりですね。
これ聴きながら郊外走ると周りの景色がドイツのアウトバーンに見えるかも…。

完全にBGMとしての一枚なので特に思い入れのある曲も無いですが、しいて挙げるなら#1「Lotos」はやはり一曲目ということもあり、シンセの和音で始まるイントロが印象的です。
このイントロが間違いなくアルバムの顔になってます。


8cmのボーナスCDの方には、ゲーム「アーマード・コア2」に提供した曲が収録されてます。
こちらはミニマルな楽曲になってますね。

【映画】ダークナイト ライジング

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ダークナイト ライジング (2012年、アメリカ)

【ジャンル】
アクション/アメコミ・ヒーロー
【監督】
クリストファー・ノーラン
【出演】
クリスチャン・ベール (ブルース・ウェイン)
マイケル・ケイン (アルフレッド)
ゲイリー・オールドマン (ジム・ゴードン)
アン・ハサウェイ (セリーナ・カイル)
トム・ハーディ (ベイン)
マリオン・コティヤール (ミランダ・テイト)
ジョセフ・ゴードン=レヴィット (ジョン・ブレイク)
モーガン・フリーマン (ルーシャス・フォックス)

あらすじ

ゴッサムシティを混沌に陥れようとしたジョーカーの襲来から8年――。ハービー・デントの意志を実現するために作られた「デント法」によって、ゴッサムは平和な街となっていた。その一方で、ハービー・デント殺害の罪を被って人々の前から姿を消したバットマンことブルース・ウェインは、心と体に消えることのない大きな傷を受け、屋敷の奥に引き籠ったままだった。そんな時、ゴッサムの革命を望む新たな脅威ベインが現れる……。

感想 (2012年7月28日、109シネマズ富谷にて鑑賞)

理詰めで考えると完璧なんですが、個人的には盛り上がらなかった映画です。

クリストファー・ノーラン監督による21世紀バットマン・シリーズ3部作の完結編。
「バットマン ビギンズ」「ダークナイト」で描いてきた新たなバットマン像の集大成的作品ですね。


主要キャストはすべて続投。
バットマンことブルース・ウェインにクリスチャン・ベール。半引退のような形で屋敷に引っ込み、怪我した片足を引きずり、杖をつき、髭を生やした主人公を演じます。

そんな主人を見守り続けてきた執事アルフレッドにマイケル・ケイン。いつものように口うるさいですが、今回はちょっと様子が違ってましたね。主人を真剣に諌めたりするシーンが目立ちました。

市警本部長になったゴードンにゲイリー・オールドマン。8年前のバットマンが姿をくらました本当の理由を知りながら、ゴッサム市民に対し嘘をつき続けています。そのへんの葛藤もちょびっと描いてました。

そして、ウェインから会社を引き継いでいた技術者でもあるルーシャス・フォックスも、モーガン・フリーマンが続投。ただ、全体的にオジサン連中は出番と見せ場が物足りなかったかな……。というより、時間が足りない感じですね。

今作から新たに登場した人物。
まずは、敵役のベインを演じたトム・ハーディ。あのマスクは最後までトム・ハーディの顔を隠し続けましたが、逆にパワフルな肉体が引き立ちました。

さらに敵か味方か分からない謎の女怪盗キャットウーマンことセリーナ・カイルも登場。演じたアン・ハサウェイは絵的にハマリ役だったと思います。漫画から抜け出てきたような大きな目がマスクの中で輝きます。黒いボディスーツにロングヘアーというデザインも良かった(*´∀`*)

ノーラン監督の「インセプション」で怖い女を演じたマリオン・コティヤールは、ウェインの進めていた事業へ協力を申し出る実業家ミランダ・テイトを演じます。個人的には、彼女の終盤の立ち回りが某作を思い出してちょっと……って感じでした(-_-;)

同じく「インセプション」からノーラン組となったのかジョセフ・ゴードン=レヴィットは、バットマンの復活を信じる若き警官ジョン・ブレイクを演じます。一部ではバットマン以上の活躍ぶりでしたね。

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物語の方は相変わらずの素晴らしい出来、といったところでしょうか。
ですが、個人的には完璧なのはわかるんですがイマイチ乗りきれませんでしたね。
例えば、ダ・ヴィンチの描いたモナリザが世界屈指の芸術であることは知ってるけど、あの絵を見て興奮しないのと同じ?

多分、よくよく考えればすごいシーン・展開の連続だったと思います。
冒頭のハイジャックから飛行機墜落への流れなんて、そこだけで映画一本分の予算を使ってそうな感じ。

でも、あんなに凄いものを冒頭で見せてしまうと、それ以降の映像は大したことなくなってしまうんじゃ……。
逆に言えば、凄いものが次々映しだされているのに、それをサラリと流しているような感じもしました。

脚本の方も似たような印象。よく練り込んであり、いろんな伏線が散りばめてあって、それを見事に回収していくんですが、果たしてどの伏線がこの映画で一番重要だったのかが、分からない。

冒頭でベインが部下にした命令が終盤で自分に返ってきたり、アルフレッドの老後の夢がエンディングで叶えられたり、それから1作目から言われ続けている「人はなぜ落ちるのか?」という問いと答えを文字通りに体現する試練があったり。
意外なところでは、ウェインが少年時代から抱き続けていた思いをゴードンに吐露したところとか。

これだけの伏線や素晴らしい映像を規定時間内に収めてしまうという意味では、たしかに天才的な脚本だったと思います。
ただ、それぞれのエピソードがサラッと描かれているので、物語を咀嚼する暇がなかったですね。


一方で、描ききれていない部分とかも気になってしまい……。
例えば、セリーナ・カイルの人物像とかね。どういった過去を持ち、どれだけの能力があり……、みたいな部分は説明なしですよ。あったのかもしれないけど展開早くて理解できません……^^;
なので、終盤での彼女の立ち回りもすんなりハラオチしなかったですね。さらにエンディングの立ち位置もモヤモヤしましたね。

まあ、説明なしでも良い時はいいんですけどね。キリアン・マーフィーなんて説明なしだったけど、ちゃんとファン・サービスになってましたしね。

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3部作の完結編としての期待はもちろん、「ダークナイト」を超えることも求められていた中でのこの「ダークナイト ライジング」。
「バットマン ビギンズ」からの因縁も描いた本作は、正直言って「詰め込みすぎ」だったと思います。

その詰め込みすぎな内容を、ノーラン監督の巧みな手腕で上手くまとめていますが、でもそれが逆に凡人にはついていけないスピード感を生み出しているかも。
つまりは、ノーラン映画をもともと好きかどうかで、作品の評価は変わるでしょう。

……てゆーか、なんで素直に言えないんだ、「面白かった」って!(笑)



【用語】「リーガルもの」「リーガル・サスペンス」

リーガルもの リーガル・サスペンス

あるブログの映画レビューを読んでいて目に止まった言葉。
「この映画はいわゆるリーガルもので……」

「リーガルもの」ってなんだ?ってことで、調べてみたらすぐわかりました(笑)

リーガル【legal】 = 法律に関する、合法的な

他にも、「法的な、正当な、ご立派」なんて訳し方もあるみたいです。

そんなわけで「リーガルもの」とは……
リーガルもの = 法廷もの、法廷を舞台にした物語
……ということですね。
「リーガル・サスペンス」とも呼ばれ、裁判所や法廷を舞台の中心にした作品。
多くの場合、登場人物たちは裁判で勝つことを目的として、あれこれ行動することになります。
物語の中心になるのは「刑事」や「犯人」ではなく、「被告人」や「弁護士」「検察官」といった人々です。
サスペンスやミステリーの一つのジャンルと言えるでしょう。

最近「リーガル・ハイ」という法廷を舞台にしたドラマがありましたが、あれはまさに「リーガルもの」。
「『リーガル・ハイ』は、『リーガルもの』のTVドラマである」
って、この使用例はちょっとクドいか(笑)


ちなみに「リーガル」の対義語に「イリーガル【illegal】」という言葉があります。
こちらは、「違法の、非合法な」という使われ方が一般的みたいですね。
「イリーガルもの」という言葉が無いのは、サスペンスやミステリーはだいたいイリーガルな事件がなくちゃ始まりませんから、わざわざイリーガルであることを強調する必要はない、ということですよね。

これって「リーガルもの」?

過去にレビューを書いた「リーガルもの」
お暇でしたらどうぞ♪




【小説】不確定世界の探偵物語

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不確定世界の探偵物語

不確定世界の探偵物語
A DETECTIVE IN THE WORLD OF UNCERTAINTY (1984)
著者:鏡明
創元SF文庫

あらすじ

ある富豪が所有する、この世にただ一つのタイムマシン「ワンダーマシン」の力によって、世界はすっかり変わってしまった。過去に干渉することで、歴史を変え、現在をより良いものに変えていったのだ。歴史が常に変わり、事実が塗り替えられていく世界で、ノーマン・T・ギブスンは歯牙ない私立探偵として生きていた。しかし、こんな世界では犯罪の事実さえも何かの拍子に無かったことになってしまう。そんなある日、ノーマンはワンダーマシンの持ち主である“神”同然の富豪ブライスから、直々に依頼を受けたのだが……。

感想

今までの時間SFの通説を覆すような不思議な舞台設定のSFミステリーです。

舞台はタイムマシンの存在が認知されてる世界。
「ワンダーマシン」の所有者である富豪エドワード・ブライスは謎の多い人物で、「神」に似た存在とされています。

ブライスがワンダーマシンを使って歴史を変えると、それによって起こされる変化が現実に現れます。例えば、目の前にあった物がなくなったり、逆になかったはずの物が現れたり。物と同じように人も簡単に変化してしまいます。
歴史が変わることで人の記憶も書き換えられてしまいますが、変わる前の世界をすぐに忘れる人もいれば、いつまでも覚えている人もおり、個人差があります。

当然、歴史を勝手に書き換えられたらたまったもんじゃないですが、ワンダーマシンが70年以内の時間には干渉できないこと、所有者のブライスに誰も手出しができないこと、ブライスのもたらす変化が人類にとって有益であることなどから、多くの人間はとりあえずワンダーマシンを受け入れています。

主人公のノーマンは私立探偵として暮らしています。
ただし、すべての事実が変化する可能性を孕んでいるこの世界では、探偵という職業はやりづらいらしく、扱う仕事はとてもありふれたもの。例えば、浮気調査とか。

目の前の依頼人がワンダーマシンの干渉で別人に変わってしまったり、殺人事件の犠牲者がある日何事もなかったかのように現れたり、過去の犯罪そのものがなくなったために囚人が無罪になって刑務所から出てきたり、とにかく、なにもアテになるものがないんですよね。


普通のSFだと、時間旅行をしても過去は絶対に変えちゃいけないことになってるんですが、この物語だと過去は変わるものだという前提で話が進んでいくのが新感覚。(著者自身があとがきで、SFを縛り付けている規則を破りたかった、と述べてます)
何より、過去を変えるのが主人公じゃないから、主人公の知らないところでいつも事件が動き出すので、毎回謎だらけですね。

一話完結で進みますが、全体通しての謎がいくつか。
大富豪エドワード・ブライスの正体は?ワンダーマシンの形状、機能については?…などなど。

でも、一人称のハードボイルド小説みたいな感じだし、最強の美人秘書ジェニファーとのコミカルなやりとりなんかもあるので、割とサクッと読めました。
謎解きとかよりも、確実なものが何も無い時代(不確定世界)で生きてく男という世界観で読める本ですね♪

「LUPIN the Third -峰不二子という女- 第5話~第8話」ルパンVS次元、男にモテる銭形、飛行機の上でもサムライな五ェ門!

LUPIN the Third -峰不二子という女-
第5話~第8話

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【雑考】情報の洪水に押し流され続ける僕たち。

最近、記事の更新が少なくなってるYuckeです。
まあ、明らかにツイッターのせいですw

ツイッター……面白いことは面白いです。思ったことを割とそのままツイートしてしまえるし、たまにその「何気ないつぶやき」に反応があったりするとテンションが上がったり///
逆に人のつぶやきに返信してあげると返事が返ってきたり。返ってこないこともありますけど……。その「ほっとかれ感」がツイッターのいいところでもあるわけで。基本、無視でも構わないというスタイルが。
あんまり交流あるとツイッターでなくてもいいじゃんってなるしね。

ただ、面白い情報(ギャグ系も含む)が流れている一方で、どうでもいい情報も流れていて、そういうのに流されまくっているとあっという間に時間だけが過ぎていってアップアップな状況に……。





今日、そんな毎日を象徴する、なんとも言えない記事に巡り会えたので、一つ紹介します。


まあ、オリンピックに便乗したアイドルグループの公演の宣伝ですよね。冷静に考えて。
ただし、最後の一文、高橋みなみの発言がちょっとネットで叩かれ始めてるんですよね。

その発言というのが、体操の内村航平選手についての発言。
「みなさんから『金を取るんじゃないか』と言われる中で戦うのは、AKBでいう選抜総選挙以上のプレッシャーがあると思う。陰ながら応援したいです」というもの。(ちなみに8月1日時点での発言で、内村が金メダルを獲る前)

普通に流してしまってもいいんだけど、ちょっと「うん?」と引っかかる言葉です。
オリンピック選手についての発言なのに、喩えにAKB総選挙をもってきてしまった……。
そこが一部のネット住民の目に止まり、「上から目線」「AKB総選挙と五輪をいっしょにするな」「この子は何を勘違いしているんだ」とか批判されてるんですよ。


みなさんは、どう思いますか?


正直、僕の意見は……「どうでもいい」

どうでもいいんですよ、こんなニュースwもともと宣伝のための取材記事だし、発言の言葉尻を捕らえて叩いてなにか変わるような意味のある言葉でもない。

ただし、こういうニュースが「AKB高橋、問題発言。ネット住民から批判」みたいな感じでツイッターに投稿されてくる。そうすると、「えっ、どんな問題発言したんだろ?」と気になって記事へジャンプする。でも読んでみると、ただ暇な人たちが揚げ足取りをしているに過ぎなかったりする。

時間の無駄と思うわけです。
情報リテラシーがどうのこうのと言われてますが、取捨選択する以前に無駄な情報が多すぎる。それに反応する人たちが多すぎる。その流れに足を取られて深みにハマってしまう僕がいる……(笑)





少し前にも言葉尻で問題になった発言がありました。
7月の脱原発集会で音楽家の坂本龍一が言った「たかが電気」発言です。

言ったことの前後はこう。
「言ってみれば、たかが電気です。たかが電気のためになぜ命を危険に晒されなければいけないのでしょうか?たかが電気のために、この美しい日本、そして、国の未来である子供の命を、危険に晒すようなことをすべきではありません」

まあ、訴えたい内容は分かりますよね。
でも現実は、この「たかが」という言葉が批判の矛先になってしまいました。


みなさんは、どう思いますか?


正直、僕の意見は……「これも、どうでもいい」

実は、この問題発言騒動を知ってから、自分なりに考えてツイートしたりもしたんですよ。
でも、今になって思うと、「たかが電気」発言をしたのは、言ってみれば、「たかが」音楽家ですよ。
「たかが」坂本龍一の「たかが」一言に過剰に反応する姿は滑稽です。


実は、いろんなものに「たかが」を付けることができるんじゃないか、と思います。
前述のAKB高橋のちょっと空気読めない発言も、たかがAKBのたかがたかみなのインタビューに過剰に反応することないんじゃないかと。

そして、AKB総選挙とは比べ物にならないと言われた偉大なるオリンピックも、たかがオリンピックにすぎない、のかもしれません。
たかが4年に一度のスポーツの祭典。たかが4年です。4年待てばまた見られるんです。天体ショーと比べたら毎日やってるようなもんです。
たかが金メダル。一度の大会で何個の金メダルが配られるんですか?その金メダルに固執するあまりに目の前の試合で手を抜く人たちもいましたね。日本にも韓国・中国にも。たかが金メダルのために恥ずかしいですよ。


結局、何が言いたいのか分からなくなってきましたが……(゚Д゚;

つまり、さも大事なことのように情報が溢れかえっていますが、本当に大事な情報なんてあるの?ってことです。
もしかして、どうでもいい情報ばっかりなんじゃないの?と。
どうでもいいものしかないのに、真偽を確かめたり、取捨選択するのは無意味じゃん?

そういうことを言いたかったような、ちがうような。
だって、いつの間にかこの記事自体が読者の貴重な時間を浪費してますしね( ゚д゚)ハッ!


ただ、必要の無い情報で溢れかえっていても、ツイッター面白いのでやめられません(爆)
ネットがダウンしない限り、情報の洪水に巻き込まれ続けるのかも……。





※余計な追記

想像力を膨らませてみます。
たかみなにとって、AKBの選抜総選挙が最もプレッシャーを感じた出来事の一つなのかもしれない。
自分の経験を思い出して、でも金メダルを期待される代表選手はそれ以上のプレッシャーなのだろう、と考え、上記のような発言になったんでしょうね。
そう考えれば、叩かれるようなことは何も言ってないように僕は思います。

例えば、ある就活中の人が「今日は大切な採用試験の日。でも日本代表選手のプレッシャーってそれ以上でしょうね」と呟いたら、「当たり前だろ」とか「お前なんかの就活と五輪を一緒にするな」というコメントがくるんでしょうか?
まるでそれが良識ある大人の意見のように高らかに響いてしまうのも、ネットの特徴なのかもしれません。

でも、想像力を膨らませて発言の意図を考えると、逆に叩いてる人たちが本当に言葉尻にだけ反応しているのが分かります。あるいは、揚げ足取りだと自覚した上で攻撃したい立場の人なのかも、とか……。

何にせよ、とりとめのない出来事をつれづれなるままに批判する人たちはけっこう多いです。
(僕だって映画批判とかしますしね)
これからはそういった情報を冷静に処理していかなきゃならないな、と思いました。

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