
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ
#1 鉄と血と
【監督】
長井龍雪
【キャスト】
河西健吾
細谷佳正
花江夏樹
梅原裕一郎
内匠靖明
村田太志
天崎滉平
田村睦心
斉藤壮馬
寺崎裕香
金元寿子
櫻井孝宏
松風雅也
*感想
ガンダムシリーズの最新作が日曜夕方5時に登場。
監督・長井龍雪、シリーズ構成・岡田麿里の「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」メインスタッフによる、宇宙世紀とは別の歴史のガンダム作品。
個人的にキャラクターデザイン原案の伊藤悠の漫画「皇国の守護者」「シュトヘル」が好きなので、それも楽しみだった部分。伊藤悠のデザインしたキャラクターが動いてるよ喋ってるよ!
実は私はガンダムシリーズそんなに見ていない。
ZとかZZとかVとかWとかGとか見ていた記憶が飛び飛びであるけど…。あとはSEED DESTINYは見たけどSEEDはほとんど見てないとか、OOの劇場版完結作をまだ見てないとか…。そもそも逆シャアいまだに見てない邪道ぶりだからな…。
それでもGジェネなどの関連ゲームでストーリーを分かった気になってしまうからガンダムシリーズはこわい…。
前作「Gのレコンギスタ」も地元では地上波放送がなくて見れなかったクチ。
というか、富野由悠希のGレコが深夜枠で、「あの花」スタッフの鉄血が日5というのは、なんだか時代を感じる…。
ロボットアニメの第1話ってなぜか比較対象にされることが多い。
それは何を隠そう初代ガンダムの第1話が、平凡な主人公がロボットに乗り込み操縦して敵を倒すまでの流れを完璧に描ききっていたからだ。
なぜ主人公はロボットに乗って戦うのか、なぜ主人公はロボットを操縦できるのか、そしてなぜ敵に勝てるのか?
ここをしっかり描きつつ主人公がロボットで敵を倒すまで1話で描ければ大成功らしい(笑)
その意味では「鉄血のオルフェンズ」は初代には遠く及ばなかったかもしれない。
主人公の三日月・オーガスは登場時からCGSの腕の良い戦車乗りだったし、肝心のガンダム搭乗シーンはカット、いきなりドォーン!と現れてガァーン!とやって終わりという…時間無いにしても急ぎすぎじゃね?という内容。
そもそも無理して1話で勝利まで描かなくても良いんじゃないだろうか?とか思ってしまった。
ただ、それはガンダム登場シーンとラストの流れが荒っぽかっただけで、むしろそれ以前の物語の導入部分はとても面白かった。
少々世界観設定が難しいが、まあ追い追い理解していけるだろう。
*以下、ネタバレなので未見の人は閲覧注意!
個人的に好きだったのは、クーデリアが三日月に握手を求めるシーン。
クリュセ独立自治区の代表の一人娘にしてクリュセ独立運動の指導者であるお嬢様が、対等な関係を証明するための申し出を三日月は断ってしまう。
曰く、「手が汚れていたから」。実際汚れているのだが、その後に放った言葉がとても良い。
「それって、対等じゃないってことですよね」
三日月にとって対等なのは、同じ参番隊のオルガたち。三日月は対等な彼らとわざわざ握手することはない。
対等な関係を築くために握手をする…。それはそもそも対等ではないということの証明なのだと三日月は思ったのだろう。
その言葉にハッとして赤面するクーデリア。二人の関係が前途多難であることと、それを乗り越えて対等になっていく展開が期待できる。
あと、もう一つ好きだったのは、少年兵たちが「俺たちが埋めた地雷だ!」っていきいきとした表情で喜ぶところ(笑)
AパートでCGSの少年兵たちのつらい日々を描く中で、「今日は地雷敷設をさせられ、明日は地雷除去をさせられる」というのが少しだけ出てきたのだが、本当に何気ないそれが、Bパートの盛り上がりの中で思わぬ回収を果たしている。
正直、面白いと思った。握手の件と合わせてこの脚本面白い。
で、その部分はガンダムだとかロボットもの第1話のセオリーとかの話とはまるで関係ない。
今回はこれらが見れただけで充分満足で、だから肝心のガンダム登場が慌ただしくてもあまり気にならなかった。
他にも第1話からいろいろ盛り込みまくりだったが、今回はこのへんで…。
(まだ初回だし、ね…)
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