真面目に言って悪くないと思う。(ネタ映画としてじゃなく)
というかむしろ良作?
ノーCGで撮影されたエクストリーム映像が凄いのだが、いつの間にか無意識下で「これはCG」と思ってしまっている自分の脳みそが憎い。(CGではない)
もしもCGという概念を知らない人が見たら、脳汁出まくりで身が持たないはず。
それほど凄い極限の命がけ映像が何個も何個もあるのだが、残念ながらCGのある世界にすっかり慣れてしまった私はその驚きを「これはCGじゃないんだァァァウワァァァアすげえェェェェ!」って遠回しに感動することしかできない。
「これはCGじゃない」と繰り返し自分に言い聞かせながら見る映画。
それでもあまりにありえない映像を見せつけられると脳が勝手に「これはCGだ!」とシャットアウトしてしまう。
(繰り返すがCGではない)
何故そんなエクストリーム映像てんこ盛りかというと、エクストリーム・スポーツをやりたい奴らを主人公が追いかける話だからだ。
オノ・オザキが提唱する八つの試練「オザキ8」を達成するという無謀極まるが無害でワクワクする手段と、その結果としてエコ・テロリズムを行うという目的の善悪の不一致が、なんだかシャキッとしない感じを作り出している。
犯罪を取り締まるべく潜入した主人公が、我らがエクストリームリーダーのカリスマ性に惹かれ、二人の間に立場の違いを超えた友情が芽生えるこの展開ってどこかで見たなと思ったらワイルド・スピードですよ。
車への一途な愛、警察から追われる身、潜入する主人公、立場を超えて芽生える友情…。似てる!
そしてX-ミッションもワイスピも、最後には善悪とは違う所で決着がつく。なんかかっこいい感じで終わる。
だからストーリーはワイスピ同様に楽しめたし、映像の説得力は群を抜いている。
監督のエリクソン・コアはワイスピの撮影監督と知って「だよなー!」と思った(笑)
X-ミッション
(2015年/アメリカ)
【監督】
エリクソン・コア
【キャスト】
エドガー・ラミレス
ルーク・ブレイシー
レイ・ウィンストン
テリーサ・パーマー
デルロイ・リンドー
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