感動器官

笑い、涙、鳥肌、私たちの感動を現出させる器官。

2010年04月

【音楽】A Day In The Life / AIR



AIR(車谷浩司)のアルバム。
7thだったか8thだったか。


いつ頃どういういきさつで買ったか、覚えていない…;
このアルバムの前々作「My Way」も何故か持ってるので、AIRにハマってた時期があったんだろうな。5年くらい前に。

#1「Greetings From K.」、#5「Sunset」、#10「Sleep Well」がツボ。


良い意味で力の抜けたアルバム。着飾らず、肩肘張らず。ある夏の一日を切り取ったようなストーリー構成。

だが一方で、#10を聴いてると普遍的な響きにも聴こえてくる。
まるでこの夏が永遠に続くような……。


今年の夏が待ち遠しくなる。


★★★★☆

A Day In The Life
AIR
EMI Music Japan,2005,Japan

【音楽】The Limits Of Control / V.A.



映画「リミッツ・オブ・コントロール」のサウンドトラック。

Bad Rabbit、Borisの曲を中心に収録。


#2「Fuzzy Reactor」や#4「Sea Green Sea」は、やる気なさげなノイズギター(主観です;)と、わりと軽快なビートが心地良い。

聴いてると、脳内に劇中の場面が蘇ってくる。主にバンコレの顔が。



所々、フラメンコやクラシックが挟まれていて、飽きない。
アルバム通しての盛り上がりはないけど、現代的・前衛的な曲と伝統音楽のコントラストが良い雰囲気を醸し出している。


★★★☆☆



The Limits Of Control
V.A.(Bad Rabbit,Boris,Sunn 0))),etc...)
Lakeshore Records,2009,USA

3時10分、決断のとき/3:10 to Yuma

『3時10分、決断のとき』

親父と二人で見たんだけど…良い映画だった♪
「男が泣ける映画」という表現が本当にぴったりだ。





1957年の「決断の3時10分」という西部劇のリメイク作品。
西部劇はほとんど見た事がなく、当然オリジナルも見た事がない。
もちろんこの映画にも興味はなく、昨年の公開当時も無関心。
むしろ、今までは「西部劇なんてただ銃を撃ち合って、最後に主人公が勝つんだろ?」的な偏見さえ持っていたが……。
良い意味で裏切られた♪

結末も面白いし、そこに至るまでの道程が実にスリリング。
常に緊張感があって、飽きさせない。



特に悪役ウェイドの根っからの悪人っぷりが、とにかくデンジャラス。

強盗団のボス、ウェイドを駅まで護送していくストーリーなのだが、護衛が次々とウェイドにやられてしまい、気が付くと資産家と獣医と足の不自由な牧場主とその息子だけになってたりして、狼ウェイドに子羊たちが喰われないかとハラハラドキドキ。

「そいつ(ウェイド)に馬を渡しちゃダメだぁ!」とか、「奥さん、そいつ(ウェイド)と話しちゃダメだぁ!!」とか心の中で叫んでた。


このウェイド、信仰というものを理解した上で、人間の本質は「欲」だと割り切ってるので、非常に厄介な存在。
改心しないタイプの悪党だ。
怪しい目付きが、何かを策略しているように思わせる。


ラストの彼の行動が面白い。何をしたかは言わないが。

いろんな解釈が出来そうだが、悪党のボスなら、強盗団を解散するつもりならば、手下のならず者たちを残らず始末するのは当然とも思える。
生き残りがいれば、平穏に暮らし始めた自分に害を為すとも限らないし、所詮はボスも悪党、宝を独り占めしてもおかしくないだろう。

不幸なのは副リーダーのチャーリーだ。
必死で雑魚らをまとめあげ、ボスを救出するために尽力する姿はなんだか「けなげ」。俺なんかは、ボスとチャーリーはデキてるんぢゃないかと思ってたが……。
うーん、付いて行く相手を間違えたね。
(「けなげ組」に入れてやって欲しい。柿の種の…)



なんだかんだウガンダ言って、ウェイドはエヴァンス親子に負けたんだろうな。
「ダン・エヴァンス」ではなく、「エヴァンス親子」に。
そう考えれば、行動に納得がいく。

そして、ラストシーンの馬。
これは、奴の「それとこれとは別」という意思が現れていたかな。
やはり改心はしてない……?




ダンについては、ウェイドと正反対の男の姿を披露した。
ウェイドが、「欲しい物は奪う」「気に入らない物は捨てる」タイプなら、ダンは「守る」「生きて帰る」派。

しかし、最初は金のために行動していたダンも、最後にはどうやら金だけのためではなくなっていた。
いや、最後まで金にはこだわっていたが……。

「誇り」と言えば、そのとおりで、それまでなのだろう。
だが、そんな分かりやすい言葉で表現したくないし、して欲しくない。
男にしか分からないかもしれないな……この気持ちは。

強いて不器用に言うなら、「自己の可能性への期待」?
いやいや、やっぱり難しいな。





女性陣に見せ場が無い硬派な展開である事も良い。
女性は見ててつまらないかもしれないが、西部劇はそもそも男が強かった時代だ。

こういうカッコいい映画があることは女子には秘密にしておきたいものだ♪

セントアンナの奇跡/Miracle at St. Anna

「セントアンナの奇跡」

ファンタジックな戦争映画。
または、戦場でのヒューマンドラマ。



映画ってどれもそうだけど、この映画も賛否両論。
「涙が止まらない」人がいれば、「意味が分からない」人もいるようだ。

個人的には嫌いじゃないけど、「感動作・名作」と呼ぶには抵抗があるし、つかみどころが無いというか、詰め込みまくってるというか……。

チャンプルーだね。



低い評価のレビューでよく見るのが、
「人殺したのに、金積んで釈放させて、正当化してる」
という、怒り?の言葉。

確かにあのラストはそう見えるかもしれないけど、よく考えてほしい。
いくら「世の中、金がすべてだ」と言っても、殺人の罪が金で消せるわけがない。

つまり、「釈放」ではなく「保釈」であり、ある人物が保釈金を払って、拘置所に居たヘクターを家に帰れるようにしたに過ぎない。
そう解釈している。

そしてヘクターはその後、法廷で罪を裁かれるはずだし、ヘクター自身もそれは充分理解しているだろう。
それはそれとして、ある人物との再会でストーリーに幕を引いただけである。
決して、人殺しを美化しているわけではない。





黒人兵士を通して、当時のアメリカの人種差別というものを知ることができるが、誰かのレビューにあったように「黒人が正義。米白人は悪役」とは一概に言えない描かれ方だった。
回想で出てきた、とある喫茶店での出来事が強烈に目に焼き付いている。

テイクアウトを頼んだ兵士たちに、差別主義者の店主は信じられない行動をとった。
正直、ムシズが走った。
その数分後、主人公たちが仕返しとばかりにやった事も、痛快さよりも惨めさ・虚しさが際立っていた。

誰だってあんな扱いを受けたら仕返ししたくなるが、実際にそれをした場合は、とても「正しい」とは言えない。
かと言って、黙って引き下がれない男の心情もよく分かる。

ストーリーには直接関係ないけど、良いシーンだった。





全体を通して見ると、160分の中に3つの大きなテーマが盛り込まれていて、なかなかに難解な作品。


1つは、タイトルにあるように「奇跡」(あるいは偶然の一致)。
少年が虐殺から免れた事も奇跡だが、プリマヴェーラ像の存在が特に奇妙だった。

4人の兵士が、味方からも砲撃される状況の中で被弾せずに生き延びた事や、少年と巡り会えた事、ヘクターが命を救われた事も、因縁の相手と40年ぶりに遭遇した事も、すべて女神の頭部がもたらしたものと考えるのは行き過ぎだろうか?
プリマヴェーラの頭は常に彼らと行動を共にし、彼らを見ていたのである。


2つ目は「人種差別」。
4人の黒人兵士が白人の司令官から受ける扱い。
そして、前述のエピソードから察する事ができる母国での日常的な差別。

それらとは対照的に彼らを至極当然に受け入れるイタリア人たち。
イタリア人は黒人差別を知らない。だから、彼らは自国で味わえない「自由」を皮肉にも戦場で味わった。

さらに、セントアンナでナチスがイタリア人に対して行った非人道的行為も、ナチスの選民思想が根底にあるのではないだろうか?
「○○人だから」という理由で攻撃されてる事では、黒人差別と共通する。


3つ目は「戦争批判」。
戦闘の苛烈さ、非道さを描く。

セントアンナのシーンや、終盤で村が攻め込まれる場面では、丸腰の民間人が容赦無く撃たれ、地面に倒れ込む。
神父も赤ん坊も、ファシストの老人も…。
呆気ないほどの突然の死が、戦争では誰の命も尊重されない事を物語っていた。


徹底的に「人種差別」や「戦争の愚かさ」を描く一方で、理屈抜きの人間の良心もしっかり描かれていた。
少年やヘクターを救った者たちはどこの国の人間だったか…。戦場にいてなお己の良心を失わない者もいた。

上官に盾突いてまで、少年を守ろうとした4人の兵士も、自己の良心に従い行動した。
戦場にあっても人は人らしくいられるし、そうあるべきだ、というメッセージなのかもしれない。





物語をファンタジックにしている重要な役割を、少年アンジェロが担っている。

どこから来たか分からない少年は、彼にしか見えない「アルトゥーロ」と遊んだり話をしたりして、大人たちからは気味悪がられたりもする。
自分は最後まで、「アルトゥーロ」は神か天使のような存在で、神に選ばれた少年アンジェロを導いている…と思い込んでいた。
もし、そうだとしたら、この映画は一気にファンタジーになってしまうが、そう感じるくらいに少年は不思議な存在だったし、純真無垢な様子には神々しささえあった。

サスペンスのように始まる冒頭の謎は、中盤まで見れば半分は解けてしまう。
しかし、その頃には少年が抱えた秘密が新たな謎となって、観客を飽きさせない工夫がされていた。



ここまで書いて、なんて素晴らしい映画だろうと思うが、しかし、当初はあまり感動しなかったことも事実。
日本人は、黒人や白人の顔を見慣れてないので、同一人物が一致しない事もある。
さらに、テーマが多岐に渡るので、予告編で語られる殺人事件の謎や「セントアンナの奇跡」というタイトルに固執し過ぎると楽しめないかもしれない。

2度見た方が良いという話は本当のようだ。

第9地区/District 9

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「第9地区」

ものすごい映画を観てしまった……♪

全然笑うところじゃないシーンで、あまりの展開の見事さに笑ってしまった。

ラストカットを見て、エンドロールが始まった時、涙がちょっと出た。

涙が出たことに驚いて、おかしくて、笑いがこみ上げてきた。

ものすごい映画を観てしまった……!





■スピードが落ちない■

SF映画史上まれに見る、異様な世界設定で始まるこの映画。
その状況説明のために、冒頭はドキュメンタリー・タッチで語られる。

ニュース映像、インタビュー映像、主人公ヴィカスとは記録映像を通して出会う。

実は、この時点から物語は走り出している。
次々に切り替えられるそれらの映像素材は、まるでTVのチャンネルをめちゃくちゃに押しまくった時の情報の洪水である。

やがて、事件が起こると、今度は一気にヴィカス主観の話になっていくが、それでもちょくちょく出てくるインタビュー映像はまったく主軸のスピード感を失わせない。

結局、最後まで物語はノンストップだった。
少なくともそう見えた。





■E.Tを思い出した■

映画「E.T」は、記憶が正しければ、宇宙からやってきたエイリアンが一般の少年と秘密の交流をする……という話だ。

この「第9地区」は、E.Tを大人向けにして、それを現実味とアクションでデコレートしたような印象がある……、と、言ったら言い過ぎだろうか?

つまり、「E.T」はおとぎ話だが、「第9地区」は人種問題に端を発するもろもろの問題、人命・人権よりも利益を優先する企業体質、そしてヴィカスのような無知で愚かな善人……などなど、とてもフィクションと言い切れないほど現実の人間社会を描写している。

それでいて、根底のストーリーは「エイリアンと人間の交流」なわけである。
もはや「帰りたいけど帰れない」ことぐらいしか共通点は無いかもしれないが……。





■ヴィカスは、ヴァカっすw■

エイリアンの小屋を焼却させるシーンなどは、馬鹿というか、実に人間臭いというか……。

主人公ヴィカスは、マッチョでもなければ、特に頭脳明晰でもない。
しかし、ものすごく幸運なことに愛する妻がとても美人だ。

それはともかく、この映画はヴィカスのマヌケゆえに、ユーモラスである。

いや、行われていることは、とてもエグイことであり、グロテスクなのだが、何故かユーモラスである。

なぜ、これだけ人が水風船のごとく殺されてる映画なのに、明るささえ感じるのは?
スピード感のせいだろうか?ヴィカスの深く考えない思考タイプのせいだろうか?

ラストには、ヴィカスの妻への愛で涙を誘われる。不覚にも。





■いっそ宇宙へ……!■

欲を言えば、そこまでぶっ飛んだストーリーでも良かったのかもw
ヴィカスは宇宙へ行き、3年の月日が流れる……的な。

4時間ぐらいでも見ていられる。このスピード感ならば。

でも、あのラストに涙させられたしな~……。



いや、とにかく素晴らしい映画だった。
(季節外れの雪に降られながらも車を走らせて良かった!)

ロボット(パワードスーツ?)が「アバター」や「マトリックス」のそれよりもカッコよかったことも好評価♪
無骨すぎると「ダサイ」と思ってしまうからね。アメリカと日本のロボット感って絶対違うよな~、と。



とにかく、ものすごい映画を観てしまった。



追記:
まったくの余談だけど、ヴィカスがクリストファーに“Thank you, boy or girl.”と言っていた。
字幕では違う言葉が当てられていたので、気のせいかもしれないがそう聞こえた。
物語はクライマックス直前って感じだったが、「いまだにオスかメスかもわかってないのか!?」と思うと笑いがこみ上げた。

こんな風に、この映画、エイリアンたちについては結局何もわかってない。
彼らは何という星から来たのか?何のために来たのか?何をしたいのか?
いろんな謎をそのままにしておきながらも、そんなの関係ねえと言わんばかりに展開するストーリー。

よく「結局、なんなの?」とか「伏線が回収できてない」というレビューを見るけど、
謎は謎のままにしておいて、必要最小限の情報で観た方が、映画はおもしろいのかもしれない。

そんなことを、この「第9地区」を観て思った。

バスの中が暇すぎて考えた事。

「ラーメン、つけ麺、ぼくイケメン

これを基本形とした場合の、考えられる派生型。





その1
「粒あん、白あん、ぼくジャイアン

あなたがジャイアンなら使える。



その2
「ギャルサー、ミキサー、ぼくシーサー

あなたがシーサーなら使える。



その3
「ギャルソン、マラソン、byハドソン」

プレイヤーはギャルソンになって全国のレストランをマラソンでめぐる。
スポーツとシミュレーションの融合がゲーム界に旋風を巻き起こす。

キャッチコピーは、
なぜ、走るのか?『そこにレストランがあるからさ』



もちろんそんなゲームは無い。
ハドソンは今もある。

「ミスト」 良ホラー。

ウェブで知り合いの人が、「印象に残った」「悲しい」と言っていたので、気になって借りて見た映画…

『ミスト』



一言で言えば、モンスター系ホラー。

霧の中からやってくる触手や巨大な虫と戦う。



ホラー映画は全くと言っていいほど見ないけど、それでもこれは良ホラーだと言い切れる。

ただモンスターが恐い、だけでは済まない。


人の心の弱さを醜く描き出していて、むしろモンスターよりも人間の方が恐い。

極限状態に晒され続ける人々が、平時ならありえないような行動に走る。


ラストのやりきれなさもとても印象深いけど、やはりこの映画のキモは、人の心の弱さの描写だと思う。

強がってばかりで、勇気も信念もない心。
保身のために他者を信じられない心。
安易な答えにすがりつき盲信する心。

同時に、多くの勇気もあったけど、ほとんどの勇気は「無謀」で終わってしまった。


主人公は、慎重に行動しようとしたために機を逃すという失敗を、物語の序盤でやってしまっている。

それは、対照的に機を逃さなかった人物がラストに一瞬だけ再登場して分かるのだが、展開があまりに見事すぎて感心してしまった…。

運命って悪戯だよね。



一丁の拳銃が非常に重要な役割を担っている事も面白い。

あれさえなければ、やりきれないラストを迎える事はなかっただろうから、「やはり銃社会は…」と思ったんだけど、あれなしには生き延びる事もできなかったので、一概に否定もできない。(少なくとも映画では)



他にも、人間の感情の変化や人間関係に注目すれば、あーだこーだ言いながら何度でも見れそう。

でも、やっぱり気持ち悪いシーンはひたすら気持ち悪いので、もう見る事はないかな…。





Dead Can Danceの「Host of Seraphim」という曲が、霧中を進むシーンを神秘的に演出していた。

この曲は、リアルライブアニメ映画「ベクシル」でも使われていたけど、曲の存在感がまるで違う。
まぁ、「ベクシル」は他にも個性派アーティストの曲を多用していて、その中の一曲という位置付けだったから仕方ないけど…。


ちなみに、NHK大河ドラマ「龍馬伝」のオープニングを歌っているのが、Dead Can Danceのボーカルだったリサ・ジェラルドだそうだ。

NHKって凄いところにアンテナ立ててるな~と時々思う。

ダンボール・ドム!?

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今年も中ジャス別館にダンボール・アートがやってきた。



あのガンダムシリーズに登場するMSドム(リック・ドムかな?)である。

製作は昨年と同じく塩釜高校。(だから、どうやって運んだの?)
そして昨年と同じく勝手に撮影→ブログにUP(あ、ちなみに俺は塩釜高校のOBでも何でもないw)

昨年は陸戦型ガンダムだったが、今年は連邦に敵対するジオンのMSか…。
どうやらこの一年で、高校の内部での勢力図がかなり書き換えられたらしい…w

などと冗談を言いつつ…



どうせならジャイアント・バズーカもおまけで作ってほしかった。
そういえば一年前の陸戦型ガンダムも丸腰だった。

あと、なぜ美術部に依頼して塗装しないのか。
これも毎年思う。


兎にも角にも、2mは軽く越えてる巨大な作品にびっくりしつつ、
子供の頃に忘れてしまったワクワクを感じた。



来年はザク系が見たいな、とムリなリクエストをしてみるw

「若者」と呼ぶのはやめろ。

公共広告機構(AC)のCMで、「困った大人にしたくない」というのがある。


「困った大人にしたくない」というナレーションとともに、
道に物を捨てたり、商店のシャッターにグラフィティ(落書き)したり、
電車の優先席で足を広げてふんぞり返っている若い男が、次々と映し出される。

最後には「駄目でしょ。○○くん」というセリフで、若い男が5,6歳の男の子に変わり、おばあちゃんに席を譲る。
「ちゃんと叱ろう。ちゃんとほめよう」というナレーションが流れる。


愛情を持って接することで、子供はきちんと成長するんだよ、ということを言いたげなCM。
一度は見たことがあると思います。



俺は実は、このCMが大嫌いw

「困った大人」として登場する男が、ジーパンにパーカー風のいわゆる「若者的」なカジュアル・ファッションをしているからです。
あれでは、「若者」はみんな「困った大人」だと言っているようなものだ。

同じ20代男性として見ていてつらくなる。
自分たちが社会から嫌われている気がしてくる。


もちろん、道に物を捨てる20代もいるだろうし、落書きをしたり、電車で席を占領する20代もいるんだろう。

でも、そういう人間は「若者」の内の何割を占めているのでしょうか?

「AC」というブランド名を用いて放送された映像を見て、全国に一部の人間の素行不良が「若者」全体の問題として認知されるのかと思うと悲しい。


それに、「困った大人」は中年・高齢者にも多い。

スーツを着て髪をきちんとセットしていても、「絶対儲かる」などと嘘をついて人から金を巻き上げる大人。
秘書が3人も逮捕されてもなお、政界にしがみつき政争に明け暮れる政治家。

仙台のあおば通りのとある歩行者用信号では、いつもビジネスマンたちが赤信号でも渡っている。
(たぶん、当人たちは「自分の責任でやっている」と言うだろう。自分のことしか考えていない困った大人だ)
もちろん、ちゃんと青信号になるまで待ってる大人もいるけどね。


それなのに、このACのCMでは、見事に20代男性のみが「困った大人」としてクローズアップされてしまった。

偏見や誤解なくCM制作するのが、ACに求められていると思うんだが……。
放送されなくなるといいな。





しかし、なぜ、社会や大人たちはこうも「若者叩き」をしたがるのか?

すべての「若者」が大人たちのDNAを持って生まれてきたのに……自己嫌悪だろうか?w

5,6歳の子供や小学生は「まだ無垢だ」と思われる。
中学生や高校生は「部活や受験頑張れ」と応援してもらえる。

しかし、大学生や専門校生になって「もう大人の仲間入りだな」と言う一方で、
「最近の『若者』は……」と言って大人として扱ってくれない。


たしかに、バカをやるヤツはいる。チャラチャラしたやつもいる。
しかし、そういうヤツら向けの商売をしているのだって大人だし、
そもそも、本当に若者から自然発生した文化なんてそうそうない。

ファッションも、音楽も、用意されたものを「これがいい」と思って買っているだけである。

そういう意味では、TVのコメンテーターの用意された話を鵜呑みにしている大人たちと大差ない。

不幸なのは、若者は確かに未熟だが、大人だって未熟だということか?



話が壮大にズレているが、言いたいことは、
「若者」という言葉で、ピンからキリまでいる20代男女を一括りにするな、
ということだ。

子どもたちには個性を求めておきながら、
20代男女では個体の区別も付かないのが大人たちだ。

若者自身が、同じファッション、同じ流行を追い求めてきた結果でもあるが、
そうなるように仕組んだのは、大人たちが形成する社会だ。

おかしな人間はちゃんと叱ってほしい、
そして頑張ってる人間はちゃんとほめてほしい。



なんか、不毛な記事になってしまった。

エイプリルフールの戦績

×○×
1勝2敗。



内心、「会う人みんなにウソつかれたら、さすがに困るなぁ」とビクビクしながら4月1日を迎えたが、そんな子供じみた事やるヤツは俺の周りには一人しかいなかった…。



ヤツのブログに昨日深夜「重大発表」という記事があったので、「ブログ辞めるのかな?」と思って(笑)読んでみたら、次のような内容だった。


「私、○○は、ついに結婚しました!
 (中略)
 既に同棲して毎日イチャイチャしとります!」


な~んか、またいつもの妄想か?と読み進めていくと…。


「…んなわけない!
 今日はエイプリルフールでしたー!」


はは~ん。そういう事か。
「ウソついても良い日」だから、ウソついてるのネ。
なんか、微笑ましいわ~。
わざわざ日付が変わるのを待って投稿したのね~。ご苦労様~。


いっそ、ブログ辞めてくれたらよかったんだが(笑)
時間を無駄にしないで済む。



そんなわけで、日付が変わった途端に一敗を喫した。

まあ、別にいいんだけどさ。


ヤツのウソは完成度が低いんだよな。

だって、結婚しなさそうな男ばかり集まってる俺らの仲間内で一番結婚しなさそうなヤツが、「結婚しました!」って(笑)

それを抜きにしたって、2月に会った時には「彼女できた!」という報告すらなかったのに、いきなり「結婚しました!」って(笑)

あーウケる~。


まあ、これは俺がヤツとリアルでも知り合いだから思うわけで、ヤツが自分のブログのファンの人たちに向けてウソつく分には、「彼女」すっ飛ばして「結婚」でもいいのかもしれない。どーせウソだし。
それに、みんなヤツがどの程度モテるか分からないわけだし。



しかし、「結婚しました!」の後で、「既に同棲してる」という展開は、やはり違和感というか矛盾を感じる。

フツー、「夫婦が同棲する」なんて言わないだろ。
逆に、同棲してない夫婦が稀だろ。


最初に「結婚」という言葉を使ったのだから、「新居」とか「籍を入れた」などの言葉を用いて文章構成すれば、ぐんとリアリティが増すのかなー。


でも、そういう事分からないのがヤツらしーと言えばヤツらしー。
それに多分、酒飲みながら書いてるんだろーし。





1勝した方は何だったかというと、前述のヤツへの仕返しでウソついた分。

ヤツのウソは誰にも迷惑をかけないウソだったけど、ウソのレベルの低さ、時間の浪費にイラッときたので(笑)ウソっちゅーのはこーやるんじゃ!とばかりに、ウソついてやった。
(うん、分かってる。これも時間の浪費)


具体的には、ヤツのウソ記事に次のようなコメントを投稿した。


「○○よ、いつもの妄想かと思ったらエイプリルフール絡みだったとは…(汗)でもなんかさみしくなるウソだな…。
 ところで、報告遅くなったけど、俺に彼女ができました。
 ○○も頑張って本当の彼女を探しなよ?」


もちろん、俺に彼女ができたなんてウソだ。
ジャンル的には、ヤツの「結婚しました!」と同じだが、モテない俺でも「彼女」なら有り得ない話ではない。
例えば、この1ヶ月の間に出会いがあり、発展して現在付き合っている。時間的にも無理がない。



さらに、俺は文中の言葉選びや構成にもこだわった。


1.「エイプリルフール絡みだったとは…(汗)」

最初の一文を読んだだけで真実でない事は分かっていたが、まずは騙されました感を演出し、ヤツにウソが成功したと思わせ油断を誘う。


2.「報告遅くなったけど」

ヤツとはリアルの知り合いなので、いつでもメールできる。
また、彼女ができたという話題はお互いにとって大事件である。
なので、「報告遅くなったけど」はベタベタだが必須のワードだろう。


3.「俺に」

「俺にも」か「俺に」するかで迷った。
しかし、「俺にも」の場合、「俺にも(ウソの)彼女ができた」と受け取られかねない。
また、「俺には彼女ができた」というのも、「俺のはウソじゃないよ!」と強調してるようで逆に怪しい。
よって、ちょっとしっくりこないんだけど「俺に」を採用した。


4.「頑張って本当の彼女を探しなよ?」

最後は、本来なら経験者しか言えないような「忠告・応援」でシメた。
上から目線である。とても強力な言葉である。
何を頑張ったかは言及しない。経験した事ないから(笑)
あとは、騙されてくれる事を祈るだけだ。



結果として、ヤツは見事に騙されてくれた(笑)
俺のウソコメントに対するレスで「羨ましい」と言っていた。大成功だ。

その後、俺からヤツに「今日はエイプリルフールだよ~んw」とコメントを送りネタばらし。
大勝利だ(笑)





しかし、このあと思わぬところでまた騙された。

ヤフーが3D表示になるとかいうアレである。
商売だろーが、大手だろーが4月1日にはどこもウソつくのね…。
2敗目である…。



つーか、3Dヤフーって決して無理じゃないだろ。
飛び出す3Dは無理でも、デザインや文字サイズを変えれば遠近感が出て「立体的に」見えるかもしれない。

これはもうやるしかないな、ヤフー。

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