A KITE カイト
(1998年/日本)

【監督】
梅津泰臣
【キャスト】
鳴瀬琴美
小山田慎吾
渋沢五郎
的場辰夫

*感想

アニメーター、アニメーション監督の梅津泰臣(「MEZZO」「ガリレイドンナ」)が1998年に手がけたアダルトアニメ。
この作品を実写リメイクしたアメリカ映画「KITE カイト」が今年公開されたのを機会に、原作を見てみようと何年ぶりかでレンタル店の18禁コーナーに行ってきた(笑)

女子高生と殺し屋、二つの顔を使い分ける少女・砂羽(さわ)。
裏の仕事を斡旋する男・赤井に両親を殺された過去を持つ砂羽は、復讐のためあえて赤井子飼いの殺し屋として、そして赤井の女として生きてきた。
そんな彼女が唯一心を許せるのは、同じ殺し屋稼業を営む少年・音不利(おぶり)だけだった。
互いに惹かれ合う2人だったが、ある時砂羽は、組織との決別に走った音不利の始末を命じられる…。



アクションが面白い。
…といってもセックスシーンがすごいという意味ではなく、殺し屋たちのガンアクションや格闘術がしっかりと派手に描かれている。
砂羽の男子トイレでの立ち回りや、電車内での突然の銃撃戦などがかっこいい。

さらに、ストーリーもスラム街のような少し日本離れした街(でも日本)を舞台に、両親を殺した仇敵の赤井に支配される砂羽、もうすぐ裏稼業から足を洗えるオブリ、警察官でありながら裏で殺しを斡旋している赤井らの思惑が交錯し、裏切り裏切られの展開はなかなかに刺激的で面白い。

むしろ、セックスシーンはオマケ程度にしか描かれず、エロアニメとしてはこれだけでいいのかという疑問さえ感じる(笑)
昔は、アニメーション監督が自分の企画を作るためにアダルトアニメというジャンルを選択することもあったようで、この作品「A KITE」は性欲の捌け口として見るというよりは梅津監督の世界観を楽しめる作品に仕上がっている。

ちなみに、わずかなセックスシーンはほぼストーリーに関係していないため、セックスシーンを削除したインターナショナル版が海外向けに出されたりもしたようだ。
おそらくそのバージョンが海外の人の目に止まり、今回の実写リメイクへと繋がったのだろう。
その実写版「KITE」も観たのだが、やはり原作のインパクトには敵わなかった感じだ。

オリジナルの「A KITE」は、実写版公開に合わせてスペシャル・エディションがリリースされているので、興味ある方はアダルトコーナーへGO!
(もちろん18歳以上の人だけな)