感動器官

笑い、涙、鳥肌、私たちの感動を現出させる器官。

2010年08月

ァ、20000人来訪です。

【ブログ内事務連絡的記事】





昨日か一昨日かはっきりしないが、訪問者数が20000人に達した。



そして、今日まですっかり忘れていたけど、8/16にこのブログは2周年を迎えた。





そんなことより(笑)、前の金曜と土曜の訪問者数がそれぞれ400と300で尋常じゃなかった。
いつもは20~40くらいのhit数なのに、その2日間だけいつもと様子が違った。

一体なんで?もちろん理由は分からない。



真夏の怪奇現象かしら……(-д-;)





面白かったのは約700人がすべてスルーしていった事(爆)

たしかに『どうということもないぶろぐ』と言ってはいるが、700人もいたら一人くらい足跡を書き残していって欲しい……(汗;
(ブログのタイトル変えようかー)





こんなショボいブログだけど、まだまだ懲りずに続けます。

今までコメントくださった方々には感謝ですo(^-^)o

【映画】劔岳 点の記

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最初、2部作と思っていた。
『点の記』と『線の記』で……。
 
 
 
『劔岳 点の記』
2010年8月22日、自宅にて鑑賞。
 
 
 
【あらすじ】
明治40年、日本地図完成のために立山連峰・劔岳への登頂を試みる陸軍測量士の柴崎。
現地の案内人・長次郎とともに劔岳への登り口を探す柴崎だったが、測量のための機材を背負っての登頂は不可能かに思われた。
しかし、軍上層部は陸軍の威信にかけてやり遂げろという。金持ちの登山愛好家たちで結成された「山岳会」が劔岳へ初登頂すると宣言したのだ。
果たして、柴崎率いる測量隊は、前人未到の頂きへたどり着くことができるのだろうか……。
 
 
 
【感想】
撮影が「苦行」だったという。実際に劔岳に撮影機材を背負って登ったという。
それはまず置いといて……。
 
 
 
率直に言って、僕らの世代には酷く退屈な映画。
2時間、ひたすら山を登る。あっちの山こっちの山……。
そして実際に現地で撮影された厳しい山の風景、美しい風景……。
 
下見の登山で見せた、雲海に夕日が沈む絵。
 
正直、良い絵はそこまでだった。
あとはもうひたすら似たような絵ばかりで、飽きてくる。
絵がつまらなくても、ドラマがあれば楽しめるのだが、そのドラマも印象が薄い。
 
 
結末は邦画らしい(?)やりきれない展開が待っていたが、その後の締め方がお粗末すぎる。
手旗信号で心を通わせて終わりなのか?なんだかなァ。
 
グッと来るセリフもなかったし、役者の良い表情も無かった。
あったのかも知れないが、そこに到るまでに僕は疲れきっていた。
 
 
 
結局は、映画の内容よりも撮影の困難さばかりが目立ってしまったように思う。
置いといた話を元に戻すが、「極限状態の中で撮影した」ということが本作の最大で唯一の魅力。
 
撮影秘話や舞台裏は、今の時代誰でも簡単にネットで知ることができる。
そんな時代性を(偶然にも)うまく利用し、注目と好感を集めた作品のように思える。
この映画についてのレビューを見てると、そんな気がしてくる。
 
「圧倒的な映像美」の裏付けに必ずと言ってもいいほど「撮影秘話」が持ち出される。
逆に「撮影秘話」を除いたら、あとは褒めるところは香川照之の演技くらいしか残らないのではないか。
 
 
 
で、思うのだ。
『劔岳 撮影の記』という『劔岳 点の記』のメイキング・ドキュメントがあるらしい。
本来は、映画の撮影の過酷さはそちらの作品で語られるべきことだ。それを編集したドキュメントなのだから。
 
でも、実際にはドキュメントに対する評価が映画の評価に過剰に影響してしまっている。
つまりは、我々は『映画を見ていない』ということなのだ。
 
 
一言:珍しく、「頑張った」ことが認められた作品。
 
★★☆☆☆
 
『劔岳 点の記』
監督:木村大作
原作:新田次郎
出演:浅野忠信、香川照之、松田龍平、仲村トオル、宮崎あおい、井川比佐志、夏八木勲、役所広司
配給:東映
2009年、日本

【映画】やさしい嘘

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願いの木。エカ婆ちゃんの願いはもちろん……。
 
 
 
『やさしい嘘』
2010年8月21日、自宅にて鑑賞。
 
 
 
【あらすじ】
グルジアで娘と孫の3人で暮らすエカ婆ちゃんは、フランスで働く息子のオタールからくる手紙や電話を毎日楽しみに待っていた。しかし、娘のマリーナはいつも弟オタールの心配ばかりしているエカ婆ちゃんをあまりよく思っておらず、冷たい態度を取る娘のことをエカ婆ちゃんもよく思っていない。いつもケンカばかりしている2人の間に入るのは孫娘のアダ。エカにとってもマリーナにとっても大切なアダだが、アダにはまだ2人に伝えていない夢があった。
ある日、オタールの死んだという知らせが届く。エカ婆ちゃんに事実を打ち明けられないマリーナは、アダを巻き込んでオタールからの偽の手紙を書くことにする。
 
 
 
【感想】
まず、冒頭の、3人がカフェで座ってるシーンが好き。あれだけでも10分は見ていられそう。
構図がいいし、エカ婆ちゃんと娘マリーナの関係も端的に表現されているし、なによりアダがカッコイイ。
最初のシーンで良い絵に出会えるのはいいことだ。
 
 
 
「嘘」をテーマにした映画。といっても、誰かを傷つけたり、ウケ狙いの嘘ではない。
息子の帰りを待ち続けているお婆ちゃんを悲しませたくない思いから生まれた「やさしい嘘」なのだ。
 
「事実を伝えるべき」というアダの意見を最初は受け入れても、結局伝えられずに嘘をついてしまったマリーナの気持ちがとても痛い。
これはマリーナから母親への愛情表現以外のなにものでもない。
 
そして終盤、エカからマリーナがついた嘘への返答ともとれる言葉。
(何が語られるかはどうぞご自分でご覧ください)
これも、母親から娘への愛情表現なのだろう。
 
 
この映画の面白いところは、ここで終わらないことだ。
 
最終的にはマリーナにも試練が待っている。
エカが長年味わってきた息子のいない寂しさを、今度はマリーナが味わうことになる。
そんな娘をやさしく引き寄せるエカ婆ちゃん。
そして今まさに巣立ったばかりの若者。
ラストカットがこれまた良い絵だ。冒頭と同じく。
 
 
で、このアダ(ディナーラ・ドルカーロワ)を見てると、ハリセンボンの箕輪はるかを思い出す。
あの人を美人にした印象。
それはともかく。
 
主演のエステール・ゴランタン(エカ婆ちゃん)は、なんと85歳で女優デビューしたスーパーお婆ちゃんだ。
中盤、娘たちがいない時を狙って街へ繰り出す様子がとても面白い。
 
 
一言:観覧車でスパーッ。
 
★★★★☆
 
『やさしい嘘』
原題:DEPUIS QU'OTAR EST PARTI...
英題:SINCE OTAR LEFT
監督:ジュリー・ベルトゥチェリ
出演:エステール・ゴランタン、ニノ・ホマスリゼ、ディナーラ・ドルカーロワ
配給:東芝エンタテインメント
2003年、フランス/グルジア

【映画】帰郷

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要するに、他所の子の子守を押し付けられる。
 
 
 
『帰郷』(2004年、日本)
2010年8月21日、自宅にて鑑賞。
 
 
 
【あらすじ】
突然の母の再婚の知らせに驚きながらも、故郷の港町へ帰省してくる晴男。
そこで出会ったのは、晴男の初めての相手である憧れの小松と、その娘のチハルだった。
束の間の思い出に浸る晴男だったが、小松からチハルと自分との共通点を聞かされ、困惑してしまう。
そして翌日、小松は娘を晴男に預けたまま、どこかへ失踪してしまうのだった……。
 
 
 
【感想】
TVでやってたので、前情報なにも無い状態で見た。
 
最初、とぼけたコメディかと思って見ていたら、なにやら禁断のロマンス系の話になり、
でもいつのまにか、独身男と7歳の女の子の不思議な旅になってるし、なんだコレ?(笑)と思った。
 
 
 
7年前に一夜だけ関係をもった憧れの女性・小松さん。
彼女から、まるでチハルが自分の子であるかのように言われる独身の晴男。
気になってチハルに会いに行くと、チハルには会えるが小松さんが行方不明。
運悪く、彼女が働く居酒屋から「帳簿と現金が合わない」という電話が入り、「行方不明」が「蒸発」へと変わる。
 
なんとも面白い展開。
 
で、チハルと一緒に母親を探すうちに、「この子は自分が守っていこう」という気持ちが芽生える晴男。
父親の自覚……というやつか。
 
でも、その後に待つ残酷な仕打ち。
 
最終的にはかなりとぼけた結末で、主人公がかなり哀れで、何故か「ハートウォーミング」とか「大切なものに気付く話」とか言われているのが、僕は不思議。
主人公、最後にキレたって、全然許されると思うんだけど。
(男には生まれた子を育てる責任がもちろんあるけど、女には子供が誰の子かはっきりさせる義務があると思うのよね。軽い気持ちで嘘つける話題ではないのよね。)
 
で、ラストになんか大人になった、成長したような顔を見せる主人公。
キレてもいいところでキレなかった、ということが「ハートウォーミング」と言われるゆえんですか?(笑)
 
 
 
たぶん、主人公がかわいそうに思えるのは、ストーリーの設定がジム・ジャームッシュの「ブロークン・フラワー」に似ているからだ。
あれも、自分に子供がいたという情報に惑わされ、方々を探しまわった映画だった。
違うのは、母親でなく子供を探したことと、結局真相はよく分からないまま、ということか。
あと、プレイボーイだったので、候補が5人もいた。
 
それと比べると晴男は、責任感がなく、頼りなくはあるが、初めての相手を一途に想い続けていた誠実な男だ。
 
あれ?違うのかな。突然の再会と追い込まれた状況で、流されていただけなのか?
 
 
一言:たこ焼きを頬張る顔がカワイイ♪
 
★★★☆☆
 
『帰郷』
監督:萩生田宏治
脚本:利重剛、萩生田宏治
出演:西島秀俊、片岡礼子、守山玲愛、吉行和子、光石研、高橋長英
配給:ビターズエンド
2004年、日本

『ジョーカー』第7話……は見逃した!orz

タイトルのとおり。





何をしてたかというと、友達と呑んでたんだね。



そもそも、急に仕事が休みになるから困るんだよね。

火曜の朝、通用口入ったところで、「今日、休んでくれわ」って、メチャクチャだよね。
どんだけ遅いんだよ(失笑)

月イチでこーゆーことあるからね。
学習しない……以前に僕に対して悪いな~って思わないみたいで、多分来月も同じことあるだろうね(苦笑)



で、もともと「水曜にカラオケ行こうぜえ」って言ってた友達が突然の予定繰り上げに応じてくれて、午後からカラオケ、そして夜から「呑もうぜえ」となって居酒屋へ。



そのあたりで、「アッ!今夜は『お前に明日は来ない』じゃん!」と気付いたけど、なす術なし。
見るつもりだったから、録画もしてないのね。

まぁ、久しぶりにうまい酒が飲めて楽しかったから良いけどさ。





というわけで、『お前に明日は来ない(ジョーカー)』第7話レビューはお休み~。
見た方いたら情報求ムです。

ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記/National Treasure: Book of Secrets

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秘密の本は現実でも存在するのだろうか?
……ありそうだ♪
 
 
 
『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』
2010年8月14日、自宅にて鑑賞。
 
 
 
【あらすじ】
歴史学者ベン・ゲイツのもとに古美術商のウィルキンソンが訪れる。
彼がベンに見せたのはリンカーン大統領暗殺事件の犯人ジョン・ウィルクス・ブースの日記の失われた18ページ、そこにはベンの祖先が暗殺事件にかかわっていたという記録が残されていた。
一族の汚名を晴らそうとベンは再び冒険に出る。
 
 
 
【感想】
前作を見てるような感じを受ける箇所がぽつりぽつりと……(笑)
黄金に輝く地下遺跡とか、悪役と途中まで共同戦線とか……。
おなじみの顔に、おなじみの展開、……と言ったところか。「続編」だからあたりまえか。
 
かなりスケールアップしてるのは間違い無いみたいだ。
バッキンガム宮殿に、アメリカ議会図書館に、ホワイトハウス!
実際にその場所で撮影したらしい。で、最終的にはラシュモア山(4つの顔が彫ってある)の地下に潜っていく。
 
 
 
悪役がいくら悪役とは言え街中でいきなり拳銃持ち出したり、主人公たちがかなりの犯罪行為に手を染めたり、謎解きがスピーディーすぎてついていけなかったり、そもそもなんで祖先の名誉が傷つけられたのかがいまいち理解できてないが、まあ許せる範囲。
 
新しいな、と感じたのは、悪役が根っからの卑怯者ではなく、自分の過ちを素直に認める度量を持っていたこと。
主人公もそれも認め、ラストで悪役の心意気に報いようとする。
そこらへんは、ただの宝探しで終わらなかったということで、評価してもいいかな。
夫婦関係が崩壊していたベンの両親が一緒に冒険して寄りを戻す展開も、
最初は険悪な雰囲気で嫌だったが、まあよかったんじゃないすか。
 
 
 
だが。
 
原題の副題が「Book of Secrets」で、大統領が代々密かに受け継いできた秘密の本を指している。
しかし、邦題では「リンカーン暗殺者の日記」となり、手帳の1ページが問題になっている。
 
内容はと言うと、暗殺者の日記は物語の導入に重要だけれど、
Book of Secretsは行き詰まったときのお助けアイテム以上には見えなかったな……。
 
 
結局は、祖先の汚名をすすぐために遺跡を見つけなければならない→→→そのためには、場所が書かれた木板を探す→→→そのためには、秘密の本を読む→→→そのためには、大統領を誘拐する……ああ、これRPGのシナリオと同じだ。
北の塔をクリアするためには、東の洞窟を踏破しなければならないという、冒険のための冒険。
そこに文句言っちゃうと映画が破綻してしまうんだけどね♪
 
 
大統領が秘密の本の47ページにこだわっていたのが、解決して無かった気がするんだけど、あれは第3作への布石なのかしらん?
 
 
 
ちなみに、主人公ベン役のニコラス・ケイジと、ベンの父親役のジョン・ヴォイトは、この年、最低の映画を決めるゴールデンラズベリー賞で、それぞれ最低男優賞と最低助演男優賞にノミネートされた。
でも、この映画はニコラス・ケイジ主演映画の中では一番に興行収入が高いらしい。
そりゃ、3作目も作りたくなるだろうな(笑)
 

一言:3作目では、ラズベリー賞にノミネートされないことを祈る。

★★★☆☆

『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』
原題:National Treasure: Book of Secrets
監督:ジョン・タートルトーブ
製作:ジェリー・ブラッカイマー
出演:ニコラス・ケイジ、ジャスティン・バーサ、ダイアン・クルーガー、ジョン・ヴォイト、ハーヴェイ・カイテル、ヘレン・ミレン、エド・ハリス、ブルース・グリーンウッド
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ
2007年、アメリカ

ダイ・ハード3



ダイ・ハード3
(1995年/アメリカ)

【監督】
ジョン・マクティアナン
【キャスト】
ブルース・ウィリス
サミュエル・L・ジャクソン
ジェレミー・アイアンズ
 
*あらすじ
 
ニューヨークで爆破テロが発生。「サイモン」を名乗る犯人は、第2の犯行を臭わしながら、ジョン・マクレーン刑事を黒人が多く住むハーレムへと呼び出す。
サイモンの指示のせいでハーレムのギャングたちに因縁をつけられたマクレーンだったが、近くで店を経営していた黒人の男・ゼウスに助けられる。
しかし、そのせいでゼウスは事件に巻き込まれ、2人はサイモンを追ってニューヨークを駆け回ることに……。

*感想(2010年8月7日、自宅にて鑑賞)

とても有名なシリーズの第3作。
実は、今まで「ダイ・ハード」シリーズをちゃんと見た試しが無かった。
 
 
 
まあ、とにかくスゴイの一言。
15年前の作品なので、ところどころに古さを感じてしまうが、
その違和感を吹き飛ばして余りあるほどのアクション!アクション!!アクション!!!
 
公園の中を車で暴走するシーンなどは、嘘だろ!って思うけど本当にすごくて逆に笑える。
 
いろんな演出や展開がいちいち「やりすぎ」で、ハイテンションで、アグレッシブで、衝撃的。
「くそ!電話がイカれた!!」と言って、出てきた電話が真っ二つだった……(笑)
 
 
 
さらに犯人が爆弾魔ということで、頭脳戦も展開。
ケース開けるたびの緊張感、タイムリミットとの勝負……。
マクレーンはあまり頭働いてなかったようだけど……。
 
でも、あれだけの綿密で大胆な計画を立てられる大悪人が、主人公にトドメを刺すことだけが何故かできなくて、そのあたりは、けっこうご都合……というか勢いだな♪うん。
 
 
 
ゼウスという相棒役があったおかげで、バディ・ムービーとしてもとてもストレートな良さがあるし、
娯楽映画の王道を行く~みたいな作品だよね。好みとか関係なく、フツーに楽しかった。

 
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【映画】ハゲタカ

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TVシリーズも見とけばよかった……(悔)
 
 
 
『ハゲタカ』
2010年8月7日、自宅にて鑑賞。
 
 
 
【あらすじ】
投資家から募ったファンドで徹底した合理主義を貫き、企業を買いたたいく“ハゲタカ”の異名を取っていた鷲津政彦(大森南朋)は、閉鎖的な日本のマーケットに絶望して海外生活を送っていた。
そんな鷲津のもとへ盟友・芝野健夫(柴田恭兵)が現われ、日本有数の大手自動車会社を巨大ファンドによる買収の危機から救ってほしいと頼む。
 
 
 
【感想】
ああ、またやってしまった……。
 
NHKで映画を放送してくれるのは大変結構なことだが、
時間を大幅にカットして流すのだけはやめてほしい。

今回は134分の映画を「スペシャル・エディション」と題し、TVドラマシリーズの解説を数分入れた後に、映画本編を106分……だったそうだ。どこが「スペシャル」?
NHKが曖昧な言葉で国民を騙しちゃいけません。
 

最近では、「春色のスープ」という映画がやはりNHK(東北地方のみ)で放送されたが、それも、終盤を20分カットして放送されていたらしい。
おかげで、映画館では死んだはずの主人公の母が、TVでは外国に出張に行ったことになって終わっている。もう、別の映画だ。(だが奇跡的に、ラストをカットしたモノの方が、後味が良いようだ)

もしかして5月にNHK教育でやってた、アニメ「MAJOR」の劇場版も、大幅にカットされていたのだろうか?
 

まあ、結局は、金を払わずに映画を楽しもうという僕が甘いのか?(NHKには払ってるよ!)
本当にそれを楽しみたいのなら、ちゃんと「カネ」を払え、世の中「カネ」だ、というわけで……。
 
 
 
(奇跡的に話が繋がったが、)映画『ハゲタカ』は、まさしく「カネ」の世界、金融業界を描いた映画だ。

真山仁の原作小説をNHKが全6話でドラマ化し、それが好評を博したので、ドラマの続編という形で映画化された作品だ。
ちなみに僕は、ドラマシリーズはまったく見たことがない。株や経済についても、知識が全然無い。

 
そういう人が見ても分かるように、簡略化して描いてるのかな、という印象を持った。
その最たるものが鷲津ファンドとブルー・ウォールのTOB合戦。
要するにヤフーオークションとさほど変わらない。

で、資金が尽きたら、ドバイの原油王にお願いしてお金出してもらう。
このあたりの、鷲津と世界の関係が(TVドラマ見てないので)よく分からなかったし、
大して努力をしてるようにも見えず、結局最初から主人公が最強だったようにしか思えない。

このあたりのカネの話は、本当はあまり重要ではなく、実はやはり人間ドラマが問題なのかな?

 
 
人間ドラマの部分では「誰」という言葉が、一つのキーワードか。

ブルー・ウォールの劉(玉山鉄二)は、経歴を調べると実は「劉」は偽名で、本当は中国の僻地の生まれらしく、「お前は誰なんだ」と鷲津に言われる。

そして劉も、自動車工場の派遣労働者の青年(高良健吾)に対して、「(会社の部品ではなく、)『誰か』になるんだよ!」と言っている。

 
リーマン・ショック後のなんか行き詰まった空気の中で(あるいはそれ以前からの資本主義社会の中で)、必死に自分自身を成立させようとする男たちのキーワードが、「誰かになる」こと。
「パシリ」でも「部品」でも「その他大勢」でもなく、皆に一目置かれる「あの人」にならなければいけない。

そんな熱いメッセージを受け取ると同時に、寒々とした現代の空気感も伝わってくる。
 
 
 
とはいえ、そんな人間ドラマの下敷きにある本筋が結局は「カネ」である。なんとも寂しい。
「幸・不幸」の基準を「カネのある不幸」と「カネのない不幸」でしか表現してくれないのである。
ラストに鷲津が何を思ったかまったく分からんし。(半分は、分かりたくないだけかもしれない)

こんな事言ったら身も蓋もないだろうが、そもそも金融モノって趣味じゃない。

さらに前述の大幅カットされてる件もあるので、今回は低めの評価にならざるを得ない。
 
 
一言:つっても、もう一度見る機会はなさそうだなぁ……。

★★☆☆☆

『ハゲタカ』
原作:真山仁
監督:大友啓史
脚本:林宏司
出演:大森南朋、玉山鉄二、栗山千明、松田龍平、高良健吾、柴田恭兵
配給:東宝
2009年、日本

『ジョーカー』第6話

なんか、混沌としてきたな……。

神隠しにあった者たちが、どこへ、どんな風に閉じ込められているのかが、僕は気になってしょうがないのに、その話題にはまったく触れずに5年前の事件という新たな謎がドラマの主題になりかけてないか。



伊達は「井筒課長はやってない」。
マスターは「井筒が本星だと思ってる」。
強い絆で結ばれていると思ってたこの2人も、実は5年前の事件について対立してるわけね。

そうなると、宮城の兄が刺される前に口走った「なんで、あなたが」の相手がもう1人浮かんでくるか?
当時警察にいたマスターだ。
宮城の兄が「あなたが」という相手(目上の人)が井筒の他にマスターしかいない。

なにより、井筒のアリバイの話を出しときながら、後半にはそのアリバイが崩れてるっちゅー展開の早さが、犯人井筒で引っ張っておいてえのどんでん返しフラグにちげーねえ。

宮城兄が殺される理由とかはさっぱり分かりませんが(笑)
そもそも、推理モノじゃないしな。





しかし、主人公は一体誰だ!
ラーメン食べてた人?(笑)

なんか久遠に持ってかれそうだ、主役の座。

でも、久遠に任すとデスノートみたくなりそうだな。

【映画】HACHI 約束の犬

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ずるいよ、リチャード・ギア……(羨)
 
 
 
『HACHI 約束の犬』(2009年、アメリカ)
2010年8月6日、自宅にて鑑賞。
 
 
 
【あらすじ】
アメリカのとある町の駅のホームで、帰宅途中の大学教授パーカーは、迷子の子犬を保護する。
飼い主が見つかるまで、と子犬を自宅に連れ帰ったパーカーだったが、
次第に子犬が可愛くてしかたなくなり、妻の反対を押し切って飼うことに。
「ハチ」と名付けられた子犬は成長し、いつしかパーカーを毎朝駅まで見送り、夕方になると駅へ迎えに行くのが町の住人たちも知るほどの習慣になっていた。
しかしある日、パーカーは大学の講義中に突然倒れてしまう。
 
 
 
【感想】
1987年の邦画「ハチ公物語」のリメイク作品である。
すごい子供の頃だったが、リメイク元の映画を見たことがあるような気がする。
日本人にはおなじみの忠犬ハチ公の物語を、舞台をアメリカの架空の町に移して作られている。
 
原題や本編内の一部の表示では、何故か「Hachiko」という表記。
邦題では「HACHI」。リチャード・ギアが呼ぶと「ハァ~チィ~」。
明らかに「ハチ公」の「公」の意味が分かってないのが気になるが、作品そのものはとても素晴らしい。
(もしかして、「ハチ公」の「公」と、日本人女性の名前によく付く「子」を同一視しているのかな)
 
 
ストーリーは、リメイク版のオリジナルというものは特に無いようだ。
ただ、舞台がアメリカなので、教授夫妻がベッドでイチャついたり、焼き鳥屋がホットドッグ屋になってたりと、文化の違いは見られる。時代もオリジナルとはかなり違うし。
でも、肝心のハチについては秋田犬で貫いてくれた。
アメリカの風景に意外にマッチしているように僕は思える。
 
 
映画の前半はハチと教授の暮らしぶり。最初は犬を飼うことに反対していた教授の奥さんと次第に仲良くなっていったり、家族の一員としていろんな思い出を作るハチ。
当然、ハチと教授の恋人のような仲睦まじいシーンもたっぷり見れる。
ハチは夕方の決まった時刻になると、駅の花壇に陣取って教授の帰りを待つ。
それを微笑ましく見つめる駅員やホットドッグ屋、雑貨屋の女主人や肉屋の夫婦……。
 
でも、突然の悲劇。教授が帰らぬ人となってしまう。
残された家族は遠い町へ引っ越すが、ハチは新しい家を逃げ出しいつもの駅でひたすら教授の帰りを待つ。
その様子を見つめる町の人々……。今度は顔に笑みは無い。一様に暗い表情。
皆、教授の死を理解出来ない、分かっていても戻ってくることをつい期待してしまうハチの心情を哀れんでいる。
映画の後半は、そんなハチのひたむきな姿が見ていて苦しい。
 
リチャード・ギアの何がずるいって、つまりはこういうことなのだ。
自分は、ハチの飼い主としてハチと遊んだり、散々楽しい撮影現場を満喫しておいて、途中であっさり退場。
その後、脇役の方々は、泣いたり、つらい表情をしたり、暗い演技をして映画の「感動」の部分を作り出したのに……。リチャード・ギアは犬と遊んでたイメージしか無い(笑)ずるいよ、それって!
 
 
 
ちょっと変な解釈だけど、見ていて気になったのは、
「もしかしてハチは奥さんに嫉妬していた?」んじゃないか、ということ。
ハチの主観の映像がしばしば挟まれるのだけれど、それを見ていてなんとなくそう思った。
 
だとすれば、ハチは教授の死をとっくに理解しているんだけど、それでも駅で帰りを待つ理由は……、
「ハチができる唯一の、亡くなった教授への愛を貫く方法」だったのではないだろうか。
ハチは「駅で待つことだけは、奥さんにも負けない」そう思っていたのかもしれない。
愛人の心境か?(笑)もしそうだったら、すげー深い話になるんだけど。
 
 
 
ちなみに、アメリカ制作なのに、当初、公開日は日本が先で、遅れて公開するはずだったアメリカでは結局大規模な公開は無かったらしい。
世界で一番この作品を見ているのは、やっぱり日本人なのだ。
なんのためのリメイクだったのか……(汗;
 
 
一言:動物モノあまり見ないので点数付けられない。
 
★★★☆☆
 
『HACHI 約束の犬』
原題:Hachiko:A Dog's Story
監督:ラッセ・ハルストレム
出演:リチャード・ギア、ジョアン・アレン、サラ・ローマー、ジェイソン・アレクサンダー、エリック・アヴァリ
配給:松竹
2009年、アメリカ

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