2015-11-21-23-08-46

far on the water
Kalafina
SME Records, 2015

[CD]
1. into the water
2. monochrome
3. 五月の魔法
4. ring your bell
5. うすむらさき
6. identify
7. 灯影
8. One Light
9. むすんでひらく
10. heavenly blue
11. 空色の椅子
12. believe
13. far on the water
[BD]
1. heavenly blue Music Video
2. far on the water Music Video
3. ring your bell~2015.2.28 at 日本武道館~
4. far on the water~2015.3.1 at 日本武道館~

*感想

梶浦由記プロデュースによる女性ボーカルユニットKalafinaが、9月にリリースした最新アルバム。
オリジナル・アルバムとしては前作から2年半ぶりの作品となる。
その間にベスト・アルバムのリリースとかがあったわけだが。

彼女たちのアルバムをちゃんと聴いたのはこれが初めてになるので、前作との比較とかまったくできない。
「まどマギ」でKalafinaを知ったクチで、「いつか聴きたいアーティストのリスト」に入れたままだった。
それが「歴史秘話ヒストリア」を見た父親が「Kalafinaって知ってるか?」と私に聞いてきたことで、「なら、いっそ買ってしまおう」という心境に。(実際には父親は「カ、カラ…?なんだっけ」という感じで、私は少し悩んでようやく理解した)

そんなわけで、ベスト盤も聴かずに初回限定盤B(Blu-ray付き)をいきなり買うということになった。
しかもこのリリース日がなぜか石川智晶(梶浦由記とSee-Sawというユニットをやってた)のアルバムとも被っていて、なんの因果かと思った。(石川智晶のアルバムについてはまた後日)

2015-11-21-23-09-25

3名の女性ボーカルによるハーモニーが素晴らしい作品。
伸びやかで包容力のあるソプラノWakanaの声、対照的に少し尖った印象のあるHikaruの声、それらを魅惑的な低音で下支えするKeikoの声。

梶浦由記による楽曲もオリエンタルかつファンタジーな出来で、個人的にまどマギの印象が強かったKalafinaの世界観を充分に味わえた。
特に「五月の魔法」「ring your bell」「むすんでひらく」などは絢爛な曲になっており、フィナーレ感があった。

「identify」「One Light」「heavenly blue」「believe」のようなアップテンポなロック・チューンも多く、こちらもサビなどの絢爛さは損なわれていない。
というか表題曲「far on the water」もコーラスで魅せる曲ながらけっこうテンポが良い。
逆に「灯影」「空色の椅子」といったスローテンポな曲は演奏時間が3分台でまとめてあり、アルバム通しての感想はけっこうノリノリな印象だった。

コーラスがウリのボーカル・ユニットということで、シングル曲以外はしっとりめの曲が多いのかと勝手に思い込んでいたら良い意味で裏切られた。
イントロ曲の次に「monochrome」で勢い良く始まった後、その雰囲気を持続させたまま一気に聴かせてしまうアルバムかもしれない。

2015-11-21-23-09-592015-11-21-23-23-48

特典のBlu-rayはミュージック・ビデオと3月の日本武道館でのライブの様子がのべ4曲分収録されている。
三者三様の美しさで、誰か一人を選べと言われたらとても困るなー、などと何様な感想を書くことをお許しいただきたい(笑)
60Pのフォトブックも同梱されており、そちらはジャケットの白いドレスとは対照的に黒の衣装での写真集となっていた。