ルパン三世
第4話 我が手に拳銃を
第5話 魔法使いの左手
*感想

今回は第4話と第5話をまとめて書いてしまおう。

第4話「我が手に拳銃を」は次元回。ルパン三世の相棒で孤高のガンマン・次元大介のエピソード。
虫歯の痛みに耐えかねて病院へとやってきた次元。しかし、女医リービアは診察の代わりに次元愛用の拳銃を預けてほしいと言う。
この寂れた町はエリクというギャングが牛耳っており、エリクの許可無しに銃を持つことは許されない。もし彼らに知られれば身体中を撃たれ、「生きた屍」にされてしまうのだ。


病院で出会った老人との語らいがなんか良かったな。
ルパン三世の主要キャストでは次元役の小林清志だけがシリーズ1作目から声優を務めており、なんと御年82歳。
老練な演技が醸し出す渋さが、脇役との老人との共演でとてもしっくりきてたというか。
次元って30〜40代くらいのイメージだけど、中身はけっこうおじいちゃんな感じあるよね。

薬を飲んで点滴を打たれて、死にながら生きているのと同じじゃ!と訴える老人。
しかし、それはエリクによって植物状態にされてしまった町の者たちも同じだった。
さらに女医リービアは、自分が中途半端に治療してしまうせいで生きた屍を作るというエリクのゲームの片棒を担いでしまっていると、自責の念に駆られていた。
次元は奪われてしまった拳銃を取り戻すため、丸腰でエリクのアジトへと赴く。

事件の結末を銭形が推理してたんだけど、次元の超人的な動きを冷静に語った後で、次元の名を出さない理由が「それ以上はファンタジーになってしまう」とかニクいな(笑)
いや、たった今ファンタジーな事件の真相の推理を語ってみせたでしょ、って。

次元は拳銃無くても強いんだぜ?って回でした。
ちなみに次元の虫歯ネタは過去作にもあったらしい。
痛み止めをもらって「これなら当分保ちそうだ!」って張り切ってるのが面白い。(いや、治せよ)


第5話は、不二子回。悪女・峰不二子の真髄が見られるエピソードだった。

物語は突然ピンチの場面から始まる。
そこから時間を遡って、不二子と愛し合っているという若者ルカにルパンと次元が話を聞く場面が描かれる。
物語はルカの語りによって事の発端から解き明かされていく。

まず、不二子が清純そうな衣装に身を包んでいたら何か企んでるんです(笑)
やはり不二子がルパン以外の人間と恋仲になって本当に恋愛成就してしまうというのは考えられない。
そもそもルパンとの成就だって考えられない。

不二子というのはそういう女性で、金やお宝のためなら誰にでも恋をするし、一方で、心から愛した男でも金のためなら捨てることができるんだと思う。
ヒマワリ畑で芽生えた恋が、試練を乗り越え愛となった時には、もう既にヒマワリは枯れ果てているというのが暗示的だ。
でも最後のシーンでは枯れ果てたヒマワリを胸に差してたりする。それは恋の余韻であったり、思い出を愛おしんでのことなのだろうか。


今作のキャラクターデザインは過去のシリーズへのノスタルジーに溢れていて、2015年にウケる絵柄ではないと思う。
美女担当の不二子を見るとそれがよく分かる気がする。
ただ、今回はさすがに不二子回というだけあって、魅力的なシーンが幾つもあった。