感動器官

笑い、涙、鳥肌、私たちの感動を現出させる器官。

2009年12月

「生まれたんやし恋しよし?」

名セリフ#200

「そないちょけてんと、生まれたんやし恋しよし?」

―――阿国
(PS2「無双OROCHI 魔王再臨」より)


___________


言った人、出雲の阿国さん
言われた人、風魔小太郎w


混沌に乗じて吹き荒ぶのが好きな風魔さん、
今日も世の混乱を楽しんでいたら、
阿国さんに言われました…

『せっかく生まれたんだから、恋しようよ!』と……!!w





とにかく、これで200です!!

1年間で約200回できるんですね…♪
よくネタ切れにならなかったなw

来年も平日更新で頑張ります!


「退却ではない!未来への進軍である!」

名セリフ#199

「退却ではない!未来への進軍である!」

―――袁紹
(PS2「無双OROCHI 魔王再臨」より)


___________


ちょっと骨休め~♪


「人類は憎しみと殺し合いの果てに、いつかは宇宙に進出する」


名セリフ#198

「戦争・差別・不平等・暴力・破壊、確かに人類はろくでもない。
 だからと言って我々の進化や進歩を勝手にショート・カットさせる権利が誰にある?
 マーヤ、お前の主人(マスター)に言っとけ。
 『人類は憎しみと殺し合いの果てに、いつかは宇宙に進出する』とな。」


―――エンノイア・バラード
(漫画「EDEN It's an Endless World!」第18巻より)


___________


俺の秘蔵書「EDEN」からの名セリフシリーズもこれで終わりです。

長かった…。長かったぜ。



次回からは、またまたゲームからセレクトさせていただきます。

そして来月は…、200回突破記念をやります!!


【日記】感情がおっつかねい・・・!!

※音量に注意!
BGM=ワーグナー/ワルキューレの騎行





“師走”と言うだけあって、さすが12月。
いろいろありやがります。



なんか最近、いきなり涙もろくなった。

■今週の月曜、すごい占い師がたくさん出てくるバラエティ番組を見て、泣く。

■水曜、ラーメン食べながら、泣く。

■今夜、金曜ロードショーの「次回は『もののけ姫』をお送りします」という予告で、泣く。

はい、またYuckeの好きな箇条書きが始まりましたよ!w



■占い師の件
占い師がいろいろ言い当てて、占ってもらってる女性が泣いているのを見ていたら、泣けてきた。
占いが当たったこと以前に、励ましの言葉とか、「苦労してきたねえ」という労いの言葉とか、
そういうことを普段、他人から面と向かって言われてないから、
「当たってる」ことに感動したんじゃなくて、「理解してくれている」ことに安らぎを覚えたのだと思う。
で、なんで俺まで泣かなきゃならんのか不明w

■ラーメンの件
後述。

■金曜ロードショーの予告の件
映画のトレイラーではなく、次週はこれをやります的な、本当に場面を切り貼りしただけの15秒くらいのアニメが、なぜ琴線を震わすのか。本編の「ラスト・サムライ」には泣かなかったのにw
ちなみに「もののけ姫」は、子供の頃、映画館で見て、初めて「すごい」と感じた作品。少なくとも、覚えてる限りでは初めて“感動”というものに近いものを味わったと思う。
しかし、ここ数年はそんなに「いい映画」とは思ってなかったと思う。今も大して思い入れはない。
単に、俺が涙もろくなっているだけw



もうお気づきの方もいるかもしれませんが、
早くも話がそれています!!

というより、本題に入ってません!!

こんな感じです!!Yuckeの脳内!!どうでもいいことがいつまでもぐるぐるぐるぐると・・・。

だから抜け毛が酷いんだ!!





■本題

水曜に中学からの友だちS男・M男・K男と飲んだ。
俺は、高校から「友だち作り」をやめてきたので、彼らは俺の「ラスト・トモダチ」である。

俺がいつもどおり、“言い出しっぺ”で“幹事”。
1ヶ月前から徐々に予定を詰めていた。

しかし、今回気づいた、というか思ったことがある。

「めんどくせ」とw

いつまでたっても店が決まらない。
決定権は俺にある。
というより誰も具体的要望を言わない。
俺が出した案に「え~?」と言うだけ。

スヌーピーの本wを見ながら、少しでもリーズナブルに、より楽しく飲める場所を探した。
あいつはバスで来るからバス通りの近くがいいなとか、翌日仕事のヤツもいるから早めに開始して・・・とか。

みんなガンガン飲むならいいんだが、そうじゃないヤツもいるからいろいろめんどくさい。

つーか、何で俺はこんなことで悩んでるんだ?と自問自答する。
とにかく周りに気を使いすぎて決められない。

で結局、店は前日の深夜にようやく予約。(←ダジャレだよ♪)



当日、とりあえずS男・M男と待ち合わせしてまずはカラオケへ。

まあ、普通に楽しかった。
ただし、M男が曲を決めるのが遅すぎて、すぐに予約数0になり、宣伝画面を何度も見る羽目に。
M男は、ポップスもロックも聴かないうえに、女性の歌やハードコア・パンクとかで「声が出ない」と言って度々S男や俺を困らせた。まぁあまり困ってないけど。それよりもトイレに行くのにエレベーターで一つ下の階に降りなければならない方が困った。しかも、カラオケルームの扉と扉の間にまったく同じサイズのトイレの扉があって、分からなくって、一回気づかずに通り過ぎたwまあそんなことはどうでもよい。



カラオケ終わる頃、K男も中心部に到着、近くのFラスで待ち合わせ。

K男の出で立ちにみんな仰天したんだが、そんなこといちいち取り上げてるとK男の記事になってしまうので省略。
とにかく俺は思わず「スキーに行くのか?」と言ってしまった。



ちょっと迷ってwお店に到着。
あ、ごめん。ここからが「本題」だwww



最初は中々いいムードだったが、なんか途中からS男とK男が口論ぽいことになっている。
内容は、行動や発言がなにかと“痛い”K男に対して、みんなが引き、S男がK男のことを馬鹿にする。
馬鹿にされたK男は素直に過剰に“痛く”反応して、それにみんなが引き、S男がさらに馬鹿にする。
そしてK男はさらに怒って・・・という感じ。

酒が回ってるせいか知らんが、隣の席に大人~なカップルがいることもお構いなしに、お互いに「馬鹿」だの「ハゲ」だの「うるせえ」だの言っている。
何度か止めようとした。止めようとしたし、話題を変えたりもした。
でも結局もとに戻ってしまう。
K男は今日最初に言われたことを根にもっているみたいで、M男の言葉にはあんまりなのにS男の言葉にやけに反応する。
対するS男は「うっせぇ馬鹿」とかM男や俺には絶対使わない言葉をK男にだけ吐いている。

俺は途中トイレに行ったが、そこでもK男の声が聞こえてきた。
あ、K男はもともと声がでかい。
そのでかい声が強い調子で喋っている。
「またS男がなんか言ったんだな」と思った。

笑笑や白木屋とかの「うるっさい店ーー!!」って感じの店でなら、多少騒いでもあまり気にならないんだろうが、
水曜に飲んだ場所は、カウンターの他は四人座りのテーブルが3つあるだけの、レトロを売りにした小さい店だった。
隣の席の人にはもちろん、店の人にも申し訳なくなってくる。M男も同じ気持ちだったらしい。

しかし、俺やM男、そして隣の席のカップルや店員の気持ちとは裏腹に、S男とK男の低レベルな争いはヒートアップしていく。
いっそ、「お前、表へ出ろ!」「上等だコラ!」となったほうが店は静かになって良かったかもしれない。
もちろん、俺の立てた計画は台無しになるが。



S男は警察官だったが、8月か9月に辞めたらしい。
で、現在はプー太郎生活。
K男がそのことでなんか気に障ること言ったのかもしれないが、K男に悪気は無かったはずだ。
正直、そのことを3ヶ月も黙っていたことについて、俺も言いたいことはあるし。
8月にも俺はS男・M男と会っていて、そのときに辞めることは決めていたと言う。
なら、前回会ったときに言えよ、と。



K男は基本的に悪気はないんだが、酒を飲むとかなりウザいことを改めて認識した。
そんなに面白くもない話題で、今日一番の大声で笑う。夜の商店街に響き渡るような。俺は友だちから「ユッケ」と呼ばれているんだが、K男は最近俺のことを「ユッチャン」と呼ぼうとする。やめろと言っても「いいじゃねえか」と言う。店に傘を忘れる。ラーメン食ってゲップする。ラーメン屋にも傘を置き忘れる。年末にU男が地元に帰ってくることを告げると30日に飲む予定を勝手に立てだす(今夜のことは反省してるのか?)。
酒が入ったときの話だが、しらふでもあまり変わらない。



あー、ひとつ思い出した。
K男はブログやっている。で、俺はK男のマネしてこのブログを始めた。
で、こないだこのブログが訪問者数1万人になったときに、K男がお祝いコメントをくれた。
しかし、その後K男のブログが3万人を達成したとき、俺はお祝いコメントをしなかった。
そのことを、水曜に会った時に「お前、コメントくれなかったよな」と言われた。

確かに、しなかった。忘れていたのかと一瞬思ったが、K男が「ほれ」と言って携帯の画面を見せてきたので、忘れたのではなく、わざとしなかったことを思い出した。
それはK男のブログの3万人達成の記事だった。
普通の記事ならお祝いコメントするんだが、K男はアニメのキャラクターの画像をゲストと称して、記事の中で自分とキャラを会話させ、しかも内容はキャラにお祝いさせるものだった。
K男自身はこれを「妄想」と呼び、なにかブログの中でイベントがあるたびにやっている。
アニメは「ハルヒ」や「らきすた」なんかだ。俺は見たことないし、見ようとも思わない類のアニメ。
人の「妄想」にまで付き合ってやるヒマはないので、スルーしたのだ。

その一連の話をS男とM男も知り(つーか俺が話した)、S男が「器が小せぇ」とか“『ハルヒ』を否定”あるいは“『ハルヒ』を好きなK男を否定”みたいな事を言ったがためにお互いに火が付く展開になったのかもしれない。
ということは、俺が悪いのかw



まあ、たとえ俺がケンカのきっかけを作っていたとしても、周囲の目があるところで、昔の中学レベルのケンカをするのは大人げないし、恥ずかしいことだ。
それに俺は、俺のラスト・トモダチ同士がケンカするのを見ながら楽しむことなんて絶対にできないし、今後、会うたびにヤツらがケンカするのかも知れないと思うと心配だ。
もう幹事は嫌だ。俺の努力はどうなる?こんな飲み会になるならもうやりたくない。

結局、S男との別れ際までなんか微妙だった。



K男が「ラーメンくわねえか?」とかラストオーダーの直後から言っていたので付き合った。(←このへんもS男に指摘されていたな)
で、ラーメン食ってるときに何の話だっけ?俺の仕事の、というか職場の人間関係の話だっけ?を話そうとしたら、俺は急に言葉に詰まって涙が流れそうになった。

あぁもうわけわからん・・・。

俺もS男もK男も、ついでにM男も、みんなまとめてビョーキなのかもしれない。



※お気に入り登録してくれているK男に告ぐ。この記事を読んで、お前の悪口を言ったりお前をネタにしてると思ったならそれは間違いだ。俺は、ただお前の悪口を言うためだけに2時間もかけて記事を書いたりしない!





そんないろんなことがあったわけですが、常連客のおじさんが今朝(金曜朝)なくなっていたことを夕方知りました。
その人に対して、来て欲しい客というよりは、また来たか・・・という思いを笑顔の裏に隠して、俺は接客していました。
そのことについて何か弁明したいわけでもなく、「いなくなってみると寂しいな」とも思わず・・・。

何が言いたいかというと、
“人が死んだという話を聞いても、他人の死だと何の感慨も湧かないものだな”
ということ。

なんか、ニュースの中で告げられることと同じ距離なんですね。
それとも、職場の人間関係・友だちとの関係の方が俺にとって大事だということなのかな。

いろいろありすぎて感情がおっつかなくなっているのか、
もともと人間ってこういうものなのか・・・。



ってことをウジウジ考えてるから寝るの遅くなるし、抜け毛が増えるし・・・で、やっぱり俺は将来禿げると思います。

では(泣)



「この不完全な宇宙を脱出し、私は新たに完全な宇宙を作る」


名セリフ#197

「『狂った前任者』が作ったこの不完全な宇宙を脱出し、私は新たに完全な宇宙を作る。」

―――ジョン・メイガス
(漫画「EDEN It's an Endless World!」第18巻より)


___________


しかし、ジョン・メイガスは宇宙を脱出し『神』になる過程で“狂って”しまう。

『なぜ、この世は狂っているのか?』という疑問に、著者なりの答えを出したエピソード。



EDENシリーズは、次回で終わりです。


「結局人を殺す事しか出来ないんだろ?」


名セリフ#196

「あんたらは死に神だ。
 結局人を殺す事しか出来ないんだろ?」


―――ティト・ネルーダ
(漫画「EDEN It's an Endless World!」第17巻より)


___________


傭兵だからね。


「今度は宇宙からいじめを受ける訳だ」


名セリフ#195

「疫病、大震災…。地球による『人類叩き』が続くなと思ってたが…、あんたの話が本当なら…、今度は宇宙からいじめを受ける訳だ。
 神様はほとほと人類がお嫌いらしいな。」


―――マット・ガレスピー
(漫画「EDEN It's an Endless World!」第17巻より)


___________


宇宙から変な物体がやって来て、地球の近くで爆発するらしー。


「私は捨てられ、貴様はたまたま長く『飼われて』いるにすぎん」


名セリフ#194

「貴様もわかっているだろう?
 母上は…、あの女は…、誰も愛してなどいない。ただ『飼う』だけだ。
 私は捨てられ…、貴様はたまたま長く『飼われて』いるにすぎん…。」


―――イルマ・小蘭・李
(漫画「EDEN It's an Endless World!」第17巻より)


___________


ソフィアに“母”を求めたケンジ。
ソフィアに捨てられ、歪んだ愛を求めたお蘭。

一人の“母”をめぐって争った二つの家族だが、最終巻ではソフィアは“宇宙の母”となる。


【アニメ映画】ベクシル 2077日本鎖国

ベクシル 2077日本鎖国



■STORY
バイオテクノロジーとロボット産業の発展により、世界市場を独占した日本。しかしその危険性が指摘されると、国連はこれらの技術を規制・制限しようとした。これに対し日本は反発し、国連を脱退。2067年、日本は“ハイテク鎖国”をスタートする。
物理面でも情報面でも完全に秘密のベールに包まれた日本。しかし市場は家電から兵器にいたるまで日本のメーカー“大和重綱”が席捲していた。
2077年、アメリカの特殊部隊“SWORD”は、とあるタレコミから大和の幹部“サイトウ”を拘束すべく現場に出動する。サイトウを追い詰めるも逃げられてしまい、残ったのはサイトウが自ら切り落とした右足1本。その機械の足には、合法・非合法を問わず、日本以外の国では実現不可能な技術の粋が詰まっていた。
日本への警戒心をますます強めたSWORDは、東京への極秘潜入作戦を実行に移す。そしてSWORDの女性隊員“ベクシル”は潜入した日本で、想像を絶する光景を目にする。



ベクシル。
公開当時は気になりつつも見れなかった作品です。

サントラはすでに買っていて、Paul OakenfoldやM.I.A.、Dead Can Danceといった異色なアーティストを知るきっかけにもなりました。
このうち、M.I.A.は、映画「スラムドッグ$ミリオネア」でも楽曲を提供していたこともあり、彼女のアルバムを輸入版DXで買っちゃいました。


そもそもはブンブンサテライツ目的・・・というより、「APPLESEED」のサントラでこの手の映画の方向性が分かっていたので、ぶっちゃけ「APPLESEED」サントラの続編と思って買っていましたね。
ちなみにAPPLESEEDもサントラが先で映画はまだ見てないw

そういえば、曽利文彦監督のヒット作「ピンポン」もサントラが先で、後からレンタルで借りたんだったw
その時は、スーパーカーや石野卓球、砂原良徳の参加に期待したわけだけど・・・。

曽利監督の音楽の趣味、結構俺と重なる部分があるのかな?
というより、曽利監督が映画に使用したことで俺の趣味も広がったというほうが正しいか。



話がずれまくってますが、映画自体は、「う~ん」という内容。
一緒に見てた、うちの親父いわく、「(同じCGなら)シュレックのほうが面白い」・・・。


アイディア・設定に関しては申し分なしというか、驚嘆の連続なんだが、それについての説明が不足している感じ。
説明あったのかもしれないけどw

■鎖国中の10年で、日本は一部を除き、山も町も無いまっ平らな“荒野”になってしまっているが、それは何故か?
■ジャグの構造・仕組みについて。生物なのか、意識はあるのか、など。
■キサラギが大和のトップにいる理由。もともとそうなのか、下克上か。

ケレン味ばかりを追求して、分かりやすさが吹っ飛んでいってしまった感じ。
もうちょっと各キャラクターが会話をして状況を説明してくれてもよかったのに・・・。


序盤、SWORDがある屋敷を襲撃する、このシーンは面白かった。
パワードスーツを着た人間。卵の形から変形する無人兵器。それを統率する巨大ロボット。

そのあと、都市部でのベクシルとレオンの生活、BASEMENT JAXXの甘い未来的バラードが流れる。
この辺までの演出は悪くない。

レオンとジャックが担当した過去の事件の回想、これもスピーディーで面白い。

しかし、SWORDが東京に潜入したあたりから、わけがわからなくなってくる。


つぶれ掛けた家で目覚めるカジュアルな格好のベクシル。
戦争直後の雑踏を再現したかのような、昭和ノスタルジックな東京。

ハイテクで美しい流線型のボディはなく、懐かしさと夕焼けの中で蠢く割と硬質な顔の人々。

そこだけ見たら「ベクシル」ではない。



さらに城壁の上から見た荒野と、そこをのた打ち回る“ジャグ”。
ジャグはこの作品で唯一ファンタジーな存在だ。

他の物事は科学的解明ができそうなのに、ジャグだけは正体不明のモンスターとなっている。



時間が経つほどに、「なんか違うよな」という感じがしてくる。

高速で移動していたバギーから投げ出されたマリア。
しかし、その顔には擦り傷一つ付いていない。

ヘリの爆発に巻き込まれたベクシル。
しかし、やはり彼女の顔にはススの一つもついていないw

過去のある男レオンが半分寝ていたせいで、この映画はベクシルとマリアのCG美女合戦になってしまった。



悪役の存在があまりにも矮小だ。

電波を拡散する技術を使って、衛星写真でも日本列島を映し出すことはできない。
本土の周りはすべて防壁があり、日本の船でなければ入出国ができない。

ここまでの徹底的な情報統制・物理的鎖国を敷いている政権とは、いったいどんな軍事政権なのだろうと思っていたら、
結局は一人の科学者キサラギの好奇心と野望を満たすための“実験場”でしかなかった・・・。
「こんなヤツのために」と言われちゃってる黒幕。
ラストは国外逃亡を図るも失敗・・・、ってどこまでも情けないヤツw

せめて軍事政権が悪役であったなら、“我々の将来に対する警鐘”と捉えることもできただろうが、
一人のマッドサイエンティストがどうやって権力を手にしたかもよくわからず、
どんなメッセージを受け取ればよいのか分からない。


ラスト、ベクシルの語りで、“例え滅んでも、次の世代に何か残すことが使命なんじゃないか”的なメッセージがあったが、
それは物語の終盤で城壁を開放し、自分たちがジャグの犠牲になることで、大和もろとも死のうと考えた一般人たちのことを言っている。
あるいは、キサラギと無理心中をしたマリアのことか。

しかし、「マリアーーッ!!」は酷すぎだw

そのセリフは絶対にダメだ。表現者として。話を低俗なものに貶めている。
“人が死ねば感動”ではないのだ。



ストーリーは二流三流の出来だが、声優陣もその低い評価に一役買っていた。
エンドロールで黒木メイサ・谷原章介の名が下から湧いて出てきたとき、
「だからつまんねえんだよ」と素直な意見が頭に浮かんだ。

そもそも女優業やタレント業の傍らで“ながら”で出来ることでもないし、初挑戦・初心者の人にうまく出来るはずも無く、
しかし、そういったマイナス要素が、「より現実の人間に近づけたかった」という一言ですべてなかったことになってしまうのは、何でなんだろう?
本業の声優は人間じゃないのか!?

音楽は良い。だが、セリフの音量が小さすぎて聞き取りづらい。
字幕が欲しいと思ってしまった。


459160f7.jpg




しかし、この映画の“意義”みたいなものは充分にあったんじゃないかと思う。

3Dライブアニメという手法が「APPLESEED」からどれほどの進化を遂げたか、世界のクリエイターの注目を集めていたことは確かだし、
その期待通りの近未来の都市・ロボットを描くだけでなく、スラムの雑踏のような、より生物的な、アナログなものを描くことにも挑戦している。
日本人の技術力を見せ付けた点で、すごい作品である。


だが、「ファイナルファンタジー」などのリアルCG作品と同様の課題を残してしまったことも事実か。
それは、“ストーリーがつまらない”ということである。

前述の通り、設定自体は目を見張るものがあったが、設定だけでは面白いストーリーにはならないようだ。

ゲームの中で時々挿入されるムービーの方がよっぽど感情移入できるという罠。


音楽クリップやゲームCGでは輝けても、大衆向けの映画としてはディズニー映画に圧倒的に劣るリアルCG業界。

いったいなに欠けているのか。

一度、「フォレスト・ガンプ」などのヒューマンドラマをフルリアルCGでリメイクしてみたらどうだろう?w



【レンタル探訪】パルプ・フィクション

※音楽に注意w

パルプ・フィクション


こないだ、映画館で「イングロリアス・バスターズ」を見てから、
急にタランティーノ作品が見たくなり、レンタル屋さんへ。

お目当ての「キル・ビル」は2巻ともなかったので、「パルプ・フィクション」というカンヌで賞を獲った映画のDVDを借りてきた。


 

■STORY
パルプマガジン(低級犯罪小説)のような雰囲気をコンセプトに、5つのショートストーリーが綴られているバイオレンスムービー。
1、レストラン強盗を企てるカップル。2、ギャングの手下、ヴィンセントとジュールスが奪われたスーツケースを取り戻しに。3、ボスのマーセルスから妻の食事の相手兼護衛を命ぜられるヴィンセント。4、ボクサーのブッチは、マーセルスからの八百長の約束を破り試合に勝ってしまい、恋人とともに町を逃げ出そうとするが、大切な金時計をアパートに置き忘れていることに気づく。5、スーツケースを取り戻したヴィンセントとジュールスだが、タレコミ屋を誤って撃ち殺してしまい、掃除屋ウルフの手を借りることに。無事、事件の隠滅に成功した二人はレストランに立ち寄るが、間もなく強盗カップルが立ち上がり銃を構える。





ん~。見てて飽きない映画ではあります。
94年の時点では過激すぎるだろうという表現が出てくるし、次に何が起こるのか予想がつかない。
ところ構わず会話が白熱するので、字幕を追うのに一生懸命。

あ、これ字幕で見ました。
最初、吹き替えで再生したんですが、
冒頭の強盗カップル、パンプキンとハニーバニーの会話が早口すぎて聞き取れなくてw
90年代はこんな音声でちゃんと聞き取れていたのかな?w



内容は「低級」ですね。タイトルの通り。
PTAに文句言われそうな映画。
泣けるシーンなんてありません。

Fワード・薬物・ギャグボール・軽めな射殺・・・、以上のことに嫌悪感を覚える方は見ちゃダメです。
薬物使いすぎると大変なことになるよ、という教訓も・・・ないないw

親や友人とも見たくない。
一人で見るべき映画です。



正直、この映画が94年にカンヌで賞を獲ったということが不思議ですね。

そう、「獲った」という表現が適切でしょう。


結局、映画人のための映画ってことなのかな~?



一応、チャプター5のレストランのやり取りで、ジュールスがパンプキンに対してちょっといい感じのことを言うんですよ。
それは、チャプター2で起こった出来事がきっかけで言うんですが、それがこの映画のシメの言葉っぽくなっているんです。

でも、そう考えると、チャプター3、4の出来事はまったく関係ないよね(唯一、ボスのマーセルスが絡んでいます)、
ということになり、俺にとっては、ちょっと長過ぎて疲れる映画です。

もう一回見れば、もっと深く理解できるだろうか?




イングロリアス・バスターズも、アルド中尉とショシャナという決して交わらない二人の主人公の話をハンス・ランダ大佐という敵役で繋ぐという構成でしたが、
時間の流れは遡ったりしないし、最後に目的が果たされるので、ドラマとしては見やすいものでした。

このイングロが、現時点でタランティーノの集大成と言われるのもなんか分かる。
パルプ・フィクションは、テーマ自体が低級なせいか、「荒削り」に感じる。
ま、そこが面白いんですが♪w



冒頭の強盗カップルが立ち上がって怒声を上げたところで、ジャーンとタイトルが入る構成は好きです。



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