ソ連の殺人マシーン・ドラゴ登場で、物語は米国VSソ連という構図をとる。
国の威信をかけた闘い。ロッキーは親友のために拳を振るうだけだが、大衆は冷戦の勝敗を試合に重ねる。
アメリカでの国際試合で深すぎる因縁の関係となったロッキーとドラゴ。
ロッキーは敵地ロシアへと飛び、圧倒的アウェイの環境でアメリカVSソビエト第2ラウンドのゴングが鳴る。
ポーリーについて今まで書いてこなかったが、物語に欠かせない人物という認識は1作目から6作目まで共通している。
1作目ではロッキーに仕事を回すように言ってくる悪友であり、妹エイドリアンを怒鳴りつける嫌な兄貴でもある。
2作目以降もロッキーの成功をやっかんだり、自分が疎まれてると卑屈になったり、けっこうめんどくさい。
だが、このめんどくささ、切っても切れそうにない腐れ縁こそが、ポーリーという魅力的な脇役を輝かせていると思う。
時々ロッキーを励ましたり素直な気持ちを吐露する、その二面性が人間性なのだし、味方なのに迷惑なオジサンという立場が、なんだかとてもリアル。
あとアポロについても、もう、なんかもう…。
とにかくあの入場時のショータイムはすっげー調子乗ってて面白かった(笑)
ボクサーも変わればオーディエンスも変わる、ならば国も変わるはず、という平和への強いメッセージが込められた作品。
ロッキーは「イタリアの種馬」だから二つの大国の争いを客観的に見ていたのかもしれない。
ロッキー4 炎の友情
(1985年/アメリカ)
【監督】
シルベスター・スタローン
【キャスト】
シルヴェスター・スタローン
タリア・シャイア
バート・ヤング
カール・ウェザース
ドルフ・ラングレン
ブリジット・ニールセン
ジェームス・ブラウン
トニー・バートン
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