野球中継延長のため、『バブルへGO!』との2択を迫られ、見事、録画の権利を勝ち取った作品。
(めっちゃ個人的な説明……;)
『かもめ食堂』(2005年、日本)
原題:Roukaka Lokki
監督:荻上直子
原作:群ようこ
出演:小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ
配給:日活
【あらすじ】
サチエ(小林聡美)はヘルシンキで“かもめ食堂”を始めたものの客はゼロ。ある日彼女は最初の客で日本かぶれの青年トンミ(ヤルッコ・ニエミ)にガッチャマンの歌詞を教えてくれと言われるが、出だししか思い出せない。彼女は偶然本屋でミドリ(片桐はいり)を見かけ……。
【感想】
(2010年11月7日、自宅にて鑑賞)
どこかすっとぼけている映画。
とくに、もたいまさこがすっとぼけている。
フィンランドの首都ヘルシンキで、メインメニューが“おにぎり”という食堂を舞台に展開する話。
サッパリ系の女店主に小林聡美、行く当てもなく観光に来た片桐はいり、観光のようなそうでないようなもたいまさこ、この3人の魅力に溢れた映画であることに間違いない。
でも、意外にもストーリーを進めるための(些細な)問題を持ち込むのは、フィンランドに住む日本かぶれの若者や、夫が蒸発した女や、人生につまずいた男たち。
彼らがいなかったら、かもめ食堂はもしかしたら今でも客がゼロだったかもしれない。
一方、主要な3人はわりと平然と毎日を消費していくのである。
3人がケンカしたり、涙したり、怒ったり、ということもない。
喜怒哀楽の“喜”と“楽”だけが描かれる。でも、“哀”も抱えているんだろうな、という風に思うシーンもある。
もっと不思議なのは、3人は日本人という感じがしないのである。
「日本人同士なんだから、仲良くしましょう」とか「困ったときはお互い様」なんて感じはまったく無い。
彼女らが日本人であることに一番こだわっていたのは、間違い無くトンミー・ヒルトネン(日本名:豚身昼斗念)でしょう。あとは、小林聡美を子供と思ったお婆ちゃん三人衆とか。(トンミーは「コンニチハ」言い過ぎです、汗;)
じゃあ、フィンランドを舞台にする必要ってあったの?って思うけど、
でも、日本が舞台では絶対に出来ない雰囲気があった。うまく言えないけれど。
日本の女性はああいうの憧れるだろうね。なんか、自分の意思で自立している感じで。
小林、片桐、もたいの3人が、美人ってタイプではないというのも、余計に女性に支持されるんだろうね。
男の僕としては、ユーモアにニヤニヤできるけど、「いいなあ♪」とは思いませんでした。
関係ないけど、小林聡美は柑橘系の匂いがすると思う!