感動器官

笑い、涙、鳥肌、私たちの感動を現出させる器官。

2011年08月

9月観たい映画スリー

9月に映画館で観たい作品。
絶対観たいもの、ちょっと気になっているものをリストアップします。
リストアップするだけで、実際観れるかはわからないけど……(^_^;)





アトムの足音が聞こえる(2010年、日本)
監督:冨永昌敬  出演:大野松雄
名作アニメ「鉄腕アトム」の音響効果を務めた、音響デザイナー大野松雄。アトムの足音など独創的な効果音を作り、後世のアーティストにも影響を与えた彼の偉業とその後の消息を追うドキュメント。

予告編だけでその未来的なサウンドにモエモエしてしまいました(笑)本編はより多くの音があふれていることを信じて……。
期待値80/100



モンスターズ/地球外生命体(2010年、イギリス)
監督:ギャレス・エドワーズ  出演:スクート・マクネイリー、ホイットニー・エイブル
地球外生命体のサンプルを持ち帰った探査機がメキシコ上空で大破してから6年、増殖したモンスターによってメキシコは甚大な被害を被っていた。カメラマンのコールダーは、怪我をした社長令嬢サムと共にアメリカとの国境を目指すが……。

モンスターとのバトルよりも、ある日突然モンスターと共存するハメになった人間たちをしっかり描いてくれてたら嬉しいな、的な(笑)タランティーノが絶賛してるのが、逆に不安だけど……。
期待値70/100



世界侵略:ロサンゼルス決戦(2011年、アメリカ)
監督:ジョナサン・リーベスマン  出演:アーロン・エッカート、ミシェル・ロドリゲス
これまで世界各地で目撃されたUFOは、人類を監視するエイリアンたちのものだった。2011年、ついにエイリアンたちは侵略を開始し、ロサンゼルスで海兵隊と壮絶な地上戦を展開する。

こちらにはエイリアンとの激しいバトルを期待。何故かストーリーにはまったく期待してません(笑)なんとなく観る前からハズレの臭いがプンプンしてます……。
期待値60/100





本当は「カウボーイ&エイリアン」が一番気になってるけど、公開は10月……。

【映画】スティール

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「スティール」(2002年、フランス)

原題:STEAL  監督:ジェラール・ピレス  製作総指揮:ジョン・フレムス、ジョナサン・ヴァンガー  製作:エリック・オルトメイヤー、他  脚本:ジェラール・ピレス、マーク・エズラ  出演:スティーヴン・ドーフ、ナターシャ・ヘンストリッジ、ブルース・ペイン  撮影:テツオ・ナガタ  音楽:アンディ・グレイ  編集:ヴェロニク・ランゲ  配給:ギャガ・ヒューマックス  上映時間:84分

【あらすじ】
リーダーのスリム(スティーヴン・ドーフ)を筆頭に、大物だけを狙う銀行強盗集団「STEALERS」。綿密な計画性とずば抜けた運動能力を誇る彼らは、次々と銀行を襲い、鮮やかな成功を収めてゆく。しかし、そんな彼らに警察の執拗な追跡と、闇の組織の魔手が迫る……。



【感想】
(2011年7月24日、TV録画にて鑑賞)

つまら~ん。

B級映画と見せかけておいて実は面白い作品が数多くあるので、勘違いしそうになりますが、本来はこの「スティール」のように予算も脚本も面白さもB級なのがB級映画なんですよね。
言ってみれば、B級にもB+とB-があり、これはB-に含まれる作品です。


監督は「TAXi」のジェラール・ピレス。一応カーアクションが見所という映画。
しかし、実際は銀行強盗が警察から逃げるだけの話で、パターンとしてはあまり面白くないです。
トラックの片輪走行が見れますが……それだけ……。

冒頭の逃走シーンが車でなく、インラインスケート履いて逃げます。
この出だしからラストまで、全編で“オシャレに見せよう”という意図が見え隠れする映画です。

で、その意図が全然うまくいってないんですよね(笑)


もう、面倒くさいので箇条書きにしますが、
・強盗団4人のうち、主人公だけが頭が切れ、残りは特に得意分野がない。
日常的に下ネタトークを挟んでくる。初対面でもガンガン言う(笑)
闇の組織というほどのものでもない。イカれた神父がやってきてタカられるだけ。
・一向に捕まらない主人公たちだが、捜査責任者が汚職刑事で最初から捕まえるつもりがない。
・死んだはずの主人公たちが生きていた理由に意外性がない上に無理がある。
――以上がつまらない理由じゃないかと思った要素です。

特に4つ目なんて、散々主人公をヨイショしておいて、実は警察がやる気ないから捕まらなかったという、ちょっとそれはナイデショ?
良い人いないから悪い奴捕まんない、すると、主人公は悪い事してるのに全然スリルがない、ということに……。クライマックス前に判明するのが余計に脱力ですわ。


というわけで、久々に時間のムダと言える映画でした。
ってか、こんなのまで更新してるのが一番時間の無駄ですね(笑)





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【映画】ラストサムライ

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「ラストサムライ」(2003年、アメリカ/ニュージーランド/日本)

原題:The Last Samurai  監督:エドワード・ズウィック  脚本:ジョン・ローガン、エドワード・ズウィック  製作:トム・クルーズ、トム・エンゲルマン、他  製作総指揮:テッド・フィールド、他  出演者:トム・クルーズ、ティモシー・スポール、渡辺謙、真田広之、小雪  音楽:ハンス・ジマー  撮影:ジョン・トール  編集:スティーヴン・ローゼンブラム  配給:ワーナー・ブラザーズ  上映時間:154分

【あらすじ】
明治維新直後の日本。軍事力の近代化を図ろうと西洋式の戦術を取り入れたい日本政府は、政府軍指導のため南北戦争の英雄ネイサン・オールグレン大尉(トム・クルーズ)を雇う。彼はさっそく西洋式の武器の使い方などを教え始めるが、ある時、政府に反旗を翻す侍のひとり、勝元と出会い、戦う。敗れたオールグレンだったが、勝元は命を奪わず連れ帰り、妹のたか(小雪)に世話を任せる。



【感想】
(2011年7月24日、TV録画にて鑑賞)

謙さんがトム・クルーズをおちょくっている^^♪


明治維新直後、西洋式軍隊を作りたい日本政府に呼ばれ、日本にやってきたオールグレン大尉。
政府に反抗する武士団を率いる勝元と対決しますが、奮戦むなしく捕らえられてしまいます。
勝元の領地へ連行されたオールグレンの世話をするのは、彼が殺した男の妻・たか。
たかの家族と暮らし、村を歩きまわり、勝元と言葉を交わすうちに、オールグレンの心にある変化が起こります。


まあ、有名作なので説明は不要ですね。
時代考証がメチャクチャで、面白いです♪

「史実と違う」なんてレベルじゃなく、日本人なら誰もが「ここは日本じゃない」と感じるレベル。
実際、戦闘シーンはニュージーランドで撮られたらしく、日本にはない植物が映ってたりします(笑)
まあ、植物くらいは大目に見ても、立ち居振る舞い、場のムード、言葉のニュアンスなどなど……。なんとなく、なんとなくだけど「明らかに違う」んですよね。
そういう意味では「シルク」(2007年)と似てますね、この映画。


そもそも、「トム・クルーズが時代劇に挑戦」とか「明治初期の日本を舞台に……」という先入観がすべての間違いで、「トム主演映画に日本人俳優が集められた」だけの話。
原題を直訳しなかったのは正解だと思います♪「最後の侍」ではなく、あくまで「ラストサムライ」。

だからと言って、何やっても許されるってわけではないんですけどね……。
中盤に出てくる間違った忍者集団について監督らアメリカ人スタッフのコメント、
「間違っているのは解っているが、どうしてもニンジャを撮りたい」。

……だったらニンジャ映画撮れよ(# ^Д^)コラ
邦題「ファイナルニンジャ」なら文句言わない(笑)


この映画の僕なりの楽しみ方……、それは「トム・クルーズを謙さんがどんだけおちょくるか」です。
トム演じるオールグレンは、戦いに敗れたのに命を救われ、命を奪った相手の妻の世話になり、自由に出歩くことさえ許されています。
捕虜にしてはかなりの好待遇。それをいぶかしんだトムは「あんた、俺をどうしたいんだ?」と謙さんに訊ねますが、謙さんも実はよく分かってない様子(笑)トムの運命を天に委ねてしまったようです。

これが、欧米人の、特に――なんでも「勝ちとる」――アメリカ人には多分よく解らない、もどかしい部分なわけで。トムと謙さんの会話を見ていて、「あぁ、謙さんがトムを翻弄してる♪」と楽しくなりました。


ちなみに今回、一応名シーン、小雪による「着せかえトム・クルーズ」はバッサリカットされてました。いいシーンだと思うんだけど……。代わりに前回見てない「水浴び小雪」シーンが見れましたので許しますけどね;(このへんも「シルク」っぽい)

ただ、冒頭はいっつも切られますね、なぜか。




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このブログの成分を分析して、いろんな形に変わるんだとか……。

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読者増えるかもしれん、他サイトの面白いブログ見つかるかもしれん、ってことで。

今後、以下のような投票ボタンが記事に付いてたりすると思うので、
抵抗ない方はクリックしてもらえると嬉しいです。
(この記事を書いてる時点では、まだ解析中みたいですが……)






あと、一応ご報告ですが、トラックバックを承認制にしました。
トラックバックはYuckeが承認後の表示になりましたので、たまにTBしてくださるみなさんはご注意を。


さて、今日は何しよ?
……映画見るか(笑)

【映画】幸せのレシピ

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「幸せのレシピ」(2007年、アメリカ)

原題:No Reservations  監督:スコット・ヒックス  脚本:キャロル・フックス  製作:ケリー・ヘイセン、他  製作総指揮:スーザン・カートソニス、他  出演者:キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、アーロン・エッカート、アビゲイル・ブレスリン、パトリシア・クラークソン  音楽:フィリップ・グラス  撮影:スチュアート・ドライバーグ  編集:ピップ・カーメル  製作会社:キャッスル・ロック・エンターテインメント、ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ  配給:ワーナー・ブラザーズ  上映時間:104分

【あらすじ】
マンハッタンの高級レストランで料理長を務めるケイト(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)は、勝ち気で頑なで完璧主義者。ある日、姉を交通事故で失い、残された姪のゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)を引き取ることに。一方、仕事場には、ケイトとは正反対の性格の陽気な副料理長ニック(アーロン・エッカート)が新たに雇われる。



【感想】
(2011年7月23日、TV録画にて鑑賞)

ドイツ映画「マーサの幸せレシピ」のハリウッド・リメイク。
Yuckeは例のごとくオリジナルは未見です。

舞台はマンハッタンの一流レストラン。名前はたしかビストロ……なんとか;
料理長ケイトは勝ち気で頑固な仕事の鬼。厨房は完璧主義の彼女によって支配され、客でさえもその料理にケチを付けることは許されません。
オーナーのポーラ(パトリシア・クラークソン)は、いつも怒っている料理長をなだめる毎日。ケイトにセラピーに通うように勧めます。

そんなある日、姉が娘を連れてケイトの部屋に遊びに来ることになります。しかしその途中、姉は交通事故で帰らぬ人となり、まだ幼い姪のゾーイをケイトが引き取って育てることに。
しかし、子育ての経験の無いケイトは子どもの扱いが分からず苦労します。

さらに、レストランへ戻ると新しく料理長として雇われたニックが鼻歌を歌いながら厨房を仕切っているのでした……。


ケイトが、ゾーイやニックとの交流を通して成長・変化するという物語。
説明はあんまり必要ないジャンルですね。


キャサリン・ゼタ=ジョーンズが頭の固い料理長役で出ます。当時、40歳近かったことを考えれば、さすがにキレイなんですが、LUXのCMのイメージが強い僕としては、さすがに老けたかな……という印象。主人公がずっと仏頂面してたせいも、あるかもですが。
オーナーの方が僕は好き……い、いいえ!なんでもありません!!((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

キャサリン・ゼタのお相手にアーロン・エッカート。無責任男って感じでテキトーにキャサリン・ゼタをあしらいます。つーか、この人、料理人のくせしてパスタしか作ってねえ(笑)

この2人をくっつけようとするが決して邪魔はしない、できた姪にアビゲイル・ブレスリン。「ゾンビランド」の彼女よりも幼いせいか、断然“丸顔”でした(*´∀`*)ポワワ
彼女演じるゾーイを見ていたら、頭でっかちの人形、ブライス人形を思い出しましたよ。
なんとなく似てる……(笑)



普通にハッピーエンドなので、普通に楽しめました♪
男子向けではないことは確かですけどね……;(←ひと言多い;)

SUPER 8 スーパーエイト


SUPER8 スーパーエイト
(2011年/アメリカ)

【監督】
J・J・エイブラムス
【キャスト】
ジョエル・コートニー
エル・ファニング
ライリー・グリフィス
カイル・チャンドラー
ロン・エルダード
 
*あらすじ
 
1979年、アメリカ・オハイオ州。8ミリカメラで映画撮影をしていた6人の子どもたちのそばで、貨物列車の衝突事故が発生。貨物列車は空軍施設・エリア51からある場所へと研究素材を極秘に移送中だった。アメリカ政府が隠す秘密を目撃してしまった子どもたちのカメラには、事故の一部始終が記録されていたが……。

*感想(2011年7月18日、MOVIX利府にて鑑賞)

終盤駆け足でした。
あと30分は観ていられたし、観てあげるので、だからしっかり描いてくれ!みたいな気持ち(笑)
監督慌てすぎ、エイリアン慌てすぎ。


1979年、スーパー8mmカメラを使ってゾンビ映画を撮っている5人の男の子たち。
主人公は母親を事故で亡くしたばかりの14歳の少年ジョー。(←カワ(・∀・)イイ!!)監督を務めるのは太っちょの親友チャールズ。(←ナルニアのエドマンドは彼がやるべきだった?w)爆薬を自作するちょっと危ない友達ケイリー。(←歯の矯正中)刑事役で主演のメガネ君、マーティン。(←盛大に吐きます;)そしてすっごい目立たない子、プレストン。(←いや、ホントに何も無い。セリフもろくにないw)
ほとんど新人の子役たち。

そこへ姉ダコタ・ファニングに負けじとキャリアを重ね続ける妹、エル・ファニングが登場。
妻(兼ゾンビw)役として映画撮影に誘われたアリスを演じます。

夜中にこっそり家を抜け出し、線路脇で撮影を始める6名の子どもたち。しかし、撮影中にちょうどやってきた貨物列車が脱線事故を起こし、子どもたちも巻き込まれてしまいます。
果たして、子どもたちの運命は……!?

……奇跡!なにげに奇跡!!(笑)


この脱線事故の映像は本当に凄かったです。迫力満点。車両が空を飛んでるんですから(笑)
音響も事故の凄まじさを演出していましたね。
カーン!という鉄のぶつかり合う音が、緊迫感を生み、恐怖を煽るというか……。
いつまで続くんだと思わせるくらい、執拗に大惨事の瞬間を描きます。
これを観に行くだけでも価値のある映画だったと……、うん、いいや、言ってしまえ!


物語は、事故の真相を知ってか知らずか映画作りを続ける子どもたち、貨物列車から抜けだしたあるものが巻き起こす騒動、それに巻き込まれた警察官のジョーの父、3つの視点で描かれます。

ジョーとアリスの初恋物語も展開されるんですが、2人の父親同士に浅からぬ因縁があり、なかなかうまくいかなくて面白いです。
そしてジョーの警察官の父と、アリスの呑んだくれの親父にも見せ場がちょびっと用意されており、父子の絆みたいなものもちょびっと描かれる本作。

しかし、エイリアンにはあまり期待しないほうがいいかな。
手足が長く巨大で、顔がやたらコワモテで、口臭がキツそうな、いわゆる、「そのへんによくいるモンスター」でした。
むしろ、あの怪物が高度なテクノロジーを持っていることが意外ですが!(笑)


結局、J・J・エイブラムス監督による、"スピルバーグへ捧げる"的な作品ですね。
興行的には、そのことがうまく機能したけど、スピルバーグ師匠を利用したことで、スピルバーグと比較される運命から逃れられない感じ。(それを抜きにしても、終盤時間が足りなくなってた感があって、安っぽさが生まれてしまってましたが;)
主人公たちと同じ世代は、観てどう感じたのかな?


ちなみに、あんな状況でもゾンビ映画は完成します(笑)そちらも必見♪♪♪


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【れすとらん日記】最近、こんな感じ。

ヤバゲー「セルフィれすとらん」の近況報告~♪

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↑全体像です。かなり広くなりました。フロアサイズだけはMAX。



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↑入り口付近と水まわり。お客さんが浴衣なのは、お祭りキャンペーン中のため。



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↑お店の奥のほう。ウエイター&ウエイトレスがハッピ着てるのは、お祭りキャンペーン中のたm(ry



ちなみに、下が前回のれすとらん記事の画像。



比べると明らかに広くなりましたね♪
コックも少し変わりました(笑)



次は各地の支店をオシャレにしていく段階っぽい……。

【映画】ハルフウェイ

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「ハルフウェイ」(2009年、日本)

監督・脚本:北川悦吏子  製作:シネカノン、幻冬舎、ロックウェルアイズ  製作総指揮:小林武史、岩井俊二  出演者:北乃きい、岡田将生、溝端淳平、仲里依紗、成宮寛貴、白石美帆、大沢たかお  音楽:小林武史  主題歌:Salyu「HALFWAY」  編集:北川悦吏子、岩井俊二  配給:シネカノン  上映時間:85分

【あらすじ】
高校3年生のヒロ(北乃きい)は思いを寄せていたシュウ(岡田将生)にある出来事をきっかけに告白され付き合うことになる。高校生活最後に起きた奇跡にヒロは心を躍らせる。しかし、受験と卒業を控え、地元・北海道の大学に進学するヒロにシュウは早稲田大学に行くつもりでいることを話せないでいた。



【感想】
(2011年7月18日、TV録画にて鑑賞)

わがままでかわいい。(*´∀`*)ポワワ


全編ほとんどを役者のアドリブで撮ったという恋愛映画。
もともとはセリフありの台本が用意されていたそうですが……。

結果として、登場人物すべてがとても自然体な演技をしているし、よりリアルな10代の会話・やり取りが撮れていて、面白いと思います。
(ちなみにタイトルの「ハルフウェイ」は北乃きいが撮影中に“Halfway”を間違えて読んだことがきっかけだとか。あのシーンは完全に“素”だったのかな?)


しかし、キャスティングがなんかおかしいことになってるような……。主演の2人は問題ないのですが、彼らを見守る先生方の配役にツッコミ入れたくなってしまうんですよ。
シュウの進路相談にのってあげるボクシング部顧問に成宮寛貴。カコ(・∀・)イイ!!
ヒロの恋愛相談にのってあげる国語教師に大沢たかお。カコ(・∀・)イイ!!
そして、保健医が白石美帆。カワ(・∀・)イイ!!

いやいや、アリエナイ!どんだけ教師陣、美男美女じゃーッ!マンガかーッ!!
ってか、誰かの願望なのかーーーッッ!!!!

この3人もやはりアドリブなんですよね。自然体で生徒と議論するシーンがあって、それぞれ演技は見ていて面白いんですが、そもそも成宮が教師に見えないのはどうしようもない。(いいこと言うんですけどね;)

自然体の演技と不自然な配役(笑)が別々の意味でちょっと気になる映画です。


ストーリーは、人気者のシュウに憧れていたちょっとオマヌで明るいヒロが、なんとシュウから告白され付き合うことになる、という始まり。
シュウはヒロの想いを事前に知ってしまい、思わずヒロに自分からコクってしまうんですが、ヒロは自分の想いをシュウに知られたことは知らない……というなんだか面白い状況。
その勘違いが、物語が進むと一つの障害になったりして、また面白い。

当然2人で北海道で過ごしていくんだと考えていたヒロですが、シュウが早稲田を受験するつもりだということを人づてに知ってしまいます。
怒ったヒロは「早稲田に行くの、辞めて」とシュウに言ってしまいますが……。


大学進学によって遠距離恋愛になる。会えないなんて耐えられないから、東京に行くなと言う彼女と、夢を追いかけたいけど彼女も大事だという彼氏。2人がお互いに悩むというお話なんですね。

きいちゃんのわがままっぷりがけっこう酷いんですが、カワイイからなんでも許せてしまう(笑)
彼女の気持ちもよく分かりますしね。やがて、ヒロの中で「東京に行ってほしい」「行ってほしくない」という反対の思いが共存するようになります。


ロケ地の風景も美しくて(石狩?)、けっこう面白い作品でした。
“Halfway”=「途中の」という意味ならば、ぜひ続編というか後日談も撮ってほしいですね。
何年後かに同じキャストで、みたいな感じで。

【映画】デンデラ

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「デンデラ」(2011年、日本)

監督・脚本:天願大介  企画・制作:中沢敏明、遠谷信幸  原作:佐藤友哉  出演者:浅丘ルリ子、倍賞美津子、山本陽子、草笛光子  撮影:古谷巧  音楽:めいなCo.  編集:阿部亙英

【あらすじ】
極寒の山村で70歳を迎えた斎藤カユ(浅丘ルリ子)は村のおきてに従い、うば捨ての場所であるお参り場へと向かう。力尽きて倒れたカユが目覚めると、カユよりも前にお参り場へ捨てられた、死んだはずの老女たちが目の前にいた。彼女たちは“デンデラ”という共同体を作り、自分たちを捨てた村人に復讐するため老婆が集まるのを待っていたのだった。



【感想】
(2011年7月17日、チネ・ラヴィータにて鑑賞)

観客誰も予想してない展開にア然。


30年くらい前の映画「楢山節考」を撮った今村昌平監督の息子である天願大介が脚本と監督を手掛け、佐藤友哉の小説をもとに、新たな姥捨山伝説を描きます。Yuckeは「楢山節考」は未見。
出演は、浅丘ルリ子、倍賞美津子、そして草笛光子。今後、この人たちが共演することはあるのだろうか?と、つい余計なことを考えてしまうYuckeです。
そして、なぜか料金が一律1000円。つられて観に行った人も多いのでは?というより、僕がそう(笑)


まあ、すごい映画でした(笑)
予告編とはまったく違う印象の本編でございました。かなりヴァイオレンスです……。

物語は、捨てられた老婆たちが生き延びて共同体・デンデラを作り、自分たちを捨てた村人に復讐を狙っている、というもの。……その復讐とは、なにか?
デンデラにやってきた50人目の老女“カユ”(浅丘ルリ子)が目撃したものは、手製の槍や弓を使い、訓練をする大勢の老婆たち。
なんと、復讐とはそのままの意味で、村人たちを“皆殺し”にすることだとか!Σ(゚Д゚;エーッ!

復讐の発案者であり、デンデラを作った創設者でもあるのが、草笛光子演じる“メイ”。なんと70歳で捨てられて以後30年も雪山で暮らし、「もはや、鬼だな」と自称するデンデラのボスです。

そのメイと対立する者たちがデンデラ内にいまして、それが倍賞美津子演じる“マサリ”以下数名。
彼女たちは、なにも村人を殺さずともここで生き続けることが復讐になるのではないか?という穏健派なんですが、周りからは「いくじなし」と呼ばれています。
このマサリが異様にカッコイイ。最期は妖しささえ放っていました。


この、過激派メイと穏健派マサリの間で新参者カユの心が揺れ動き、復讐ってなんぞ?生きるってなんぞ?という深~い話になるのかとおもいきや、ところがどっこい!(死語)中盤からは、デンデラを襲ってきたあるものとの血みどろの闘いが描かれるんですね!!
何が襲ってきたかはご自分でお確かめください!(`(ェ)´)クマー


で、観終わった後で、天願大介監督のことをちょっと調べて妙に納得♪
「十三人の刺客」(2010年)の脚本を書いた人で、国民的アイドルSMAPの吾郎ちゃんを狂気の暴君に仕立て上げた一人なんですよね。
なるほど、この「デンデラ」にも狂気と殺戮が溢れているじゃないですか♪天願監督、全然ブレてないよ(笑)

ただし観る側は、キャストの浅丘ルリ子や草笛光子にどうしても期待してしまい、予告編もクマがほとんどクマに見えない編集のために、まさかB級ホラーだと思わずにチケット買ってしまうんですよね。
ラストは皮肉が効いてていいんですが、そこでも流血の惨事になりますからね……。
結果、観客はア然としてしまうんですが、監督的にはブレてないから成功という(笑)


一応、共同体での助けあいの精神とか、長年虐げ続けられた女たちが手にした自由だとか、期待していた“姥捨山ストーリー”に近いエピソードもちゃんとあるんですが、まあとにかく、クマのインパクトが強烈な映画でした。(クマって言っちゃいますが……)

【映画】青の炎

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「青の炎」(2003年、日本)

監督:蜷川幸雄  脚本:蜷川幸雄、宮脇卓也  原作:貴志祐介  製作:椎名保、他  製作総指揮:角川歴彦  出演者:二宮和也、松浦亜弥、鈴木杏、秋吉久美子、中村梅雀、山本寛斎  音楽:東儀秀樹  撮影:藤石修  編集:川島章正  配給:東宝  上映時間:116分

【あらすじ】
湘南の高校に通う17歳の少年、秀一(二宮和也)は母と妹の三人で穏やかに暮らしていた。ところがある日、母が10年前に離婚した養父・曾根(山本寛斎)が現われ、家に居座ってしまった。曾根は傍若無人に振る舞い、母ばかりか妹にまで暴行をはたらこうとするのだった。やがて、警察や法律では問題が解決できないと悟った秀一は、自らの手で曾根を殺害する決意を固める。そして、“完全犯罪”の計画を練り上げると、それを実行に移す。恋人の紀子(松浦亜弥)にわずかな不審を持たれた以外、その犯行は完璧なはずだった…。



【感想】
(2011年7月16日、TV録画にて鑑賞)

エンドロールの「山本寛斎」に吹きました(゚∀゚)
ご本人のイメージとまるでちがくて、見てる間まったく気づきませんでした。
完璧にムカつくダメ親父そのものでしたよ。こっちまで殺意いだきそうな……(笑)


たしかこれ、アイドルグループ・嵐の二宮和也“ニノ”と、同じくアイドル松浦亜弥“あやや”の共演ということでも当時話題になっていたはず。
2003年のあややといえば、シングル「ね~え?」の時期で、全盛期だったそうです。まあ、僕にとってはその曲のサビも思い出せなかったほど過去なんですが……(汗;
(♪セクシーなの?キュートなの?どっちが好きなの~?♪っていう懐かしい曲です。……うーん、どっちも好きじゃあ~ッ!)


全体的に冷めた気温が感じられる作品で、湘南の夏なので暑いはずなんですが(蝉も鳴いてるし)、主人公が汗だくだったりしても、その静かなる殺意に背筋が寒くなる映画です。

ニノ演じる秀一は、秀才だけど不良という役柄で、キレる17歳というよりは、天才少年に近い印象。
あやや演じる美術部長の紀子は、冷気をまとっている印象。そのセリフは、実は人間的感情持ってんのかな~ってちょっと疑いたくなってしまう不思議な演技。
巧いとかヘタとか判断付くジャンルの演技ではなかったです(^m^;)


中島哲也監督の「告白」(2010年、日本)ってこれの影響受けてるのかな?
……というのも、映画「告白」の修哉とミズホが、「青の炎」の秀一と紀子にそれぞれ少し似ていて、さらにこのカップルの関係性も似ているんですよね。

秀一も修哉も、無機質で冷たい隠れ家的な自室を持ち、そこで殺人のための実験を繰り返す。自分が秀才だということを理解していて自信家。秀一はテープレコーダーに犯行の証拠を残し、修哉はウェブサイトで自身の罪を吐露する。
紀子とミズホは、冴えないおとなしい女子と周囲に思われているけど、実は別の側面も持っている。そして危険な男と知ってか知らずか惹かれてしまう。
さらに、つかず離れずの関係ながら、どこか一点でつながり合っているという所も、似ているなあ~と。

つい、そんな勘ぐりをしてしまいました。
けっこう面白かったですね。当時見ていたら( `д´) ケッ!だったでしょうけどね?


梅雀さんののんびり捜査がたまらん(笑)

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