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ピクセル
(2015年/アメリカ)
【監督】
クリス・コロンバス
【キャスト】
アダム・サンドラー
ケヴィン・ジェームズ
ミシェル・モナハン
ピーター・ディンクレイジ
ジョシュ・ギャッド
アシュレイ・ベンソン
ショーン・ビーン
ブライアン・コックス

*感想

80年代のアーケードゲームを題材にした楽しいディザスター・パニック・コメディ。

1982年、NASAがまだ見ぬ地球外生命体へ友好の目的で送ったメッセージ。
しかし、それを受け取った宇宙人は、その中にあったビデオゲームの映像を地球人からの「挑戦」と誤解し、ゲームのキャラクターを再現した兵器を地球に送り込んできた。

彼らの攻撃によって物質はキューブ状になって崩壊してしまい、人類の兵器では効果がなかった。
そんな時、かつてアーケードゲームのチャンピオンだったオタクたちが立ち上がる。
「センチピード」「パックマン」「ドンキーコング」…。
男たちは昔とった杵柄で果敢に挑んでいくのだった。

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面白かった。ただ、名作とか傑作とか映画史に残るとかそういう面白さではなくて、休日にファミリーで映画館に行きポップコーン食べながら観るのにピッタリな娯楽映画の面白さ。
ストーリー、台詞、吹替についてはチープな感じが漂っていて、間違っても「真面目に」観る映画ではない。
作る方もあまり真面目に作ってないのではないだろうか、とついつい思ってしまう。

このチープ感はむしろこの映画のウリであり、そこにツッコミをいれるのは野暮だと思う。
序盤で登場人物の相関図が描かれるが、幼なじみが現役大統領とかまずありえない設定で、この時点で私は「ああそういう映画ね」と理解した。
主人公の吹替を担当した柳沢慎吾がさすがにダミ声すぎるだろ、とか文句言った方が負けるタイプの作品なのだ。「あばよ!」とか言ってるのを許せない人は楽しめないだろう。

そして、実写ドラマのセオリーとかポリシーとかを捨てて、なすがままされるがまま観ていると、面白いのだこういう映画は。
童心に戻って観るべき映画だ。(でもスノッブなんて言われても分かんないけどな)

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監督は「ホーム・アローン」「ハリー・ポッターと賢者の石」のクリス・コロンバス。
クリス・コロンバスは「グレムリン」「グーニーズ」の脚本の他、「ナイト ミュージアム」の製作など、多くのファミリー向け娯楽映画を手がけてきた人だ。
なので、このチープ感漂うヘンテコ映画もある意味で限りなく王道を行く映画なんだと思う。こんな奇抜な設定でも、物語を一切ムリなく受け入れられる。

さらに本作の目玉となる「ピクセル化」の描写。8bitのキャラクターを立体化したようなCG表現。
ここにも当然ちゃんと力を入れていて、真面目に作ってるんだなということが分かる。
真面目にチープ感を演出してるのだ。

登場するゲームはレトロなアーケードゲームで、83年生まれの私も実際に遊んだことはないものばかり。(1983年はファミコンの発売年で、私は小学校に上がる頃は「スーパーマリオブラザーズ」で遊んでいた記憶がある)
だが元ネタを知らなくても充分楽しめる。むしろ元ネタのゲームに詳しくなるんじゃないかという内容。

日本版主題歌という他の洋画だったらバッシングされてる試みも、楽しさを追求しようという作品の意図を汲みとったノリノリのチップチューンだったのですごく良い気分で観終えることができた。
まあとにかく気楽に観てエンジョイできる映画。こういう映画もたまにはいいなと思いました。