【監督】
ジョン・ファヴロー
【出演】
ロバート・ダウニーJr.
テレンス・ハワード
ジェフ・ブリッジス
グウィネス・パルトロウ
ショーン・トーブ
ファラン・タヒール
レスリー・ビブ
*あらすじ
巨大軍事企業スターク・インダストリーズのCEOで発明家のトニー・スターク。新型兵器の実験中に武装テロ集団の襲撃を受け拉致された彼は、脱出のために飛行可能なパワードスーツ<マークI>を作り上げる。なんとか帰国したトニーだったが、自社の兵器がテロ組織に渡っていることにショックを受け、兵器産業からの撤退を宣言する。そして自身は新たなパワードスーツ<マークII>を開発し、世を乱す悪との戦いを決意するが…。*感想 (2013年12月29日、TV録画にて鑑賞)
マーベル・コミックのヒーロー<アイアンマン>の活躍を描いた映画です。以前に録画していたものなのですが、これ見ちゃうと「2」や「アベンジャーズ」、他のマーベル・ヒーローの作品も芋づる式に見る羽目になりそうでなかなか手が出なかったんです。
今回ようやくスターク社長を見れました(笑)
第1作目ということで、主人公トニー・スタークがいかにしてアイアンマンとなったかが、けっこう時間を割いて丁寧に描かれています。
まあ、当たり前のことですが、いきなりアイアンマンではなかったわけで。
武装組織に誘拐されてしまったスタークは、脱出するために必要に駆られてパワードスーツを開発します。
組織の監視の目を盗んで作り上げた<マークI>は、かなり不恰好な鉄の鎧。
しかし、防御力とまさかの飛行性能を利用してなんとか逃げ出します。
これがパワードスーツ誕生の秘密。
しかし、パワードスーツを作っただけではヒーローは生まれません。
スタークが何故アイアンマンとなり得たのか、その辺のことも前半の武装組織アジトのパートに理由があります。
テロ組織のアジトで、スターク・インダストリーズのロゴが入った兵器を見つけるスターク。
自国の平和のために作ったはずの兵器が、テロのために使われていると知った彼はショックを受け、帰国後、兵器産業から足を洗い、悪を倒すためにパワードスーツ<マークII><マークIII>を開発します。
こうして鉄の器の中に正義の心が宿ることで、ヒーロー<アイアンマン>が誕生するんですね。
まあ、でも真面目に考えるとスタークのこの行動はエゴ以外のなんでもないような気がします。
まず、自社製品がまさかテロ組織に渡るわけがないという思い込み。
商品として世に出した以上、それが横流しされたり、転売されたり、譲渡されたりする可能性は常にありますよね。
それは兵器以外の商品にも言えることで、日本の職人が作ったノコギリや包丁やいろんな道具が、職人も知らないうちに海外の一流の場で使われていた…なんてこともありますよね(←「和風総本家」たまに見てますw)
兵器を取り扱うのはたいてい軍なので、スタークはまさか自社商品が自国に牙を剥くとは思ってなかったんだけど、それはスタークの驕りなんですね。
そして平和というものの危うさを知ったスタークは、武器商人(=死の商人)を辞め、自分の力で悪を挫けるようにアイアンマンスーツを開発…。
えっと…やっぱり「力」で解決なんですか(笑)
平和主義・非暴力主義に目覚めたわけではなく、あくまで武器でもって敵をやっつけると…。
アメリカの考え方のある部分をものすごくよく表してる行動ですね。
さらにこの映画、終盤で登場する敵が、スタークが最初に開発した<マークI>を修復・改造したもの。
明らかに「自分で蒔いた種」「身から出た錆」なんですよね。
もう、ここまで露骨にスタークに嫌がらせすることないと思うんですが(笑)
でも割とスターク気にしてないというか、むしろ自分のせいだとは思ってない…?この辺もお国柄ですかねー。
マークIに乗り込んだ悪役が、ちゃんと悪人やってくれたおかげで、一足先に改心したスタークが善人に見えるという構図。
うまくできてますね…。(でも元を正せばスタークも同業者だったんだけど…)
魅力的な秘書ミス・ポッツとのなんだかほんわかしたロマンスもいいですね♪
でも社長はさ、女たらしじゃないですか。なんで今まで秘書さんに手を出してないの?って逆に疑問でしたね。
どのタイミングで、信頼がそれ以上の感情に変わったのか…。
けっこういつの間にか相思相愛になってたように見えて、元から両想いだったならあの社長の毒牙にかからないはずはないんだけどなあ…とスタークのプレイボーイぶりを訝しがる私でした(´・ω・`)
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