ルパン三世
第3話 生存率0.2%
*感想

第3話はルパン三世とMI6の凄腕諜報員ニクスの初対決。

そもそもなぜ対決することになったのか忘れそうになったけど、ルパンが「マリーアントワネットの首飾りの欠片」を盗んだからそれを奪還しようとしてニクスが出動したということだったか。
カリオストロ伯爵の名前も登場。マリー・アントワネットの首飾りに関係の深い人物という説明だったが、これはルパン三世シリーズの名作と名高い「カリオストロの城」のことではなくて、史実に基づく設定のようだ。

カリオストロ伯爵とは、18世紀ヨーロッパに実在した詐欺師。(初めて知った)
この時代、伯爵や医者の名を騙り上流階級の中に紛れ込んで、隙あらば本物の貴族になってしまおうと考える者がけっこういたようだ。
カリオストロ伯爵もそんな詐欺師の一人で、マリー・アントワネットの「首飾り事件」で巻き添えを食って失脚したとか。

マリー・アントワネットの首飾りも実在したものだ。
元々は王妃アントワネットのものではなく、ルイ15世が愛人のデュ・バリー夫人のために作らせたもの。
大小540個のダイアモンドからなり、値段はおよそ30億円だったという。(重そう!)
しかしルイ15世が急逝したために契約は破棄され、30億円の首飾りは行き場をなくす。

これを狙ったのがアントワネットと親しいと吹聴するラ・モット伯爵夫人。(この人の身分も怪しい)
アントワネットと仲良くなりたいと考えるロアン枢機卿にすでに取り入っていたラ・モット夫人は、首飾りをアントワネットの代理で購入してほしいと枢機卿に持ちかける。
枢機卿は首飾りを買ってラ・モット夫人に渡すが、それはアントワネットの下へは届かず、その後首飾りはバラバラにされてロンドンで売られた。

このことがアントワネットの知るところとなり、裁判に発展する。
この時、ラ・モット伯爵夫人が事件の首謀者として名前を挙げたのが、全然関係ないカリオストロ伯爵(自称)だった、という話である。
結局カリオストロ伯爵もロアン枢機卿も無罪となったようだが、これが原因で失脚してしまう。
ラ・モット伯爵夫人は有罪となり、投獄された。
そして何故か、すべては王妃アントワネットの陰謀とする噂が広まったという…。

以上が、付け焼き刃でまとめたマリー・アントワネットの「首飾り事件」である。

これ、別にカリオストロ伯爵の名前出すことないんじゃん…。
ほぼ無関係だもん首飾りと。
ただ、やはりルパン三世といえば「カリオストロの城」みたいなところがあるので、制作側としては関係アリアリとも言えるけど。

で、今回ルパンが盗んだのは首飾りの「欠片」ということだったけど、これも一応史実に則っているのかな。
30億円の首飾りはバラバラにされて売られたし、しかも売られた場所がロンドン。
それを奪還するために、MI6がイタリアまで出張ってくるのも筋が通っているような気がしてきた。
テキトーにマリーアントワネットの首飾り〜とか言ってるわけじゃなかったんですよ。



今回、次元を捕らえ、ルパンを追い詰めた凄腕スパイのニクス。
最新鋭の装備が整ったスポーツカーがとてもかっこよかったり、明らかに007を意識してると思う。(いや、見る人が見れば共通項は山ほどあるはず)
個人的にはダニエル・クレイグに似てる気がするんだけど…。気のせいでした、すいません。

声優・咲野俊介の落ち着いていて知性的な低音でかっこいいんだけど、何故かニヤニヤさせてくれたなー、ニクスは。
あの口癖はなんなんだろうか(笑)
「任務成功率100%」って何度も言う必要ないよね。
報告してる風でもないから余計におかしい。自己暗示の一種かな?

しかも最初の銃撃もその次もさっぱり当たらないし(笑)
(まあ、どんな弾もコミカルに避けるのがルパン三世のスキルでもあるんだけど)
弾外した時点で100%は崩れ去ってるのに、まだ言うし。
(まっ、まあ最終的に仕留めりゃ100%だよねっ…)

と思ってたら「任務成功率99.80%」
こ、細かーい!さっきまでの自信は何だったのー!

ギャグですかこれは?ギャグですよね?
下水道の出口から出口へ毎度先回りするのもなんだかご苦労さま…という感じだし。
普通に追っかけた方が早いと思うし、最初の待ち伏せで仕留め損なった時点で成功率100%じゃねえんですよ(笑)
面白いぞニクス。

しかも公式サイトが誤って漢数字の「二」で表記してることに気づいて、なんだかニクスのことが好きになりそうです。


それから、「99.80%」って小数点第2位まで言ってしまうところが、ロボット的だなーなんて思ってしまった。
もしかして精巧なアンドロイドだったり?
それなら成功率が口癖になるのも分かる。
ロボット説が浮上するくらい不思議なスパイだった。



結局は0.2%の可能性で命をつないだルパンと次元。
ニクスが憎しみなどの感情ではなく命令で動いているのがよく分かるシーンだった。
新たな指令が届きルパン殺害に意味がなくなれば、未練なくあっさりと銃を下ろす。

もちろんルパンが危機を予見して保険をかけていたことが幸いしての出来事でもある。
こういった、最初から見越して仕掛けておいた…的な決着もルパン三世らしいなと思った。
相手がMI6で、王太子や英国王室の命を第一に考える人たちで良かった。
もちろんルパンはそこまでお見通しだったのだろうが。

ダシに使われたレベッカ嬢(いや、ミセス・ルパン?)もご苦労さまである。