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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
第11話 ヒューマン・デブリ
第12話 暗礁
*感想

VS宇宙海賊ブルワーズ。
第10話で語られた昭弘の生き別れの弟が、11話前半で早速登場するという…噂をすれば影、というやつか(笑)
しかし残念なことに敵味方という最悪の形での再会となった。(まあこれもよくある展開というか予想の範囲内だったけど)

鉄華団に擬似家族のような想いを感じ始めていた昭弘。
しかし、タカキが重傷を負い、実弟の昌弘がヒューマン・デブリとして今も苦しんでいる姿を目の当たりにして、「バチが当たったんだ」と自分を責める。

昭弘の落ち込む姿を見て責任は団長である俺がとると言うオルガ。
この時の三日月とのコンビネーションが見事だったな。
昭弘の自責の念を畳み掛けるようにオルガの責任にすり替える。

オルガは昭弘が「ヒューマン・デブリ」と口に出すことを嫌がっているんだろう。
CGS時代から昭弘たちと仲間意識はあっただろうし、鉄華団結成時に証文を手放したことでヒューマン・デブリの身分から解放したのがオルガだ。
それなのに、未だに過去を引きずって時々卑屈になる昭弘を、オルガはある意味では許せないだろう。「俺たちだって宇宙ネズミだ」昭弘と同じレベルに下がってでも彼の悩みの無意味さを示そうとする。

オルガの責任をとるとらないの話は、「医師も乗せずに惑星間航行なんて無謀」と責めるメリビットへの遠回しな回答だったのかもしれない。
たしかにオルガは未熟で至らぬ所もあるが、でも仲間のことを想っていて、責任をとる覚悟もあるんだと。
タカキの見舞いに湧く病室。メリビットさん、これが鉄華団なんですよ。



第12話は、デブリ帯でのブルワーズとの戦闘。
「暗礁」というタイトルが二つの意味を持っていたという…。

相変わらず突撃が大好きだなオルガ。
そして名瀬のアニキも突貫が大好きだったというね!(笑)
いや、母艦の形状と名前から予想はしてたけど、まさか弟分と同じ戦法とは思わなかった。
「総員、衝撃に備えよ!」とか言ってますけど、この船には赤ん坊が乗ってます…。

で、突撃した後の艦内侵入まで対タービンズ戦と同じという。
好きだなー、もうどっちが海賊だかわからん(笑)
でも、散っていく仲間(モブキャラ)も大勢いて、次回「葬送」でオルガがどのような責任の取り方をするのか気になる。
 
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昭弘のことも心配だな。昌弘と話す機会も得るも、ちょっとした言葉の解釈の違いから口論に発展してしまう。
家族の絆も長い年月と辛い経験によって綻ぶこともあるのだと思う。
というか、むしろ家族だから許せないことっていうのもある。
でも最後に昌弘がとった行動はやっぱり兄弟の情があったからこそなんだろうな。

「最近楽しくなってきてた、そのバチが当たった」という昭弘の自虐はオルガによって否定されたはずだったけど、ここにきてあの悲劇的展開はやっぱり「バチが当たった」としか思えないんじゃないだろうか?
何にせよ昭弘にとって今までの人生で最も辛いことが起こったわけだ。彼がどのように変わるか注目だ。

それから、ブルワーズの戦闘隊長クダル・カデルのキャラの濃さ。
オカマのようでいて、でも言葉使いが完全にオネエ言葉というわけでもないという絶妙さ(笑)
チンピラみたいな見た目だけど、MSの性能もあるのか何気に厄介な相手だし。

で、ガンダム・グシオン。本作2体目のガンダムのガンダムらしくなさ。ガンダムフェイスとは…。
「ガンダム」の意味って昔は機体の固有名だったけど、作品によってはちがくて、OSの名前だったりする。
たしかガンダムSEEDではMSを動かすためのOSの名称が「ガンダム・システム」で、それを搭載した機体がガンダムと呼ばれていたような。(違ってたらすいません)
もちろんガンダム・システム搭載の機体はみんなガンダムフェイスだったんだけど。

ところが今作ではガンダムとは、MSの基となってる「ガンダム・フレーム」を指す。
ガンダム・フレームは厄祭戦の時に72体だけ製造された貴重な高性能フレームで、バルバトスもグシオンもフレームは同じ。装甲を引っぺがして丸裸にしたら変わらないということか。
だから丸っこい形状でも、ガンダムフェイスじゃなくても、グシオンはガンダムだということになる…なるのか?世の子供たちはガンダムのプラモ欲しいと言ってグシオンをプレゼントされて納得するのか?教えてくれサンライズ!

独特なシルエットのガンダムもこれまでたくさん出てきた。サイコガンダムとかサイズから違うなんてのもあった。
でもグシオンのようなガンダムは今までなかったと思う。
企画の段階で揉めたりしなかっただろうかこれ。
まあ主人公機はしっかり伝統的なガンダムをしてるのでいいのか…。

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11話の話に戻るけど、マクギリスの幼すぎる許嫁アルミリア満を持して登場。
個人的にはマクギリスとくっつけられるということで妙に大人びた女の子なのかなと予想してたのだが、逆のタイプの子だった。
まあ、ガエリオの妹だし、同じお嬢様ポジションにはクソ真面目なクーデリア嬢がヒロイン張ってるんで、明るく元気でお子ちゃまなアルミリアの性格には非常に納得。

マッキーはギャラルホルンを構成する家門の人間として、組織内の腐敗を憂慮する立場。
腐敗を是正してより強い組織を作り上げようとしてるんだろう。
そのためにはギャラルホルンが揺らぐような波風を起こす必要があり、それに利用できそうなのが火星独立の旗手クーデリア。
マクギリスは戦争を起こそうとしてるのかな。どうやら三日月が正規軍として戦うことはなさそうだし、「鉄血のオルフェンズ」は戦争を終わらせるために戦うのではなく、戦争を起こさないために戦う、そういう規模の話になるのかもしれない。

あと、テーブルにペタ―ってしてクーデリアの手を握ってあげるアトラちゃんかわいいなあ…(*´ω`*)
雪之丞のオッサンもクタン参型に乗ったあと、テーブルにベターってなってたな(笑)
雪之丞がクタンの乗り手として三日月とタッグを組む展開も面白いかなと思ったけど、あの人には整備だけを期待するべきか。

ちなみに先日ホビーショップに行ったらバルバトスとクタン参型のキットが発売されてた。
「クリスマスプレゼント好適品」とポップが貼られてた。
名瀬が高値で捌いてくれたパーツってこれのことかと(笑)


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