パンチライン
第5話「愛、死す」

*感想

いくら物理干渉を受けない霊体であっても、過去にいつでもどこでも戻れるわけではない。
時空バレーの望んだ地点に着地するためには、それなりの霊力レベルと誰かを想う強い気持ちが必要。
もしも時空の曲面にはじかれたら、二度とこの世界には戻って来られない。(時空をさまよう?)
遊太は何者かに殺されてしまった愛(いと)を救うため、過去へと戻り愛の運命を変えようと奮闘する。



今回も相変わらずよく分からないままだ…。(つらたん)
ただ、霊体の遊太はこれまでの経験を活かしてうまく現世の人間に干渉することができてた。
図らずも、みかたんが遊太と一緒になって愛を説得してるようなシーンになってたり…。
みかたんの正義感が今回は地味に効いていた。

気になるのは例の研究施設の思い出。
みかたんの口から語られた遺伝子研究の施設「ユーバラボ」。
ぐりこはみかたんということでいいのかやっぱり?

問題はその記憶を遊太が思い出しているような描写だったこと。
ならば怒りによって特殊能力を発動させたパインは幼い頃の遊太?
そういえば主人公・遊太についてはウブな少年で世界滅亡の鍵を握っているということぐらいしか語られてない。
自分自身で自分のことを平凡な高校生と思っているのかどうかについては明らかになってない気がする。

ただ、この手の謎解きで主人公が視聴者に対して確信犯的に過去や特殊能力を隠されたりするともはや何をどう推理しても無意味な気がするので、それはないと思う。
主人公は我々視聴者と同じ平凡で無力な少年で、特殊能力や過去の秘密も知らない、もしくは忘れていてくれないとフェアじゃない。

遊太には姉がいたはず。
ちよこが実は遊太の姉で、遊太は姉からユーバラボの話を聞いていただけ…、ということも考えられるか…。
そうすると第1話のラボの児童2人は誰だったのかという問題がまた湧いてくるな…(笑)


で、その遊太の特殊な身体の秘密や世界滅亡といった謎と結びつくのかどうか分からなくてモヤモヤするのが、愛の抱えていた問題。
今回、愛の口からひきこもりになった原因が語られたが、いやいやむしろ謎が増えたぞこれは…。

大好きな担任教師との交流の逆恨みとしていじめがあり、いじめに対する仕返しとしてあの動画があり、しかしそれを利用して同級生の命を奪う亀男の存在があり、最終的に愛が命を落としてしまうというルートがあり、今回はそのフラグを遊太が折ったわけだが…。

しかし、亀男はそれ以前にムヒを連れ去ろうとしており、それと愛のいじめがどう関係するのかが謎。
しかも今回はムヒを連れ去っておきながらそれを餌に愛をおびき出そうとしていて、目的が変わっているようにも見える。
最初の亀男と今回のは中身が違う人物なのか?

そう考えると愛が死んだ原因と同級生が死んだ原因も必ずしも同じ理由じゃない可能性出てくる。
というか、何一つ確定できないまま物語が進んできている。
パンチラで覚醒した宮沢賢治は、やはり遊太ということで確定っぽいが…。

公式サイトでも次回6話から物語が核心に触れていくと書いているので、とにかく後はピースがハマっていくのを気持ちよく見れるかどうか。
「お待たせしましたのら!」って…、自覚あるんだね…。